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  • ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
  • anko2728 きれいなおかざり

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko2728 きれいなおかざり

最終更新:2010年12月24日 02:44

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管理者のみ編集可
『きれいなおかざり』 28KB
いじめ 制裁 考証 小ネタ 自業自得 飾り お家宣言 家族崩壊 番い 野良ゆ 都会 透明な箱 現代 虐待人間 ゆっくりしたいです

正月まで実家に帰ってネット繋げなくなる前にSS書いたよ!
今度もまた誰かが考え付いてそうな小ネタだよ!
こういうネタに依存したSSって、すでに被ってたりするとどうしようもないよね!
被ってたらごめんね!
多分その場合、いつか読んだネタを不意に思い出してオリジナルだと勘違いしたんだよ!
わざとじゃないんだよ!
だから許してね!
許したらあまあまもってきてね たくさんでいいよ

注意事項
  • 俺設定注意
  • ネタ重視設定注意
  • ゆっくりが死んでくれない不具合
  • 愛でSSと見間違うくらいの虐待要素皆無注意

それではどうぞ








「喰らええい!
 散 地 直 葬 天 念 亜 頭 氣 !!」
「ゆぎゃあああ!!」

「むう、もしやあの男が取りだしたもの…」
「知っているのか雷電!?」

 散地直葬天念亜頭氣(さんちちょくそうてんねんあずき)…
 今でこそ数多くある占いの一種に数えられているが、起源における風水はその限りではない
 万物を形作る要素として陰陽五行と共に研究されていた風水は、古代中国では農業にまでとりいれられていた
 風水と無農薬栽培を組み合わせた農法によって作られた小豆は西洋において赤いダイヤと呼ばれ、
 現代では日本を代表する作物として広く栽培されている
 産地から直接届けられる小豆をゆっくりに与え続けたところ、数日後の能力テストで
 著しい知力・判断力・観察力の増加が確認できたというのは有名な話である

 ゆん明書房刊『世界農作物起源』より



 『きれいなおかざり』



この"おうち"に閉じ込められてから、どれくらいの日々が過ぎたのだろう。
部屋の片隅に置かれた透明な箱の中でれいむは「ゆぅ…」と溜息をつく。

相変わらず物が少ない部屋の光景は今ではもう見慣れたもので、
一日中狭い箱の中から動くことのないれいむの退屈を紛らわせてはくれなかった。
捨てゆっくりの両親の間にできたこのれいむは生まれながらの野良ゆっくりであり、
何度も両親から聞かされた"にんげんのおうち"にそれまで持っていた幻想はすでに色あせている。


  もう、ここからでたいよ
  れいむのまりさとゆっくりしたいよ……


いつもと同じ、なんの刺激もない日の朝。再びれいむは「ゆぅ…」と溜息をついた。



――▽――▽――▽――▽――▽――▽――



「「ここはれいむの(まりさの)ゆっくりぷれいすだよ!!
  じじいはゆっくりしないででていってね!!!」」

目の前には唖然とした表情の人間さんが一匹。
ドヤァァァァ などという効果音すら付きそうな笑顔で言ってやった言ってやった。



この時期、高いビルとビルの間では強くて冷たい風が吹く。
路地裏の小汚い段ボールの中で薄汚い新聞紙をガサガサ体に巻きつけながら、れいむと番のまりさは寒さに震えた。

「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛…!
 ばりざっ! ざぶいよっ!
 ごんなざぶいおうぢじゃゆっぐりでぎないよぉ!」
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛…!
 まりざだってざぶいんだよ!
 れいぶはゆっぐりがまんじでね!」

山や森、自然の中に生きる野生のゆっくり達は秋になったら大量の餌を巣にため込み、
冬の間中巣にこもって貯蓄した餌を切り崩しながら、一日のほとんどを眠って過ごす。

しかし街に住む野良のゆっくりに、えっとうっの概念は無い。
年中むきゅー、24時間誰かしら人間が活動している都会の中は、様々な機械が発する熱の影響で
自然の状態より幾分暖かいのである。
そのため、真冬になっても街の気温はゆっくりがギリギリ活動できる程度であり、
他の季節と同じように、どこかで餌を漁りながら普通に暮らすのが野良ゆの常識なのだ。

「がまんなんかでぎるわけないでじょおおおお!?
 ばがなの!? じぬの!?
 ばりざはゆっぐりしないでさっさとあたらしいおうぢをさがじできてね!」
「そんなのむりにぎまってるでじょおおおお!?
 だんぼーるさんのおうちがあるだけ、まりざたちはこうっうんっなんだよ!
 ゆっくりりがいじでね!!」

しかし常識に従うほど物分かりが良かったら、そもそもゆっくりはここまで落ちぶれていないだろう。
『自分の欲望と己の力量や取り巻く現実とで折り合いをつける』というのは、
一部の希少種かドス種でなければ、特殊な訓練を受けた極めて優秀なゆっくりしか持ち得ない能力なのである。
れいむはともかく、このまりさは中々に頭脳明晰なようだ。

「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛…
 ぽーかぽーかしたおふとんですーやすーやしたい…
 あまあまをむーしゃむーしゃしたい…」
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛…
 おがじい… おがじいよ…
 どぼじでまりざがこんなめにあうの…?」

言うほど優秀でもなかったようだ。


その後は決まりきったテンプレ展開なので、簡潔に表しておこう。

「ごんなにかわいいかわいいれいぶがざむいざむいなんてまぢがっでるよ!
 なにかがおかしいよ!」
   ↓
「しかたないでじょおおお!?
 ぽーかぽーかなおうちやごはんさんは、
 にんげんざんがぜんぶひとりじめしてるんだからぁ!」
   ↓
「おがじいでじょおおお!?
 そんなのゆるされるわけないでじょおおお!?
 だいっしぜんっのめぐみはれいぶにそそがれるべきものでじょおおお!?」
   ↓
「まりざにだってそそがれるべきでじょおおお!?
 ゆっぐりでぎないいいいいいい!!」
   ↓
「れいぶはもうおこったよ!!
 ゆっぐりしてないにんげんさんはうつくしいれいぶがせいっさいっしてあげるよ!
 そしておうちをれいぶがただしくつかってあげるんだよ!」
   ↓
「ゆっ!?
 れ、れいぶ……
 …………
 れいぶかっこいいよおおおお!
 そのとおりだよ! まりざもめがさめたよ!
 ゆっくりしてないにんげんざんはさいっきょうのまりざがせいっさいっしてあげるよ! あげるんだぜ!」
   ↓
「これはゆっくりたちのゆんけんをまもるためのせいなるたたかいだよ!
 せいっせんっだよ! じはーどだよ!」
   ↓
「らぐなろくっなのぜ!」


こうして、朝のゴミ捨てに出かけるときに隙を見せてしまい、
帰ってきた男が自宅のドアを開けて冒頭の状況に出くわすのもテンプレである。

その男がゆっくりの虐待趣味を持っているのもまた、テンプレであった。



――△――△――△――△――△――△――



コッ… チッ… コッ… チッ…

時計の秒針の動く音だけが、静まりきった部屋の中に響く。
その音もれいむは聞き慣れてしまっていて、わずらわしく思うこともすでにない。
餡子の座りが悪く感じて、れいむは ぐねっ と身じろぎする。

れいむが箱の外に出されることはない。
ごはんやおみずは満足できない少量が箱の中に入れられ、れいむは惨めにそれを舐めとるだけだ。

うんうんも箱の中ですることになり、男がそれに気付いて片付けるまでの長い時間、
凄まじい悪臭と不衛生、そして屈辱に耐えなければならない。


れいむは極めて不自由な生活を送っている。



――▽――▽――▽――▽――▽――▽――



「ぐぞじじいいいい!!
 はなせええええええ!!」
「やめるのぜ!!
 じじいはゆっくりしないでさっさとしぬんだぜええええ!!」(ぽいーん)

捕まらないわけがなかった。


"おうちせんげん"をしたあと、その3秒後にはれいむが男の右手にぶら下げられていた。
髪の毛とリボンを無造作に掴まれて宙に浮かされたれいむ。
「おそらをとんでるみたい!」の後に全身全霊をかけた抵抗を試みるが、
汚らしい涎を撒き散らしながら醜い顔をさらに歪めてぐーねぐーねと反吐が出そうな動きを繰り返すことに意味はない。

「はなせええ!!
 はなしたらゆっくりしないでしねええええ!!
 あまあまもってこいいいいい!!」
「あまあまっ!
 あまあまっ!
 あまあまっ!」

さらに2秒後にはまりさも男の左手からぶら下がり、ただひたすらあまあまっ!を繰り返すだけの汚物となっている。


男はおもむろに両腕を肩の高さまで広げ……。

そのまま左右から勢いよく、前方に拳を突き出すように閉じた。



ヒュッ…

バチィィン!!



「ゆびゃっ!?」
「ぶべぇっ!?」

手には『世界一醜い生物(ナマモノ)』としてギネスブックに載ったゆっくり共が握りこまれたままであり、
当然、両者の薄汚い肌と肌が激突。
涎と涙が飛び散った。

「いっ……
 いだいいいいいいいい!!
 ばでぃざはゆっぐりじないででいぶにぶつかってこないでねええええええ!?」
「もんぐならじじいにいっでねええええええ!?
 じじいいいい!!
 かわいいまでぃざをゆっくりじないでさっさとかいっほうっしろ!
 かいっほうっするのぜえええええ!!」


ヒュッ…

ビタァァン!!

ヒュッ…

ベチィィン!!


かわいい(笑)まりさちゃんの訴えは棄却され、再び作業は続けられる。
いちいち手の中のゆっくりを回して、違う場所がぶつかるようにしているのは中々芸が細かい。





「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛……
 ゆ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛……」
「ゆっぐり…ざぜろ……
 ゆっぐりざぜろぉぉぉ……」

数分後、居間のテーブルには全身を痛めつけられた汚饅頭が2個ほど転がっていた。

全身とは言っても髪の毛を掴んだ状態から行われたので、互いにぶつかった範囲は顔面及び側面のみ。
俗に"あんよ"と呼ばれる底部には手を出されていないので移動しようと思えばできるはずだが、
れいむ、まりさ共に痛みに呻いて文句を垂れるので忙しく、その場で涙を流しながら痙攣するにとどまっている。

『精神の脆弱さ』はゆっくりを形作る重要なファクターのひとつだ。


ゴトン ゴトン

「ゆっ?」
「ゆっ?」

どこかへ行っていた男がいつの間にか戻ってきており、2つの透明な箱をゆっくり達の前に置いた。

「ゆ…?
 それはなんなの?
 れいむにみつぎものするつもりなの?」
「そんなものじゃまんっぞくっさせられないのぜ!
 まりささまをおこらせたつみはばんしにあたいするのぜ!」
「れいむすごーくいたいいたいだったんだよ!
 もっとしゃざいとばいしょうをようっきゅうっするよ!」
「このおうちはまりさたちのこゆうのりょうどさんなのぜ!
 あとせいいをみせるならあまあまももってくるのぜ!
 さっさとしろ! じじいっ!」

犬の糞にも劣るゴミ饅頭の言うことを聞く人間は、今時この街には一人だっていない。
男は再びれいむ達を掴み上げ、用意した箱の中に放りこんだ。

「れいむたちだけにじゃないよ!
 にほんにざいじゅうするすべてのゆっくりはあまあまをうけとるけんりがあるんだよ!」
「そもそもにんげんさんのきげんはゆっくりなのぜ!
 こくみんねんっきんっなんてつくってるひまがあるなら、ゆっくりねんっきんっにかいめいするのぜ!」

箱に入れられてもまだうるさい。
イキが良く、ゆっくり特有の固定観念に縛られたプライド(笑)の高い個体が手に入ったようだ。

男は2匹を見やり、目を細めた。



――△――△――△――△――△――△――



しばらくすると、人間のものと思われる足音が聞こえてくる。

ゆっくりの"ぽいーん"という軽やかな可愛らしさの中にしっとりとした美しさを兼ね備える足音とは違い、
野蛮で無遠慮であり聞いていても全然ゆっくりできない。

足音はどんどん大きくなり、この部屋に近づいてきたことが分かる。

足音が止まり、ドアが開く。
いつもの男が現れた。



――▽――▽――▽――▽――▽――▽――



「ゆ!?
 なんなの?
 かわいいれいむをどこにつれていくきなの?」
「ゆがあああああああ!!
 まりざのれいぶにさわるんじゃないのぜええええええええええ!!」

男は箱の一つを持ち上げ、どこかへ持ち去る。
箱の中でれいむは(満足できる量のごはんすら狩ってこれない極めて無能だが)愛しいまりさと引き離されるのを見た。

「ば……
 ばでぃざぁぁーー!!」
「でいぶぅぅーー!!」

悲劇のヒロイン気取りである。
れいむは箱の中で身動きすら取れず、恐ろしいスピードで景色が動いていくのを見ていた。

「ゆっ……
 ゆっくりしてね?
 もっとゆっくりうごいてね?
 れいむをゆっくりさせてね?」

一般的な人間の歩行速度でさえ、ゆっくりには耐えがたいものであるらしい。
やがて男はドアを開け、部屋に入り、その隅に箱ごとれいむを設置した。

「にんげんさんはゆっくりをゆっくりさせないといけないんだよ?
 これはにんげんさんがこのせかいにいきているそんっざいっいぎなんだよ?
 いまならゆるしてあげるから、ゆっくりしゃざいとばいしょうしたらしんでね?」

れいむの頭の中ではとんでもないことになっていた。

しかし男はそんな鳴き声などを聞く耳は持っていない。
れいむにとってゆっくりしていない動き(通常歩行)で部屋を出て行ったかと思ったら、
今度は手に何かの袋を持ち、再び部屋に戻ってくる。

れいむの前に来ると、片方の手を袋の中に突っ込み、赤い粒を一つかみ取りだした。
ザラッ… と手の中で一振りすると、男は目線をれいむに向ける。
そして赤い粒を箱の中へと投げ入れた。

「ゆゆゆゆゆ!?
 いっ… いたいいたい!

 い゛ぢゃい゛でじょおおおおおおおおおおおお!!?」

これまでれいむにとった多数の無礼に留まらず、さらには謎の物体をぶつけてきた。
怒髪天を突いているれいむに構わず、男は 今日からそれがお前の餌だ と声をかける。


「…………ゆ?」


れいむのゆっくりできない生活はこうして始まった。



――△――△――△――△――△――△――



れいむは濁った目をドアの方向へ向けた。
いつもの男がいつものように手に袋を持ってこちらへ歩いてくる。
やがてれいむの前まで近づき、しゃがみ込む。

そしてどこからともなく一冊の本を取りだした。


  ゆぅ……
  きょうもあのひなんだね……


男は本を開き、パラパラとページをめくる。
目的のページを見つけると、それを透明な箱ごしに見えるようにして、れいむにこう言った。


  さあ、訓練の時間だ


れいむは再び溜息をついた。



――▽――▽――▽――▽――▽――▽――



不当に拘束された次の日の朝、れいむはゆっくりできない気分で目を覚ました。

「あのあかいつーぶつーぶさん、ぜんっっっぜんゆっくりできないかったよ…」

そう。
なんと信じ難いことに、男がれいむに渡したごはんさんはあまあまではなかったのだ。

ゆっくりできない人間などが食べている物である。
全くあまあまではなかったのも仕方がないのだろう。
無能は悪では無い、れいむは人間に対して寛容を示した。


…しかし!


「でも、あいつは えさ っていったよ!
 れいむにささげられるごはんさんを!
 よりにもよってどれいのぶんっざいっで!!」

なんという無礼! なんという無知蒙昧!
ゆっくりに引き渡されるごはんさんは神聖で尊い物に他ならない。
それをペットか何かのように"餌"などと!!

「ゆぎぎぎぎぎぎ……!
 どれいのぶんっざいっで……!」

れいむは整った顔を歪めて歯ぎしりする。

「ゆっがががががあああああああああああああ!!
 どれいがあああああああ!!
 だれがおばえをゆっくりさせてやってるとおもってるんだあああああああ!!
 どれいのぶんっざいっで!!
 どれいのぶんっざいっでええええええええええ!!」



男の見立てどおり、意味もなくプライド(笑)の高い個体である。
一晩というゆっくりにとって長い時間は、餡子脳内で
『にんげんさん=どれい』という身の程知らずな妄想が熟成するのに十分だったようだ。

フンコロガシの転がす物体より汚らわしいれいむが朝から騒いでいると、男が部屋に入ってきた。

「ゆっ!?
 どれいいいいいいいいいい!!!
 よぐもでいぶざまのめのまえにすがたをあらわせるなああああああああ!!!」

ビャービャー騒ぐ饅頭をよそに、男は箱の前で口を開いた。


曰く、これから二日に一日れいむに訓練を受けてもらう。
れいむが訓練に合格した場合、その日と次の日の餌にあまあまを付けるが、不合格なら餌は赤い粒だけとなる。
訓練の結果が十分に出てきたことが分かれば、れいむはまりさと一緒に解放する。

「また"えさ"っていっだあああああああああああ!!!
 ゆっがああああああああああ!!
 ゆっがががががあああああああああああ!!!」

どうでもいいことばかり気にしてちっとも内容を理解しようとしないれいむ。
野生であれ野良であれ、ブリーダーの手にかかっていないゆっくりならこれが普通である。



「ごれがらふつがにいちにぢ でいぶはぐんれんさんをうけまず
 ぐんれんさんにごうかくすれば そのひとつぎのひにでいぶはあまあまをもらえまず
 ぐんれんさんにふごうかくだったら でいぶはあまあまをもらまぜん
 ぐんれんさんにたくさんごうかくすれば でいぶとまじざはおそとにだしてもらえまず」


数分後、頬を腫らしたれいむが男の言葉を復唱させられていた。
ようやく無能饅頭が伝えたい内容を理解したのを見て、男は満足そうにうなづいた。

「にんげんざん
 ぐんれんさんって、でいぶなにをずればいいの?」

素直になったれいむに聞かれ、男はそこで一冊の本を取り出した。

「ゆ?
 まどうしょさん?
 れいむはれいむだよ
 れいむはぱちゅりーじゃないからまどうしょさんだとゆっくりできないよ?」

どうやら知り合いにぱちゅりー種がいたようだ。
しかしそんなのは男の知ったことではなく、本を開いて説明を続ける。


曰く、これから見せる絵の中から、ある人物を見つけてもらう。
絵の中には探す人物と似たような格好(ゆっくりのために『おかざり』と言い換えた)の人物も数人いるが、
そのほとんどは別人である。
まったく同じ"おかざり"を身につけた人間さん…『"おーりー"さん』一人だけが正解なので注意すること。
朝に本を見える場所に置いておくので、夜までに探しておくこと。
夜までに正解を見つけることができれば、その日の訓練は合格。
見つけることができなければ、その日の訓練は不合格となる。

そう言って、男は本を開いて見せた。


「ゆ……
 ゆゆっ!?」


そこにいたのは沢山の人、人、人。
3までしか数えられないゆっくりにとって、4以上の数は全て"たくさん"で表現されるが、
その絵の人間は、人間から見ても沢山としか言いようのない数だった。
帰省ラッシュの東京駅ってレベルじゃねえぞ。
ともすれば夏コミ会場に匹敵する群衆の描かれた絵に、れいむは両もみあげを上げた。

「こっ…!
 こんなのむりだよ!
 たくさんにもほどがあるでしょおおお!?」

不合格でも餌はやるから心配ない。
あまあまはお預けだが、飢えて死ぬことはない。
そう男が言うと、

「また"えさ"っていっだあああああああああああ!!!」



「でいぶはえのなかから"おーりー"さんをさがしまず
 "おーりー"さんとそっくりなにんげんさんがたくさんいるけど ただしい"おーりー"さんはひとりだけでず
 あさからすーやすーやするまでさがじまず
 "おーりー"さんをみづけられたら でいぶはあまあまをもらえまず」

数分後、顔全体を腫らしたれいむが男の言葉を復唱させられていた。
ようやく無能屑饅頭が伝えたい内容を理解したのを見て、男は満足そうにうなづいた。



――△――△――△――△――△――△――



時間が経過して太陽が真上に(れいむの部屋からは見えないが)上った頃、再びドアから男が現れる。
いつもと同じ時間、いつもと同じ理由。 おひるごはんさんを持ってきたのだ。
れいむは男に声をかけ、"おーりー"さんを見つけたことを告げた。

れいむがもみあげで指した場所を、本を手にとってじっくり見る男。
しばらくそうした後、男はれいむの方に目をやって 合格だ と言い、ドアに向かう。
いつものことだから分かる、あまあまを取りに戻ったのだろう。

戻ってきた男は箱の中にごはんさんと一緒にあまあまを投入する。
れいむはあまあまをむーしゃむーしゃして、ようやく一息つくことができた。

  ゆぅ…
  きょうもつかれたよ……

くんれんさんに合格すればあまあまを貰える。
しかし一つの絵を細かくじっくり見るのはゆっくりできず、いつもくんれんさんの後はクタクタになるのだ。

それでもあまあまが貰えるだけ、まだマシだ。
始めの頃は一日中ずっと見ていても正解の"おーりー"さんを発見できず、
疲労困憊しているにも関わらず普通のごはんさんしか食べることができなかった。
見つけられたとしてもよるごはんさんの後で、あまあまを食べられるのは次の日になってからだったことも珍しくない。

でも最近はおひるごはんさんの時間までに見つけ出せる。
気のせいかもしれないが、物事を深く考えることもできるようになってきたと思う。

れいむは考える。

このおうちに来てくんれんさんをするようになってからというもの、れいむは色々な物が見えるようになった。
ごはんさんだって"たくさん"としか思えなかったものを、今では"10とたくさん"まで数えられる。
おかざりのついてないにんげんさんも、顔の輪郭やパーツで判断できるようにもなったのだ。
(それでもゆっくりしていないのは、やはりにんげんさんの限界なのだろう)
これまでのボヤーッとした視界と比べて、全てが確かな輪郭を持ってはっきりとした色彩を放っている。

  …………
  でも……

頭は冴え、思考の海は深くまで潜ることができる。
それなのに、れいむは昔の方がゆっくりできたような……、

そんな気がした。



――▽――▽――▽――▽――▽――▽――



「みっ…!
 みっつけたよおおおおおおおお!!
 にんげんさんっ!
 にんげんさああああんっ!
 れいむっ! "おーりー"さんをみつけたよおおおおおおお!!」


よるごはんの餌を与えられてから数時間後、れいむは歓声を上げた。
今まで数え切れないほどのくんれんさんを受けたが、その全てが不合格でだった。
結果、あまあまを食べることはできずに むーしゃむーしゃぱさぱさー な粒だけを摂取してきた。

しかし今度は違う。
"おーりー"さんに似たにんげんさんを指して不合格になったこともあるが、今度は違う。
何度も見直し、そのにんげんさんが赤い縞々のおようふくとめがねさんをかけていることを確認した。

今度は違う。
今度ばかりは正解だ。

騒がしいれいむの声を聞きつけてやってきた男は、興奮したれいむの指し示した場所をじっと見る。


不意に男が立ちあがった。

「ゆっ?」

そしてれいむには目もくれず、ドアを開けて出て行ったのだ。

「ゆ? ゆ?

 ……ゆ?」

れいむはわけがわからない。
間違ったにんげんさんを指した時は、男は 不合格だ と言って正しい"おーりー"さんを示して見せる。
それが無いということは正解ではないのか?
何度も確認したあのにんげんさんは"おーりー"さんなのではないのか?

まさか……、れいむにあまあまさんを渡すのが惜しくなったのか!?

れいむが自分の思い至った恐ろしい想像に身を震わせていると、ドアが開いて男が再び入ってきた。
その手には小さな袋とよく分からない黒い箱が一つずつ。

袋を破き、中の丸い物をれいむのいる箱に投げ入れると男は言った。


曰く、正解しても餌の時間前でなければあまあまはやらない。
今回の場合、明日の餌にあまあまは付けるが、今日はあまあまを受け取ることはできない。
しかし今回は訓練が始まってから最初の合格なので、餌の時間は過ぎたがサービスとしてあまあまをやる。

あまあま?
この小さいのが?

想像していた物との差異に、れいむは茫然とした。
しかし男が 口に入れて舐めろ と言うのでその言葉に従ったら……




「うっめええええ!
 これうっめ!
 めっちゃうっめ! ぱねえ!
 はむっ! はふはふ! はふっ!」

夢中になって飴を舐めている間、男は黒い箱を顔に構えて何かしていたが、れいむはそれに気付かなかった。




次の日、れいむが目を覚ましてしばらくすると、男がごはんさんを持ってやってきた。

「むーしゃむーしゃ…ぱさぱさー」

いつもの赤い粒をれいむが食べ終えると、男は昨日の小さい袋を取り出し、中身をれいむに渡した。

「ひょおおおおおお!
 あめええええええ!
 あっめ! めっちゃあっめ!」



しばらくあまあまを堪能してれいむが落ちついた頃、男は黒い箱をれいむに見える場所に置いた。
そして少しいじると……

「ゆっ!?
 はこのなかにおちびちゃんのれいむがいるよ!?」

曰く、この箱は昨日のれいむを見ており、見た内容を映し出すことのできる機械である。
(男は"はんでーかむ"と呼んでいた)
今映されているのは、昨日飴を舐めていたころのれいむである。

言われてみれば、箱の中のおちびちゃんれいむは自分と同じおりぼんを付けている。
ゆっくりにとって自らの命と同等なくらい大切なおかざりを他ゆんに渡すことはそうそう無い。
れいむも産まれてこのかたおりぼんを外したことはないので、これは男の言うとおり昨日のれいむなのだろう。

『ウッメエエエエ!
 コレウッメ!
 メッチャウッメ!パネエ!
 ハムッ!ハフハフ!ハフッ!』

箱の中のれいむは、あまあまを美味しそうに食べている。

「ゆぅぅぅ~~ん
 やっぱりれいむはかわいいよ~
 ゆっくりしてるよぉぉ~」

小さいれいむが何かする度、髪に結ばれた赤いおりぼんがゆらゆら揺れる。
結び目から大きく広がった真紅の鮮やかなおりぼん。そしてアクセントの白いフリル。嗚呼。
その全てがゆっくりしている。
恐らく噂に聞くドスまりさだって、れいむほどゆっくりしてはいないだろう。

「ッッッゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~ん…!
 れいむゆっくりしてるッッ…!
 ゆっくりしてるよぉぉぉ~…ッッッ!」

ハンディカムを見る現実のれいむは、感極まった表情でぷるぷる震えて泣いている。
自画自賛もここまでくれば立派なものだ。

何度か映像を繰り返してれいむが満足した頃を見計らい、男はハンディカムを片付けた。

「ゆっ!?
 まってね!? まってね!?
 れいむにもっとかわいいれいむをみせてね!?
 うちゅういちかわいらしいびーなすもまっさおなかわいいれいむをみせてね!?」

今回見せたれいむの姿も、初めて訓練に合格したご褒美である。
これから訓練に合格してもあの映像を見せることはないが、
れいむとまりさが解放される時に、もう一度だけ見せてやる。

そうして男は部屋から出て行った。


訓練に合格すれば、あのあまあまさんが食べられる。
そして何度も合格した暁にはれいむはまりさと一緒に解放される。

そしてその時、再び自分のゆっくりした姿を見ることができるのだ。


れいむは訓練への意気込みを新たに、誰もいない部屋で満面のドヤ顔を披露した。



――△――△――△――△――△――△――



その日の晩、よるごはんさんとあまあまを持ってきた男はれいむに告げた。
明日の朝、まりさと会わせてやる。そしてここから解放する、と。

れいむの体の中で、餡子が ドクン… と跳ねたように感じた。


  ここからでられる
  まりさにあえる
  そしてようやく…、
  ようやくじゆうっになれる!


部屋から男が出て行ったのにも気付かず、れいむは久々に得た幸福感を噛みしめた。


「ゆっくりぃぃ~~~!!!」




そして、朝。

箱の中のれいむは、めまぐるしく変わる景色を見ていた。
男が透明の箱を持って移動しているのだ。

今までずっと、同じ部屋の中で過ごしてきた。
あの部屋から外に出るなんて何日ぶりのことだろう。


  おもえばあのおうち(部屋)でくらしたひびもわるくなかったね
  ゆふふ、ちょっとだけあいっちゃくっがわいちゃったみたいだよ……


長く渇望した自由を前にした解放感からか、れいむの心には余裕があるようだ。


  おそとはまださむいさむいさんで、
  またごはんさんをみつけなきゃいけないまいっにちっがはじまる…


そう。
れいむは自由と引き換えに、今までのように何もしなくてもごはんさんが食べられる日々と決別する。

しかしれいむの顔に、これからの生活への不安はなかった。


  くんれんさんをなんどもくりかえして、れいむはずのうめいっせきっになったよ
  いまのれいむなら、あのこんくりーとじゃんぐるのなかでもゆっくりできるはずだよっ!


れいむの中に恐れは無い。
あるのはしあわせーなゆん生への期待と、愛しいまりさへの愛情だけなのだ。


やがてれいむは周囲の風景に見覚えがあることを思い出した。

この部屋は男の家の居間。
おうちせんげんをした日に、れいむがまりさと離れ離れになった場所である。

あの時と同じように、テーブルの上に透明な箱を置く。


そして。


そして…!


そしてれいむは、再び箱の中から出された。



「ゆっ……!
 ゆっくりぃぃ!!
 ゆっくりっ!! していってねぇぇっ!!」

自由だ!
ようやくれいむは自由になったのだ!



目尻に涙を浮かべるれいむをよそに、男はまりさを連れてくると告げて居間を出ていった。


思えば、男はれいむ達に意地悪をしたかったのではないのかもしれない。
ぱさぱさーな赤い粒のごはんさんはおいしくなかったけど、
毎日十分な量が与えられておなかぺーこぺーこになったことは一度もない。
一日おきに繰り返されるくんれんさんは、都会で生き抜くための観察力をれいむに植え付けた。

もしかして、あの男は噂に聞く"愛で派"の人間なのではないだろうか。
れいむ達に確かな知性を与え、もっとゆっくりできるようにきょうっいくっしてくれたのではないだろうか。


  ゆっ……
  にんげんさん、じじいなんていってごめんね…?


男が戻ってきたら、今までの暴言を謝ろう。
そしてまりさと一緒にお礼を言ってから出ていこう。

れいむはそう心に決めた。



「ゆっ…!?」

やがて、遠くから足音が聞こえてきた。

聞き慣れた男の足音。

ゆっくりできない音だと憎んだこともあったが、
もうこれが聞けなくなると思うえば、少しだけ寂しさを感じる。


足音が止まった。


れいむの餡子はドキドキと鼓動が止まらない。


ドアが開く。


さっき言った通りなら、そこには男がまりさを連れてきているはずだ。


そして、入ってきた男は透明な箱を抱えていて……



「まりさ!! にんげんさんっ!!
 ゆっくりしていっ



 ……て…………ね…………?」



硬直したれいむの横に箱を下ろし、中からまりさが取り出される。



別に汚れているわけじゃない。
れいむは男のおうちに来た次の日に、簡単に体をきれいにされた。
多分まりさもそうだったのだろう。
むしろ野良として外で生きてきたころより清潔になっている。

特に虐待されたような後もない。
飢えてげっそりーしていることも無く、恐らく今までれいむと同じように
ごはんさんを食べながらくんれんさんを受けてきたのだろう。


まりさにおかしいところは全く見当たらない。

見当たらないのに……



久しぶりに見た愛しいまりさは、全然ゆっくりなどしていなかった。



向こうも同じことを考えているのだろうか?
まりさもまた、れいむの方を見たまま茫然としている。



「どうだ?
 久々に見た自分の番は、ゆっくりしてるか?」


男が話しかけてきた。
れいむとまりさは表情を変えずに男を見る。


「毎日毎日良質の天然小豆を三食食べて知能が増え、
 人間でさえ難しいあの本で何度も訓練をこなして観察力が増え、
 物を"隅々まで注意深く見ることができる"ようになったお前らはゆっくりできるか?」


二匹のゆっくりは答えない。



あれはなんだ?

あのゆっくりした黒くて形の整ったおぼうしの……その下。

ゆっくりなど欠片も感じない肌色の丸いものはなんだ?



「お前らゆっくりはリボンや帽子やカチューシャ…、
 生まれ持ったおかざりの微妙な傷や形の違いで個体を判別する
 その下の体、本体の違いより微細で判別が難しいおかざりの違いでな
 どうしてそんな非合理的で面倒くさい方法をとってきたか、分かるか?」


二匹のゆっくりは答えない。


「それは、お前らの本当の体が醜いから

 お前らが生まれた持った顔が醜いから

 だから体を見ず、顔を見ず、おかざりだけを見てごまかしてきたんだ」


二匹のゆっくりは震えだす。


「さて、約束だったな
 あの時…、初めて訓練に合格した時に見せた映像をまた見せてやるよ」


二匹のゆっくりは目線を下げ、男の取りだした黒い箱を見る。



ジジッ…

『ウッメエエエエ!
 コレウッメ!
 メッチャウッメ!パネエ!
 ハムッ!ハフハフ!ハフッ!』


箱の中では、れいむがあまあまを食べていた。

小さいれいむが何かする度、髪に結ばれた赤いおりぼんがゆらゆら揺れる。
結び目から大きく広がった真紅の鮮やかなおりぼん。そしてアクセントの白いフリル。


嗚呼、そして……


その下の、歓喜に歪められた醜い表情を晒している、肌色のなにか。



『ウッメェェェェ!』

箱の中で、小さいれいむが叫んでいる。

『コレウッメ!』

涙を流し、白目をむき、涎を垂らし、舌を伸ばして。

『メッチャウッメ!パネエ!』

甘味を体全体で味わおうとしているかのように、体はツイスト運動を繰り返す。

『ハムッ!ハフハフ!ハフッ!』

視界いっぱいに広がるれいむの姿。

れいむの姿?

あれが?

あの丸い肌色が?



映像が終わり、まりさの食事風景が映され始めても、れいむは何も言わなかった。

まりさの番も終わって、もはや黒い箱が何も映さなくなっても、れいむは何も言えなかった。


「…さて、約束通りお前達を解放する」


男はれいむとまりさを優しく手に持って、玄関まで歩いていった。

ドアが開かれ、
ずっと渇望していた太陽の下へ出て、
怪我をしないようにコンクリートの道路へそっと置かれても、
二匹は何も言葉が出なかった。


「じゃあお前ら、今度からは人間の家に入るんじゃないぞ?
 ゆっくりしていってね!」


バタン と玄関のドアの閉まる音がする。



「ゆっゆ~♪
 とっかいはーとかいは~♪」(ぽよーんぽよーん)
「ちょかいはー♪」(ぽよーんぽよーん)



二匹の目の前を恐らく野良であろう、ありすの親子が歌いながら通り過ぎて行った。

赤ゆ言葉の抜けていない、他ゆんの子でも可愛くてゆっくりできるはずのおちびちゃんを見送った後、



ずり……  ずり……

れいむとまりさは別々の道をゆっくり、ゆっくりと這いずり去った。





『うちゅういちかわいらしいびーなすもまっさおなかわいいれいむ』など、どこにもいなかった。





  他に書いたSSさん
  • anko2094 体感時間は黄金色
  • anko2434 弱くないまりさ
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