ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1604 ポストの上のでいぶ
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ankoss
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『ポストの上のでいぶ』
「じじぃぃいい!!ゆっくりしたれいむを、はやくおろせぇぇええ!!」
ある日の昼。
歩道の脇の郵便ポストの上に載せられたれいむを見かけた。
れいむは通りがかった男女に対して、命令口調で叫んでいる。
内容から察するに、自分ではポストから降りれないのだろう。
「まてぇ!じじい!むしするなぁぁああ!!」
「もー。何だよ。」
「うるわしのびれいむが、こまってるんだよぉお!!ゆっくりさせなきゃだめでしょぉお!!」
「麗しくもないし、時間もない。じゃあな。」
この日は商談に遅刻ギリギリで急いでいたので、
私はれいむをそのまま放置して、その場を後にしたのであった。
3日後。
「ゆ、ゆっぐぢおろせぇ・・・ゆっぐぢさせろぉ・・・」
「ん?まだいたのか。」
ポストの上などにゆっくりがいては、雨が降ったら確実に溶けて死ぬだろうに、
ここ数日晴れ続きなおかげで、れいむはまだ生きている。
多少消耗しているようだが、運がいいゆっくりだ。
「れ・・いむは、かわいくって、かわいそうな・・んだよ。ゆっくりおろせぇ・・・」
「そうか。」
助けてやりたくはあったのだが、私はこの日、友人と昼食の約束をしていたので、
やむなくれいむを放置し、その場を後にした。
さらに2日後。
「ゆ・・・おろしてぇ・・・おねがいじまずぅ・・・」
今週は晴れ続きだったので、れいむはまだ元気だった。
相変わらず運のいいゆっくりだ。
それにしても、よく考えてみれば、こいつが自分でポストの上に登るはずもない。
恐らく人間の手によるものだろうと思い、質問してみた。
「なんだ、まだいるのか。・・・お前、どうしてそんなトコにいるんだよ。」
「お・・・ねーさんの、おにぎり・・・むーしゃむーしゃしたら・・・のせられ・・・・」
「へぇ。」
この辺りはベンチのある広場も多く、晴れた日には外でランチをとるOL達もよく見かける。
状況を察するに、こんな感じだったのだろう。
『かわいいれいむに、そのごはんさんをちょうだいね!ぜんぶでいいよ!!』
『・・・でね、そこに売ってたバッグがすっごい可愛かったのよ~。』
『むじずるなぁぁああ!!しんぐるのれいむはかわいそうなんだよぉおお!!
ごはんくれなきゃだめでしょぉおおお!!ばかなの!しぬのぉ!?』
『・・・で、買ったんだけどね。次の日にデート行ったら、タカシから、同じバッグプレゼントされちゃって~。』
『ゆぎぃいいいい!!ゆっぐぢくわせろぉおおお!!』
ガッシャーン!
『むっしゃむっしゃ!うめ!まじぱねぇ!!・・・ゆゆっ!?』
『・・・・・・。』
で、そのOLがれいむをポストの上に放置したと。
「おねがいぢまず・・・れいむがわるがっだでず・・・」
「そうか。」
だが、この日は娘の誕生日の前々日だったので、プレゼント探しをしなければならなかった。
少々可哀想だとは思ったが、私はれいむを放置し、その場を後にしたのであった。
そのさらに3日後。
コンビニに寄った帰りにあの道を通ったら、ポストの上におなじみの饅頭がいた。
「ゆ・・・む、しゃ・・・むしゃ・・・させて・・・」
「おお。まだいたか。」
異常気象というヤツかはわからないが、この辺りは相変わらず晴れ続きだ。
おかげでれいむは未だにピンピンしている。
「大変だなぁ。」
「れ・・・いむが、わるがっだでず・・ごはん・・・くださ・・い・・・・」
始めて出会った頃の高慢な態度はもはや欠片も残っていない。
だが、私はまだ確認しなければならないことがあった。
「れいむ。お前、自分がどうしてこんな目に遭ってるか、理解してるか?」
「ゆ・・・おね・・さんのごはん、・・とっちゃいました・・・ごべんなざい・・・」
うん。どうやられいむの更正は上手くいったらしい。
れいむ種特有の精神疾患に、『でいぶ症』と呼ばれるものがある。
症状としては肥満と、とにかく傲慢になり、自分の正義を信じて疑わなくなるという迷惑なものなのだが、
原因まで掘り返して見ると、大きく分けて二つに分類できる。
まず第一に『罪を罪と理解できないパターン』。
自分の行いは常に正解であり、自分をゆっくりさせないものは全て悪、という、善悪の基準自体が別次元のでいぶだ。
これは単なる低脳なので、何をしようと何を言おうと無駄、処置のしようがない。
それに対して第二が『自分の行いがどれほど迷惑か自覚できないパターン』だ。
悪いのはわかってるけど、まあ自分は可愛いし、この程度は許してもらえるだろう、と考えるでいぶである。
表向きは同じでいぶでも、実はこっちのパターンだと再教育の余地がある。
このれいむは、どうやら第二のパターンだったらしい。
私は手にぶら下げていたコンビニ袋から、饅頭を一個取り出してれいむに差し出した。
「さあ、食え。」
「ゆ・・・いいの?」
「ああ、いいよ。」
「む・・しゃ、むーしゃむーしゃ、し、し、しあわせー!!」
「レイミュヲ、タベニャイデー!!ピギィ!ピィ!ユピッ!!」
れいむは、とても美味しそうに、そして大切そうに少しずつ饅頭を食べる。
「なあ、れいむ。お前は幸せ者だぞ。」
「むーしゃむーしゃ、ゆぅ?」
「お前はな、れいむ。これまで周りのみんなにすごい迷惑をかけて生きてきたんだ。」
「ゆ・・・ゆぅ。」
「お前はこれまでそんなこと気にしていなかったかもしれない。でもな。
周りのみんなはお前のことが大嫌いだったはずだ。違うか?」
「ゆ・・・ゆぅ。そう、かも・・・。」
「みんなに嫌われて生きてるやつは、将来絶対不幸になる。お前もそんなの嫌だろ。」
「ゆ。ゆっくりしたいよ。」
「でも今のお前なら、みんなときっと仲良くなれる。だから・・・お前は幸せ者だ。」
「ゆ、ゆぅぅ・・・ゆっくりりかいしたよぉ!!」
「じゃあな。れいむ。今後はみんなに迷惑をかけないで、ゆっくり生きろよ。」
「ゆっくりりかいしたよ!ありがとう!おにいさん!!」
れいむは、もはやでいぶではない。
私はそれを確認できたことに満足し、そのままその場を後にした。
その4日後。
ザァァァァァ・・・・
久しぶりの雨の日。
あのポストは、上に載ったまま雨で溶けたれいむの餡子で、デロデロに汚れてしまっていた。
結局れいむは、ポストから飛び降りることなく、雨に打たれて溶けていったのであろう。
「はぁ。もう誰にも迷惑かけるなって言ったのに、あんなにポストを汚しやがって。結局でいぶはでいぶか。」
私は徒労感からため息をつき、その場を後にした。
「じじぃぃいい!!ゆっくりしたれいむを、はやくおろせぇぇええ!!」
ある日の昼。
歩道の脇の郵便ポストの上に載せられたれいむを見かけた。
れいむは通りがかった男女に対して、命令口調で叫んでいる。
内容から察するに、自分ではポストから降りれないのだろう。
「まてぇ!じじい!むしするなぁぁああ!!」
「もー。何だよ。」
「うるわしのびれいむが、こまってるんだよぉお!!ゆっくりさせなきゃだめでしょぉお!!」
「麗しくもないし、時間もない。じゃあな。」
この日は商談に遅刻ギリギリで急いでいたので、
私はれいむをそのまま放置して、その場を後にしたのであった。
3日後。
「ゆ、ゆっぐぢおろせぇ・・・ゆっぐぢさせろぉ・・・」
「ん?まだいたのか。」
ポストの上などにゆっくりがいては、雨が降ったら確実に溶けて死ぬだろうに、
ここ数日晴れ続きなおかげで、れいむはまだ生きている。
多少消耗しているようだが、運がいいゆっくりだ。
「れ・・いむは、かわいくって、かわいそうな・・んだよ。ゆっくりおろせぇ・・・」
「そうか。」
助けてやりたくはあったのだが、私はこの日、友人と昼食の約束をしていたので、
やむなくれいむを放置し、その場を後にした。
さらに2日後。
「ゆ・・・おろしてぇ・・・おねがいじまずぅ・・・」
今週は晴れ続きだったので、れいむはまだ元気だった。
相変わらず運のいいゆっくりだ。
それにしても、よく考えてみれば、こいつが自分でポストの上に登るはずもない。
恐らく人間の手によるものだろうと思い、質問してみた。
「なんだ、まだいるのか。・・・お前、どうしてそんなトコにいるんだよ。」
「お・・・ねーさんの、おにぎり・・・むーしゃむーしゃしたら・・・のせられ・・・・」
「へぇ。」
この辺りはベンチのある広場も多く、晴れた日には外でランチをとるOL達もよく見かける。
状況を察するに、こんな感じだったのだろう。
『かわいいれいむに、そのごはんさんをちょうだいね!ぜんぶでいいよ!!』
『・・・でね、そこに売ってたバッグがすっごい可愛かったのよ~。』
『むじずるなぁぁああ!!しんぐるのれいむはかわいそうなんだよぉおお!!
ごはんくれなきゃだめでしょぉおおお!!ばかなの!しぬのぉ!?』
『・・・で、買ったんだけどね。次の日にデート行ったら、タカシから、同じバッグプレゼントされちゃって~。』
『ゆぎぃいいいい!!ゆっぐぢくわせろぉおおお!!』
ガッシャーン!
『むっしゃむっしゃ!うめ!まじぱねぇ!!・・・ゆゆっ!?』
『・・・・・・。』
で、そのOLがれいむをポストの上に放置したと。
「おねがいぢまず・・・れいむがわるがっだでず・・・」
「そうか。」
だが、この日は娘の誕生日の前々日だったので、プレゼント探しをしなければならなかった。
少々可哀想だとは思ったが、私はれいむを放置し、その場を後にしたのであった。
そのさらに3日後。
コンビニに寄った帰りにあの道を通ったら、ポストの上におなじみの饅頭がいた。
「ゆ・・・む、しゃ・・・むしゃ・・・させて・・・」
「おお。まだいたか。」
異常気象というヤツかはわからないが、この辺りは相変わらず晴れ続きだ。
おかげでれいむは未だにピンピンしている。
「大変だなぁ。」
「れ・・・いむが、わるがっだでず・・ごはん・・・くださ・・い・・・・」
始めて出会った頃の高慢な態度はもはや欠片も残っていない。
だが、私はまだ確認しなければならないことがあった。
「れいむ。お前、自分がどうしてこんな目に遭ってるか、理解してるか?」
「ゆ・・・おね・・さんのごはん、・・とっちゃいました・・・ごべんなざい・・・」
うん。どうやられいむの更正は上手くいったらしい。
れいむ種特有の精神疾患に、『でいぶ症』と呼ばれるものがある。
症状としては肥満と、とにかく傲慢になり、自分の正義を信じて疑わなくなるという迷惑なものなのだが、
原因まで掘り返して見ると、大きく分けて二つに分類できる。
まず第一に『罪を罪と理解できないパターン』。
自分の行いは常に正解であり、自分をゆっくりさせないものは全て悪、という、善悪の基準自体が別次元のでいぶだ。
これは単なる低脳なので、何をしようと何を言おうと無駄、処置のしようがない。
それに対して第二が『自分の行いがどれほど迷惑か自覚できないパターン』だ。
悪いのはわかってるけど、まあ自分は可愛いし、この程度は許してもらえるだろう、と考えるでいぶである。
表向きは同じでいぶでも、実はこっちのパターンだと再教育の余地がある。
このれいむは、どうやら第二のパターンだったらしい。
私は手にぶら下げていたコンビニ袋から、饅頭を一個取り出してれいむに差し出した。
「さあ、食え。」
「ゆ・・・いいの?」
「ああ、いいよ。」
「む・・しゃ、むーしゃむーしゃ、し、し、しあわせー!!」
「レイミュヲ、タベニャイデー!!ピギィ!ピィ!ユピッ!!」
れいむは、とても美味しそうに、そして大切そうに少しずつ饅頭を食べる。
「なあ、れいむ。お前は幸せ者だぞ。」
「むーしゃむーしゃ、ゆぅ?」
「お前はな、れいむ。これまで周りのみんなにすごい迷惑をかけて生きてきたんだ。」
「ゆ・・・ゆぅ。」
「お前はこれまでそんなこと気にしていなかったかもしれない。でもな。
周りのみんなはお前のことが大嫌いだったはずだ。違うか?」
「ゆ・・・ゆぅ。そう、かも・・・。」
「みんなに嫌われて生きてるやつは、将来絶対不幸になる。お前もそんなの嫌だろ。」
「ゆ。ゆっくりしたいよ。」
「でも今のお前なら、みんなときっと仲良くなれる。だから・・・お前は幸せ者だ。」
「ゆ、ゆぅぅ・・・ゆっくりりかいしたよぉ!!」
「じゃあな。れいむ。今後はみんなに迷惑をかけないで、ゆっくり生きろよ。」
「ゆっくりりかいしたよ!ありがとう!おにいさん!!」
れいむは、もはやでいぶではない。
私はそれを確認できたことに満足し、そのままその場を後にした。
その4日後。
ザァァァァァ・・・・
久しぶりの雨の日。
あのポストは、上に載ったまま雨で溶けたれいむの餡子で、デロデロに汚れてしまっていた。
結局れいむは、ポストから飛び降りることなく、雨に打たれて溶けていったのであろう。
「はぁ。もう誰にも迷惑かけるなって言ったのに、あんなにポストを汚しやがって。結局でいぶはでいぶか。」
私は徒労感からため息をつき、その場を後にした。