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anko3023 台風殺ゆ事件(解決編)
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『台風殺ゆ事件(解決編)』 24KB
同族殺し 野良ゆ 現代 人間なし 16作目 解決編 えーき様に叱られました
同族殺し 野良ゆ 現代 人間なし 16作目 解決編 えーき様に叱られました
「まりさは……犯ゆんが分かったのぜ!」
探偵まりさのその言葉に左右のれいむとまりさが表情を固めた。
水の流れる音と冷たい風の中、柱に抱きつくようにする3匹のゆっくりの間に沈黙が広がっていた。
水の流れる音と冷たい風の中、柱に抱きつくようにする3匹のゆっくりの間に沈黙が広がっていた。
台風殺ゆ事件――解決編――
「ゆぅ、犯ゆん……まりさ本当なの!?」
「本当なのかぜ?いったい誰なのぜ!」
「本当なのかぜ?いったい誰なのぜ!」
恐れていた風が来ない事に安心し、体の向きを変えた探偵まりさはれいむとまりさに交互に目線を送ると口を開いた。
「風さんが危ないから気をつけて聞いて欲しいのぜ……」
その言葉に思い出したように柱に寄り添う2匹、
「さて、この嵐さんのせいでこんな場所に閉じ込められた上に、とってもゆっくり出来ない事件が起きてしまったのぜ!」
「れいむとまりさも知っての通り、一緒にここに居たれいむ、ありす、ちぇん、みょん、ぱちゅりーが永遠にゆっくりしてしまったのぜ!」
「しかもぱちゅりー以外については明らかに誰かに殺されてたのぜ!これはとてもゆっくり出来ない事なのぜ!」
「れいむとまりさも知っての通り、一緒にここに居たれいむ、ありす、ちぇん、みょん、ぱちゅりーが永遠にゆっくりしてしまったのぜ!」
「しかもぱちゅりー以外については明らかに誰かに殺されてたのぜ!これはとてもゆっくり出来ない事なのぜ!」
れいむとまりさの表情も険しくなる。
「それをしたゆっくり――犯ゆんはとてもゆっくり出来ないゆっくりなのぜ!」
「ゆぅ、そうだよゆっくり殺しはゆっくり出来ないよ!」
「そうなのぜ、許せないのぜ!」
「ゆぅ、そうだよゆっくり殺しはゆっくり出来ないよ!」
「そうなのぜ、許せないのぜ!」
「落ち着いて欲しいのぜ……とりあえず怖い風さんも来なそうなのぜ、事件について一つずつ話させてもらうのぜ!」
「まず1番初め、れいむがすっきりー殺された第1の事件!」
「れいむの体に生えていたおちびちゃん……この子も被害ゆなのぜ……そのおちびちゃんから犯ゆんはゆっくりありすなのぜ!」
「まず1番初め、れいむがすっきりー殺された第1の事件!」
「れいむの体に生えていたおちびちゃん……この子も被害ゆなのぜ……そのおちびちゃんから犯ゆんはゆっくりありすなのぜ!」
「ぱちゅりーの言ってたぬえは違うのかぜ?」
まりさが探偵まりさの言葉に突っ込みを入れた。
「それについては……ぱちゅりーが居ない以上聞けないのぜ。なら、ゆっくりありすかゆっくりぬえって事にしておくのぜ」
「その事でありすが疑われて――これはまりさも悪かったのぜ。離れた場所に行ったありすが殺されていた第2の事件!」
「ありすが追放された場所は、ありすの行った後歩いては行けなく成ってたのぜ!」
「皆でお水さんで道が無くなるまで見ていたのぜ。ありすはその後殺されたのぜ、だから犯ゆんはお帽子ぷーかぷかで移動できるゆっくりまりさか、空を飛べるって話のゆっくりぬえなのぜ!」
「その事でありすが疑われて――これはまりさも悪かったのぜ。離れた場所に行ったありすが殺されていた第2の事件!」
「ありすが追放された場所は、ありすの行った後歩いては行けなく成ってたのぜ!」
「皆でお水さんで道が無くなるまで見ていたのぜ。ありすはその後殺されたのぜ、だから犯ゆんはお帽子ぷーかぷかで移動できるゆっくりまりさか、空を飛べるって話のゆっくりぬえなのぜ!」
「ゆぅ、まりさぁありすは本当に殺されたの、刺されたって言ってたけど!?」
「そうなのぜ、顔さんを尖った物で刺されていたのぜ、第1の事件のれいむのあんよにも似た傷があったのぜ!」
「これは次の事件にも関係有る事なのぜ、ちぇんが刺し殺されていた第3の事件!」
「この事件ではちぇんのお腹に凶器の木の枝さんが刺さったままだったのぜ。かなり深く、恐らく中枢餡を貫通していたのぜ、背中にまで穴が空いていたのぜ!」
「これは次の事件にも関係有る事なのぜ、ちぇんが刺し殺されていた第3の事件!」
「この事件ではちぇんのお腹に凶器の木の枝さんが刺さったままだったのぜ。かなり深く、恐らく中枢餡を貫通していたのぜ、背中にまで穴が空いていたのぜ!」
その言葉にれいむがぶるりと震える。
「恐らくちぇんを刺したのが犯ゆんが第1第2の事件と使っていた凶器で間違い無いのぜ。あの時詳しく調べるべきだったのぜ……みょんには悪い事をしたのぜ!」
「そしてその後、みょんが背中から刺し殺されていた第4の事件!」
「みょんを刺し殺した凶器はみょんが持って居た"はくろーけん"なのぜ。そして逆にみょんは口にちぇんが殺された時の凶器を咥えて居たのぜ」
「そしてその後、みょんが背中から刺し殺されていた第4の事件!」
「みょんを刺し殺した凶器はみょんが持って居た"はくろーけん"なのぜ。そして逆にみょんは口にちぇんが殺された時の凶器を咥えて居たのぜ」
「それはみょんが犯ゆんだって証拠じゃ無いのかぜ?ちぇんを殺した凶器を回収しようとして」
「それは考えにくいのぜ、もしみょんがちぇんを殺した犯ゆんなら、れいむとありすを殺した犯ゆんでもあるのぜ、みょんじゃありすのおちびちゃんを妊娠させる事も、水の上を移動する事も出来ないのぜ」
「それにみょんはまりさ達より先にこの川さんに来ていて、簡単なお家も作っていたみたいだけど、ここに逃げてくるとき持って居たのはあの"はくろーけん"だけだったのぜ!」
「それにみょんはまりさ達より先にこの川さんに来ていて、簡単なお家も作っていたみたいだけど、ここに逃げてくるとき持って居たのはあの"はくろーけん"だけだったのぜ!」
慌しくこの場所に逃げてきため、探偵まりさを含めた多くのゆっくりはほとんど何も持たずにここに来ていた。
探偵まりさもお帽子の中のお弁当をぱちゅりーのお家に置いて来てしまったほどである。あのみょんがはくろーけんを持って居たのが珍しいくらいである。
探偵まりさもお帽子の中のお弁当をぱちゅりーのお家に置いて来てしまったほどである。あのみょんがはくろーけんを持って居たのが珍しいくらいである。
「この石さんしか無い場所じゃ、あんなきれいに尖った枝さんも手に入らないのぜ!」
「だから犯ゆんはお帽子にあの凶器を予め隠して居たのぜ、これが出来るのはお帽子のあるゆっくりだけなのぜ……」
「だから犯ゆんはお帽子にあの凶器を予め隠して居たのぜ、これが出来るのはお帽子のあるゆっくりだけなのぜ……」
そこで言葉を止め唾を飲み込む、れいむとまりさも釣られて同じようにしている。
「つまり犯ゆんは、ゆっくりありすでまりさお帽子を持ったゆっくりなのぜ!」
れいむとまりさの顔に驚愕が走った。
「ゆぅ、つまり……どういう事なの?ありすでまりさなの!?」
「違うのぜれいむ!まりさ達ゆっくりはお帽子でどんなゆっくりか判断するのぜ、だからありすでもまりさのお帽子を被っていればまりさに見えるのぜ!」
「違うのぜれいむ!まりさ達ゆっくりはお帽子でどんなゆっくりか判断するのぜ、だからありすでもまりさのお帽子を被っていればまりさに見えるのぜ!」
その言葉にギョッとした様にれいむが探偵まりさとまりさを交互に見る。
「ま、待つのぜ!ゆっくりぬえはどうなったぜ?ぬえでも出来るのぜ、ぬえはゆっくりして居ないゆっくりなのぜ!?」
「それは無理なのぜ、仮にぬえが犯ゆんだとしてもあの凶器を隠すにはお帽子が必要なのぜ……それに確かめる方法は有るのぜ……!」
「それは無理なのぜ、仮にぬえが犯ゆんだとしてもあの凶器を隠すにはお帽子が必要なのぜ……それに確かめる方法は有るのぜ……!」
「その前に一応、ここまでの話からまりさの考えた犯ゆんを指摘させて貰うのぜ!……それはまりさ、お前なのぜ」
その時再びあの何かを叩き付ける様な大きな音が響き渡った、慌てて柱にしがみ付く探偵まりさ。
「ま、まりさぁ!」
れいむが怯えたような声を出す、それはどちらに呼びかけたものか、まりさの方を向くとまりさは柱にしがみ付く事もせずにこちらを見て笑っている。
「それならまりさも犯ゆんの可能性が有るのぜ、そこはどうなのぜ?」
冷静なような、それでいて面白がる様な口調で聞いて来るまりさ。
「まりさはちぇんの事件の時にぱちゅりーと一緒に居たのぜ!」
「ぱちゅりーはもう居ないのぜ、それにぬえのはなしはどうなったのぜ!」
「ぱちゅりーはもう居ないのぜ、それにぬえのはなしはどうなったのぜ!」
思わず溜息を着いてしまう、だから最終手段をとった。
「それなら……まりさ、お帽子を外して欲しいのぜ!」
その言葉にまりさが凍りつく。
「まりさも外すのぜ、だからまりさも外して欲しいのぜ!」
そう言ってお下げでお帽子を外して見せる。
まりさは先ほどと同じ表情でこちらを見つめている。
まりさは先ほどと同じ表情でこちらを見つめている。
「ふっふふふふふふふふ、うふふふふふぅ!」
途端に笑い出した、風の音と川の水音を掻き消すかの様にまりさの笑い声が響く。
ペロリ……そんな音がしそうな動きで口が三日月形に開き、そこから舌が伸び出す。
その舌が頭上に伸び、お帽子の唾を掴んだ、そして一気に外す。
ペロリ……そんな音がしそうな動きで口が三日月形に開き、そこから舌が伸び出す。
その舌が頭上に伸び、お帽子の唾を掴んだ、そして一気に外す。
「ゆぅ!」
背後で驚愕の声が上がる、外され前に出された帽子の影から現れたのは、頭に赤いカチューシャを乗せたゆっくりありすであった。
「そうよぉまりさ、良く分かったわねぇ、私がありすだって!」
お帽子を背後に回し、ありすがニヤニヤとした笑いをこちらに向けてくる。
「それなのぜ!」
まりさはお下げでありすを指し示した。
「それ?……何かしら?」
「まりさ……いやありすと呼ばせてもらうのぜ、ありすはどんな時でもお下げを使おうとしなかったのぜ!」
「風さんが吹いて危ないときも舌でお帽子を押さえていたのぜ、だからおかしいと思ったのぜ!」
「そう……私にはお下げが無いからお帽子を被ってもね、盲点だったわ」
「まりさ……いやありすと呼ばせてもらうのぜ、ありすはどんな時でもお下げを使おうとしなかったのぜ!」
「風さんが吹いて危ないときも舌でお帽子を押さえていたのぜ、だからおかしいと思ったのぜ!」
「そう……私にはお下げが無いからお帽子を被ってもね、盲点だったわ」
そう言って微笑むありす。
「どうして!どうしてこんな事をしたの!」
れいむが叫ぶ。
その言葉にありすは一度後ろのお帽子を見ると静かに語り始めた。
その言葉にありすは一度後ろのお帽子を見ると静かに語り始めた。
「そうね、全部はあのでいぶ――れいむが始まりだったわ!」
「ゆがぁお家が無いから寒いんだよぉ、それにお腹が空いたよ!誰かごはんさんを出してね、すぐでいいよ!」
目の前ではあのゲスでいぶが喚き散らしている。ありすの心の中に忸怩たるものが広がった。
「お腹が空いてるとすーやすーやできないよ!早く誰かごはんを持ってきてね!はやくしろぉ!」
まただ、この場所に閉じ込められたゆっくり達と取り留めの無い話をしながらありすは暗い思いと闘っていた。
川の方を向けば鉛色になった川は普段の様な穏やかな流れでは無く、焦るような速さで川下に向っている。
思わず呟く、
川の方を向けば鉛色になった川は普段の様な穏やかな流れでは無く、焦るような速さで川下に向っている。
思わず呟く、
「まりさのぷーかぷかでも川の外までは行けそうに無いのぜ!」
それと同時に自分の頭上に目をやる、黒いお帽子の唾が視線を遮った。
これはまりさのお帽子である、今思わず呟いたようにありすはまりさのお帽子を被り、普段はまりさと自称していた。
これはまりさのお帽子である、今思わず呟いたようにありすはまりさのお帽子を被り、普段はまりさと自称していた。
「止めなさいまりさ!ここから出られても雨さんにやられるわ!」
隣のありすが心配したのか引き止めてくれる、それに笑顔で返しつつ、遠くになってしまった岸までの距離を目で計った。
ぷーかぷかではとても辿り着けない距離だ。
ぷーかぷかではとても辿り着けない距離だ。
「むきゅう……この状況じゃどうしようも無いわ。雨さんが止んで水さんが居なくなるまですーやすーやしていましょう!」
ぱちゅりーの号令で誰とも無くここから出られるまでは眠って過ごそうという流れになる、ここにも何時水がやって来るかという不安はゆっくりにとっては耐えられないし、冷たい風にと食料が無い事も味方して、皆は眠りの世界に逃げる事を選択した。
少しでも風が当たらない柱の影を選び、集まって眠る事になる。
少しでも風が当たらない柱の影を選び、集まって眠る事になる。
「こんなお腹ぺーこぺこじゃ眠れないよ!ごはんは無いの!」
まだあのでいぶが騒ぎ隣のれいむを困らせている。
ああ嫌だ、あんなゲスなでいぶを見ていると嫌なものを思い出す、あのゆっくり出来なかった××れいむを……
目の前ではぱちゅりーが何とかなだめ、でいぶブツブツと何か文句を言いながらも眠った方がゆっくり出来ると思ったのかどっしりと腰を下ろすといきなり眠り始めた。それに安心したのか1匹また1匹と眠りに落ちてゆくゆっくり達。
しかし、ありすの目は冴えていた。目をつぶって眠る振りこそしたものの暗闇の中では決めていたのだ。
あのゲスでいぶを制裁しなければと。
ああ嫌だ、あんなゲスなでいぶを見ていると嫌なものを思い出す、あのゆっくり出来なかった××れいむを……
目の前ではぱちゅりーが何とかなだめ、でいぶブツブツと何か文句を言いながらも眠った方がゆっくり出来ると思ったのかどっしりと腰を下ろすといきなり眠り始めた。それに安心したのか1匹また1匹と眠りに落ちてゆくゆっくり達。
しかし、ありすの目は冴えていた。目をつぶって眠る振りこそしたものの暗闇の中では決めていたのだ。
あのゲスでいぶを制裁しなければと。
「れいむ、れいむ、ゆっくり起きるのぜ」
他のゆっくりにバレない様に静かに起き出すと、眠っているちぇんの横を通りでいぶを突付く。
「ゆぅ、なんなの?すーやすーやの邪魔をしないでね!」
寝入りばなを機嫌の悪そうな目でこちらを睨むでいぶだが、
「実はまりさはごはんさんを少しだけ持っているのぜ、こっそり2匹で食べるのぜ、だから静かに来て欲しいぜ……」
そう呟くとニヤリと人の悪そうな笑みを浮かべてありすに従った。
「ゆぃ、ここで良いよね早くごはんさんを出してね!」
皆で眠っていた場所から柱の反対側に来るとでいぶが早速催促して来る、ありすは下をお帽子に入れいざと言う時為に取って置いた木の実を取り出しでいぶの前に放る。
「ゆばぁ、むーしゃむしゃしあわぜ~!」
でいぶはそれに飛びつくと大口を開けて全て口にかきこんだ、その浅ましい様子にありすは再び確信した。
間違いないこのでいぶはゲスだ、ゲスなれいむは制裁しなくては。
再び帽子の中に舌を入れ「おーる」を掴む、目の前でこちらに背を向け口を動かしているでいぶ、これを使えば殺すのは容易い。
間違いないこのでいぶはゲスだ、ゲスなれいむは制裁しなくては。
再び帽子の中に舌を入れ「おーる」を掴む、目の前でこちらに背を向け口を動かしているでいぶ、これを使えば殺すのは容易い。
「ゆぷぅーそれなりーだね、まりさ他には無いの、早く出してね!」
その時急にでいぶがこちらに振り向きげっぷを出してからおかわりを催促してきた。
「ゆぅ、それしか無いのぜ我慢して欲しいのぜ!」
自分で全て食べたくせに、絶好の機会を失ったものの、呆れながらそう返す。
「ゆふぅ、まぁまりさならそんな物かもね!次を早く探してきてね!」
呆れた、このでいぶは今の状況が分かって無いのだろうか。
まぁ良い適当に会わせておいて背後から、
まぁ良い適当に会わせておいて背後から、
「ゆふふふ、それよりまりさぁ、ここは寒いからすーりすーりしようねぇ!」
急にでいぶが擦り寄って来る、
「な、何をするのぜ!」
「ゆふふふ、寒くてゆっくり出来ないんだよ、すっきりーしてゆっくりしたおちびちゃんを作ろうね!」
「ゆふふふ、寒くてゆっくり出来ないんだよ、すっきりーしてゆっくりしたおちびちゃんを作ろうね!」
そう言って体をすり合わせてくるでいぶ、ありすの体にぬめっっとしたものが擦り付けられる。
鳥肌の立つ様な、薄ら寒い様な、それで居て何処か気持ちの良い感覚。
鳥肌の立つ様な、薄ら寒い様な、それで居て何処か気持ちの良い感覚。
「すーりすーりゆぐっ!」
でいぶが小さな悲鳴を上げる、視線を下げるとでいぶのあんよにありすの「おーる」が突き刺してあった。とっさに振るった様だ。
それを理解したと同時に、ありすの心の中の怒りが驚きを上回る。怒りは先ほどの感覚を振り払うように燃え上がった。
それを理解したと同時に、ありすの心の中の怒りが驚きを上回る。怒りは先ほどの感覚を振り払うように燃え上がった。
「な、なにずるのぉ!でいぶはまりざとゆっぐりじだおじびちゃんを!」
その言葉を最後にありすの心の中は真っ白になった。
「ゆぅ、何なのよ……?こ、これはっ!」
気が付くと目の前には黒ずんだ大きな物、よく見ると何本もの茎が生えている。
「何なのよ……これ、でいぶ!?」
下を向いて確かめて見る、黒ずんでいるものの確かにでいぶだ、この死に方はすっきりー死だろう。
そんな、この死に方は……この殺し方は……れいぱー?
嫌だ、自分は違う!ありすは……れいぱーありすじゃ無い。
小さい頃から何度も言われて来た言葉が浮かび上がって来る。違う、何度もそう否定した、自分にも言い聞かせてきたのに!
そんな、この死に方は……この殺し方は……れいぱー?
嫌だ、自分は違う!ありすは……れいぱーありすじゃ無い。
小さい頃から何度も言われて来た言葉が浮かび上がって来る。違う、何度もそう否定した、自分にも言い聞かせてきたのに!
「違うわお母さん!ありすは、れいぱーじゃ無い!」
思わず叫んでしまう、そして気が付く。拙い何時までもこんな事をしていては見つかってしまう。
転がっていたおーるを帽子に回収し、走って元の場所に戻る。幸い皆はまだ眠りに着いており先ほどの騒ぎに気が付いた者は居なそうだ。
最初に居た場所に戻り目を閉じる、先ほどの悪夢を忘れる様に、全て夢であった様に。
しばらくして、その願いは1つの悲鳴で無に返された。
転がっていたおーるを帽子に回収し、走って元の場所に戻る。幸い皆はまだ眠りに着いており先ほどの騒ぎに気が付いた者は居なそうだ。
最初に居た場所に戻り目を閉じる、先ほどの悪夢を忘れる様に、全て夢であった様に。
しばらくして、その願いは1つの悲鳴で無に返された。
「ゆわああああああ、わ、わがらないよおおお!」
「これが原因って訳じゃ無さそうなのぜ……これはれいぱーにすっきりー殺されたのぜ!」
目の前ではまりさがでいぶの死体を検めている、ちぇんによって死体が発見されると大きな騒ぎとなった。
内心の怯えを隠してそれを見つめていると、
内心の怯えを隠してそれを見つめていると、
「これは!でいぶをすっきりー殺したのはれいぱーありすなのぜ!」
ドクンッ、その言葉に体が跳ねる拙いこのままではバレてしまう。まさか茎に生えたおちびちゃんから犯ゆんがどんなゆっくりかバレるとは……
「ち、違うわぁ!ありすはとかいはよぉ、れいぱーなんていなかものじゃ無いわぁ!」
隣で大声が上がった、ありすだ。隣のありすが他の皆の視線を浴びて慌てている。
そうだ、今の自分はまりさなんだありすじゃ無い、このまま黙っていれば。
そうだ、今の自分はまりさなんだありすじゃ無い、このまま黙っていれば。
「ちょっと待つのぜ!」
「ありす……少し話を聞かせて欲しいのぜ!」
「ありす……少し話を聞かせて欲しいのぜ!」
あのまりさが皆にでいぶが殺された時に何をしていたかを聞いている、自分も聞かれた。犯ゆんを探しているのだろうか。
しかしあの時皆は寝ていたはずだ、自分が戻ったときも誰一匹として目を覚ましては居なかった。
しかしあの時皆は寝ていたはずだ、自分が戻ったときも誰一匹として目を覚ましては居なかった。
「ありす……そうだとすると、ありすが一番怪しいのぜ。れいむに生えていたおちびちゃんはありすのおちびちゃんなのぜ!」
「むきゅ……決めたわありす。貴方を一時ついっほうするわ、貴方にはあそこに行って貰うわ!」
「むきゅ……決めたわありす。貴方を一時ついっほうするわ、貴方にはあそこに行って貰うわ!」
結局あのありすが容疑ゆとしてて、ここから離れた場所にある小島に送られる事になった。
悲しそうな瞳であのまりさと話をしているありす、水位が上がり道が無くなって小島には歩いて行けなくなるまで見守ると皆は再び眠りに着いてしまった。
その様子を確認すると、ありすはゆっくりとその場を抜け出した。
悲しそうな瞳であのまりさと話をしているありす、水位が上がり道が無くなって小島には歩いて行けなくなるまで見守ると皆は再び眠りに着いてしまった。
その様子を確認すると、ありすはゆっくりとその場を抜け出した。
「あ、貴方誰よ!」
流れの速い川を苦労して小島まで渡ると、こちらに気が付いたありすが驚いた表情をしている。
「ありすっ!まりさなのぜ!助けに来たのぜ!」
自分のせいで無実の罪に問われてしまったありす、同じありす仲間を放って置くわけには行かない。
「来ないでこのいなかもの!れいぱーありすなんてありすの恥よ!」
同じありすから放たれたのは侮蔑の言葉だった。
「くっ、皆にこの事を教えないと!きゃあ!」
水に濡れたおーるはするりと彼女の顔面に吸い込まれた。
「みょん!大変みょん皆来て欲しいみょん!」
元の場所に戻り再び眠った振りをしていたがしばらくすると起き出したみょんが騒ぎ始めた。
「ありすが居なくなってるみょん!皆見て欲しいみょん!」
居なくなった?あの時、人の優しさを理解しないありすを制裁したが居なくなるような事は無いはずだ。
しかし皆と共にあの小島を見てみると、ありすが居ない、水位が上がって流されたのかも知れない。
その通りであった、しかしありすの死体はぱちゅりーによって発見されてしまう。
しかし皆と共にあの小島を見てみると、ありすが居ない、水位が上がって流されたのかも知れない。
その通りであった、しかしありすの死体はぱちゅりーによって発見されてしまう。
「違うのぜ、あの顔を見るのぜ……あれは刺し殺されているのぜ」
そしてやはりあのまりさのによってこれが殺しである事が分かってしまう。
拙い、ありすを殺したのはあの場所に行けるゆっくりまりさだと思われる、そうすれば自分が怪しまれるのは間違い無い。
お帽子は一応水を払って置いたし、ここに来る前にも少し濡れていたので誤魔化せるかもしれないが、オールの着いたありすのクリームは誤魔化せない。もしお帽子を取っておーるを出すように言われたらどうしよう。
しかし皆はありすを犯ゆんだと思っていたのか、安心し食料や脱出手段を 探そうという流れになった。
拙い、ありすを殺したのはあの場所に行けるゆっくりまりさだと思われる、そうすれば自分が怪しまれるのは間違い無い。
お帽子は一応水を払って置いたし、ここに来る前にも少し濡れていたので誤魔化せるかもしれないが、オールの着いたありすのクリームは誤魔化せない。もしお帽子を取っておーるを出すように言われたらどうしよう。
しかし皆はありすを犯ゆんだと思っていたのか、安心し食料や脱出手段を 探そうという流れになった。
「ちぇんはお腹が空いたんだよー、お水さんが居なくなるまで時間がかかりそうだから、何か探して見ようよー!」
こうして皆はバラバラに行動する事になった。好都合だ、頭が濡れたままお帽子を被ったので気持ち悪いし、出来れば皆に隠れておーるを完全にきれいにしてしまいたい。
皆の居ない場所を探すと周囲を確認しお帽子を外す、おーるは帰りのぷーかぷかでだいぶきれいに成っていたが、やはりまだ黄色い物がこびりついている、崖から身を乗り出し水面におーるを、
「にゃあ、だ、だれなのー!ありす……?」
振り返ると、そこには不安そうな顔でこちらを見ているちぇんが居る。拙い見つかった、それもお帽子を外している時に。
「ちぇんの知らない子だよー、分からないよー。にゃ、そのお帽子はっ!」
「にゃぎゃああああああ!」
「にゃぎゃああああああ!」
おーるを口に咥えたまま体当たりをする、柔らかい物を突き破る感覚。
柱の向こうから声がする、ちぇんの大声に誰かが気が付いたのだ、お帽子を引っつかみ逃げるようにその場を後にした。
柱の向こうから声がする、ちぇんの大声に誰かが気が付いたのだ、お帽子を引っつかみ逃げるようにその場を後にした。
「この木の枝は……みょん、そう言えばさっき木の枝をもっていたのぜ!」
今はちぇんの死体をあのまりさが確かめている、拙い、ちぇんのお腹の中にはおーるが残ったままになっている、アレを調べられたら。
「むきゅ……これは……この事件の犯ゆんは"ぬえ"よ!」
しかしその杞憂はぱちゅりーによって解消された、急にぱちゅりーがこの事件の犯ゆんはぬえと言うゆっくりであるなどと言い出したのだ。
まりさもそれを聞いて考えるような顔をしている。
良かった、これで架空の犯ゆんが生まれた、そんなゆっくりは居るはず無いと思うがこちらへの疑いを逸らしてくれたのには感謝したい。
まりさもそれを聞いて考えるような顔をしている。
良かった、これで架空の犯ゆんが生まれた、そんなゆっくりは居るはず無いと思うがこちらへの疑いを逸らしてくれたのには感謝したい。
「みょみょおおん!みょんは殺されたくないみょん!」
「近寄るなみょん、みょんはちぇんの二の舞はごめんみょん!」
「こんな所には居られないみょん、みょんは1匹で居させてもらうみょん!」
「自分の身は自分で守るみょん、皆みょんに近寄らないで欲しいみょん!」
「近寄るなみょん、みょんはちぇんの二の舞はごめんみょん!」
「こんな所には居られないみょん、みょんは1匹で居させてもらうみょん!」
「自分の身は自分で守るみょん、皆みょんに近寄らないで欲しいみょん!」
さらに都合のいい事に、みょんが恐怖に耐え切れなかったのか1匹で行動すると言い出した。
それに乗ってありすも1匹で行動させてもらう、今のうちにおーるを回収しなくては。
それに乗ってありすも1匹で行動させてもらう、今のうちにおーるを回収しなくては。
同じように1匹で行動すると言い出したれいむと別れると、直ぐにちぇんの死体の場所に向う。
しかしそこには先客が居た、みょんがちぇんの死体に向かい何かをしている。
しかしそこには先客が居た、みょんがちぇんの死体に向かい何かをしている。
「やっぱり気になるみょん、ゆぅーしょっと!」
ちぇんの死体から引き抜いたのはありすが突き刺したおーるだ、傷口から茶色い物があふれ出している。
みょんはそれに怯えたような動きをしたが、おーるの汚れを振り払い、それをじっと見つめている。
みょんはそれに怯えたような動きをしたが、おーるの汚れを振り払い、それをじっと見つめている。
「やっぱりそうだみょん!これは剣じゃ無いみょん!これはまりさ達の使う"おーる"だみょん!」
「じゃあ、ちぇんを殺したのは!」
「じゃあ、ちぇんを殺したのは!」
喋らせては置けなかった。こちらに背中を向けているみょん、その横には作業の邪魔に成ったのか、みょんが先ほど振り回していた「はくろーけん」が置かれている。
素早く忍び寄り、舌でそれを掴み取りみょんの背中に突き刺した、
素早く忍び寄り、舌でそれを掴み取りみょんの背中に突き刺した、
「みょぎいいいいいいい!」
近くから刺したため傷が浅かったかもしれない、みょんが倒れた後も体重をかけて突き刺す。
顔側にはくろーけんが抜けたのか、倒れ付したみょんの体から白い物が漏れ出し、周囲に広がっていた。
慌てて咥えたおーるを引き剥がそうとするが、おーるもそれに埋まってしまっている。
これを奪おうとすれば体にそれが着いてしまう、さらに先ほどの悲鳴で他のゆっくりがここに来るのは時間の問題だ。
顔側にはくろーけんが抜けたのか、倒れ付したみょんの体から白い物が漏れ出し、周囲に広がっていた。
慌てて咥えたおーるを引き剥がそうとするが、おーるもそれに埋まってしまっている。
これを奪おうとすれば体にそれが着いてしまう、さらに先ほどの悲鳴で他のゆっくりがここに来るのは時間の問題だ。
誰かが来る音がしない方向に急いで逃げ、さも今来たように振舞う。
強くなってくる風が、ありすの逃走を助けている様だった。
強くなってくる風が、ありすの逃走を助けている様だった。
「どうして……どうしてそんな事をしたのぜ!」
語り終えたありすをまりさが、れいむが冷たい目で睨んでいる。
まりさが戸惑どった様な声を上げた、
まりさが戸惑どった様な声を上げた、
「復讐よ!これはゲスに対する復讐……制裁なのよ!」
そうこれはゲスに対する復讐なのだ、あのゲスでいぶもそうだったが、ありすにはゲスなれいむやまりさを制裁すると言う使命が有るのだ、いや全てのゲスなゆっくりを制裁するのが使命なのだ。
「ゆぅ、復讐……何の復讐なの?」
れいむが怯えた様にこちらに聞いてくる。
「ありすの復讐よ!ありすは、れいむとまりさの間に生まれたわ……」
ありすはとある群れのれいむとまりさの番の間に生まれたゆっくりだ、同じ時期に生まれた姉妹は皆れいむとまりさだったのに、何故かありすだけ違うゆっくりだったのだ。
ありすの子ゆっくり時代は、自分を生んだれいむとまりさ、そして姉妹達に怒鳴られ罵られ、暴力を振るわれるだけの生活だった。
「れいぱーありすの糞餓鬼」それが家族からのありすへの呼びかけだった。
ありすの家族はゲスゆっくりだったのだ、群れのゆっくり達もそうだった。
家族からの扱いを訴えても家族に味方をし、ありすは群れのゆっくりからも同じような扱いを受けた。
子供の頃のありすは常にゲスゆっくり達に復讐する事を考え、ゲスゆっくり達が制裁される事を望んで生きてきたのだ。
その願いはあるとき叶う事になった、ある日ありすが姉妹からの暴力で気絶している間に、自分を産んだゆっくりも、姉妹もそして群れのゆっくりも、皆殺されていたのだから。
ありすは確信した、これは「天」がありすのお願いを聞いてくれたのだ。やはりありすは正しかったのだ、ゲスゆっくりは制裁されるべきなのだ。
誰もいなくなった群れの森で大きくなるまで1匹で育ち、大きくなって外に出たありすが見た物は、外にもまだまだ居たゲスゆっくり達だった。
家族に言われた言葉でありすである事が怖かったため、傷が付く事無く残っていた自分を産んだまりさのお帽子、それを被って外に出たありすは「まりさ」として他のゆっくりに扱われた。出合ったまりさからまりさらしい振る舞いやお帽子ぷーかぷかを習ったのもこの時期だ。
しかし、ゆっくりしたれいむやまりさが居るように、ゲスなれいむやまりさは外の世界にも居たのだ。
ありすはそんなゲスを見つけると密かに制裁する事にしていた、そしてそれは全て成功していた、これはありすの行いが天に認められている証拠だろう。
ありすの子ゆっくり時代は、自分を生んだれいむとまりさ、そして姉妹達に怒鳴られ罵られ、暴力を振るわれるだけの生活だった。
「れいぱーありすの糞餓鬼」それが家族からのありすへの呼びかけだった。
ありすの家族はゲスゆっくりだったのだ、群れのゆっくり達もそうだった。
家族からの扱いを訴えても家族に味方をし、ありすは群れのゆっくりからも同じような扱いを受けた。
子供の頃のありすは常にゲスゆっくり達に復讐する事を考え、ゲスゆっくり達が制裁される事を望んで生きてきたのだ。
その願いはあるとき叶う事になった、ある日ありすが姉妹からの暴力で気絶している間に、自分を産んだゆっくりも、姉妹もそして群れのゆっくりも、皆殺されていたのだから。
ありすは確信した、これは「天」がありすのお願いを聞いてくれたのだ。やはりありすは正しかったのだ、ゲスゆっくりは制裁されるべきなのだ。
誰もいなくなった群れの森で大きくなるまで1匹で育ち、大きくなって外に出たありすが見た物は、外にもまだまだ居たゲスゆっくり達だった。
家族に言われた言葉でありすである事が怖かったため、傷が付く事無く残っていた自分を産んだまりさのお帽子、それを被って外に出たありすは「まりさ」として他のゆっくりに扱われた。出合ったまりさからまりさらしい振る舞いやお帽子ぷーかぷかを習ったのもこの時期だ。
しかし、ゆっくりしたれいむやまりさが居るように、ゲスなれいむやまりさは外の世界にも居たのだ。
ありすはそんなゲスを見つけると密かに制裁する事にしていた、そしてそれは全て成功していた、これはありすの行いが天に認められている証拠だろう。
「そうよっ!これは制裁なのよ!ゲスに対する制裁、天もありすを認めているわ!」
何かを叩くような大きな音が響き渡った。
「ふざけるんじゃないのぜ!」
ありすの言葉を聞いた探偵まりさは思わず叫んだ。
ありすは語り終えた高揚からか未だに笑顔を浮かべている。
ありすは語り終えた高揚からか未だに笑顔を浮かべている。
「何が復讐なのぜ、制裁なのぜ。そんなのただの言い訳なのぜ!」
「ゲスに対する制裁、それならなんでありすを殺したのぜ!」
「ゲスに対する制裁、それならなんでありすを殺したのぜ!」
その言葉にありすの顔から笑顔が消える。
「あのありすはゲスだったのよぉ!助けに行ったありすの好意を無視したわぁ!」
「ならちぇんはどうなのぜ、何でちぇんを殺したのぜ!」
「みょんはどうなのぜ、殺されたみょんはゲスだったのかぜ!」
「違うのぜ、皆ありすが自分のゆっくり出来ない罪を隠すために殺したのぜ!」
「ありす……ありすこそ"ゲスゆっくり"なのぜ!」
「そうだよ、ありすはゲスゆっくりだよ、ゆっくり殺しはゆっくり出来ないよ。それは理由があってもやっちゃいけない事なんだよ!」
「ならちぇんはどうなのぜ、何でちぇんを殺したのぜ!」
「みょんはどうなのぜ、殺されたみょんはゲスだったのかぜ!」
「違うのぜ、皆ありすが自分のゆっくり出来ない罪を隠すために殺したのぜ!」
「ありす……ありすこそ"ゲスゆっくり"なのぜ!」
「そうだよ、ありすはゲスゆっくりだよ、ゆっくり殺しはゆっくり出来ないよ。それは理由があってもやっちゃいけない事なんだよ!」
背後のれいむも声を上げる。
ありすはその言葉に顔を険しくしていたが、しばらくするとまた笑い出した。
ありすはその言葉に顔を険しくしていたが、しばらくするとまた笑い出した。
「何を笑っているのぜ!?」
「ふふふ皮肉なものよね、ゲスを制裁してここに残ったのがれいむとまりさなんて……」
「ゲスはありすなのぜ、絶対に逃がさないのぜ!」
「ふふふ直ぐに分かるわ……見なさい!」
「ふふふ皮肉なものよね、ゲスを制裁してここに残ったのがれいむとまりさなんて……」
「ゲスはありすなのぜ、絶対に逃がさないのぜ!」
「ふふふ直ぐに分かるわ……見なさい!」
そう言ってありすが示した方を見ると。
「ゆぅ、まりさ!お水さんが!」
増水した川は探偵まりさの足元までやってきている。また何かを叩くような大きな音がした。
「ふふふ、今度も"天"はありすの味方をしてくれるわ!貴方達2匹も永遠にゆっくりしてありすは助かるのよ!」
「ゆぅ、何言ってるのお水さんが来たらありすだって!」
「そうなのぜ、ありすだって死んでしまうのぜ!」
「違うわ!ありすの制裁は天が認めて居るのよ!だから今回もありすは助かるわ、これまでだって……」
「ゆぅ、何言ってるのお水さんが来たらありすだって!」
「そうなのぜ、ありすだって死んでしまうのぜ!」
「違うわ!ありすの制裁は天が認めて居るのよ!だから今回もありすは助かるわ、これまでだって……」
何かを叩く音、そして何かが弾ける音、全ての物の動きがゆっくりに成る。
探偵まりさの目の前で、柱の外壁を舐めるように近づいてきた水流があのありすを飲み込んでいった。
探偵まりさの目の前で、柱の外壁を舐めるように近づいてきた水流があのありすを飲み込んでいった。
「ゆきゃあああぁぁぁ……」
思わずそれを目で追う、ありすもその悲鳴も、灰色の川に飲み込まれ消えていく。
体に強い衝撃が加わった。
体に強い衝撃が加わった。
「まりさっ、ぼうっとしてると危ないよ!」
気が付けば自分の体をれいむがもみ上げで押さえていた。
「れいむ、ありがとうなのぜ……ありすは……」
「ゆぅ、れいむには分からないけど……きっと天罰なんだよ」
「ゆぅ、れいむには分からないけど……きっと天罰なんだよ」
2匹は川を見つめる。
探偵まりさの足元が冷たくなった。
探偵まりさの足元が冷たくなった。
「まりさっ!お水さんが!」
「拙いのぜ、このままじゃ永遠にゆっくりしてしまうのぜ!」
「拙いのぜ、このままじゃ永遠にゆっくりしてしまうのぜ!」
周囲を見回すが、既に柱の横まで水は来ており、まりさの足も少し濡れている。このままでは溺れ死んでしまうだろう。
まりさはお帽子を外し、水に浮かべる。
まりさはお帽子を外し、水に浮かべる。
「れいむ一緒にまりさのお帽子に乗るのぜ!」
「まりさ!」
「あれを見るのぜ、あそこに掴まって水さんが居なくなるのを待つのぜ!」
「まりさ!」
「あれを見るのぜ、あそこに掴まって水さんが居なくなるのを待つのぜ!」
柱の遥か上のほうに人間さんが作ったのか、小さな梯子が据えつけられている。
「ダメだよまりさ!れいむが一緒に乗ったら沈んじゃうよ!まりさだけで行ってね!」
お帽子に乗ったまりさを見つめるれいむ、確かに本来お帽子ぷーかぷかは自分以外のゆっくりを乗せるようにはなっていない。乗せられるのはおちびちゃん位だろう。
それを分かっているのかれいむはまりさの伸ばしたお下げに掴まろうとしない。
それを分かっているのかれいむはまりさの伸ばしたお下げに掴まろうとしない。
「……嫌なのぜ!」
「ゆぅ!」
「まりさはもうこれ以上ゆっくりが死ぬのは嫌なのぜ……だかられいむ早く乗るのぜ!」
「ゆぅ!」
「まりさはもうこれ以上ゆっくりが死ぬのは嫌なのぜ……だかられいむ早く乗るのぜ!」
確率が低くても良い、何としても生き残ってみせる。
れいむを見つめる、れいむも探偵まりさを見つめ返してきた。
再び何かを叩くような音がする、
れいむを見つめる、れいむも探偵まりさを見つめ返してきた。
再び何かを叩くような音がする、
「早くするのぜ、れいむ!」
背後を確認して、れいむを急かす。
「まりさ……」
何かに殴られた様な衝撃が襲いかかり、探偵まりさの意識は深い闇に沈んでいった。
「まりさ……まりさ……!」
誰かに呼びかけられている、体を揺すっている様だ。
少しずつ目を開くと、目の前にあったのは真っ青な空、雲ひとつ無い青空が広がっている。
少しずつ目を開くと、目の前にあったのは真っ青な空、雲ひとつ無い青空が広がっている。
「まりさ!目を覚ましたのね!」
自分を覗き込んでくるのは……ぱちゅりー、あのぱちゅりーでは無い一体誰だろうか。
「ぱ、ぱちゅりー、まりさはどうしたのぜ!」
「目が覚めたのね、れいむに聞いたわ貴方達あんな危ない場所に居たんですって!」
「目が覚めたのね、れいむに聞いたわ貴方達あんな危ない場所に居たんですって!」
れいむ……そういえばれいむは?
「れいむ!れいむはどうしたのぜ!」
跳ねるように起き上がり、ぱちゅりーに問いただす、あれは夢だったのだろうか。
「むきゅ、れいむなら私達に貴方を預けて出て行ったわ!」
その言葉に周囲を見回す、ここは川から少しはなれて高くなった場所だ、遠くにあの時いた橋が見える。
嵐は収まったのか、空模様は穏やかだが川は未だに少し水位を上げていた。
しかし顔を出し始めた川べりの草むらには早くも野良ゆっくり達が入り込み、何やら動き回っている。
嵐は収まったのか、空模様は穏やかだが川は未だに少し水位を上げていた。
しかし顔を出し始めた川べりの草むらには早くも野良ゆっくり達が入り込み、何やら動き回っている。
「まりさ達は助かったのぜ……?」
「まったく混乱しているようね、むきゅ、分かったわ私達の事を教えてあげる」
「あの嵐が収まったあと、嵐で流れ着いたものを探そうとここに来たら、貴方を担いでいるれいむに会ったの」
「れいむに事情を聞いてね、貴方は寝ていたけど、れいむはもう行かないといけないらしくて、私達がここにしばらく居ると言ったら貴方を預けられたの」
「まったく混乱しているようね、むきゅ、分かったわ私達の事を教えてあげる」
「あの嵐が収まったあと、嵐で流れ着いたものを探そうとここに来たら、貴方を担いでいるれいむに会ったの」
「れいむに事情を聞いてね、貴方は寝ていたけど、れいむはもう行かないといけないらしくて、私達がここにしばらく居ると言ったら貴方を預けられたの」
れいむが自分を担いでいた……あの後結局どうなったのだろう、あの場所からどうやって助かったのだ。
自問自答する探偵まりさ、それを眺めていたぱちゅりーが心配そうに声をかけてくる。
自問自答する探偵まりさ、それを眺めていたぱちゅりーが心配そうに声をかけてくる。
「むきゅう、大丈夫なのまりさ?まだ体が変ならしばらく寝ていなさい!」
「それと、れいむから貴方に伝言があるのだけど……」
「伝言、何なのぜそれは!」
「それと、れいむから貴方に伝言があるのだけど……」
「伝言、何なのぜそれは!」
ぱちゅりーに飛びつく、一体何があったのかこの謎を解く鍵はれいむにある、その伝言ならば聞かないわけにはいかない。
「むきゅ、それはね……"私の疑いを晴らしてくれてありがとう"ですって!」
終わり
公民あき
後書き
最後まで読んでいただきありがとうございました。
実験的にやってみた推理物なのですが、推理に参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
ちなみに問題の答えは「3.まりさ 」に成ります、簡単だったため多くの方が正解していました。
中には作者の想定する以上に推理を進めていた方もいらっしゃいます。
解決編はどうでしたか、動機面などもしかしたら納得いかない方もいらっしゃるかもしれませんが、推理を楽しんでいたただけたなら幸いです。
ちなみに最後の謎はまりさとれいむがどうやってあの状況から脱出したかですが、これは皆さんの推理とご想像にお任せします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
実験的にやってみた推理物なのですが、推理に参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
ちなみに問題の答えは「3.まりさ 」に成ります、簡単だったため多くの方が正解していました。
中には作者の想定する以上に推理を進めていた方もいらっしゃいます。
解決編はどうでしたか、動機面などもしかしたら納得いかない方もいらっしゃるかもしれませんが、推理を楽しんでいたただけたなら幸いです。
ちなみに最後の謎はまりさとれいむがどうやってあの状況から脱出したかですが、これは皆さんの推理とご想像にお任せします。