ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3066 その目
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『その目』 18KB
虐待 自業自得 家出 野良ゆ 都会 虐待人間 少し猟奇的やも知れません、どうぞ
虐待 自業自得 家出 野良ゆ 都会 虐待人間 少し猟奇的やも知れません、どうぞ
『その目』
良く晴れた日のこと。
晴れという日は、ゆっくりにとってもっとも活動しやすい天気である。
雨に弱いゆっくりであるからしょうがないが。
晴れという日は、ゆっくりにとってもっとも活動しやすい天気である。
雨に弱いゆっくりであるからしょうがないが。
そして、そんな気持ちのいい天気の日に一匹のゆっくりれいむが道路を這っていた。
成体ほどの大きさだが、見た目はそこまでみすぼらしくない。
成体ほどの大きさだが、見た目はそこまでみすぼらしくない。
一匹のゆっくりが成体までに成長すればどう頑張っても汚くなるものなのだが。
「ゆ~、もうおそとはいやだよ! おにいさん! ゆっくりしないでさっさとれいむをむかえにきてね!」
どうやら一応飼いゆっくりだったようだ。
れいむの妄想とも言い切れないが、あまり汚れていないところと良く見ると頭のリボンについている銅色のバッチが飼いゆっくりだということを示していた。
れいむの妄想とも言い切れないが、あまり汚れていないところと良く見ると頭のリボンについている銅色のバッチが飼いゆっくりだということを示していた。
少し経緯を遡ればわかるが、頭に元が付くが。
実はこのれいむ、飼い主の言う事を無視して野良ゆっくりと駆け落ちしてたのである。
まあ、本ゆんの自覚はないが捨てられているのだが。
相手は野良のまりさであった。
生粋の野良であったが、自分一匹の食いぶちを稼ぐのが精いっぱい。
ゴミ捨て場に行けば、他のゆっくりが何とか取ったゴミのゴミを漁るしかなかったし、草を食べるにも種類が分からず不味い草しか食べられなかった。
野良としては致命的である。
そんな折、庭で寝ていたれいむと出会った。
丁度起き、まりさを見た瞬間れいむは運命を感じたらしいが、多分気のせいだろう。
まあ、本ゆんの自覚はないが捨てられているのだが。
相手は野良のまりさであった。
生粋の野良であったが、自分一匹の食いぶちを稼ぐのが精いっぱい。
ゴミ捨て場に行けば、他のゆっくりが何とか取ったゴミのゴミを漁るしかなかったし、草を食べるにも種類が分からず不味い草しか食べられなかった。
野良としては致命的である。
そんな折、庭で寝ていたれいむと出会った。
丁度起き、まりさを見た瞬間れいむは運命を感じたらしいが、多分気のせいだろう。
それからというもの。
野良ゆっくりと飼いゆっくりの禁断の恋に二匹は燃えがった。
と言っても、一方的にれいむがきんだんのこいっ! だよ! と騒いでいただけだし。
まりさはこれで自分は飼いゆっくりになれると、本気でそう思ったから、とりあえずれいむの言う事を頷いただけだ。
野良ゆっくりと飼いゆっくりの禁断の恋に二匹は燃えがった。
と言っても、一方的にれいむがきんだんのこいっ! だよ! と騒いでいただけだし。
まりさはこれで自分は飼いゆっくりになれると、本気でそう思ったから、とりあえずれいむの言う事を頷いただけだ。
そして、会って数分ですっきりーに及んだ。
れいむの思い上がりはロケットの燃料並みであり、一度火が付いたらそれこそ一瞬である。
思いついたが吉日、とは言うモノの。
このれいむはただ単に考えなしであるだけである。
れいむの思い上がりはロケットの燃料並みであり、一度火が付いたらそれこそ一瞬である。
思いついたが吉日、とは言うモノの。
このれいむはただ単に考えなしであるだけである。
にょきにょきと額に生えた、自分の子を見て、れいむは確信する。
カッコいい番に可愛い子供がいる自分。
これからずっとゆっくりできるよ! と。
その後は言わずもかな。
飼い主に見つかり、捨てられた。
飼い主に見つかり、捨てられた。
バッチが残っている辺り、相当可愛がっていたせいで動揺していたのか。
潰されなかっただけでもおんの字である。
潰されなかっただけでもおんの字である。
それが一日前。
「ゆぅ、あまあまさんもないし、おなかもすいたし、もうれいむつかれた!」
れいむの思い上がりはロケットの燃料と称した。
詰まる所、ロケットの燃料はかなりの勢いで消費される、そして既に燃料が切れたということだ。
半日でまりさを見限り、半日物見有山のつもりで動き回り、その間に赤ゆっくりが生まれ、そして死んだ。
悲しみにくれる間もなく忘れ。
疲れたから騒いでいるのである。
詰まる所、ロケットの燃料はかなりの勢いで消費される、そして既に燃料が切れたということだ。
半日でまりさを見限り、半日物見有山のつもりで動き回り、その間に赤ゆっくりが生まれ、そして死んだ。
悲しみにくれる間もなく忘れ。
疲れたから騒いでいるのである。
こんな天気のいい日に雑音を垂れ流すゆっくりに近づくモノはほとんどいない。
だが、その音は誘蛾灯の様にとある趣味のモノたちを多くひきつけ、またそうでないものも呼ぶ。
だが、その音は誘蛾灯の様にとある趣味のモノたちを多くひきつけ、またそうでないものも呼ぶ。
ある者はその声を悲鳴に変えたいと。
ある者はただ処理の為に。
あるモノは餌を見つけたから。
ある者はただ処理の為に。
あるモノは餌を見つけたから。
どれだろうか、誰だろうか。
そう時間も置かず、一人の落ち着いた雰囲気の男が現れた。
そう時間も置かず、一人の落ち着いた雰囲気の男が現れた。
「やあ、れいむ」
その口調も落ち着いたモノだ、とてもこの汚い饅頭にかける声ではない。
「ゆゆ! なにおにいさん! ゆっ! れいむがかわいいからってかいゆっくりにするつもりなんだね! だけどもうれいむはかいゆっくりだよ!
でもおにいさんがかいゆっくりにしたいっていうなら、れいむかいゆっくりになってあげてもいいよ!」
でもおにいさんがかいゆっくりにしたいっていうなら、れいむかいゆっくりになってあげてもいいよ!」
のっけからテンションの高いセリフである。
言いきると、れいむはチラッチラッと、男を見る。
一言でも飼いゆっくりにしてやると言えば、前の飼い主なんて刹那の間に忘れることだろう。
男はそんなセリフを聞いても全く変わらぬ穏やかな口調で言葉を紡ぐ。
言いきると、れいむはチラッチラッと、男を見る。
一言でも飼いゆっくりにしてやると言えば、前の飼い主なんて刹那の間に忘れることだろう。
男はそんなセリフを聞いても全く変わらぬ穏やかな口調で言葉を紡ぐ。
「いや、君はバッチが付いているからね、連絡先が書いてあるはずだから飼い主さんに返してあげるよ」
「ゆっ! そうなの! じゃあ、ゆっくりしないでさっさとおにいさんにれんらくさんをしてね!」
「ゆっ! そうなの! じゃあ、ゆっくりしないでさっさとおにいさんにれんらくさんをしてね!」
男が飼い主にならないと見るや、すぐにれいむなりの媚を売るのを止めた。
しかしそんな事を気にせず、男はバッチに手をかける。
れいむは男が言ったことを忘れたのか、男の手がバッチにかかると火がついたように騒ぎだす。
男は想定内だったのか、適当にいなしながらバッチの番号を確認した。
しかしそんな事を気にせず、男はバッチに手をかける。
れいむは男が言ったことを忘れたのか、男の手がバッチにかかると火がついたように騒ぎだす。
男は想定内だったのか、適当にいなしながらバッチの番号を確認した。
「はいはいはいっと」
ポケットから携帯電話をだし、そこに確認した番号を入力する。
あまり間もなく、電話に人が出た。
男の足元ではれいむが騒いでいる。
あまり間もなく、電話に人が出た。
男の足元ではれいむが騒いでいる。
「はやくしてね! れいむおなかがすいてるんだよ!」
それどころか、男に体当たりをして急かす始末だ。
よほど甘やかされてきたのだろう、銅バッチでもここまでの行動は珍しい。
ちょっと足に力を込めていれば、ゆっくり程度の体当たりではびくともしない。
数回の応対の後、男は携帯電話をたたみ、ポケットに入れる。
よほど甘やかされてきたのだろう、銅バッチでもここまでの行動は珍しい。
ちょっと足に力を込めていれば、ゆっくり程度の体当たりではびくともしない。
数回の応対の後、男は携帯電話をたたみ、ポケットに入れる。
「ゆっ! じゃあ、ゆっくりしないでさっさとれいむをおにいさんのおうちにつれていってね! あとあまあまさんちょうだいね!」
「……」
「……」
男はれいむの言葉を少しばかり無視し考える。
そして口を開いた。
そして口を開いた。
「そうだね、その前に僕の家に行こうか」
「やだよ! れいむおなかがすいてるんだよ! もうがまんできないよ! あまあまさんでいいよ! たくさんでいいからね!」
「やだよ! れいむおなかがすいてるんだよ! もうがまんできないよ! あまあまさんでいいよ! たくさんでいいからね!」
我慢なんてしたこともない癖にれいむは一丁前に急かす。
れいむの言う我慢とは待つことだ。
れいむは思い立ったがすぐ行動、思い通りに行かなければ泣き喚き、泣き疲れて寝たら忘れる。
そんなことばかりでれいむの餡子脳の中に我慢の文字はあっても使われることはなかった。
れいむの言う我慢とは待つことだ。
れいむは思い立ったがすぐ行動、思い通りに行かなければ泣き喚き、泣き疲れて寝たら忘れる。
そんなことばかりでれいむの餡子脳の中に我慢の文字はあっても使われることはなかった。
「あまあまを上げるからさ」
「ゆっ……、いいよ! いますぐいこうね!」
「ゆっ……、いいよ! いますぐいこうね!」
と、ちょっと都合のいい条件を付け加えれば忘れる。
れいむはまた一つ我慢の機会を失った。
れいむはまた一つ我慢の機会を失った。
「ゆ~、ゆゆ~、れいむはゆっくり~、とってもゆっくりしてるよ~」
男に両手で抱きかかえられて、れいむはご機嫌に鼻歌まで垂れ流す。
さっきまで這って進んでいた道をスイスイと進むのは爽快で、自分の目線より低い物を見下すのはとても気分が良い。
いつもより何倍も高い視界に酔い、そして程度の低いゆっくりらしくれいむは物理的にも精神的にも見降ろしゆっくりする。
さっきまで這って進んでいた道をスイスイと進むのは爽快で、自分の目線より低い物を見下すのはとても気分が良い。
いつもより何倍も高い視界に酔い、そして程度の低いゆっくりらしくれいむは物理的にも精神的にも見降ろしゆっくりする。
その一人と一匹に視線は集まった。
野良ゆっくりは羨望と嫉妬の視線を遠慮なくれいむに注ぎ、人間は生ごみを抱える青年を奇異な視線を浴びせた。
れいむは視線の全てを都合よく受け止め飼いゆっくりとしてはやはりこうでなくてはと思う。
野良ゆっくりは羨望と嫉妬の視線を遠慮なくれいむに注ぎ、人間は生ごみを抱える青年を奇異な視線を浴びせた。
れいむは視線の全てを都合よく受け止め飼いゆっくりとしてはやはりこうでなくてはと思う。
れいむは世界一ゆっくりしているゆっくりであり。
今までがおかしかったのだ。
野良ゆっくりが無遠慮にぶつける羨望と嫉妬の視線にれいむはフルフルと感激に打ち震える。
その視線の意味は飼いゆっくりが羨ましいと言うモノだった。
れいむは見事に勘違いする、地位ではなく自分の可愛らしさに嫉妬と羨望があるのだと。
そして、れいむは自分の可愛らしさの罪をちょっとでも軽くするために男の腕の中で言ってのけた。
その視線の意味は飼いゆっくりが羨ましいと言うモノだった。
れいむは見事に勘違いする、地位ではなく自分の可愛らしさに嫉妬と羨望があるのだと。
そして、れいむは自分の可愛らしさの罪をちょっとでも軽くするために男の腕の中で言ってのけた。
「かわいくってごめんね!」
バチーンとウインク付きである。
その一声の余波は一部の人間に及び、その場でれいむを見ていたゆっくり達は皆、何処かへ連れて行かれた。
その一声の余波は一部の人間に及び、その場でれいむを見ていたゆっくり達は皆、何処かへ連れて行かれた。
「ここが僕の家だよ」
アパートの中の一室で男がそう言う。
まだ年若い男である、流石に一軒家は持てないのだろう。
まだ年若い男である、流石に一軒家は持てないのだろう。
「ゆ~、じゃあ、あまあまさんちょうだいね! たくさんでいいよ!」
れいむは男の家に来たのだからさっさとよこせとはやしたてる。
「……そうだね」
男は何も置いていないテーブルの上にれいむを置く。
男の腰より少しばかり低いテーブルである。
ゆっくりでは跳び下りる度胸は出ないであろう。
男の腰より少しばかり低いテーブルである。
ゆっくりでは跳び下りる度胸は出ないであろう。
「ゆ~ん、あまあまさんあまあまさん~」
れいむは約束の甘いモノを心待ちにする。
ゆっくりにとって甘いモノ、あまあまとは家族の命以上に欲しいモノである。
飼いゆっくりとして、甘いモノはそれなりに身近なものであったが、それでも欲しいモノが甘いモノである。
野良の生活を一日ほどやっていたので、甘いモノはその間ご無沙汰であった。
まりさにどれほど言っても甘いモノは出てこないし、どれだけ騒いでも出てこなかった。
そんなこと当然なのだが、まったく外の知識がないゆっくりは外には甘いものが普通に落ちているモノと思っている節があるので救えない。
ゆっくりにとって甘いモノ、あまあまとは家族の命以上に欲しいモノである。
飼いゆっくりとして、甘いモノはそれなりに身近なものであったが、それでも欲しいモノが甘いモノである。
野良の生活を一日ほどやっていたので、甘いモノはその間ご無沙汰であった。
まりさにどれほど言っても甘いモノは出てこないし、どれだけ騒いでも出てこなかった。
そんなこと当然なのだが、まったく外の知識がないゆっくりは外には甘いものが普通に落ちているモノと思っている節があるので救えない。
男が冷蔵庫を開けると目的のモノはすぐに見つけ、男はガラスのビンを片手にすぐにれいむ元へ戻ってきた。
「あまあまさん! あまあまさん!」
れいむは締まりの悪い口から涎を垂れ流し、男の持つガラスのビンを見る。
中には丸いモノがたくさん入っていて、何か液体で満たされていてその中で丸いモノが緩い動きを見せている。
男がそのビンをれいむの目の前に置く。
中には丸いモノがたくさん入っていて、何か液体で満たされていてその中で丸いモノが緩い動きを見せている。
男がそのビンをれいむの目の前に置く。
「あまあまさん! あま……あま、さん?」
目を輝かせてそのビンを至近距離で注視するとれいむは今まで騒いでいた勢いが嘘のように衰えた。
そのビンの中身は、目が入っていた。
一つや二つではない、幾つも幾つも、れいむには数え切れないほどの数の目がビンの中に入っていた。
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」
あまりにもグロテスクな物体にれいむはおそろしーしーを垂れ流しながら、盛大に後ずさりをする。
「なんなのぉぉぉぉぉ!! ごれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
おそろしーしーは未だに止まらない。
滝の様に溢れる汗と涙と共にテーブルの上に砂糖水の水溜りができる。
滝の様に溢れる汗と涙と共にテーブルの上に砂糖水の水溜りができる。
「ん、ゆっくりの目だよ」
恐慌に陥っているれいむとは裏腹に男は落ち着いた口調を崩さない。
「あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ!?」
その物体が自分の同族の目だと言われ、れいむは遂に言語すらまともに扱えなくなった。
「ゆっくりの目ってさ、砂糖水につけておけば腐らないんだよ、さすがゆっくりの一部ってかんじだよね」
一日に何度かかき混ぜないと、砂糖が底に溜まっちゃうから少し大変だけどね、とつけくわて。
ゆっくりの目、シロップの詰まった白玉だ。
男は淡々と告げながら、ビンの蓋をあける。
そして、その中の目を一つ取り出す。
取り出した目の感触を確かめるようにプニプニと指の腹でその丸い形を変形させ、男はその取り出した目と視線を合わせた。
れいむにはその光景はあまりにもおぞましく映る。
ゆっくりの目、シロップの詰まった白玉だ。
男は淡々と告げながら、ビンの蓋をあける。
そして、その中の目を一つ取り出す。
取り出した目の感触を確かめるようにプニプニと指の腹でその丸い形を変形させ、男はその取り出した目と視線を合わせた。
れいむにはその光景はあまりにもおぞましく映る。
「流石に甘過ぎて食べる気しないし、観賞用だけどね」
そう言うと、男はれいむにその目を突き付けるように口元へ持っていく
「ゆ゛っ……? ゆっ゛……!!」
突き付けられたその目の意味がわからず、困惑の声を上げるも一瞬。
それを食えと言っていることにれいむは気付いた。
口を開けばその目を口に入れられるかもしれない。
れいむは必死に口を結び、イヤイヤと左右に体を揺らす。
それを食えと言っていることにれいむは気付いた。
口を開けばその目を口に入れられるかもしれない。
れいむは必死に口を結び、イヤイヤと左右に体を揺らす。
「約束だから、……ね」
男はその言葉をたてに、れいむの口に目を押し付ける。
冷蔵庫で冷やされ、冷たいその目がれいむの口元に当たり、少し形を変える。
れいむはそんな気持ちの悪い物をつけるな、と思う。
冷蔵庫で冷やされ、冷たいその目がれいむの口元に当たり、少し形を変える。
れいむはそんな気持ちの悪い物をつけるな、と思う。
「そんなきもちわるいおめめをくっつけないむーしゃむーしゃしあわせー! ……!!」
しかし、考えていることの八割は口に出てしまうゆっくりである。
あっさりと嫌だと言う意志を口にしてしまったため口が開いてしまった。
そして放り込まれる目。
あっさりと嫌だと言う意志を口にしてしまったため口が開いてしまった。
そして放り込まれる目。
思わず、咀嚼し、その甘さに感激した。
砂糖水につけこまれたゆっくりの目。
それはとても甘かった、があんなに気持ち悪かったモノを口にしてしまった後悔、気持ち悪さ。
それはとても甘かった、があんなに気持ち悪かったモノを口にしてしまった後悔、気持ち悪さ。
吐き気がした。
しかし、吐きはしなかった。
何故ならとても甘くてゆっくりできたからだ。
しかし、吐きはしなかった。
何故ならとても甘くてゆっくりできたからだ。
「さて、約束は果たしたね」
れいむが目を食べて、気持ち悪い様な、ゆっくりするような。
そんな行ったり来たりのプラスマイナスゼロの様な感覚を味わっていると男が声をかけてきた。
そんな行ったり来たりのプラスマイナスゼロの様な感覚を味わっていると男が声をかけてきた。
「ところで、実はさ」
「……ゆっ?」
「……ゆっ?」
微妙な表情をしていたれいむだが、男の声に反応する。
「れいむ、君の飼い主は君を捨てるってさ」
「…………ゆっ?」
「…………ゆっ?」
一体何を言っているのか理解できない顔をしている。
だから、男は優しく優しく、れいむに現実を突き付ける。
だから、男は優しく優しく、れいむに現実を突き付ける。
「だから、れいむはもう、飼いゆっくりなんかじゃなくて、ただの野良ゆっくりなんだよ」
「ゆ…… ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!!!! やだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ゆ…… ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!!!! やだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
突き付けられるあんまりな現実にれいむは泣き叫ぶ。
もちろんそれはれいむ自身が導いた現実である。
ただ、なるようになった、それだけだ。
男は半ばこうなることをわかっていて、れいむの飼い主に連絡したのである。
もちろんそれはれいむ自身が導いた現実である。
ただ、なるようになった、それだけだ。
男は半ばこうなることをわかっていて、れいむの飼い主に連絡したのである。
先ほどの涙とは違う、恐怖ではなく悲しみの涙。
もちろん、元の飼い主と別れてしまって悲しいと言う涙ではなく、飼いゆっくりではなくなったという事実にだ。
もちろん、元の飼い主と別れてしまって悲しいと言う涙ではなく、飼いゆっくりではなくなったという事実にだ。
「じゃあ、飼いゆっくりじゃないからバッチも、もうつけてちゃ駄目だね」
ブチリと、れいむの頭のリボンからバッチが取られる音が聞こえる。
「で、でいぶのばっぢざんがぁぁぁぁぁぁ!! がえじでぇぇぇぇ!!!! がえぜぇぇぇぇぇえ!!!!!」
「このバッチは飼いゆっくりだけがつけられるバッチなんだ、野良がつけちゃ駄目なんだよ、元の飼い主さんに迷惑がかかるじゃないか」
「うるざぃぃぃぃぃ!!! でいぶばがいゆっぐりだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「このバッチは飼いゆっくりだけがつけられるバッチなんだ、野良がつけちゃ駄目なんだよ、元の飼い主さんに迷惑がかかるじゃないか」
「うるざぃぃぃぃぃ!!! でいぶばがいゆっぐりだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
飼い主以外の唯一の自分が飼いゆっくりだと証明する証すらも取られる。
これでもう、れいむが飼いゆっくりであるという事は誰もわからないだろう。
千切れたリボンの位置から元飼いゆっくりであったかもしれないと思うかもしれないが。
これでもう、れいむが飼いゆっくりであるという事は誰もわからないだろう。
千切れたリボンの位置から元飼いゆっくりであったかもしれないと思うかもしれないが。
ピョンピョンと跳びはね、必死にバッチを取り返そうとするれいむ。
「じじいがでいぶをがいゆっぐりにじろぉおおぉぉおぉぉお!!!」
必死にれいむは飼いゆっくりになろうとする。
飼い主がいないなら、別なのを探せばいいじゃない、当然の帰結ではある。
だがしかし。
飼い主がいないなら、別なのを探せばいいじゃない、当然の帰結ではある。
だがしかし。
「ゴメンネ、家のアパートはゆっくりは飼えないんだ」
飼えないモノは飼えないのだ。
「ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!! じるがぁぁぁぁぁ!! ざっざどでいぶをがいゆっぐりにじろおぉっぉおっぉおぉぉお!!!」
八方塞である。
もうれいむの力ではどうしようのないことばかりだ。
男はバッチを近くの棚に置くと、れいむの頭を机に押し付けた。
これで騒ぐことはできても、動くことはできない。
もうれいむの力ではどうしようのないことばかりだ。
男はバッチを近くの棚に置くと、れいむの頭を机に押し付けた。
これで騒ぐことはできても、動くことはできない。
「ばなぜぇぇぇぇぇ!! がいゆっぐりにじろぉおぉぉっぉぉお!!!」
そのままれいむは体を必死に動かす。
しかし大の大人である男にとっては微々たる抵抗、びくともしない。
しかし大の大人である男にとっては微々たる抵抗、びくともしない。
「僕はさ、ゆっくりの目を集めるのが好きなんだ」
「がいゆっぐりっぃぃぃぃぃぃ!!! がいゆっぐりぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
「がいゆっぐりっぃぃぃぃぃぃ!!! がいゆっぐりぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
まったく話を聞いていないれいむ。
だが、男は淡々と続ける。
だが、男は淡々と続ける。
「だからさ」
そのめちょうだい。
れいむの左目の辺りにそっと手が添えられた。
それでも暴れるれいむ。
そして、れいむの左目の周りにズブリと指が入った。
それでも暴れるれいむ。
そして、れいむの左目の周りにズブリと指が入った。
「……ゆ、ゆ゛ぎゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛!!!!!!!!」
指先はすぐにれいむの左目を発見し掴んだ。
しばらく、れいむの叫び声が収まるのを待った。
しばらく、れいむの叫び声が収まるのを待った。
「ぃ゛ぃ゛ぃ゛い゛ぃ゛い゛だっ゛、や゛べ、や゛め゛で、い゛だい゛」
全身を震わせ、砂糖水の汗と涙、涎を垂れ流し、懇願する。
男はそのまま、目をプニプニと押す。
男はそのまま、目をプニプニと押す。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! い゛だい゛だい゛だい゛だい゛だい゛ぢあ゛い゛い゛ぢあ゛ぢあ゛い゛ぢあ゛!!!!」
未だに痛覚は繋がっている目を触られる苦痛。
今度は少しばかり回すように捻る。
今度は少しばかり回すように捻る。
「い゛ぎぃ゛ぃ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」
食い縛られた口からもれた叫び声は言うまでなく絶叫で。
その口の端には泡がボコボコと蟹の様に溢れる。
汗と共にしーしーはテーブル上に新たな水溜りを作りだした。
その口の端には泡がボコボコと蟹の様に溢れる。
汗と共にしーしーはテーブル上に新たな水溜りを作りだした。
その反応に満足したのだろう、男は目を持ったまま、その指を引き抜いた。
抑えていた手も離す。
抑えていた手も離す。
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ……」
瀕死の状態。
れいむはビクッビクッと痙攣をおこし今にも、その活動を止めそうである。
男は準備していたオレンジジュースを取り出すと、れいむに少しばかり垂らす。
すると、痙攣は収まり、今まで死にそうな面をしてその顔が徐々に戻っていく。
少しずつ少しずつオレンジジュースを垂らしていき、れいむの意識が回復するまで持ってく。
れいむはビクッビクッと痙攣をおこし今にも、その活動を止めそうである。
男は準備していたオレンジジュースを取り出すと、れいむに少しばかり垂らす。
すると、痙攣は収まり、今まで死にそうな面をしてその顔が徐々に戻っていく。
少しずつ少しずつオレンジジュースを垂らしていき、れいむの意識が回復するまで持ってく。
「ゆ…… ぃいいい!!! でいぶのおべべがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! どっでもぎゅーどなおべべがぁぁぁぁぁ!!!!」
意識を取り戻すとすぐに自分の視界の半分が無くなっていることと、左目の無い痛みを感じたのだろう騒いでる。
そして自信の目を男が持っていることに気付く。
そして自信の目を男が持っていることに気付く。
「がえぜぇぇぇぇぇ!! でいぶのおべべがえぜえぇぇえぇっぇぇえ!!!!」
男は取り出したれいむの左目を見ている、れいむの話は聞いているように見えない。
男はプニプニとしたその白玉の触感を楽しむ。
男はプニプニとしたその白玉の触感を楽しむ。
「……やっぱり取り出したら全部同じだと思うかもしれないけど、目って感情が宿る気がするんだ」
そして、少し強く指に力を込める。
プチュと音をたてて、中のシロップが飛び出る。
プチュと音をたてて、中のシロップが飛び出る。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! でいぶのおべべがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
シロップが出てしまったことで空気の抜けた風船のようになってしまったれいむの目。
男が軽く手を払うとべチャリとテーブルの上に落ちた。
男が軽く手を払うとべチャリとテーブルの上に落ちた。
「目ってさ、強い感情が残ってる方が綺麗だと思うんだ、なんだろうね、ただの僕の自己満足かもしれないけど」
「ぺーろぺーろ、でいぶのおめめざん、ゆっぐりなおっでね、ゆっぐりなおっでね……」
「ぺーろぺーろ、でいぶのおめめざん、ゆっぐりなおっでね、ゆっぐりなおっでね……」
治るはずもないその目をぺろぺろと舐めるれいむをまた抑えつける。
「……ゆ゛っ゛、ゆ゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」
抑えつけられ、また何をされるのか、鈍い餡子脳でも理解できたのだろう。
れいむは恐慌状態に陥る。
もみあげを振り乱し、さっき以上の力を込めて。
それでもやはりびくともしない。
れいむは恐慌状態に陥る。
もみあげを振り乱し、さっき以上の力を込めて。
それでもやはりびくともしない。
「今のれいむはきっと恐怖の状態にあるよね、だかられいむの目はきっと強くその感情が残るはずだよ」
「ぼうやめ、やめで、やめでぐだざいぃぃぃ!! が、がいゆっぐりじゃなぐでいいでずがらぁぁぁあ!! おべべもいらないでずぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「ぼうやめ、やめで、やめでぐだざいぃぃぃ!! が、がいゆっぐりじゃなぐでいいでずがらぁぁぁあ!! おべべもいらないでずぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ギュッとれいむは目を閉じる、これが夢だと思いたいから、逃げられない現実も片目がない現実も、捨てられた現実も何もかも。
しかし、そんな思いとは裏腹にそっと、れいむの右目に手が添えられた。
人の手のはずなのに、何故か冷たいその手。
人の温かみなんて感じなかった。
その優しい手つきすら、れいむにとって恐怖でしかない。
スッと瞼を撫でられる。
しかし、そんな思いとは裏腹にそっと、れいむの右目に手が添えられた。
人の手のはずなのに、何故か冷たいその手。
人の温かみなんて感じなかった。
その優しい手つきすら、れいむにとって恐怖でしかない。
スッと瞼を撫でられる。
ビクッと瞼の奥で震える。
その震えすら楽しむように男の手に力は入っていない。
遂にれいむに指が立てられる。
爪が食い込む。
その震えすら楽しむように男の手に力は入っていない。
遂にれいむに指が立てられる。
爪が食い込む。
ゆっくりとだ。
爪先がれいむの皮を突き破る。
「い゛だい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」
刺さる部分に集中しすぎたために痛みがより鮮明に感じられる。
痛さのあまり、れいむは目を見開く。
しかし視界いっぱいに広がるのは男の掌。
徐々に掌が近づいてくるとともに爪の全体が皮を越え中身の餡に到達した。
痛さのあまり、れいむは目を見開く。
しかし視界いっぱいに広がるのは男の掌。
徐々に掌が近づいてくるとともに爪の全体が皮を越え中身の餡に到達した。
「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!
ビチャビチャと体中の水分を絞り出すように至る所から体液が飛び散る。
指先が餡の中に入ってからも、その動きは緩慢だった。
ジワリジワリと餡を掻き分けた指先が迫り、かき分けきれなかった餡が目を圧迫する。
指先が餡の中に入ってからも、その動きは緩慢だった。
ジワリジワリと餡を掻き分けた指先が迫り、かき分けきれなかった餡が目を圧迫する。
少しずつ進んでいくその指先は
遂に指先は目を掴んだ。
「ほら、どうだい、僕が今触っているのわかる?」
やはりプニプニとれいむの目を潰さないように何度か指先の腹で押す。
「!!!!!!」
叫ぶような返事すらない。
声の無い絶叫。
口は裂けるほどに開き切り、舌が何かを求めるようにピンと立っている。
男はれいむの目の弾力と反応を少し楽しんだ、
声の無い絶叫。
口は裂けるほどに開き切り、舌が何かを求めるようにピンと立っている。
男はれいむの目の弾力と反応を少し楽しんだ、
「さあ、目とお別れだよ」
男は優しく声をかける。
今まで見えていたモノが無くなるのだ、それはそれは大変な苦痛を伴うのだろう。
そして、それが無くなる恐怖が呷られるだろう。
既に無い左の視界同様に、この世界は真っ黒に塗り潰されるのだ。
今まで見えていたモノが無くなるのだ、それはそれは大変な苦痛を伴うのだろう。
そして、それが無くなる恐怖が呷られるだろう。
既に無い左の視界同様に、この世界は真っ黒に塗り潰されるのだ。
想像すらしたくない、漆黒の世界だ。
それはなんて恐ろしいだろうか。
苦しいだろうか。
わからない。
苦しいだろうか。
わからない。
わからないとは、未知とは、恐怖だ。
何の準備もなく、未知に放り込まれるなんて恐怖以外の何事でもないだろう。
そう目を閉じる程度ではわからない。
そう目を閉じる程度ではわからない。
一瞬の光すら知覚できない世界。
それはまさに文字通り世界が変わる。
瞼は開いているはずなのに、目の奥は空気を感じるのに。
何も見えないのだ。
目が機能していた感覚、たしかに脳の一部は使われているはずなのに。
何も見えないのだ。
目が機能していた感覚、たしかに脳の一部は使われているはずなのに。
黒。
真っ黒。
それがれいむを待っている。
そこまで考えることはないだろうが。
それでも見えなくなるという事実には変わらない。
それでも見えなくなるという事実には変わらない。
ゆっくりと、ゆっくりと
今、れいむの目はれいむの体から離れた。
「どうだい、れいむ、何も見えない世界は」
「ごめんなざいおにいざん、ずいまぜんずいまぜんずいまぜん、ごめんなざいあやまりまず、ずいまぜん、わがらないでず、ずいまぜん、ごめんなざい
ごめんなざいごめんなざい、ずいまぜん、わがらないでず、ごめんなざい、ごめんなざい、でいぶがわるがっだでず、ずいまぜん、ずいまぜんずいまぜん
でいぶがわるいんでず、ずいまぜん、ごめんなざいずいまぜんずいまぜんごめんなざい、ずいまぜんずいまぜん…………」
ごめんなざいごめんなざい、ずいまぜん、わがらないでず、ごめんなざい、ごめんなざい、でいぶがわるがっだでず、ずいまぜん、ずいまぜんずいまぜん
でいぶがわるいんでず、ずいまぜん、ごめんなざいずいまぜんずいまぜんごめんなざい、ずいまぜんずいまぜん…………」
両目があった部分は無残に取り出され何も無い空洞となった。
餡子が丸見えである。
餡子が丸見えである。
そして痛さか、恐怖か。
何事か分からないが、れいむは随分とゆっくりできない状態になってしまった。
延々と紡がれる意味の無い謝罪が実にゆっくりしていない様を表している。
おそらく力尽きるまで、言い続けるだろう。
何事か分からないが、れいむは随分とゆっくりできない状態になってしまった。
延々と紡がれる意味の無い謝罪が実にゆっくりしていない様を表している。
おそらく力尽きるまで、言い続けるだろう。
男はれいむを見るとニコリと満面の笑みを浮かべる。
手に持ったれいむの目にはどれほど強い感情が込められているか。
どれほどまでに綺麗なのか。
楽しみで楽しみでしょうがないからだ。
どれほどまでに綺麗なのか。
楽しみで楽しみでしょうがないからだ。
さて、その手の中の目はどれほどの恐怖が刻み込まれているか。
21作目です。
では、最後まで見ていただけたら幸いです。
大きく振りかぶったあき