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anko2771 シャボン玉とゆん生
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ankoss
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『シャボン玉とゆん生』 14KB
いじめ 不運 自業自得 日常模様 番い 野良ゆ 赤ゆ 現代 久々な感じです、どうぞ
いじめ 不運 自業自得 日常模様 番い 野良ゆ 赤ゆ 現代 久々な感じです、どうぞ
『シャボン玉とゆん生』
よく晴れた日の公園。
そこにはたくさんの子供たちがいた。
子供たちが走り、遊ぶ場所には一面手入れが行きとどいた芝生で、子供たちが転んでも怪我はほとんどないだろう。
そこにはたくさんの子供たちがいた。
子供たちが走り、遊ぶ場所には一面手入れが行きとどいた芝生で、子供たちが転んでも怪我はほとんどないだろう。
周りの木陰にはベンチが幾つもあり、何人かの大人がそこに座って子供たちを眺めていた。
そして一人、ベンチに座る男が一人いた。
やはりその男も公園で遊ぶたくさんの子供たちの中に、自身の子供がいるのだろう子供たちを見る目はとても優しい。
そして一人、ベンチに座る男が一人いた。
やはりその男も公園で遊ぶたくさんの子供たちの中に、自身の子供がいるのだろう子供たちを見る目はとても優しい。
その男の手にはコップがある。
しかし飲むわけではない。
しかし飲むわけではない。
コップには水が入っていた。
しかし、ただの水ではない、若干白く濁っている。
そのコップにはストローがさしてあった。
しかし、ただの水ではない、若干白く濁っている。
そのコップにはストローがさしてあった。
男は、コップにさしてあるストローをおもむろにコップから抜き、それを口に銜え優しく、息を吹いた。
ストローの先から現れたのは幾つもの虹色の玉。
ユラユラ風に揺られ、フワフワ空を漂う、儚く、美しい、シャボン玉。
幾つものシャボン玉の虹彩が空を彩り、すぐに消えて行った。
ユラユラ風に揺られ、フワフワ空を漂う、儚く、美しい、シャボン玉。
幾つものシャボン玉の虹彩が空を彩り、すぐに消えて行った。
そう、男が持つコップの中には石鹸水が入っている。
無論、用途はシャボン玉を作るためだ。
無論、用途はシャボン玉を作るためだ。
男は、子供に作ってとせがまれ作ったのはいいが。
公園に着き子供に渡したがしばらくすると、友達に遊び誘われ今はもう目の前で友達と元気よく遊んでいる。
公園に着き子供に渡したがしばらくすると、友達に遊び誘われ今はもう目の前で友達と元気よく遊んでいる。
まあ、こんなことも悪くないと、もう一度シャボン玉を膨らませた。
優しく、優しく。
少しずつ大きくなったそれは、やがて空に飛び、しばらく浮いていると、また儚く消えた。
男は昔を思い出す。
自分も昔、シャボン玉でよく遊んだものだと。
自分も昔、シャボン玉でよく遊んだものだと。
そう、こうやって遊んでいると。
「ゆゆ! ふわふわしゃんはゆっきゅりできりゅよ! ゆっきゅりしていっちぇね!」
こうやって、やってくるのだ。
ゆっくりが。
茂みから現れたのは赤ゆっくりのれいむだ。
ゆっくりが。
茂みから現れたのは赤ゆっくりのれいむだ。
「ゆゆ~ん、おちびちゃんまってね!」
その親なのだろう、れいむが赤れいむを追うように出てきた。
男は気にせず、シャボン玉を新たに作る。
今度は強めに息を吐くことによって、小さいながらもたくさんのシャボン玉が宙を彩る。
男は気にせず、シャボン玉を新たに作る。
今度は強めに息を吐くことによって、小さいながらもたくさんのシャボン玉が宙を彩る。
「ゆわ~い! ふわふわしゃんがいっぴゃいだよ! ゆっくちゆっくち!」
新たに増えたたくさんのシャボン玉に目を奪われる赤れいむ。
地面に近づいたシャボン玉に飛び付き、幾つも消しては、また別のシャボン玉へ飛び付く。
地面に近づいたシャボン玉に飛び付き、幾つも消しては、また別のシャボン玉へ飛び付く。
「ゆゆ! にんげんさんだよ!」
そこでようやく、親のれいむが男に気付く。
ゆっくりにとって、人間は不倶戴天の敵だ。
しかしシャボン玉を作っている姿を認め、その姿がゆっくりできていたのだろう。
ゆっくりにとって、人間は不倶戴天の敵だ。
しかしシャボン玉を作っている姿を認め、その姿がゆっくりできていたのだろう。
「ゆゆ~ん、ゆっくりしてるにんげんさんだよ、ゆっくりしていってね!」
そう、男に言った。
この程度で警戒を解く辺り、やはりゆっくりはゆっくりとしか言いようがなかった。
男はただ曖昧にほほ笑み、シャボン玉もう一度作った。
シャボン玉を作ってゆっくりさせてくれるのだから、少しの無礼も許そうと、れいむは返事をしない男に怒りはしなかった。
その後も、シャボン玉は幾つも幾つもストローの先から飛び出てきた。
この程度で警戒を解く辺り、やはりゆっくりはゆっくりとしか言いようがなかった。
男はただ曖昧にほほ笑み、シャボン玉もう一度作った。
シャボン玉を作ってゆっくりさせてくれるのだから、少しの無礼も許そうと、れいむは返事をしない男に怒りはしなかった。
その後も、シャボン玉は幾つも幾つもストローの先から飛び出てきた。
そして、その後もゾロゾロとゆっくり達が現れる。
おそらく、その赤れいむと親のれいむの家族だ。
おそらく、その赤れいむと親のれいむの家族だ。
「ゆっへん、かぞくさーびすができるまりさでごめんね! きょうもおちびたちはゆっくりできるんだぜ!」
親のれいむの番、赤れいむの親のまりさだろう。
何にアピールをしているのか、自分はすごいでしょ、褒めても良いよ、といった風だ。
もちろん、男は無視してシャボン玉を作り続ける。
何にアピールをしているのか、自分はすごいでしょ、褒めても良いよ、といった風だ。
もちろん、男は無視してシャボン玉を作り続ける。
「ゆゆ~ん、おちびちゃんたちはとってもゆっくりしてるよ~」
シャボン玉を見てゆっくりしている我が子達をみて、れいむはゆっくりする。
「ゆっきゅりまっちぇね! ふわふわしゃん、ゆっくちゆっくち!」
「まりちゃしゃまが、ふわふわしゃんをつきゃまえりゅんだじぇ! ゆっくちー!」
「ゆー! まりしゃもぎゃんびゃるよ!」
「まりちゃしゃまが、ふわふわしゃんをつきゃまえりゅんだじぇ! ゆっくちー!」
「ゆー! まりしゃもぎゃんびゃるよ!」
そういって赤まりさの一匹がシャボン玉に突撃する。
「ゆー!」
しかし、シャボン玉は赤まりさが掴まえる寸前に弾けてしまった。
その後もどれだけ頑張っても、そのシャボン玉を捕まえることができない。
その後もどれだけ頑張っても、そのシャボン玉を捕まえることができない。
「ゆっくちつかみゃるんだじぇ!」
「まりしゃにもつきゃまってね!」
「まりしゃにもつきゃまってね!」
それでも赤まりさは、掴めると信じて、シャボン玉に向かって飛び続ける。
きっとこの、綺麗なシャボン玉を自分のおつむを覆う、帽子に入れさえすれば、一生の宝物にできるのだと。
きっとこの、綺麗なシャボン玉を自分のおつむを覆う、帽子に入れさえすれば、一生の宝物にできるのだと。
「ゆっくち!、ゆっくち!」
「ゆー! ゆー!」
「ゆー! ゆー!」
ちょっとやそっとでは、この赤まりさのゆっくりへの情熱は冷めることはない。
「……ゆっくち、ゆっくち……」
「ゆー、ゆー」
「ゆー、ゆー」
跳んで跳んで跳んで。
「ゆひぃ……、ゆひぃ……」
「ゆう、ゆう」
「ゆう、ゆう」
疲れて、止まって。
「……どびょじで、ふわふわじゃんまりぢゃにづがまっでぐれないんだじぇぇぇぇぇぇ!!!」
「まりちゃぁぁぁにゃきゃにゃいでぇぇぇぇ!! もっちょまりしゃもぎゃんびゃるきゃらぁぁぁぁぁ!!!」
「まりちゃぁぁぁにゃきゃにゃいでぇぇぇぇ!! もっちょまりしゃもぎゃんびゃるきゃらぁぁぁぁぁ!!!」
情熱でシャボン玉は掴めるものではなく。
根性の欠片もないゆっくりである、赤まりさは捕まえられない現実は、シャボン玉のせいとした。
何時までも冷めない情熱は、ただの我がままになり、姉妹の赤まりさも泣かせてしまった。
ピイピイと泣き喚く、赤まりさ達である。
根性の欠片もないゆっくりである、赤まりさは捕まえられない現実は、シャボン玉のせいとした。
何時までも冷めない情熱は、ただの我がままになり、姉妹の赤まりさも泣かせてしまった。
ピイピイと泣き喚く、赤まりさ達である。
そんな馬鹿が馬鹿らしい行動をしている頃。
れいむの傍の赤れいむは、実にゆっくりしていた。
先ほどまでは赤まりさ同様に、シャボン玉を追っていた赤れいむだが、疲れたのかシャボン玉が浮かんでいるのを静かに見ている。
れいむの傍の赤れいむは、実にゆっくりしていた。
先ほどまでは赤まりさ同様に、シャボン玉を追っていた赤れいむだが、疲れたのかシャボン玉が浮かんでいるのを静かに見ている。
「ゆーん、ゆゆ~ん、れいみゅゆっきゅりしてりゅよ~」
「ゆ~ん、ほんとうだね、れいむもとってもゆっくりしてるよ!」
「ゆ~ん、ほんとうだね、れいむもとってもゆっくりしてるよ!」
赤れいむもれいむ種なのだから、れいむ似なのだろう、その馬鹿面までもが縮小されたかのようにそっくりだった。
「そうだね、おちびちゃん、れいむおもわずうたっちゃうよ、ゆっくりのひ~、まったりのひ~」
「ゆゆ、れいみゅもおうたしゃんうたうよ! ゆっきゅりのひ~、まっちゃりのひ~」
「ゆゆ、れいみゅもおうたしゃんうたうよ! ゆっきゅりのひ~、まっちゃりのひ~」
ノイズにも劣る雑音が垂れ流すが、同種間ではこれは歌の様だ。
顔を緩ませて、その音に聞き入るれいむ。
顔を緩ませて、その音に聞き入るれいむ。
「ゆっ! れいむはれいむににて、おうたがとってもおじょうずだね! れいむとってもゆっくりできるよ~」
「ゆゆ! ほんちょ! じゃあれいみゅ、うたひめしゃんになりゅよ!」
「きっとなれるよ! だってれいむのおちびちゃんなんだからね!」
「ゆゆ! ほんちょ! じゃあれいみゅ、うたひめしゃんになりゅよ!」
「きっとなれるよ! だってれいむのおちびちゃんなんだからね!」
そのなれなかった証明がそこに存在しているというのに、この親子は自身達の未来に酔う。
ただ、ゆっくりしていると信じて。
ただ、ゆっくりしていると信じて。
その光景を見て、まりさは実にゆっくりする。
「ゆゆ~ん、やっぱりまりさのかぞくのみんなはとってもゆっくりしてるんだぜ!」
まりさが守っている光景。
まりさが望んでいる光景。
まりさの思い描いていた光景。
まりさが望んでいる光景。
まりさの思い描いていた光景。
その光景は流石に小さい頃夢見てきたモノとはとても違くなってしまったが、今のこれがまりさの生きてきた証明。
今まで生きてきて、ゆっくりできないこともあった、ゆっくりできたこともった。
しかし、それでも今、目の前の自分の番が、自分の子供が、そして、自分自身がとてもゆっくりしている。
これがいまのまりさの全て、ゆん生の集大成ともいえる光景だった。
今まで生きてきて、ゆっくりできないこともあった、ゆっくりできたこともった。
しかし、それでも今、目の前の自分の番が、自分の子供が、そして、自分自身がとてもゆっくりしている。
これがいまのまりさの全て、ゆん生の集大成ともいえる光景だった。
そんなこんなであっという間に男の周りのベンチにはゆっくりで一杯になってしまった。
男は気にせず、シャボン玉を作り続ける。
男は気にせず、シャボン玉を作り続ける。
どうせそのうち、飽きてどっか行くだろうと思いると。
「にんげんしゃん、れいみゅにもふわふわしゃんだしゃしぇてにぇ!」
と一匹の赤れいむが男がシャボン玉を作っていることに気付いたのだろう、男に言ってきた。
男はやれやれと言った笑みを浮かべながら、赤れいむを持ち上げる。
男はやれやれと言った笑みを浮かべながら、赤れいむを持ち上げる。
「おしょらとんでりゅみたい!」
そうご機嫌にいう赤れいむ。
親のれいむもまりさも、男がゆっくりさせてくれると思っているのだろう、その顔は緩んでいた。
親のれいむもまりさも、男がゆっくりさせてくれると思っているのだろう、その顔は緩んでいた。
「ゆゆ~ん、れいみゅゆっくちしてりゅよぉ~、ゆゆ~」
ご機嫌に鼻歌まで歌い始める。
ポンと男の手のひらの乗せられ赤れいむの前に突きだされた一本のストロー。
赤れいむは躊躇なくそれを銜える。
男を真似てだろう。
だがこの先は見ているだけでは分かりにくい。
しかし、ゆっくりらしい計画性も想像性も何もなく、赤れいむは気にせず、躊躇もせず思い切りやった。
ポンと男の手のひらの乗せられ赤れいむの前に突きだされた一本のストロー。
赤れいむは躊躇なくそれを銜える。
男を真似てだろう。
だがこの先は見ているだけでは分かりにくい。
しかし、ゆっくりらしい計画性も想像性も何もなく、赤れいむは気にせず、躊躇もせず思い切りやった。
さて、ここで少し考えてみよう。
小さい子供がストローの刺さったジュースのコップにすることはなんだろうか。
小さい子供がストローの刺さったジュースのコップにすることはなんだろうか。
答えはただ一つしかない。
吸う、だ。
ジュルル! と勢いよく、コップの中の石鹸水が吸われる。
ストローに少しだけ影を作り、流動性のあるそれは重力に反して動く。
ストローの先から入り、蛇腹部分を通る。
あっという間に石鹸水はストローを通り切り、赤れいむの口の中に入っていった。
そして、それをは赤れいむの舌に辿りつき、その舌を味覚を刺激させた。
一瞬の間。
ストローに少しだけ影を作り、流動性のあるそれは重力に反して動く。
ストローの先から入り、蛇腹部分を通る。
あっという間に石鹸水はストローを通り切り、赤れいむの口の中に入っていった。
そして、それをは赤れいむの舌に辿りつき、その舌を味覚を刺激させた。
一瞬の間。
赤れいむは顔を真っ青にする。
その顔は今までかつてない以上にゆっくりしていない。
その顔は今までかつてない以上にゆっくりしていない。
「!!!!!!ぶっ゛」
口に銜えたストローと口に入った石鹸水を勢いよく吐き出す。
ついでと言わんばかりに、餡子も飛び出してくる。
しかし、それでも赤れいむの顔色は元に戻らない。
ついでと言わんばかりに、餡子も飛び出してくる。
しかし、それでも赤れいむの顔色は元に戻らない。
「!!!! ゆ゛ぎぃ゛」
不細工な顔を顰め、更にその顔を醜くゆがめても、それでもなお顔色は悪いままだ。
とにかく、何かを叫びたかった。
この辛い思いを、何かにぶつける為に。
視界が歪むほどのこの感覚を。
舌の機能が利かなくなるほどのこの苦しみを。
とにかく、何かを叫びたかった。
この辛い思いを、何かにぶつける為に。
視界が歪むほどのこの感覚を。
舌の機能が利かなくなるほどのこの苦しみを。
赤れいむの餡子脳の中でこの辛さを伝える言葉を持っていなかった。
だから、ただ、餡子脳の本能として刻まれた、幾つもある末期の言葉の一つを吐きだす。
だから、ただ、餡子脳の本能として刻まれた、幾つもある末期の言葉の一つを吐きだす。
「!!! ゆ゛げぇ゛!! ごれ゛どぎゅ゛ばい゛っでり゛ゅ゛!!!!!」
そう叫び、今度は口から餡子を多量に放出させた。
なんてことはない赤れいむの舌には今は石鹸の味、台所用中性洗剤の味、つまり苦味が支配していた。
あのなんとも言えない、口に残る苦味。
どれだけ水に流そうと、残るその味。
たかが赤ゆっくり程度の吐く餡子で流しきれるモノではない。
なんてことはない赤れいむの舌には今は石鹸の味、台所用中性洗剤の味、つまり苦味が支配していた。
あのなんとも言えない、口に残る苦味。
どれだけ水に流そうと、残るその味。
たかが赤ゆっくり程度の吐く餡子で流しきれるモノではない。
「ゆ゛げぇ゛! ゆ゛げぇ゛!! ゆ゛げぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
それを証拠に、赤れいむは目を血走らせ、自身の限界を挑むように餡子を吐き続ける。
ゆっくりの一家は、いきなりの赤れいむの吐餡行動に呆然としている。
ゆっくりの一家は、いきなりの赤れいむの吐餡行動に呆然としている。
まるで自分の中の悪魔でも吐き出すかのような行為。
石鹸と汚物は相容れぬものなのだろうか、少しでも浄化しようとする作用があるかのように、赤れいむの吐餡は止まらない。
すでに左右の目は何も映し出さないように濁りきり、何処を向いてるかもわからない。
石鹸と汚物は相容れぬものなのだろうか、少しでも浄化しようとする作用があるかのように、赤れいむの吐餡は止まらない。
すでに左右の目は何も映し出さないように濁りきり、何処を向いてるかもわからない。
ただひたすら、赤れいむの家族に赤れいむはゆっくりできない声を響かせる。
そして家族はその音源を注視してる。
そして家族はその音源を注視してる。
「ゆ゛ぎっ」
赤れいむは、今まで吐餡をし続けた口をいきなり閉じた。
「ゆ゛ぶっ」
それでも、吐餡行為は止まりそうにない、歯茎をむき出しに歯を食いしばる。
「ゆ゛がっ」
だが足りない、食いしばった歯の隙間から餡子が出口を見つけ出しニュルニュルと顔をのぞかせる。
「ゆ゛びっ」
ボロボロと今まで以上に涙がこぼれる、それでも餡子の流出は止まらない。
歯を食いしばるのも辛くなり、徐々に口がすぼまっていく。
歯を食いしばるのも辛くなり、徐々に口がすぼまっていく。
「ゆ゛べっ」
赤れいむは最後の抵抗に限界まで口をすぼめる。
体が震わせ、体は跳ねさせ、体をくねらせ。
全身を使い、短いゆん生の中で飛びぬけるほど、力を込める。
しかし、それでも、足らない。
赤れいむの体が強く跳ねる。
全身を使い、短いゆん生の中で飛びぬけるほど、力を込める。
しかし、それでも、足らない。
赤れいむの体が強く跳ねる。
「ゆ゛っ゛!!!」
一瞬、赤れいむの苦悶の表情が透明になる。
そして溜めが終わったように最後に強く響いた。
そして溜めが終わったように最後に強く響いた。
「ゆ゛げぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
今まででもっとも汚い音をたてながら赤れいむは口が裂けろと言わんばかりに口を開く。
「え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
少しずつ出来てきたのは丸く、他の餡よりも艶のある餡子、中枢餡。
それが徐々に赤れいむの口からひり出されていく。
それが徐々に赤れいむの口からひり出されていく。
「ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」
徐々に、徐々に、出てきた中枢餡はその全容を見せた。
それがなければ生きていけない、ゆっくりの中枢餡である。
赤れいむは今まで、必死に動いていたのが嘘のようにピクリとも動かなくなる。
男の手の中の赤れいむは餡子を少しも残さず、自身の餡子を吐きだし尽くしピラピラの皮となっていた。
それでもなお、その顔はまだ苦痛にゆがんだままだった。
それがなければ生きていけない、ゆっくりの中枢餡である。
赤れいむは今まで、必死に動いていたのが嘘のようにピクリとも動かなくなる。
男の手の中の赤れいむは餡子を少しも残さず、自身の餡子を吐きだし尽くしピラピラの皮となっていた。
それでもなお、その顔はまだ苦痛にゆがんだままだった。
死んだ。
ゆっくりが呆然とする中。
一つの元気な声が響く。
「あっ! ゆっくりがいる!!」
今まで公園の芝生で遊んでいた子供だ。
その声を聞きつけ、別の子供たちがホントだ―、と楽しそうな声を上げる。
その声を聞きつけ、別の子供たちがホントだ―、と楽しそうな声を上げる。
「みんなー! 次はこれで遊ぼー!!」
一人の子供が言うと、みんなただ、わかったー! 騒いだ。
男の子の一人が、親のまりさを持ち上げる。
男の子の一人が、親のまりさを持ち上げる。
「おそらとんでるみたい! ……ゆっ? ゆっ? なんなんだぜ、なにするんだぜ!」
自分の子供がいきなり壮絶な死をした直後である。
ここは頭の回転の悪いゆっくり、死んだという事実を呑み込みきれない、いや死んだとわかっていない。
不安げに、ゆっ? ゆっ? と戸惑いながら、いきなり持ち上げられたまりさは、訳の分らぬままに男の子の手から逃れようと、体をよじる。
しかし、その程度では、子供の拘束すら解けない。
ここは頭の回転の悪いゆっくり、死んだという事実を呑み込みきれない、いや死んだとわかっていない。
不安げに、ゆっ? ゆっ? と戸惑いながら、いきなり持ち上げられたまりさは、訳の分らぬままに男の子の手から逃れようと、体をよじる。
しかし、その程度では、子供の拘束すら解けない。
「ゆっくりおろすんだぜ! ゆっくりおろすんだぜ!」
まりさは自分の子供の安否も分からぬまま、連れて行かれる。
先ほどまで子供たちが遊んでいた、芝生だ。
先ほどまで子供たちが遊んでいた、芝生だ。
「ゆっ! おちび、おちびは、いったいどうなんたんだぜ!」
いつもの傲慢さを出す暇もない。
ただ自分の希望であった、自分の子供が命である餡子を大量に吐いたのだ。
あの量では死んでいると、素人目でもわかる。
しかし、信じられない、信じられるわけがない。
ただ、生きていると信じて、まりさは底部に力を込め、一瞬でも早く自分の子供の元へ跳ねようとする。
ただ自分の希望であった、自分の子供が命である餡子を大量に吐いたのだ。
あの量では死んでいると、素人目でもわかる。
しかし、信じられない、信じられるわけがない。
ただ、生きていると信じて、まりさは底部に力を込め、一瞬でも早く自分の子供の元へ跳ねようとする。
「あ、コラ逃げるなっ!」
が、蹴りがまりさを襲う。
まりさはゆべっ! と潰れたような声を出しながら、芝生の上を転がる。
男の子がまりさを降ろしたのはまりさの命令に従ったわけではない。
蹴るボールは手に持っていたら蹴りにくいのだ。
ただ、それだけだ。
まりさはゆべっ! と潰れたような声を出しながら、芝生の上を転がる。
男の子がまりさを降ろしたのはまりさの命令に従ったわけではない。
蹴るボールは手に持っていたら蹴りにくいのだ。
ただ、それだけだ。
「おちびゅ!」
男の子達は、まりさを嬉々として蹴りつける。
しかしまりさは、逃げようと、自分の子供の元へ向かおうと、必死に動く。
しかしまりさは、逃げようと、自分の子供の元へ向かおうと、必死に動く。
「おびっ!」
それでも遅々として前に進まない。
「ゆ゛っ!」
蹴られ戻され、踏まれ止まり。
「ぼうやめでー! やめでぐづぁー!!!!」
一人の蹴りが、まりさの目に突き刺さる。
「ばりざのおめめがぁぁぁぁぁ!! ぜがいをみどおずばりざのおべべぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ブジュリとまりさの目から音が鳴った。
涙とは違う液体がもはや目のない窪みから流れる。
涙とは違う液体がもはや目のない窪みから流れる。
「おべべぇぇぇぇぇ!! おべぇぇぇぇ!!!!」
泣き喚いていると、まりさに力強い一撃が加わる。
放物線を描き、遠く飛ばされ、連れていかれたところまで吹き飛ばされた。
「ゆべぇ!!」
痛みに呻きながらも、まりさは残った目を開いた。
ただ、一心にまりさの子供の安否の為、ただ信じたいため、この心に残った赤れいむが死んでしまったという、信じたくないことを払しょくするため。
ただ、それだけだったのに。
ただ、一心にまりさの子供の安否の為、ただ信じたいため、この心に残った赤れいむが死んでしまったという、信じたくないことを払しょくするため。
ただ、それだけだったのに。
「ゆ゛っ……?」
そこには。
絶望があった。
まりさの想像を超える、絶望。
絶望があった。
まりさの想像を超える、絶望。
まりさの子供達が、希望が、ピクリとも動いていない。
顔に幾つもの穴が開いている、口から目から砂糖水の体液を垂れ流している。
その死にざまはまったくゆっくりしているモノではない。
顔に幾つもの穴が開いている、口から目から砂糖水の体液を垂れ流している。
その死にざまはまったくゆっくりしているモノではない。
「あ、あ、あああ」
震える声で、見たくないモノから目をそらす、その視線の先には、れいむがいた。
まりさの番のれいむだ。
だが、まりさの子供たち同様に、すでに死に絶えていた。
しかし、死に方は体に棒が突き刺さっているのだ。
まりさの番のれいむだ。
だが、まりさの子供たち同様に、すでに死に絶えていた。
しかし、死に方は体に棒が突き刺さっているのだ。
幾つも穴が開いている。
中枢餡に刺さるまでにあけた穴だろう。
中枢餡に刺さるまでにあけた穴だろう。
その顔は、最初に死んだ赤れいむ同様、壮絶なまでにゆっくりしていない表情だった。
「ば、ばりざの、ばりざの、ばりざの……」
その光景が目に焼きつく。
まりさが守れなかった光景が。
まりさが望んでいない光景が。
まりさの思い描いていない光景が。
まりさが望んでいない光景が。
まりさの思い描いていない光景が。
まりさのゆん生の全てが、終わっていた。
「ゅっ、ゆっ、ゆっ、ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛」
まりさは痙攣し始める。
口から泡がボコボコと吐きだされ、残った片方の目も白目をむく。
口から泡がボコボコと吐きだされ、残った片方の目も白目をむく。
「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛、ゅ゛っ゛、ゅ゛っ゛……、ゅ゛……っ」
全てを失ったまりさは、ただ、ゆっくりできなくなって死んだ。
まりさが動かなくなると、子供達は別の遊具に行ってしまった。
男はやれやれと思いながら、ゆっくりの死体を持ち上げる。
ここの公園はよく整備されている。
ここの公園はよく整備されている。
なら、綺麗に使うのは道理だろう。
餡子が飛び散らないように、棒で突き刺して殺したのだ掃除は楽だ。
ただ、最初に死んだ赤れいむの餡子はしょうがないだろう、自然に任せるか、管理者にどうにかしてもうことにする。
餡子が飛び散らないように、棒で突き刺して殺したのだ掃除は楽だ。
ただ、最初に死んだ赤れいむの餡子はしょうがないだろう、自然に任せるか、管理者にどうにかしてもうことにする。
ゴミはゴミ箱へ。
ゆっくり専用と書かれた、ゴミ箱には今日もたくさんのゆっくりが詰め込まれていた。
ゆっくり専用と書かれた、ゴミ箱には今日もたくさんのゆっくりが詰め込まれていた。
ただ、そのゆっくり達のゆん生はシャボン玉より淡く、儚く、そして比べるまでもなく汚らしいゆん生だろう。
anko1083 サンプル
anko1097 暗く湿った穴の中
anko1308 すろーりぃな作戦
anko1394 投げた!
anko1425 声
anko1477 さよなら生物
anko1503 山彦恋慕
anko1632 親の脛かじり
anko1739 楽しい朝餉
anko1823 梅雨が来て、人が来て
anko1879 飼い(仮)ゆっくり 子れいむ
anko1890 一緒に遊ぼう
anko2053 ゆっくり地獄鍋
anko2216 真夏のオアシス
anko2291 一番ゆっくりしてるのは
anko2313 エチケット糞袋
anko2471 甘い言葉
anko2574 戦い方を教えてみたり
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anko2291 一番ゆっくりしてるのは
anko2313 エチケット糞袋
anko2471 甘い言葉
anko2574 戦い方を教えてみたり
19作目です。
では、最後まで見ていただけたら幸いです。
大きく振りかぶったあき