ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3382 その台詞は言わせない9
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『その台詞は言わせない9』 16KB
虐待 調理 現代 二十五作目ましておはよう御座います、キャンセルあきです
虐待 調理 現代 二十五作目ましておはよう御座います、キャンセルあきです
※生き残るゆっくりは居ません。
※終わりの後にオマケがありますが、ゆ虐SS的には完全蛇足なので、気にされる方は読み飛ばし推奨です。
※終わりの後にオマケがありますが、ゆ虐SS的には完全蛇足なので、気にされる方は読み飛ばし推奨です。
■0
「まりさにれいむ、こんにちは。お兄さんはお兄さんです、ゆっくりしていって下さいね。
ところで私は今、きたる"市町村対抗、ゆっくり桂剥き大会"に向けての練習用となるゆっくりを探しているのですが……。
まりさにれいむ、あなたたちがゆっくりできるゆっくりなら、私に向って"のーびのーび"を、してくれますか?」
ところで私は今、きたる"市町村対抗、ゆっくり桂剥き大会"に向けての練習用となるゆっくりを探しているのですが……。
まりさにれいむ、あなたたちがゆっくりできるゆっくりなら、私に向って"のーびのーび"を、してくれますか?」
「はあぁぁぁぁぁ? さいこうにゆっくりしたれいむが、じじいなんかに"のーびのーび"するわけないでしょおおぉおぉ!?」
「さいっきょうのまりささまがせいっさい! してやるから、あまあまをおいてさっさとにげかえるがいいのぜぇ!」
「おとうさん、まりさがこのじじいにぷくーをするよ!」
「れいむもぷくーをするよ! だからじじいはゆっくりしないでゆっくりしんでね!」
「「「「「「ゆっくちちんでにぇ!」」」」」」
「さいっきょうのまりささまがせいっさい! してやるから、あまあまをおいてさっさとにげかえるがいいのぜぇ!」
「おとうさん、まりさがこのじじいにぷくーをするよ!」
「れいむもぷくーをするよ! だからじじいはゆっくりしないでゆっくりしんでね!」
「「「「「「ゆっくちちんでにぇ!」」」」」」
「……分かりました。それでは、桂剥きにされて存分に"のーびのーび"、して下さい」
その台詞は言わせない9 ~のーびのーび、するよ! 編~
キャンセルあき
キャンセルあき
■1
ゆっくり桂剥き大会。
その名の通り、ゆっくりの皮を包丁で桂剥きにする大会である。
その名の通り、ゆっくりの皮を包丁で桂剥きにする大会である。
相手は大根ではなく、動く饅頭ゆっくりだ。
暴れ、騒ぎ、泣き、わめき、伸び、縮み、うごめき、うねくる――そんなゆっくりを片手で押えつつ包丁を差し入れ、
あにゃるの端から頭のてっぺんに至るまで皮を剥いて行くという、繊細な作業を要求される。
暴れ、騒ぎ、泣き、わめき、伸び、縮み、うごめき、うねくる――そんなゆっくりを片手で押えつつ包丁を差し入れ、
あにゃるの端から頭のてっぺんに至るまで皮を剥いて行くという、繊細な作業を要求される。
剥かれるゆっくり達は、名に反して一時たりともゆっくりしないので、勝手に餡子を吐き出して永遠にゆっくりしてしまい、
『苦しめられないなら無意味』というルールに沿って失格となる鬼威惨も多い。
『苦しめられないなら無意味』というルールに沿って失格となる鬼威惨も多い。
大会では、百名近い鬼威惨達が一斉にまりされいむの桂剥きに挑むのだが、生け贄の祭壇に上げられたゆっくりの凡そ半数は、
開始数十秒で鬼威惨にヒャッハーされてそのゆん生を閉じるなど、ゆっくりへの『ビキィ』もまた大きな障害となる。
開始数十秒で鬼威惨にヒャッハーされてそのゆん生を閉じるなど、ゆっくりへの『ビキィ』もまた大きな障害となる。
氷の冷静さと、針の穴を通すような精密作業を行い続ける技術、そしてなによりも、しぶといゆっくりに当たる時の運が
必要とされるゆっくり桂剥き大会は、正にエクストリームな包丁芸の大会なのだった。
必要とされるゆっくり桂剥き大会は、正にエクストリームな包丁芸の大会なのだった。
■2
「これが中々難しいのですよ」
「ま……まりざのながれるおうごんのおがわのような、がみのげざんがああ……。
まりざのひがりかがやぐおはだを……むがないでええぇぇぇぇぇ」
「お……おとうじゃああああああん! やめるのじぇ、もっとぷくーするのじぇ! こわいのじぇええええ!」
「ま……まりざのながれるおうごんのおがわのような、がみのげざんがああ……。
まりざのひがりかがやぐおはだを……むがないでええぇぇぇぇぇ」
「お……おとうじゃああああああん! やめるのじぇ、もっとぷくーするのじぇ! こわいのじぇええええ!」
お兄さんがむんずと掴んだ手の中で、バスケットボール程も 『あった』 まりさが力一杯にうねった。
表面を削られて一回り縮んだまりさは、主に動作がキモイ。
表面を削られて一回り縮んだまりさは、主に動作がキモイ。
逆さに向いて地面に置かれた、父まりさ自慢のお帽子は今、剥いた皮と髪の毛の受け皿にされていた。
「ぷくううううう!」
「ぷきゅうううううぅぅぅぅぅぅ!」
「ぷきゅうううううぅぅぅぅぅぅ!」
家族はただ、父まりさがお兄さんの包丁で桂剥きに剥かれて行くのを、ぷくーの態勢で見守るだけである。
逃げればいいのに。
逃げればいいのに。
「まりざ、どうなっでるのおおぉぉぉ!? いだいよおおおぉぉ。
まりざのおかおがどうなっでるのが……わからないよおおおぉぉぉぉ」
「今のまりさの状況ですか?
あにゃるの周りからあたまのてっぺんまで皮を全て剥かれて、ハンドボールくらいの餡子の玉に見えます。
目蓋の周りも、皮を削っているので、まりさのお目々がちょっと飛び出してきて、出目金のような感じですね
体からは、幅三センチ、厚みが五ミリ程度の削られた皮が垂れていて、その全てが、まりさのお飾りに入っています」
まりざのおかおがどうなっでるのが……わからないよおおおぉぉぉぉ」
「今のまりさの状況ですか?
あにゃるの周りからあたまのてっぺんまで皮を全て剥かれて、ハンドボールくらいの餡子の玉に見えます。
目蓋の周りも、皮を削っているので、まりさのお目々がちょっと飛び出してきて、出目金のような感じですね
体からは、幅三センチ、厚みが五ミリ程度の削られた皮が垂れていて、その全てが、まりさのお飾りに入っています」
一般にゆっくりの皮を『剥く』と言われれば、想像するのは餡子の玉となり果てて、むき出しの白玉お目々から
砂糖の涙を流し続ける、今のまりさのようなゆっくりの姿だろう。
砂糖の涙を流し続ける、今のまりさのようなゆっくりの姿だろう。
だが、お兄さん達にはその『先』があるのだ。
「ま……まりざをごれがらどぼずるづもりなのおおおおおぉぉぉ!?」
「今から、餡子まで剥きます。あなたの番の、れいむの様に、なって頂こうかと思っていますね」
「今から、餡子まで剥きます。あなたの番の、れいむの様に、なって頂こうかと思っていますね」
「ほら」と、お兄さんがまりさの目玉を『れいむ』の方に向けさせた。
「ゆ?」と、まりさが『れいむ』を見て、言葉を失い固まった。
「ゆ?」と、まりさが『れいむ』を見て、言葉を失い固まった。
『ソレ』が『れいむ』だと、分からなかったからだ。
『白玉のお目々が二つくっついた中枢餡』を、『れいむ』とは思えなかったからだ。
白玉と中枢餡だけの『ソレ』には、細い餡子の帯が繋がっているだけだったからだ。
時々思いだしたように痙攣して震える『ソレ』が、生きているとは思えなかったからだ。
『白玉のお目々が二つくっついた中枢餡』を、『れいむ』とは思えなかったからだ。
白玉と中枢餡だけの『ソレ』には、細い餡子の帯が繋がっているだけだったからだ。
時々思いだしたように痙攣して震える『ソレ』が、生きているとは思えなかったからだ。
けれど、父まりさは思い出してしまった。
父まりさの目の前で、『○から×××まで△られていった番のれいむ』の事を。
父まりさの目の前で、『○から×××まで△られていった番のれいむ』の事を。
ゆっくり桂剥きの究極形は、白玉のお目々が二つはりついた中枢餡に、剥かれた餡子と皮が数メートルも繋がっているという状態だ。
ゆっくりの死にづらさを利用すれば、殺さずに餡子を削り続けることも出来るのである。
ゆっくりの死にづらさを利用すれば、殺さずに餡子を削り続けることも出来るのである。
「ゆ…………ゆぶっ……」
「おっと、餡子を吐かれては困ります」
「おっと、餡子を吐かれては困ります」
お兄さんは巧妙に持ち手を変えて、あにゃると口を同時に塞いだ。
まりさは悲鳴を上げることも、餡子を吐いて死ぬことも出来ない。
あにゃるから餡子を噴いて死ぬこともない。
まりさは悲鳴を上げることも、餡子を吐いて死ぬことも出来ない。
あにゃるから餡子を噴いて死ぬこともない。
そして、つぷりと、皮を削いでいた包丁がまりさの餡子に切り込んできた。
「――!? ――! ……――!」
「力を抜かないと本当に痛いですよ?」
「力を抜かないと本当に痛いですよ?」
ぞり。ぞりぞり。
体を連続的に切り刻まれる激痛。
そして父まりさは理解した。
理解してしまった。
理解してしまった。
どうして『○から×××まで△られていった番のれいむ』がまだ生きているのかを。
――繋がっていた。
むき出しにされた餡子の帯から、その先に繋がった皮から、激痛が伝わり続けたが為に、父まりさは理解せざるを得なかった。
削られた皮も、削られている餡子も、途切れることなく『まりさ』に繋がっているのだ。
まだ、繋がって生きているのだ。
むき出しにされた餡子の帯から、その先に繋がった皮から、激痛が伝わり続けたが為に、父まりさは理解せざるを得なかった。
削られた皮も、削られている餡子も、途切れることなく『まりさ』に繋がっているのだ。
まだ、繋がって生きているのだ。
故に死なない。
『餡子が3分の1無くなる』事が無いから。
口もあにゃるも押えられているから。
――死ねない。
『餡子が3分の1無くなる』事が無いから。
口もあにゃるも押えられているから。
――死ねない。
流動する餡子を千切れさせずに削り続けるとは、いかなる妙技による結果か。
ぞり、ぞりぞりぞり。
(なんで? どうしてこんなことをするの?)
普段は饅頭皮の内側にある肉体を、包丁で数百倍の面積に引き延ばされ、むき出しのまま外部に晒される――。
悲鳴も上げられない苦しみの中、まりさはお兄さんに目だけでそう問いかける。
てっぺんがぴんと尖って、輝かしかったまりさのお帽子の中には、今、まりさ自身の皮と髪と餡子が黒々ととぐろを巻いていた。
悲鳴も上げられない苦しみの中、まりさはお兄さんに目だけでそう問いかける。
てっぺんがぴんと尖って、輝かしかったまりさのお帽子の中には、今、まりさ自身の皮と髪と餡子が黒々ととぐろを巻いていた。
ぞり、ぞりぞり。
目玉と中枢餡は最期まで残される。
まりさハッキリした意識と地獄の苦痛の中で、その一部始終を見せつけられる。
まりさハッキリした意識と地獄の苦痛の中で、その一部始終を見せつけられる。
自らの生に展望を抱けなくなった父まりさには、最早、自らの死の意義を問いかけることしか出来なくなった。
故に父まりさは、ゆん生に残された最期の権利を行使する。
己は何の為に死なねばならぬのかと、お兄さんに問いかける。
故に父まりさは、ゆん生に残された最期の権利を行使する。
己は何の為に死なねばならぬのかと、お兄さんに問いかける。
ぞりぞり……ぞり。
「どうしてこんなことをするの? という顔ですね」
ゆっくりに、将来のゆん生全てを引き替えにしても死を望ませるほどの苦しみと痛みを与えながら、ただその体を
細長く削ぎ伸ばして行くという行為に、何の意味があるのか。
細長く削ぎ伸ばして行くという行為に、何の意味があるのか。
「虐待鬼威惨達が、揃ってこういう事をする大会があるので、それに参加しようと思ったのですよ」
そして、ゆっくりを桂剥きにする理由を問われた虐待鬼威惨達は、百人中百人がこう答えるだろう。
『ただの趣味だよ』と。
ぞり。
ぞりぞり。
……ぞり……。
ぞりぞり。
……ぞり……。
「はい、ご対面です。しばらくそのまま見つめ合っていて下さいね」
まりさは、「あんな小さな餡子と目玉だけの状態でも、れいむには意識があったんだな」と、実感を伴って理解した。
■3
「さて、成体ゆっくりはそれなりに『剥ける』ようになったので、次はおちびちゃんで練習してみましょうか」
「………………ゆ?」
「いえ、『ゆ?』では無くてですね、お次はおちびちゃんのまりさかれいむにしようかと」
「ゆ……ゆっくち?」
「はいはい、ゆっくりゆっくり」
「………………ゆ?」
「いえ、『ゆ?』では無くてですね、お次はおちびちゃんのまりさかれいむにしようかと」
「ゆ……ゆっくち?」
「はいはい、ゆっくりゆっくり」
理解の範疇を遥かに超えた光景を目の当たりにした子まりさと子れいむは、漸くにして体をのそのそと後ろに向けた。
このお兄さんはゆっくり出来ない。
ゆっくりしたい。
ゆっくりしたい。
「……まりさ、れいむたち、おうちにかえらないといけないね」
「……そうなのぜ、おとうさんとおかあさんがゆっくりできなくなったのぜ」
「れいむ、かわいいいもうとたちをみーんな、ゆっくりさせないといけないよね」
「その妹さん方はみんな、餡子を吐いて永遠にゆっくりされてますね」
「ゆぅ……そうだね、おにいさん」
「……そうなのぜ、おとうさんとおかあさんがゆっくりできなくなったのぜ」
「れいむ、かわいいいもうとたちをみーんな、ゆっくりさせないといけないよね」
「その妹さん方はみんな、餡子を吐いて永遠にゆっくりされてますね」
「ゆぅ……そうだね、おにいさん」
ある意味、この場で永遠にゆっくりした赤ゆっくり達は賢いと言える。
「それでは、れいむから先に……」
「れれれ、れいむはゆっくりにげ……おそらをとんでるみたい!」
「れれれ、れいむはゆっくりにげ……おそらをとんでるみたい!」
ソフトボールほどの子れいむが、お兄さんの手に持ち上げられた。
そのままつぷりと、あにゃるまわりの敏感な饅頭肌の部分に包丁の先が当てられる。
そのままつぷりと、あにゃるまわりの敏感な饅頭肌の部分に包丁の先が当てられる。
「ど……どぼじでごんなごどずるのおおおおぉぉぉぉお!? こたえてねえええぇぇぇ、おにいざあああああああん!」
「そうなのぜえええ! れいむをはなしてほじいのぜ、おにいざあああああん!」
「そうなのぜえええ! れいむをはなしてほじいのぜ、おにいざあああああん!」
五ミリほど食い込んで、包丁が止まった。
「ですから、ゆっくりを桂剥きにする大会がありまして。その練習です、練習」
「だったら、べつにれいむやまりさじゃなくってもいいのぜ? どぼじでまりさたちなのぜぇ!?」
「れいむ、なんにもじでないでじょおおおおおぉぉぉ!? れいむがなにじだっていうのおおおおおぉぉぉぉ!?」
「だったら、べつにれいむやまりさじゃなくってもいいのぜ? どぼじでまりさたちなのぜぇ!?」
「れいむ、なんにもじでないでじょおおおおおぉぉぉ!? れいむがなにじだっていうのおおおおおぉぉぉぉ!?」
それは、理不尽に対する叫び――ただの鳴き声でしかなく、本来ならば答えを貰えるべき物ではなかった。
「まあ、れいむやまりさが、私に向って"のーびのーび"をしてくれていたら、私も皆さんを練習台にはしませんでしたよ」
だが、答えは来た。それも予想外の答えが。
「は……はああ!? のーびのーび?」
「ぞんなごどでどぼじできめじゃうのぜぇ!?」
「ぞんなごどでどぼじできめじゃうのぜぇ!?」
のーびのーびは、ゆっくりがゆっくりするために行う一般的な行動だ。
人間を見下していた子れいむや子まりさ――ひいてはその両親は、過大なプライドが邪魔をして、人間からされた要求を
突っぱねる事で、ちっぽけな自尊心を満たすためにのーびのーびをしなかった。
人間を見下していた子れいむや子まりさ――ひいてはその両親は、過大なプライドが邪魔をして、人間からされた要求を
突っぱねる事で、ちっぽけな自尊心を満たすためにのーびのーびをしなかった。
それが、それが両親の凄惨な最期を決定してしまったというのだろうか。
「のーびのーびもしてくれないゆっくりは、私たち人間にとってゆっくりできないゆっくりだからですよ」
普通の虐待鬼威惨は、善良ゆっくりもゲスゆっくりも区別無く虐める。
普通の愛で派な人は、善良ゆっくりを愛で、ゲスゆっくりを無視する。
普通の一般人は、善良ゆっくりもゲスゆっくりも区別無く無視する。
普通の愛で派な人は、善良ゆっくりを愛で、ゲスゆっくりを無視する。
普通の一般人は、善良ゆっくりもゲスゆっくりも区別無く無視する。
だから、まりさもれいむも知らなかった。
虐待するか虐待しないかをわざわざ区別する、そんな人間が居る事なんて。
虐待するか虐待しないかをわざわざ区別する、そんな人間が居る事なんて。
「だ……だったらのーびのーびしますうううぅぅ! れいむ、たくさんのーびのーびしますからあああぁぁぁぁ!
だから、だかられいむのかわをはがないでねええ! それからかいゆっくりにしてねええ!」
「まりざものーびのーびじまずがら! だがられいむとまりざをおうちにかえしてほじいのぜぇ!
そしてあまあまをくれのぜぇ! たくさんでいいのぜぇぇっ!」
だから、だかられいむのかわをはがないでねええ! それからかいゆっくりにしてねええ!」
「まりざものーびのーびじまずがら! だがられいむとまりざをおうちにかえしてほじいのぜぇ!
そしてあまあまをくれのぜぇ! たくさんでいいのぜぇぇっ!」
「ええ、別に構いませんよ」
子れいむ子まりさの、勝手な願いが混じる懇願に対して、驚くべき返事を与えると、お兄さんは子れいむを地面に置いた。
いや、子れいむを地面に横たえる寸前、右手の包丁を食い込ませたまま、お兄さんの左手が凄まじい速度で翻り、
子れいむの体を目にも止まらぬ内に一回転させた。
いや、子れいむを地面に横たえる寸前、右手の包丁を食い込ませたまま、お兄さんの左手が凄まじい速度で翻り、
子れいむの体を目にも止まらぬ内に一回転させた。
「……ゆ?」
何をされたかも分からない子れいむは、少し目を回して、お兄さんを見上げた。
なぜだかあんよの周りが少し痛いが、理由が分からない。
なぜだかあんよの周りが少し痛いが、理由が分からない。
「さあ、れいむ。れいむがゆっくりできるゆっくりなら、私に向ってのーびのーびをしてくれますか?
のーびのーびできたら、れいむは私の飼いゆっくりです」
お兄さんは優しげな目で見下ろして、静かに口を開く。
のーびのーびできたら、れいむは私の飼いゆっくりです」
お兄さんは優しげな目で見下ろして、静かに口を開く。
「ゆん! おにいさんもようやくれいむのかわいさにめろめろなじぶんにきがついたんだね!
わかったよ、れいむのうつくしいのーびのーびをみせてあげるよ!」
「そうなのぜ、れいむののーびのーびをみたら、まりさにあまあまをくれのぜ!」
勘違いしてふんぞり返った子れいむが、体を沈ませて、のーびのーびの態勢に移った。
わかったよ、れいむのうつくしいのーびのーびをみせてあげるよ!」
「そうなのぜ、れいむののーびのーびをみたら、まりさにあまあまをくれのぜ!」
勘違いしてふんぞり返った子れいむが、体を沈ませて、のーびのーびの態勢に移った。
子れいむは、大きく体を弾ませ、上下に激しく「のーびのーび、する……『ぶちい』……よ?」伸び上がった勢いで千切れた。
地面に下ろす直前、お兄さんが子れいむから細く削ぎ取った部分は、設置する『あんよ』の周辺で、ゆっくりの皮の中でも
最も伸縮性に富む部分だ。
最も伸縮性に富む部分だ。
即ち、のーびのーびの際に最も大きく伸縮する部分である。
そこを細く削ぎ取られていたが為に、のーびのーびの瞬間子れいむの体はあんよを残して断裂し、
「……もっ……ゆっ……」
断末魔も残せずに、子れいむの上半分が地面に落ちた時には、子れいむは即死していた。
「ゆ……れいむ?」
べちゃりと墜落したれいむ上半分から目玉がぽろりとこぼれ落ち、固まった子まりさの足下にころころと転がってくる。
子まりさは、子れいむからはねた餡子がべったりとついた自分のほっぺを舐めて、「これあめぇ……」と言うと、
れいむの上半分の右目――白玉が落ちてぽっかりと穴が空いた所に、瑞々しい白玉転がして、なんとかはめ込んだ。
べちゃりと墜落したれいむ上半分から目玉がぽろりとこぼれ落ち、固まった子まりさの足下にころころと転がってくる。
子まりさは、子れいむからはねた餡子がべったりとついた自分のほっぺを舐めて、「これあめぇ……」と言うと、
れいむの上半分の右目――白玉が落ちてぽっかりと穴が空いた所に、瑞々しい白玉転がして、なんとかはめ込んだ。
「れ……れいむ? おめめが、とれたのぜ? まま、まりさがぺーろぺーろしてあげるのぜ」
ぺーろぺーろすれば、大好きな妹れいむが元気いっぱい、復活して再び元気なのーびのーびを見せてくれると信じて、
外れかけた右目を沢山ぺーろぺーろした。
子れいむは答えない。
何回も舐めている内に、再び子れいむの目玉がこぼれ落ちた。今度は左目だった。落ちた目玉は子まりさから遠ざかるように
転がって、桂剥きされた親れいむの所まで到達し、むき出しにされた中枢餡にこつりと衝突した。びくり。親れいむの中枢餡が
最期に一回きりの痙攣を見せて、それきり何も動かなくなった。
外れかけた右目を沢山ぺーろぺーろした。
子れいむは答えない。
何回も舐めている内に、再び子れいむの目玉がこぼれ落ちた。今度は左目だった。落ちた目玉は子まりさから遠ざかるように
転がって、桂剥きされた親れいむの所まで到達し、むき出しにされた中枢餡にこつりと衝突した。びくり。親れいむの中枢餡が
最期に一回きりの痙攣を見せて、それきり何も動かなくなった。
ただ、子まりさだけが子れいむの残骸をぺーろぺーろで治そうと、無駄な努力を続けている。
「ぺーろ、ぺーろ。まりさがなおすのぜ。だだ、だから……だからゆっくりして――おそらをとんでるみたい!」
「さあ、次はまりさの番ですね」
「さあ、次はまりさの番ですね」
お兄さんは、ゆっくり一家に残った最期の子まりさを掴むと、先程の子れいむと同じように包丁を食い込ませたまま素早く一回転、
あんよの周りの薄皮を瞬時に剥いた。
あんよの周辺に薄く黒い線が一周したまりさを、「どうぞ」と、地面に置く。
あんよの周りの薄皮を瞬時に剥いた。
あんよの周辺に薄く黒い線が一周したまりさを、「どうぞ」と、地面に置く。
「さあ、まりさがゆっくりできるゆっくりなら、私に向ってのーびのーびをしていただけるでしょうか?
のーびのーびできたら、まりさにはあまあまを沢山差し上げます」
のーびのーびできたら、まりさにはあまあまを沢山差し上げます」
言いながらお兄さんは、吐餡して真っ黒に黒ずみ絶命した赤ゆっくり達と、あんよを残して上下に断裂して絶命した子れいむと、
中枢餡とお目々だけを残して残りが桂剥きにされた親れいむ親まりさをかき集め始めた。
『たくさんのあまあま』である。
中枢餡とお目々だけを残して残りが桂剥きにされた親れいむ親まりさをかき集め始めた。
『たくさんのあまあま』である。
「のーびのーびしなかったら、やっぱり練習台です。
と言うわけでまりさ、いつでもどうぞ、のーびのーびを、してください」
と言うわけでまりさ、いつでもどうぞ、のーびのーびを、してください」
「ま、ま、まりさは……のーびのーびを…………」
――どうして、このお兄さんはこんな事をするのだろう?
生きてゆっくりする未来を全く想像できなくなった子まりさは、不意にそんな疑問を感じた。
「どうしてこんな事をするのか? という顔ですね」
生きる展望を見いだせなくなって、己の死の意義を問いかけるようになったのだ。
「先程も言いましたが、虐待鬼威惨達の大会に出るための、ただの練習台ですよ。
まあ、他の鬼威惨達に聞けば、『ただの趣味だよ』と答えるでしょうね」
「ゆっくり……ゆっくり……ゆっくり……ゆっくり……」
まあ、他の鬼威惨達に聞けば、『ただの趣味だよ』と答えるでしょうね」
「ゆっくり……ゆっくり……ゆっくり……ゆっくり……」
そして結局、まりさはのーびのーびを…………。
終わり。
■オマケ
――数日後
「そンで、大会の結果はどうだったンだよ?」
「……三位でした。やっぱり、一週間の猛特訓じゃその辺りが精々ですね」
「一週間も、野良を捕まえては桂剥きにしてたのかよ……道理で、今週はトガシの職場みてぇにヒマだったはずさ」
「……三位でした。やっぱり、一週間の猛特訓じゃその辺りが精々ですね」
「一週間も、野良を捕まえては桂剥きにしてたのかよ……道理で、今週はトガシの職場みてぇにヒマだったはずさ」
お兄さんは、三位入賞の賞金で、お姉さんと一緒に、隣町のイタリアンレストランに来ていた。
いや、正確には違う。
いや、正確には違う。
「――にしてもよぉ、予約してた割りに、席二つしか用意してなかったのかよ。準備悪ィなぁ、おい」
「いいえ、お店は悪くありません……私の見通しが甘かったのです。
……弟さんを勘定に入れ忘れた、全ては私が悪かったのです」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「いいえ、お店は悪くありません……私の見通しが甘かったのです。
……弟さんを勘定に入れ忘れた、全ては私が悪かったのです」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
テーブルのなるべく隅っこに寄って、キリマンジャロ産のミネラルウォーターをちびちび口に運んでいる弟君(♂)。
濃い青のストレッチデニムスカート(お姉さんのお下がり)と爽やかなコットンブラウス(お姉さんry)で上下を揃え、
ヒールの低いパンプス(お姉ry)に履いた「弟娘の子(おとこのこ)」は、いつも以上に体を縮こまらせていた――だが男だ。
濃い青のストレッチデニムスカート(お姉さんのお下がり)と爽やかなコットンブラウス(お姉さんry)で上下を揃え、
ヒールの低いパンプス(お姉ry)に履いた「弟娘の子(おとこのこ)」は、いつも以上に体を縮こまらせていた――だが男だ。
かなりさもしいゆっくり中心の食生活、姉から「イタリア料理食いに行こうぜ」と言われてホイホイ付いていった結果がこれだよ。
「しっかし、手前ェが三位か。鈍ってンじゃネェのか、オイ?」
「一位になったのは、『アマギリは全てに通じる』の言葉で有名なアマギリ雄示威惨でしたし。
二位は、キリライターだけを使ってれいむを"辛く"出来る腕前の板前鬼威惨でしたので順当な結果でしょう。
決勝戦のドスまりさ桂剥きは圧巻でしたね。
生きたまま、フルマラソンが出来る距離まで桂剥きされたドスはご愁傷様ですが」
「大会通して、25メートルプール一坏のゆっくりが使われたらしいな」
「あの……お姉ちゃん?」
「一位になったのは、『アマギリは全てに通じる』の言葉で有名なアマギリ雄示威惨でしたし。
二位は、キリライターだけを使ってれいむを"辛く"出来る腕前の板前鬼威惨でしたので順当な結果でしょう。
決勝戦のドスまりさ桂剥きは圧巻でしたね。
生きたまま、フルマラソンが出来る距離まで桂剥きされたドスはご愁傷様ですが」
「大会通して、25メートルプール一坏のゆっくりが使われたらしいな」
「あの……お姉ちゃん?」
おずおずと、弟君が手を上げた。
日焼けしていない手指はたおやかでとても細い――だが男だ。
日焼けしていない手指はたおやかでとても細い――だが男だ。
「――僕、ちょっと外に出てこようかなって思うんだけど。その……三時間くらい?」
「何言ってるンだ? メインディッシュの"小羊背肉のリンゴソースかけ"とか、お前も楽しみにしてたじゃねェか。
デザートのプリンはお姉ちゃんのを分けてやる――半分だけな」
「何言ってるンだ? メインディッシュの"小羊背肉のリンゴソースかけ"とか、お前も楽しみにしてたじゃねェか。
デザートのプリンはお姉ちゃんのを分けてやる――半分だけな」
立ち上がりかけた弟君を、万力のような力でお姉さんが押えた。
バランスを崩しつつもスカートを押える弟君の所作は、お姉さんよりも女らしい――だが男だ。
「そンで……入賞後の挨拶でやらかしたって聞いたがマジ話かよ?」
「失礼な、ちゃんと挨拶しましたとも。"村八分の伝統を今に残す、古き良き田舎町、フタバ町代表です"とね」
「そンなンだから、町長に嫌われてンだよ、手前ェは……」
「おまたせしました、前菜のモッツァレラチーズとトマトのサラダ、デス」
「失礼な、ちゃんと挨拶しましたとも。"村八分の伝統を今に残す、古き良き田舎町、フタバ町代表です"とね」
「そンなンだから、町長に嫌われてンだよ、手前ェは……」
「おまたせしました、前菜のモッツァレラチーズとトマトのサラダ、デス」
一人でお店を切り盛りしているイタリア人のシェフが、ちゃんと三人分の前菜を給仕した。
「(ああ、二人っきりにさせてあげたいなぁ)」
服を買う金があまりないという理由で姉のお下がりを着ている弟君は、シェフから視線を逸らして、
薄い桜色の唇から細く、憂鬱のため息をつく。
薄い桜色の唇から細く、憂鬱のため息をつく。
晴れた初夏の日差しを受ける憂いに沈む姿は、一枚の絵画の趣を醸し出していた――だが、男だ。
終わり。
元々は、「切れ目を入れていたらのーびのーび出来ない」というだけの話だったんですが。
どうしてこうなった。
どうしてこうなった。
キャンセルあきの過去作品はwikiに収録されています
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/869.html
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