ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3190 おだい、おひねり、そしてあまあま
最終更新:
ankoss
-
view
『おだい、おひねり、そしてあまあま』 10KB
虐待 誤解 現代 24作目ましてこんばんは、キャンセルあきです
虐待 誤解 現代 24作目ましてこんばんは、キャンセルあきです
~おだい、おひねり、そしてあまあま~
キャンセルあき
キャンセルあき
人通りの多い駅前。
「ゆっくりーのひ-。まったりーのひー」
それなりに聞けなくもないという――ゆっくりにしては破格の歌声で、ぼろぼろのれいむが
物乞いをしている。
物乞いをしている。
邪魔くさい騒音を上げるれいむに目を向けた人々は、おりぼんさんに着けられた銀バッジを見て、
そのれいむを見なかった物として扱っていた。
そのれいむを見なかった物として扱っていた。
捨てられたにせよ、飼われているにせよ、バッジ付きに手を出すのはトラブルの元だ。
「すっきりーのひー。のんびりーのひー」
れいむの目の前には、『一曲百円』と書かれた立て札と、中身のない空き缶が置かれている。
れいむが歌い始めてから相当の時間が経っているが、まだ空き缶にニッケルの硬貨が入れられた
形跡は見当たらなかった。
形跡は見当たらなかった。
「ゆゆぅ……」
意気消沈のれいむ。
その眼前に、ヒャッホウと舞い降りる一人のモヒカン。
「ヒャッハー、一曲御願いダーっ!」
「ゆゆっ!? おにいさん、ゆっくりしていってね!」
「ゆゆっ!? おにいさん、ゆっくりしていってね!」
ちゃりん。
空き缶の中に、固い音を立てて百円玉が吸い込まれた。
じろじろと検めてみたが、よく似ているその硬貨が、オモチャのお金でないことは明白だ。
空き缶の中に、固い音を立てて百円玉が吸い込まれた。
じろじろと検めてみたが、よく似ているその硬貨が、オモチャのお金でないことは明白だ。
途端に満面の笑顔を浮かべたれいむは、顔を地面にこすりつける勢いで頭を下げた。
「ゆ! ゆっくりありがとうございますだよ、おにいさん!
れいむ、ゆっくりおうたをうたうね!
れいむ、ゆっくりおうたをうたうね!
ゆっくりーのひー♪ まったりーのひー♪ ――」
調子に乗って調子を外した"おうた"を歌うれいむと、それに聞き入る鬼威惨。
一瞬、その光景に立ち止まった人々も、鬼威惨のモヒカンを見て足早に去って行く。
一瞬、その光景に立ち止まった人々も、鬼威惨のモヒカンを見て足早に去って行く。
「きょうはいいことあったのひー♪ ――ゆっくりれいむ♪」
やがて、一曲歌い終えたれいむ。道を歩く誰もが、次の瞬間に踏みつぶされるれいむを想像した。
しかし。
「ヒャッハー、良い曲だったぜーっ!」
ちゃりちゃりちゃりん。
なんということだろう。銅貨と穴の空いたニッケル硬貨――合わせて90円が、
れいむの空き缶に吸い込まれたではないか。
なんということだろう。銅貨と穴の空いたニッケル硬貨――合わせて90円が、
れいむの空き缶に吸い込まれたではないか。
「ママー、あの人、ゆっくりの歌なんかに『おひねり』出してるよ!?」
「シッ! 見てはいけません!」
「シッ! 見てはいけません!」
遠巻きに可哀想な人を見る目で鬼威惨を見る人々。
そんな視線を気にすることなく、鬼威惨は更に、一欠片の十円チョコをれいむに差し出した。
そんな視線を気にすることなく、鬼威惨は更に、一欠片の十円チョコをれいむに差し出した。
「こいつも食べな」
「ゆ……ほんとうにいいの、おにいさん?」
「なあに、良い歌でヒャッハーさせて貰った礼という奴さ」
「ゆわーーーいっ! れいむ、ゆっくりいただきます!
むーしゃむーしゃ…………しあわせえええええぇぇぇぇ!」
「ゆ……ほんとうにいいの、おにいさん?」
「なあに、良い歌でヒャッハーさせて貰った礼という奴さ」
「ゆわーーーいっ! れいむ、ゆっくりいただきます!
むーしゃむーしゃ…………しあわせえええええぇぇぇぇ!」
口の周りにぼろぼろとチョコレートをべたつかせながら、久しぶりに心底のしあわせーに浸るれいむ。
流石にここに至っては、鬼威惨もれいむも、そうそう悪く思う人は居らず、周囲の人の印象は、
優しい鬼威惨と、健気に歌で稼ぐれいむという構図を受け入れていた。
優しい鬼威惨と、健気に歌で稼ぐれいむという構図を受け入れていた。
「ヒャッハー、そろそろ暗くなってきたことだし、れいむも帰った方が良いぜ」
「ゆっくりそうするよ!」
「チョコの包み紙は、おかざりに付けておいてやる。
今日の稼ぎの勲章だよヒャッハー!」
「ゆっくりありがとう、おにいさん!」
「ゆっくりそうするよ!」
「チョコの包み紙は、おかざりに付けておいてやる。
今日の稼ぎの勲章だよヒャッハー!」
「ゆっくりありがとう、おにいさん!」
そんなやり取りを経て、れいむはちゃりちゃりと硬貨の音が鳴る空き缶を咥えて帰って行った。
「モヒカンの鬼威惨、貴方は優しい人なのですね」
観衆の中から歩み出た男が、そう言って鬼威惨を褒める。
観衆の中から歩み出た男が、そう言って鬼威惨を褒める。
「なあに、健気にお歌を歌うれいむを見ていたら……ね。
飼い主さんからどのように褒めて貰えるかと思うと、今から楽しみですよ」
飼い主さんからどのように褒めて貰えるかと思うと、今から楽しみですよ」
そう言い残して、雑踏の中に消えてゆく鬼威惨を見た人々の中には、モヒカン鬼威惨の中にも
優しい人は居るのだ、という新鮮な感情で一坏だった。
優しい人は居るのだ、という新鮮な感情で一坏だった。
そして、
「ゆっくりただいまだよ、おにいさん!」
れいむが帰宅した瞬間、空き缶を置いて中を見せたれいむを出迎えたのは、唖然と口を開き、
直後、憤怒に赤く染まった飼い主の顔と、振りかぶられるスニーカーのつま先だった。
直後、憤怒に赤く染まった飼い主の顔と、振りかぶられるスニーカーのつま先だった。
「手前ぇっ!」
「ゆっげええええええっ!?」
「ゆっげええええええっ!?」
強烈な蹴りを喰らったれいむは、顔の中心を内側にめり込ませたまま壁と天井に跳ねて床に落ちる。
「稼ぎをちょろまかすとは、良い度胸だ、このクソ饅頭がっ!」
「ゆ……? な、なんのことかわからないよ、おにいさん!?」
「はぁ? しらばっくれるつもりかよ、手前ぇ!」
「ゆ……? な、なんのことかわからないよ、おにいさん!?」
「はぁ? しらばっくれるつもりかよ、手前ぇ!」
節くれ立った指がれいむの髪をわしづかみにして、傷だらけの顔を床面にこすりつけた。
顔をゆがめたれいむの眼前に、空き缶の中身をぶちまけると、
「分からないとでも思ったのか? ――あ゛ぁ゛?」
百九十円分の硬貨をれいむの頬にぐりぐりと押しつけたお兄さんは、飼いゆっくりを
壁に投げつけながら、
「一曲百円で、なんで190円もって帰って来やがるんだ、この馬鹿!」
と、叫ぶ。
顔をゆがめたれいむの眼前に、空き缶の中身をぶちまけると、
「分からないとでも思ったのか? ――あ゛ぁ゛?」
百九十円分の硬貨をれいむの頬にぐりぐりと押しつけたお兄さんは、飼いゆっくりを
壁に投げつけながら、
「一曲百円で、なんで190円もって帰って来やがるんだ、この馬鹿!」
と、叫ぶ。
「ゆええええ!? それはっ! おうたをきいてくれたおにいさんが! おうたのあとに!
きゃっしゅさんをくれたんだよおおおぉぉ!」
「まだとぼける気か?
流石に餡子脳の銀バッジ様だな。
だったら……この十円チョコの包み紙は何だって言うんだ?
手前ぇの口についた、チョコレートは何処で貰ったって言うんだ、あぁ?」
きゃっしゅさんをくれたんだよおおおぉぉ!」
「まだとぼける気か?
流石に餡子脳の銀バッジ様だな。
だったら……この十円チョコの包み紙は何だって言うんだ?
手前ぇの口についた、チョコレートは何処で貰ったって言うんだ、あぁ?」
お兄さんは、れいむのおりぼんさんに付着したチョコの包み紙をハッキリ見せてやると、
れいむの口に包み紙を入れ、喉の奥まで突っ込んだ。
れいむの口に包み紙を入れ、喉の奥まで突っ込んだ。
「ゆぐっ! ゆげ…………う……」
指と包み紙に、体内の餡子を抉られる苦痛がれいむの吐き気を催させるが、お兄さんへの恐怖が
必死に吐餡を抑えさせる。
必死に吐餡を抑えさせる。
「手前ぇが! 雑音の代金で! あまあまを食っちまった証拠だろうがっ!」
「ゆぐぅぅぅ……む…………ふんんん…………!!」
「ゆぐぅぅぅ……む…………ふんんん…………!!」
自力で吐き出せない奧まで包み紙を押し込み、お兄さんは素早く抜いた手でれいむのおくちを押えた。
「ゆげっ! おえっ! ゆぅ……ゆぅ……なんか、おかしいよ。おなかが、へんだよう!」
消化出来ない包み紙が体内に取り残される違和感と苦しさから、逃れられないれいむ。
「あーあーあーあー。
折角きゃっしゅさんを稼いだのに、途中でつまみ食いなんかしちゃうから……おちびちゃん死んじゃうよ?
れいむちゃんが野良まりさとすっきりー! して作った、クソ饅頭のおちびちゃん死んじゃうよ?」
折角きゃっしゅさんを稼いだのに、途中でつまみ食いなんかしちゃうから……おちびちゃん死んじゃうよ?
れいむちゃんが野良まりさとすっきりー! して作った、クソ饅頭のおちびちゃん死んじゃうよ?」
「ゆ……!?
れいむくそまんじゅうじゃ――「先にガキを心配しろ、阿呆饅頭!」――ゆっべえええっ!」
れいむくそまんじゅうじゃ――「先にガキを心配しろ、阿呆饅頭!」――ゆっべえええっ!」
再び壁に投げつけたれいむを掴み、目の前に持ってくると、お兄さんは静かな声で聞いた。
「もう一回だけ聞くぜ? 何処の店でこんなチョコ買って来やがった?
二度と手前えに物を売らないように、きつく抗議してやる……」
「ゆ……あまあまさんは……おにいさんからもらったんだよ……やさしい……おにいさんだったよ……」
二度と手前えに物を売らないように、きつく抗議してやる……」
「ゆ……あまあまさんは……おにいさんからもらったんだよ……やさしい……おにいさんだったよ……」
「まだ言うのかよ……ゆっくりの歌に、おひねりやあまあまをくれてやる男が、居るわけ無いだろ」
冷めた声のお兄さんが、れいむを床に落とした。
冷めた声のお兄さんが、れいむを床に落とした。
「つまり、おちびちゃんよりあまあまの方が大事だった、て事だよな。
あーあーあーあー、"おちびちゃんのごはんさんはおうたでかせいできます!"なんて、
殊勝な台詞を吐きやがったかと思いきや、とんだゲス親だぜ」
あーあーあーあー、"おちびちゃんのごはんさんはおうたでかせいできます!"なんて、
殊勝な台詞を吐きやがったかと思いきや、とんだゲス親だぜ」
「ゆ……れいむ、げすなんかじゃ――「先にガキを心配しろつってんだろうがっ!」――ゆべ!」
三度、れいむが壁と激しいちゅっちゅを交わし、砂糖菓子の前歯が全損した。
れいむが叩きつけられた壁には、餡子汚れを落とした古く大きなシミがあり、
それを見たお兄さんはれいむを見下ろしてため息をついた。
れいむが叩きつけられた壁には、餡子汚れを落とした古く大きなシミがあり、
それを見たお兄さんはれいむを見下ろしてため息をついた。
「これじゃあ、俺に潰された"さいっきょう!"のまりさも浮かばれないってもんだよなぁ?」
なあ、"さいっきょうのまりさ"ちゃん? お兄さんの手が、古い壁のシミを撫でる。
「れいむ……ほんとうに、きゃっしゅさんと……あまあまさんを……おにいさん……」
「ああ、もういいよ」
「ゆ……れいむを、ゆるしてくれるの、おにいさん?」
「ああ、もういいよ」
「ゆ……れいむを、ゆるしてくれるの、おにいさん?」
許すも何も……。お兄さんが、ぞっとする程冷たいめでれいむを見下ろした。
「手前は、あまあまでゆっくりできればガキなんざどうだっていいんだろ?
だったらゆっくりさせてやるよ。
手前も、そのおちびちゃんもな……」
だったらゆっくりさせてやるよ。
手前も、そのおちびちゃんもな……」
そして、傷だらけで身動きのとれないれいむに背を向けて、お兄さんは廊下に向った。
「ゆ……おにいさん? れいむのおちびちゃんになにをするつもりなの!?」
「何もしねーよ、俺は、な」
「何もしねーよ、俺は、な」
お兄さんの言葉に、れいむがほっとする暇も無く。
「ただ、小麦粉でアップアップに決まった手前が――あまあまが一番大事なクソ饅頭が、
丁度いい大きさのあまあま饅頭にナニするかってのは……知らないな」
丁度いい大きさのあまあま饅頭にナニするかってのは……知らないな」
「ゆ……! おにいさんま――『バタン』――…………」
固く閉ざされて沈黙する扉に、れいむはすがるような目を向けた。
「れ、れいむはんせいしました。れいむはんせいしました」
そして、ドアに向って、れいむは謝罪を――鳴き声を――始めた。
「れいむはくそまんじゅうでした。
おにいさんのいいつけをやぶって、のらのまりさとすっきりー! しちゃいました。
おにいさんのいいつけをやぶって、おちびちゃんをかってにうんでしまいました。
おにいさんのいいつけをやぶって、きゃっしゅさんをちゃんともってかえれませんでした。
おにいさんのいいつけをやぶって、のらのまりさとすっきりー! しちゃいました。
おにいさんのいいつけをやぶって、おちびちゃんをかってにうんでしまいました。
おにいさんのいいつけをやぶって、きゃっしゅさんをちゃんともってかえれませんでした。
だからあやまります。
れいむはばかなおまんじゅうです。
れいむはいきるかちのないおまんじゅうです。
いいえ、れいむはいきていない、ただのおまんじゅうです。
れいむはゆっくりしていないゆっくりです。
れいむはゆっくりしていない、ただのおまんじゅうです。
それをれいむははんせいしました。
だから、だから、どうかれいむのおちびちゃんは……おちびちゃんだけはたすけてください。
れいむはばかなおまんじゅうです。
れいむはいきるかちのないおまんじゅうです。
いいえ、れいむはいきていない、ただのおまんじゅうです。
れいむはゆっくりしていないゆっくりです。
れいむはゆっくりしていない、ただのおまんじゅうです。
それをれいむははんせいしました。
だから、だから、どうかれいむのおちびちゃんは……おちびちゃんだけはたすけてください。
れいむのゆっくりしたおちびちゃんだけは、どうかたすけてください。
おうたをうたいます。たくさんうたいます。なんかいでもうたいます。
のどががらがらさんになっても、れいむがひからびちゃってもうたいます。
どこでもうたいます。だれにでもうたいます。どんなおうたでもうたいます。
のどががらがらさんになっても、れいむがひからびちゃってもうたいます。
どこでもうたいます。だれにでもうたいます。どんなおうたでもうたいます。
やさしかったおにいさん。
やさしかったかいぬしのおにいさん。
……さっきのやさしいおにいさん!
きゃっしゅをくれたおにいさんにおねがいします。
きゃっしゅさんはかえしますから、どうかれいむのおちびちゃんをたすけてください。
れいむのおちびちゃんをゆっくりさせてあげてください。
おちびちゃんがえいえんにゆっくりしないようにしてあげてください」
きゃっしゅさんはかえしますから、どうかれいむのおちびちゃんをたすけてください。
れいむのおちびちゃんをゆっくりさせてあげてください。
おちびちゃんがえいえんにゆっくりしないようにしてあげてください」
れいむの歌を聞いた虐待鬼威惨が、この状況を計算尽くだった事など知るよしもなく。
「どうかゆっくりおねがいします。
どうかゆっくりおねがいします。
どうかゆっくりおねがいします。
やさしいかいぬしのおにいさん。れいむゆっくりはんせいしました。
やさしいきゃっしゅのおにいさん。れいむはゆっくりんせいしました。
やさしいきゃっしゅのおにいさん。れいむはゆっくりんせいしました。
やさしいかいぬしのおにいさん。れいむゆっくりはんせいしました。
やさしいきゃっしゅのおにいさん。れいむはゆっくりんせいしました。
やさしいきゃっしゅのおにいさん。れいむはゆっくりんせいしました。
やさしいかいぬしのおにいさん。れいむゆっくりはんせいしました。
やさしいきゃっしゅのおにいさん。れいむはゆっくりんせいしました。
やさしいきゃっしゅのおにいさん。れいむはゆっくりんせいしました。
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむ…………」
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。れいむはんせいしました。
れいむ…………」
ただ、固く閉ざされたドアが聞くだけの謝罪は、無意味な鳴き声は、まるで呪いの様に、
いつ果てるともなく繰り返され続けた。
いつ果てるともなく繰り返され続けた。
終わり。
キャンセルあきの過去作品はwikiに収録されています
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/869.html
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/869.html