ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3728 めんどくさい
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ankoss
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『めんどくさい』 10KB
虐待 小ネタ 不運 自業自得 日常模様 家族崩壊 都会 20作目
虐待 小ネタ 不運 自業自得 日常模様 家族崩壊 都会 20作目
ゆう……おにいさんはほんとうゆっくりしてないね、こまるね。
せっかくれいむがゆっくりしようとしてあげているのに、ぜんぜんゆっくりしてないね。
このままじゃ、れいむゆっくりできなくなっちゃうよ。
せっかくれいむがゆっくりしようとしてあげているのに、ぜんぜんゆっくりしてないね。
このままじゃ、れいむゆっくりできなくなっちゃうよ。
ああ、となりのありすたちがうらやましいなあ。
きんバッジさんで、おちびちゃんもいて、かぞくでなかよくくらしている。
それにくらべて、れいむは……。
きんバッジさんで、おちびちゃんもいて、かぞくでなかよくくらしている。
それにくらべて、れいむは……。
ゆゆ?
まどのそとにだれかいるよ?
のらゆっくりさんかな?
まどのそとにだれかいるよ?
のらゆっくりさんかな?
「ゆゆ! まりさはまりさだよ!」
「れ、れいむはれいむだよ!」
「れ、れいむはれいむだよ!」
なんてびゆっくりなの!? ぼろぼろののらなのに、どこかじょうひんなえがお、
くすんだきんぱつもとってもしぶしぶだね!
「ゆふん、それほどでもないよ」
「まりさ……まりさは、どうしてここに?」
「ゆっくりプレイスをさがして、たびからたびなんだよ!
ここはすっごいゆっくりプレイスだね!」
「ゆう……そうでもないんだよ、まりさ」
「どうして?」
「だっておにいさんは、れいむをゆっくりさせてくれないんだよ。
こんなにれいむ、ゆっくりしてあげているのに……」
「ゆううう! なんてひどいおにいさんなんだろう!
まりさがおせっきょうっ、してあげるよ!」
「ほ、ほんと!? ゆっくりしているまりさなら、おにいさんも
いうこときいてくれるかな!?」
「くれるよ!」
くすんだきんぱつもとってもしぶしぶだね!
「ゆふん、それほどでもないよ」
「まりさ……まりさは、どうしてここに?」
「ゆっくりプレイスをさがして、たびからたびなんだよ!
ここはすっごいゆっくりプレイスだね!」
「ゆう……そうでもないんだよ、まりさ」
「どうして?」
「だっておにいさんは、れいむをゆっくりさせてくれないんだよ。
こんなにれいむ、ゆっくりしてあげているのに……」
「ゆううう! なんてひどいおにいさんなんだろう!
まりさがおせっきょうっ、してあげるよ!」
「ほ、ほんと!? ゆっくりしているまりさなら、おにいさんも
いうこときいてくれるかな!?」
「くれるよ!」
れいむはさとったよ!
これが「うんめいのであいっ」なんだねっ!
れいむとまりさは、ぜんせからずっとめぐりあうためにいきてきたんだねっ。
これが「うんめいのであいっ」なんだねっ!
れいむとまりさは、ぜんせからずっとめぐりあうためにいきてきたんだねっ。
すごいゆっくりしているであいだよ!
このまどさんは、じゃまだね! えいえいえいっ。
このまどさんは、じゃまだね! えいえいえいっ。
「ゆう……とうめいなかべさんがゆっくりきえてなくなったよ!
まりさがゆっくりしているからだね!」
「そうだよ! まりさがゆっくりしているからだね!」
まりさがゆっくりしているからだね!」
「そうだよ! まりさがゆっくりしているからだね!」
「「ゆっくりー!」」
れいむのあんこさんが、ぽーかぽーかしてきたよ。
これが……こい、なんだねっ。
「れいむ……」
「まりさ……」
これが……こい、なんだねっ。
「れいむ……」
「まりさ……」
「「ゆっくりすっきりしようね!」」
その銀バッジれいむは、全くゆっくりできていなかった。
原因は簡単だ。飼い主がゆっくりさせてくれないからである。
原因は簡単だ。飼い主がゆっくりさせてくれないからである。
餌は不味くないが、甘くもないそれなりーな味。
遊んでくれるが、遊び道具はいつもおんみょうだま。
そして何より、番を持つことを許してくれなかったのだ。
遊んでくれるが、遊び道具はいつもおんみょうだま。
そして何より、番を持つことを許してくれなかったのだ。
金バッジ用の厳しい教育を受けてはいないれいむにとって、
おちびちゃんを産み、育てることは絶対的なゆっくりである。
運命の出会いを果たしたまりさとれいむは、さながらケダモノである。
いや、獣なんだけど。
おちびちゃんを産み、育てることは絶対的なゆっくりである。
運命の出会いを果たしたまりさとれいむは、さながらケダモノである。
いや、獣なんだけど。
「「すっきりいいいいいいいいいいいいい!」」
「れいむ! さっそくだけど、まりさがおうちさんをつくってあげるね!」
「さっすがまりさ! このプレイスにあるものは、どんどんつかってね!」
「さっすがまりさ! このプレイスにあるものは、どんどんつかってね!」
飼い主が帰還するまで、後二時間。
その時間は、後にも先にもこれ以上ないほどの「ゆっくり」が、れいむの体内に
満ちていた時だったろう。
しかし、彼らがゆっくりすることを天は許しても――。
その時間は、後にも先にもこれ以上ないほどの「ゆっくり」が、れいむの体内に
満ちていた時だったろう。
しかし、彼らがゆっくりすることを天は許しても――。
「……あー、何だこれ」
飼い主が許すはずはないのである。
『めんどくさい』 マンネリあき
「ただいまー………………ああぁ?」
仕事が終わって、自宅に帰ってきた青年は部屋の惨状を見て面食らった。
「あー……もしや野良ゆっくりか」
見てみると、案の定れいむとまりさが部屋の片隅でクッションだの枕だのを
集めてベッドをこしらえていた。
「ゆーゆーゆー、おっきくなってねー」
「ゆーゆーゆー、まりさとれいむのおちびちゃんだよ。きっとすっごく
ゆっくりしたゆっくりになるね!」
仕事が終わって、自宅に帰ってきた青年は部屋の惨状を見て面食らった。
「あー……もしや野良ゆっくりか」
見てみると、案の定れいむとまりさが部屋の片隅でクッションだの枕だのを
集めてベッドをこしらえていた。
「ゆーゆーゆー、おっきくなってねー」
「ゆーゆーゆー、まりさとれいむのおちびちゃんだよ。きっとすっごく
ゆっくりしたゆっくりになるね!」
青年は説明を求めることを放棄した。
だって、めんどくさい。
だって、めんどくさい。
「んー、しかしどうしたものか」
しばし悩んだ末、青年は決めた。
「もうめんどくさいし、歩けなくさせればいいか」
その独り言に、ようやくれいむが気付いた。彼女は得意満面で、自分の頭に
育った茎を見せびらかす。
「おにいさん! れいむのおちびちゃんだよ!」
「えーっと、フライパンと……油と……」
「はやくえいようたっぷりなあまあまをちょうだいね! ふだんのごはんさんは
あまあまじゃないからだめだよ!」
「お、あったあった。油は二年前だが、まあ使えるだろ。食べる訳じゃないし」
「おにいさん、きいでるのおお!?」
「温まるまで、あともうちょっと……と」
「おにいざああああああああああああああああん!」
れいむの悲鳴に、ようやくまりさも目を開いた。
得意満面の、鬱陶しい笑顔を浮かべて青年に呼びかける。
「ゆゆ? にんげんさん! ここはまりさのゆっくりプレイスだよ!
ゆっくりしていって――」
「じゃ、まずはこっちか」
「おそらをとんでるみたい!」
青年は問答無用でまりさを掴み、フライパンに載せた。
最初、まりさはなんだかあんよがぬるぬるするな、と思った。
だが、次の瞬間あんよに襲いかかる猛烈な『熱』に絶叫した。
「あがががががががががあああああああああああああああ!?」
「……ゆ? ゆ、ゆ? ゆゆ?」
れいむは、あまりに唐突な出来事にフリーズしている。
目をぱちぱちさせ、何をやられているのか分からないらしい。
「あががががががが!? あんよじゃんが! やべで! やべでええええ!
まりじゃのがもじがあんよざんをいちゃいいちゃいしちゃだべええええ!」
しばし悩んだ末、青年は決めた。
「もうめんどくさいし、歩けなくさせればいいか」
その独り言に、ようやくれいむが気付いた。彼女は得意満面で、自分の頭に
育った茎を見せびらかす。
「おにいさん! れいむのおちびちゃんだよ!」
「えーっと、フライパンと……油と……」
「はやくえいようたっぷりなあまあまをちょうだいね! ふだんのごはんさんは
あまあまじゃないからだめだよ!」
「お、あったあった。油は二年前だが、まあ使えるだろ。食べる訳じゃないし」
「おにいさん、きいでるのおお!?」
「温まるまで、あともうちょっと……と」
「おにいざああああああああああああああああん!」
れいむの悲鳴に、ようやくまりさも目を開いた。
得意満面の、鬱陶しい笑顔を浮かべて青年に呼びかける。
「ゆゆ? にんげんさん! ここはまりさのゆっくりプレイスだよ!
ゆっくりしていって――」
「じゃ、まずはこっちか」
「おそらをとんでるみたい!」
青年は問答無用でまりさを掴み、フライパンに載せた。
最初、まりさはなんだかあんよがぬるぬるするな、と思った。
だが、次の瞬間あんよに襲いかかる猛烈な『熱』に絶叫した。
「あがががががががががあああああああああああああああ!?」
「……ゆ? ゆ、ゆ? ゆゆ?」
れいむは、あまりに唐突な出来事にフリーズしている。
目をぱちぱちさせ、何をやられているのか分からないらしい。
「あががががががが!? あんよじゃんが! やべで! やべでええええ!
まりじゃのがもじがあんよざんをいちゃいいちゃいしちゃだべええええ!」
れいむはようやく、まりさが虐待を受けていることに気付いた。
目をひん剥き、歯茎を剥き出しにして叫ぶ。
「なにやっでるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
「何って足焼き。もうめんどくさくってさあ」
「あし、あし、あしやぎいい!? あんよざんやいでどうずるのおおおおお!」
「だって動いたらめんどくさくてさあ」
「なにわげのわがらないごどをいっでるのおおおおおおおおおおおおおお!?」
「あんよざん! あんよざんうごいでね! ゆっぐりじないでうごいでね!
うごがないどゆっぐりでぎないよ! ゆっぐりじで! ゆっぐりじでえええ!」
目をひん剥き、歯茎を剥き出しにして叫ぶ。
「なにやっでるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
「何って足焼き。もうめんどくさくってさあ」
「あし、あし、あしやぎいい!? あんよざんやいでどうずるのおおおおお!」
「だって動いたらめんどくさくてさあ」
「なにわげのわがらないごどをいっでるのおおおおおおおおおおおおおお!?」
「あんよざん! あんよざんうごいでね! ゆっぐりじないでうごいでね!
うごがないどゆっぐりでぎないよ! ゆっぐりじで! ゆっぐりじでえええ!」
まりさの餡子に浮かんだのは、あんよと共にあった記憶。
路地裏を一生懸命走って、ゴミをいち早く取った。
飼いゆっくりのちぇんがぽてぽて走るのを見て、自分の方がゆっくりして速いと
ほくそ笑んだ。
雨の日だって、このあんよがあればすぐに屋根のある場所へと辿り着けた。
「ゆー……まりさのあんよさん、これからもずっとずっといっしょにゆっくり
しようね。まりさのあんよさんは、むてきだよっ」
あんよにはなしかけるだけで、餡子がぽーかぽーかしていた。
路地裏を一生懸命走って、ゴミをいち早く取った。
飼いゆっくりのちぇんがぽてぽて走るのを見て、自分の方がゆっくりして速いと
ほくそ笑んだ。
雨の日だって、このあんよがあればすぐに屋根のある場所へと辿り着けた。
「ゆー……まりさのあんよさん、これからもずっとずっといっしょにゆっくり
しようね。まりさのあんよさんは、むてきだよっ」
あんよにはなしかけるだけで、餡子がぽーかぽーかしていた。
今はぽーかぽーかどころではない。
「あびいいいいいいい!? ぎぼじばるい! いだぐない! あんよざんが
いだぐない! あんよざんがわがらない! わがらないいいいいい!」
「よし、これくらいかな」
まりさのあんよは、こんがり焼き上がった。床にそっと置かれたまりさは、
慌てて逃げだそうとしたが、一ミリたりとも動かない。
「あ……あんよ、ざん……ああ……ああああ……」
「おにいざあああああああああああああああん! どぼじでえええええ!」
「次お前なー」
「おそらをとんでるみたい!」
れいむは抜けた笑顔でそう言ってから、愕然とした様子で青年を見た。
青年は相変わらず、めんどくさいなーと呟きながら自分をフライパンに
載せようとしていた。
「や……やべで! やべでぐだざい!」
「いや、めんどくさいし」
「めんどぐざぐありまぜん!」
「足を焼く方が手っ取り早いんだよ……」
「わげのわがらないごどいばないでえええええええええええええええ!」
「あびいいいいいいい!? ぎぼじばるい! いだぐない! あんよざんが
いだぐない! あんよざんがわがらない! わがらないいいいいい!」
「よし、これくらいかな」
まりさのあんよは、こんがり焼き上がった。床にそっと置かれたまりさは、
慌てて逃げだそうとしたが、一ミリたりとも動かない。
「あ……あんよ、ざん……ああ……ああああ……」
「おにいざあああああああああああああああん! どぼじでえええええ!」
「次お前なー」
「おそらをとんでるみたい!」
れいむは抜けた笑顔でそう言ってから、愕然とした様子で青年を見た。
青年は相変わらず、めんどくさいなーと呟きながら自分をフライパンに
載せようとしていた。
「や……やべで! やべでぐだざい!」
「いや、めんどくさいし」
「めんどぐざぐありまぜん!」
「足を焼く方が手っ取り早いんだよ……」
「わげのわがらないごどいばないでえええええええええええええええ!」
青年は問答無用とばかりに、れいむもフライパンに載せた。
瞬間、冷たいとすら感じる強烈な熱が、れいむの全身に襲いかかった。
「がばああああああああああああああああああああああ!?」
青年は鼻歌交じりで、れいむのあんよを焼いていく。
「やべでおにいざん! れいぶがばるがっだでず!
ぼうにどどゆっぐりでぎないごどやりまぜん!
まりざはすででもいいでず! おねがいじまず!」
「もう遅いって」
じゅうじゅうと、皮が焼ける香ばしい匂いと共にれいむのあんよは刻一刻と
その役目を終わらせていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
いだい! どっでもいだい! あづい! やだごれごれやだごれごれごれ
え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
瞬間、冷たいとすら感じる強烈な熱が、れいむの全身に襲いかかった。
「がばああああああああああああああああああああああ!?」
青年は鼻歌交じりで、れいむのあんよを焼いていく。
「やべでおにいざん! れいぶがばるがっだでず!
ぼうにどどゆっぐりでぎないごどやりまぜん!
まりざはすででもいいでず! おねがいじまず!」
「もう遅いって」
じゅうじゅうと、皮が焼ける香ばしい匂いと共にれいむのあんよは刻一刻と
その役目を終わらせていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
いだい! どっでもいだい! あづい! やだごれごれやだごれごれごれ
え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
れいむは思い出す。
この部屋を興奮しながら、一人ぽよぽよと跳んでいた日々を。
飼い主さんはとっても優しかった。
毎日暇があれば遊んでくれた。
あれ、だったらどうしておちびちゃんを欲しがったのだろう。
分からない。
それよりあんよが痛い、あんよが。
あんよ、あんよ、れいむのあんよ。いだい、いだい、いだだだだだだだ。
この部屋を興奮しながら、一人ぽよぽよと跳んでいた日々を。
飼い主さんはとっても優しかった。
毎日暇があれば遊んでくれた。
あれ、だったらどうしておちびちゃんを欲しがったのだろう。
分からない。
それよりあんよが痛い、あんよが。
あんよ、あんよ、れいむのあんよ。いだい、いだい、いだだだだだだだ。
「ほい、終わりっと」
「ゆ……び……」
「れいぶ……れいぶぅ……」
「ゆ……び……」
「れいぶ……れいぶぅ……」
青年はそれが終わると、二匹の足を確認した。大丈夫、完全に焦げている。
これでは、体内に浸透するオレンジジュースでは治療が無理だ。
オレンジ軟膏をつければいいのだけど、そんなものをつける気はない。
「あんよ……さん……」
青年はれいむとまりさをタンスの上、青年のちょうど胸の高さくらいに
置いた。
「じゃ、これからお前たちのゆっくりプレイスはそこだから。
心配するな、餌はちゃんとやる。食べやすいように液状タイプにしてやる
からな」
「……かう、の……? まりさも……?」
「だったら……どうじで……」
青年は溜息をついて言った。
「だから、面倒なんだよ。お前等を追い出すためには、ちゃんと加工所に
連れて行かなきゃいけない。一応、飼いゆっくりを捨てるのは法律違反だからな。
でも、だからといってお前等を殺すと今度はゆっくりゴミ捨て場まで行かなきゃ
ならない。それはそれで面倒だ。
放置しておくなんてのは例外だ。俺は面倒くさがり屋だけど、自分の癒される
時間を害されてまでお前らを飼う気はないしな」
これでは、体内に浸透するオレンジジュースでは治療が無理だ。
オレンジ軟膏をつければいいのだけど、そんなものをつける気はない。
「あんよ……さん……」
青年はれいむとまりさをタンスの上、青年のちょうど胸の高さくらいに
置いた。
「じゃ、これからお前たちのゆっくりプレイスはそこだから。
心配するな、餌はちゃんとやる。食べやすいように液状タイプにしてやる
からな」
「……かう、の……? まりさも……?」
「だったら……どうじで……」
青年は溜息をついて言った。
「だから、面倒なんだよ。お前等を追い出すためには、ちゃんと加工所に
連れて行かなきゃいけない。一応、飼いゆっくりを捨てるのは法律違反だからな。
でも、だからといってお前等を殺すと今度はゆっくりゴミ捨て場まで行かなきゃ
ならない。それはそれで面倒だ。
放置しておくなんてのは例外だ。俺は面倒くさがり屋だけど、自分の癒される
時間を害されてまでお前らを飼う気はないしな」
「ゆ……」
「ゆう……」
「ゆう……」
まりさとれいむは、何となく理解してしまった。
彼はこれから先も自分たちを、このままでずっと飼うつもりなのだと。
「ああ、おちびちゃんは面倒だからお前等で育てろよ」
彼はこれから先も自分たちを、このままでずっと飼うつもりなのだと。
「ああ、おちびちゃんは面倒だからお前等で育てろよ」
そう言って、青年は散らかされた部屋をぶつぶつ言いながら片付け始めた。
れいむとまりさは目を見合わせ――。
れいむとまりさは目を見合わせ――。
「ゆぐっ。ゆぐっ、ゆぐぅ……」
「ゆあああん……ゆっくりしたいよ……まりさゆっくりしだいい……」
「ゆあああん……ゆっくりしたいよ……まりさゆっくりしだいい……」
すすり泣き始めた。
こうして、れいむとまりさのゆっくりできないゆん生が始まった。
餌は口からでなく、頭に突き刺さったチューブから。うんうんはタンスの片隅で
すると、飼い主が処理してくれる。ただし、毎日やってくれる訳ではない。
一週間に一度あるかないか程度だ。
従って、彼らはなるべくうんうんを我慢した。
だが、我慢できるならばゆっくりと呼べない。
餌は口からでなく、頭に突き刺さったチューブから。うんうんはタンスの片隅で
すると、飼い主が処理してくれる。ただし、毎日やってくれる訳ではない。
一週間に一度あるかないか程度だ。
従って、彼らはなるべくうんうんを我慢した。
だが、我慢できるならばゆっくりと呼べない。
「まりさのうんうん……ぐざい……」
「れいむのうんうんだって……どっでもぐざいよお……」
「れいむのうんうんだって……どっでもぐざいよお……」
やがておちびちゃんが生まれた。
「ゆう……れいむのおちびちゃん……」
「ゆっくりしてるよお……」
「ゆー! ゆゆー!」
「ゆぅ……きゅり……ちてにぇ?」
「ゆあー……ゆふふふ……」
「ゆう……れいむのおちびちゃん……」
「ゆっくりしてるよお……」
「ゆー! ゆゆー!」
「ゆぅ……きゅり……ちてにぇ?」
「ゆあー……ゆふふふ……」
二匹の赤れいむ・二匹の赤まりさ。
とてもとてもゆっくりできるはずのおちびちゃん。
だが。
とてもとてもゆっくりできるはずのおちびちゃん。
だが。
「餌? やだよ、もう液状の餌しかないもん。面倒臭い」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおお!?」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおお!?」
青年は餌を与える訳でもなく、ただ放置した。
最初に食べた茎以外食べるものはなく、ただひたすら衰弱していく赤ゆっくりたち。
最初に食べた茎以外食べるものはなく、ただひたすら衰弱していく赤ゆっくりたち。
「ゆ……おにゃかちゅいた……」
「あみゃあみゃ……ほちい……」
「どうちてゆっくりさせちぇくれないの……?」
「まりちゃ……いいこじゃよ……? とっちぇもとっちぇも……いいこじゃよ……?」
「おねがいじまず! おにいざん! にんげんざま!
どうがおじびをぐだざい! おじひをおおおおおおおおおおお!」
「だから、面倒だからやだって」
赤ゆっくりたちは結局、生まれて最初にゆっくりしただけで次々と飢え死にしていった。
「赤ゆっくりの死体なら、ゴミとして捨てられるから面倒臭くないなー」
そう言って、赤ゆっくりの死体を摘んでゴミ袋に入れる青年。
「まりちゃたち……ごみさん……にゃの……? ゆっくりじゃなぐで……ごみさん……。
ゆっくち、ゆっくち……ゆっくちゆっくちゆっくち……」
赤まりさに至っては、非ゆっくり症にかかったまま飢え死にした。
「あみゃあみゃ……ほちい……」
「どうちてゆっくりさせちぇくれないの……?」
「まりちゃ……いいこじゃよ……? とっちぇもとっちぇも……いいこじゃよ……?」
「おねがいじまず! おにいざん! にんげんざま!
どうがおじびをぐだざい! おじひをおおおおおおおおおおお!」
「だから、面倒だからやだって」
赤ゆっくりたちは結局、生まれて最初にゆっくりしただけで次々と飢え死にしていった。
「赤ゆっくりの死体なら、ゴミとして捨てられるから面倒臭くないなー」
そう言って、赤ゆっくりの死体を摘んでゴミ袋に入れる青年。
「まりちゃたち……ごみさん……にゃの……? ゆっくりじゃなぐで……ごみさん……。
ゆっくち、ゆっくち……ゆっくちゆっくちゆっくち……」
赤まりさに至っては、非ゆっくり症にかかったまま飢え死にした。
「じゃ、行ってくるからなー」
れいむとまりさは、今日も変わらぬ景色を見続ける。
たまに庭にゆっくりが来ることもあったが、大抵は怯えて逃げ出してしまった。
きっと、虐待鬼意山の家なのだと思っているのだろう。
れいむとまりさは、今日も変わらぬ景色を見続ける。
たまに庭にゆっくりが来ることもあったが、大抵は怯えて逃げ出してしまった。
きっと、虐待鬼意山の家なのだと思っているのだろう。
だがそうではない。
れいむとまりさは、最初の足焼き以外に一切の虐待を受けているのではない。
この飼い主はただ――――面倒臭かった、のである。
れいむとまりさは、最初の足焼き以外に一切の虐待を受けているのではない。
この飼い主はただ――――面倒臭かった、のである。
<了>
<あとがき>