ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1310 ゆっくり種4
最終更新:
ankoss
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『ゆっくり種4』
希少種 独自設定 パロディ 種の話に沿って作っているので先読み余裕です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『きめいまるが、せんししました・・・・』
仮面まりさが被害状況を報告する。
だがその相手は、希少種の群れの長「ゆっくりかなこ」ではなかった。
報告を聞くのは、髪の長い白衣を着た男性。
「そうか・・・・殺ったのはやはりURX-105か?」
『はい、すたいるはみょん、もーどはみどるでのこうげきでした。』
「そうか・・・・覚醒はかなり進んだようだな・・・」
さとりを個体識別番号で呼ぶ男性、
この男性は特餡研究所の所長を務める。
「戦況に対するURX-100の反応は?」
『かなこは、てごまをうしなったのをおしみましたが、
それほどいがいにはとらえていなかったようです。』
「そうか・・・・しかし・・・お前のその話し方は、少し聞き辛いマスクを取れ・・・・」
『りょうかいしました・・・・「パサ」・・・これなら御聞き苦しくはありませんか?』
仮面まりさが、所長に言われて仮面を脱いだ、
すると言語が人間並みへと変化する。
「うむ・・・・・で?URX-100の今後の戦略はどうなっている?」
『今後、山向こうの通常種群れの殲滅を予定しております。
展開する戦力はれみりあ、指揮官はゆうかです。』
「なるほど・・・・ここを潰せば、この山を中心として3箇所に拠点を置く事が出来るな・・・・」
『妨害は必要ですか?』
かなこの作戦の妨害の有無を、所長に問う仮面まりさ、
所長はパタパタと手を振りながら答える。
「嫌、今回は必要ないだろう。向こうの群れには、人間がついている。
無用に手出しして、お前の正体がURX-100にばれると困る。」
『了解しました。では私は群れへ戻ります。』
「あぁ・・・戦況に変化があればまた報告してくれ。」
『はい・・・・・ではきかんいたします。』
再び、仮面を被り、いつもの言語に戻る仮面まりさ、
何故、かなこの部下のはずの彼女が、特餡研究所所長の元にいるのか、
そしてその仮面の素顔とは・・・・・
海岸を朝日が照らす頃には、既にさとり探索が始まっていた。
広域の探索にはスィまりさと匂いに敏感なちぇん、
そしてこいしとやまめが担当した。
残りのゆっくりは捕虜の監視、
食料調達を兼ねた探索、
近辺の監視に割り振られた。
昨日の襲撃は希少種5匹だけであったので、行方不明の2匹以外は被害はない、
しかしその行方不明者に、
悪い予感を感じながらも、口には出来ずに探索を続けていた。
『これは・・・・・・・』
スィまりさ達は、岩場近くの砂浜で、きめいまるの死骸を発見する。
その側で顔を打ち抜かれて、死んでいるまりさを確認した。
『まりさ・・・・・・・・まりさは、なんてれいむにいえばいいの・・・・』
死因は石礫の貫通によるショック死、
即死であろうと思われる。
『ねぇ・・・さとりは?・・・ねぇ・・さとりは・・・?』
こいしは、死者と解りながらもまりさに問う。
そのまま顔色を青くしながらも、さとり探索を岩場へと進めて行く、
スィまりさは、まりさの亡骸を砂浜に埋めてやり、
お帽子だけでもあーくえんじぇるさんへ、連れ帰る事にした。
『うそだよ・・・・そんなはずがないよ・・・・れいむはだまされないよ・・・
まりさはかえてくるもん・・・・そんなは・・・・・・ゆぐ・・・・う・・うう』
形見のお帽子を見せられたれいむは、泣き崩れてしまった。
信じたくは無い、
だがこのお帽子は、間違い無くまりさの物である。
そしてお帽子から漂う死臭、
これが、疑いようの無い事実を証明してくれていた。
群れの仲間は、れいむにかけてやる言葉を見つけ出せずにいる。
そしてさとりがまだ見つかっていない事に、
更に不安を募らせていった。
岩場でこいしは嫌な物を見つける。
ゆっくりの皮の破片が、そこら中にあったのだ、
これは、さとりとさなえの戦いの凄まじさを、
想像させるに容易かった。
こいしはゾッとした・・・・
その跡は、高台まで続き途切れている。
ついこれが何を意味するのかを想像してしまう。
考えたく無い結論を思い描いてしまう。
『違う!絶対に違う!』
こいしは心の中で否定し続ける。
そして気が付く、下に誰かいる気配がするのだ、
『さとりに違いない!』
そう確信した、
こいしはやまめの糸をロープにゆっくりと降下していく、
だがそこに見たのは緑の髪のゆっくり、
さなえであった。
怪我と疲労が酷く、動けずにいた。
こいしはさなえを拘束する。
やまめの糸で動きを封じて尋問を始める。
『おまえは、きのうのきしょうしゅだな?』
『あなたもきしょうしゅでしょ?それにさなえはさなえです。おまえではありません!』
『さとりは?さとりはどうした!』
『・・・・・・・・・・にましたよ』
聴きたくない言葉という物は聞こえないものである。
『・・・・・・ど・・・どうしたって?』
『さとりはしにましたよ!さなえが・・・さなえがころしたのよ!』
こいしの景色が歪んでいく、
知りたく無かった事実を告げられてショックを隠せない、
現実を受け入れる事が出来ないでいる。
『どうして・・・?どうしてさとりがしなないといけないの?あんなにやさしいゆっくりを・・・』
『・・・・そんなこと、しっていますよ・・・・』
何故と問うこいしに、さなえは自嘲気味に話始める。
『さとりは、さなえのともだちでしたから・・・・
やさしくて・・・・・
なきむしで・・・・・
いじっぱりで・・・・
あれほど・・・あれほど、さなえたちのとこにきなさいといったのに・・・・・・
さとりはきしょうしゅなのよ?どうして・・・・・ぐぅ・・・うう・・うう・・・』
『・・・・ともだちなのにころしたの?』
『さとりは・・・きめいまるをのかたきです!
もぉ・・・てきなのです!なら・・・・うつしかないでしょ!』
重い言葉が吐かれる。
『それで・・・・・へいわになるの?
うったからうたれて、うたれたからうつの?
じゃあ、さなえがさとりをうったから、こいしがさなえをうたないといけないの?
それでほんとうにへいわになるの?』
憎しみの連鎖は、何処かで断ち切らないと無限に続いて行く、
誰が止めるのか・・・・
何処で止まるのか・・・・
答えはでるはず無い、仲間を殺された恨みは、
敵を撃たなくても残るのだから・・・・・
さなえは答えなかった、こいしも答えを求めてはいなかった。
こいしはさなえをあーくえんじぇるさんへ連行する。
あーくえんぜるさんでは、捕虜となったドスまりさが騒いでいた。
『ぎぎぃ!はなすんだぜ!どすはむのうなつうじょうしゅなんかに、
つかまっていいゆっくりじゃないんだぜぇぇ!!』
『うるさいみょん!どすはそのむのうにまけたんだみょん!
むのういかなんだみょん。』
『わかるよ~はいしゃなんだねぇ~』
『ゆゅう・・・そんなはずじゃなかったんだぜ・・・・』
みょんの言葉に自分の立場を認識させられて、言葉に詰まるドスまりさであった。
あーくえんぜるさんの物陰で、グッタリしているゆっくりがいた、
『まりさ・・・・ゆゅ・・うぅ・・ううう・・・まりさぁ・・・・うぅう・・』
れいむは、まりさを亡くしたショックから立ち直れずにいた、
さとりも戻って来ない、
全てを失ったような喪失感に苛まれている。
『ゆゅ?なんなんだぜ?むのうなおっとでもなくしたかのだぜ?げらげらげら』
拘束されながらも、悪態をつくドスまりさ。
だがその言葉が、れいむの怒りを買った。
ガブッ
ドスまりさの足に噛み付くれいむ。
『ゆ”ぎぁぁぁぁ!!いたいんだぜぇぇぇはなすんだぜぇぇぇ!!』
思わず悲鳴を上げるドスまりさ。
『ゆぎゅぎぃ!どうしてまりさがいないのにどすなんかがいきているのよぉぉぉ!』
れいむは小枝を拾い、拘束され横ばいとなっているドスまりさの上に立つ、
咥えた小枝をドスまりさの左目に突き刺そうする。
『やめるみょん!』
寸での所でみょんに制止されてしまう、
そしてれいむは再び、あーくえんぜるさんの物陰で泣き始める。
『どすは、なかまがしんでたのしいのかみょん?』
『どすはなかまおもいなんだぜ、かなしいにきまっているんだぜ。』
『なら、れいむのきもちもかんがえるみょん!
おもうきもちは、きしょうしゅもつうじょうしゅもないみょん・・・・』
『ゆゅ・・・ゅん・・・・わるかったんだぜ・・・』
『わかればいいみょん。おとなしくしていてくれみょん。』
仲間の死の辛さは、希少種も通常種も無いと言う事を諭され、
素直に謝罪するドスまりさ。
こいしの帰還により、さとりは海へ転落し、
生存は絶望的な状況であるとの報告で、
れいむはさらに落ち込む事となるのだった。
『まりさ・・・・・さとり・・・・ゆゅ・・・』
皆が寝てしまった後で、れいむは泣き疲れようやく落ち着いた。
幾ら泣いても死者は生き返らない、
そんな事は承知してはいるのだが、悲しいものは悲しいのだ、
涙も底をつき、今後どうしようかと考えていた。
空を見上げれば、青い月が眩いばかりに光っている。
『ゆん・・・・れいむはまりさたちのぶん、がんばってゆっくりするよ。
れいむがないてばかりじゃ、さとりがしんぱいするからね・・・・』
れいむは立ち直るべく、決心を輝く月に誓った。
その時、れいむは不意に声をかけられた。
『れいむのまりさはどんなやつだったのぜ?』
捕虜のドスまりさであった。
昼間の一件以降、ドスまりさはずっと考えていた。
これまで通常種をずっと敵視してきた、しかし本当に憎い相手だったのか?
希少種を売った群れは許せない、だがこの群れが売った訳でもない、
全ての通常種を憎むのは間違っていたのではないか?
そんな事を考えている時に、れいむの決意の声を聞いたのだ。
『まりさのことをききたいの?』
れいむもこのドスまりさが、まりさを殺した訳では無いと、
落ち着いて対応する事が出来るようになっていた。
『ただ、きになっただけだぜ・・・・』
『ゆゅ・・いいよはなしてあげる。
まりさは、とってもおばかでくいしんぼうでやさしいのよ。
くうきのよめないゆっくりでね、よくれいむにおこられてばかりだったよ。』
半刻ほど、れいむはドスまりさに、まりさの思い出を話して聞かせた。
ドスまりさもれいむのする話を真面目に聞いている。
思い出話をしていると、れいむは何だか元気が出てくる気がした。
『ゆゅ~れいむのはなしをきいてくれてありがとう。なんだかげんきがでてきたよ。』
『どすは、ただきいていただけなんだぜ、おれいをいわれるようなことはしてないんだぜ』
元気が出たれいむを見て、何故だか少し嬉しく感じるドスまりさであった。
翌朝、あーえんぜるさんは、こいしの群れ目指して出発した。
捕虜となった、ドスまりさとさなえは、こいしの群れまで連行される事となった。
『おたがい、いいかっこうですね・・・・』
『まったくだぜ、おぉぶざまぶざま・・・・ふっふはっはっは
きめいまるがばけてでてくるんだぜ、まねするなっておこってくるんだぜ、はっはっは』
『ふふふ・・・そうですね・・・・おこられてしまいますね。』
やや自嘲気味ではあったが、ドスまりさも昨夜の会話で何か心が晴れた気がした、
さなえもこいしと話した事で、何やら思う事があったようである。
2匹の思う事が同じ事を指しているとは、この時は知るはずも無かった。
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まだ終われません・・・・・・今しばらくお付き合い下さい。
何度も添削しているんですがUP後に気が付く事が・・・・・
なんとか完結まで頑張りたいと思っておりますので、
よろしくお願いします。
これまで書いた物
ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー
ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編
ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ
ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク
ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出
ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり
ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種
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希少種 独自設定 パロディ 種の話に沿って作っているので先読み余裕です。
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『きめいまるが、せんししました・・・・』
仮面まりさが被害状況を報告する。
だがその相手は、希少種の群れの長「ゆっくりかなこ」ではなかった。
報告を聞くのは、髪の長い白衣を着た男性。
「そうか・・・・殺ったのはやはりURX-105か?」
『はい、すたいるはみょん、もーどはみどるでのこうげきでした。』
「そうか・・・・覚醒はかなり進んだようだな・・・」
さとりを個体識別番号で呼ぶ男性、
この男性は特餡研究所の所長を務める。
「戦況に対するURX-100の反応は?」
『かなこは、てごまをうしなったのをおしみましたが、
それほどいがいにはとらえていなかったようです。』
「そうか・・・・しかし・・・お前のその話し方は、少し聞き辛いマスクを取れ・・・・」
『りょうかいしました・・・・「パサ」・・・これなら御聞き苦しくはありませんか?』
仮面まりさが、所長に言われて仮面を脱いだ、
すると言語が人間並みへと変化する。
「うむ・・・・・で?URX-100の今後の戦略はどうなっている?」
『今後、山向こうの通常種群れの殲滅を予定しております。
展開する戦力はれみりあ、指揮官はゆうかです。』
「なるほど・・・・ここを潰せば、この山を中心として3箇所に拠点を置く事が出来るな・・・・」
『妨害は必要ですか?』
かなこの作戦の妨害の有無を、所長に問う仮面まりさ、
所長はパタパタと手を振りながら答える。
「嫌、今回は必要ないだろう。向こうの群れには、人間がついている。
無用に手出しして、お前の正体がURX-100にばれると困る。」
『了解しました。では私は群れへ戻ります。』
「あぁ・・・戦況に変化があればまた報告してくれ。」
『はい・・・・・ではきかんいたします。』
再び、仮面を被り、いつもの言語に戻る仮面まりさ、
何故、かなこの部下のはずの彼女が、特餡研究所所長の元にいるのか、
そしてその仮面の素顔とは・・・・・
海岸を朝日が照らす頃には、既にさとり探索が始まっていた。
広域の探索にはスィまりさと匂いに敏感なちぇん、
そしてこいしとやまめが担当した。
残りのゆっくりは捕虜の監視、
食料調達を兼ねた探索、
近辺の監視に割り振られた。
昨日の襲撃は希少種5匹だけであったので、行方不明の2匹以外は被害はない、
しかしその行方不明者に、
悪い予感を感じながらも、口には出来ずに探索を続けていた。
『これは・・・・・・・』
スィまりさ達は、岩場近くの砂浜で、きめいまるの死骸を発見する。
その側で顔を打ち抜かれて、死んでいるまりさを確認した。
『まりさ・・・・・・・・まりさは、なんてれいむにいえばいいの・・・・』
死因は石礫の貫通によるショック死、
即死であろうと思われる。
『ねぇ・・・さとりは?・・・ねぇ・・さとりは・・・?』
こいしは、死者と解りながらもまりさに問う。
そのまま顔色を青くしながらも、さとり探索を岩場へと進めて行く、
スィまりさは、まりさの亡骸を砂浜に埋めてやり、
お帽子だけでもあーくえんじぇるさんへ、連れ帰る事にした。
『うそだよ・・・・そんなはずがないよ・・・・れいむはだまされないよ・・・
まりさはかえてくるもん・・・・そんなは・・・・・・ゆぐ・・・・う・・うう』
形見のお帽子を見せられたれいむは、泣き崩れてしまった。
信じたくは無い、
だがこのお帽子は、間違い無くまりさの物である。
そしてお帽子から漂う死臭、
これが、疑いようの無い事実を証明してくれていた。
群れの仲間は、れいむにかけてやる言葉を見つけ出せずにいる。
そしてさとりがまだ見つかっていない事に、
更に不安を募らせていった。
岩場でこいしは嫌な物を見つける。
ゆっくりの皮の破片が、そこら中にあったのだ、
これは、さとりとさなえの戦いの凄まじさを、
想像させるに容易かった。
こいしはゾッとした・・・・
その跡は、高台まで続き途切れている。
ついこれが何を意味するのかを想像してしまう。
考えたく無い結論を思い描いてしまう。
『違う!絶対に違う!』
こいしは心の中で否定し続ける。
そして気が付く、下に誰かいる気配がするのだ、
『さとりに違いない!』
そう確信した、
こいしはやまめの糸をロープにゆっくりと降下していく、
だがそこに見たのは緑の髪のゆっくり、
さなえであった。
怪我と疲労が酷く、動けずにいた。
こいしはさなえを拘束する。
やまめの糸で動きを封じて尋問を始める。
『おまえは、きのうのきしょうしゅだな?』
『あなたもきしょうしゅでしょ?それにさなえはさなえです。おまえではありません!』
『さとりは?さとりはどうした!』
『・・・・・・・・・・にましたよ』
聴きたくない言葉という物は聞こえないものである。
『・・・・・・ど・・・どうしたって?』
『さとりはしにましたよ!さなえが・・・さなえがころしたのよ!』
こいしの景色が歪んでいく、
知りたく無かった事実を告げられてショックを隠せない、
現実を受け入れる事が出来ないでいる。
『どうして・・・?どうしてさとりがしなないといけないの?あんなにやさしいゆっくりを・・・』
『・・・・そんなこと、しっていますよ・・・・』
何故と問うこいしに、さなえは自嘲気味に話始める。
『さとりは、さなえのともだちでしたから・・・・
やさしくて・・・・・
なきむしで・・・・・
いじっぱりで・・・・
あれほど・・・あれほど、さなえたちのとこにきなさいといったのに・・・・・・
さとりはきしょうしゅなのよ?どうして・・・・・ぐぅ・・・うう・・うう・・・』
『・・・・ともだちなのにころしたの?』
『さとりは・・・きめいまるをのかたきです!
もぉ・・・てきなのです!なら・・・・うつしかないでしょ!』
重い言葉が吐かれる。
『それで・・・・・へいわになるの?
うったからうたれて、うたれたからうつの?
じゃあ、さなえがさとりをうったから、こいしがさなえをうたないといけないの?
それでほんとうにへいわになるの?』
憎しみの連鎖は、何処かで断ち切らないと無限に続いて行く、
誰が止めるのか・・・・
何処で止まるのか・・・・
答えはでるはず無い、仲間を殺された恨みは、
敵を撃たなくても残るのだから・・・・・
さなえは答えなかった、こいしも答えを求めてはいなかった。
こいしはさなえをあーくえんじぇるさんへ連行する。
あーくえんぜるさんでは、捕虜となったドスまりさが騒いでいた。
『ぎぎぃ!はなすんだぜ!どすはむのうなつうじょうしゅなんかに、
つかまっていいゆっくりじゃないんだぜぇぇ!!』
『うるさいみょん!どすはそのむのうにまけたんだみょん!
むのういかなんだみょん。』
『わかるよ~はいしゃなんだねぇ~』
『ゆゅう・・・そんなはずじゃなかったんだぜ・・・・』
みょんの言葉に自分の立場を認識させられて、言葉に詰まるドスまりさであった。
あーくえんぜるさんの物陰で、グッタリしているゆっくりがいた、
『まりさ・・・・ゆゅ・・うぅ・・ううう・・・まりさぁ・・・・うぅう・・』
れいむは、まりさを亡くしたショックから立ち直れずにいた、
さとりも戻って来ない、
全てを失ったような喪失感に苛まれている。
『ゆゅ?なんなんだぜ?むのうなおっとでもなくしたかのだぜ?げらげらげら』
拘束されながらも、悪態をつくドスまりさ。
だがその言葉が、れいむの怒りを買った。
ガブッ
ドスまりさの足に噛み付くれいむ。
『ゆ”ぎぁぁぁぁ!!いたいんだぜぇぇぇはなすんだぜぇぇぇ!!』
思わず悲鳴を上げるドスまりさ。
『ゆぎゅぎぃ!どうしてまりさがいないのにどすなんかがいきているのよぉぉぉ!』
れいむは小枝を拾い、拘束され横ばいとなっているドスまりさの上に立つ、
咥えた小枝をドスまりさの左目に突き刺そうする。
『やめるみょん!』
寸での所でみょんに制止されてしまう、
そしてれいむは再び、あーくえんぜるさんの物陰で泣き始める。
『どすは、なかまがしんでたのしいのかみょん?』
『どすはなかまおもいなんだぜ、かなしいにきまっているんだぜ。』
『なら、れいむのきもちもかんがえるみょん!
おもうきもちは、きしょうしゅもつうじょうしゅもないみょん・・・・』
『ゆゅ・・・ゅん・・・・わるかったんだぜ・・・』
『わかればいいみょん。おとなしくしていてくれみょん。』
仲間の死の辛さは、希少種も通常種も無いと言う事を諭され、
素直に謝罪するドスまりさ。
こいしの帰還により、さとりは海へ転落し、
生存は絶望的な状況であるとの報告で、
れいむはさらに落ち込む事となるのだった。
『まりさ・・・・・さとり・・・・ゆゅ・・・』
皆が寝てしまった後で、れいむは泣き疲れようやく落ち着いた。
幾ら泣いても死者は生き返らない、
そんな事は承知してはいるのだが、悲しいものは悲しいのだ、
涙も底をつき、今後どうしようかと考えていた。
空を見上げれば、青い月が眩いばかりに光っている。
『ゆん・・・・れいむはまりさたちのぶん、がんばってゆっくりするよ。
れいむがないてばかりじゃ、さとりがしんぱいするからね・・・・』
れいむは立ち直るべく、決心を輝く月に誓った。
その時、れいむは不意に声をかけられた。
『れいむのまりさはどんなやつだったのぜ?』
捕虜のドスまりさであった。
昼間の一件以降、ドスまりさはずっと考えていた。
これまで通常種をずっと敵視してきた、しかし本当に憎い相手だったのか?
希少種を売った群れは許せない、だがこの群れが売った訳でもない、
全ての通常種を憎むのは間違っていたのではないか?
そんな事を考えている時に、れいむの決意の声を聞いたのだ。
『まりさのことをききたいの?』
れいむもこのドスまりさが、まりさを殺した訳では無いと、
落ち着いて対応する事が出来るようになっていた。
『ただ、きになっただけだぜ・・・・』
『ゆゅ・・いいよはなしてあげる。
まりさは、とってもおばかでくいしんぼうでやさしいのよ。
くうきのよめないゆっくりでね、よくれいむにおこられてばかりだったよ。』
半刻ほど、れいむはドスまりさに、まりさの思い出を話して聞かせた。
ドスまりさもれいむのする話を真面目に聞いている。
思い出話をしていると、れいむは何だか元気が出てくる気がした。
『ゆゅ~れいむのはなしをきいてくれてありがとう。なんだかげんきがでてきたよ。』
『どすは、ただきいていただけなんだぜ、おれいをいわれるようなことはしてないんだぜ』
元気が出たれいむを見て、何故だか少し嬉しく感じるドスまりさであった。
翌朝、あーえんぜるさんは、こいしの群れ目指して出発した。
捕虜となった、ドスまりさとさなえは、こいしの群れまで連行される事となった。
『おたがい、いいかっこうですね・・・・』
『まったくだぜ、おぉぶざまぶざま・・・・ふっふはっはっは
きめいまるがばけてでてくるんだぜ、まねするなっておこってくるんだぜ、はっはっは』
『ふふふ・・・そうですね・・・・おこられてしまいますね。』
やや自嘲気味ではあったが、ドスまりさも昨夜の会話で何か心が晴れた気がした、
さなえもこいしと話した事で、何やら思う事があったようである。
2匹の思う事が同じ事を指しているとは、この時は知るはずも無かった。
つづく
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まだ終われません・・・・・・今しばらくお付き合い下さい。
何度も添削しているんですがUP後に気が付く事が・・・・・
なんとか完結まで頑張りたいと思っておりますので、
よろしくお願いします。
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