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  • anko4323 ケーキと家族 後編

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko4323 ケーキと家族 後編

最終更新:2012年12月24日 18:07

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『ケーキと家族 後編』 41KB
いじめ 虐待 制裁 妊娠 番い 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ 現代 独自設定 うんしー ぺにまむ 連投失礼します

anko4161 初めての正義の味方
anko4177 熱い夜
anko4282 ゆー効利用
anko4322 ケーキと家族 前編

前編と後編で愛で要素、ゆ虐要素にわけました。
こちらは後編です。ゆ虐要素が主ですのでご注意ください。
基本的には善良なゆっくりが酷い目に遭います。重ねてご注意ください。
更に独自設定を採用しております。お許しください。


※前編のあらすじ
 ある青年が自宅でケーキを食べようとしていた。
その青年が目を放している隙に一斉駆除を逃れたまりさ一家が青年の家に入り込む。
まりさ一家は家の主に申し訳ないと思いつつも庭で休息を取る。
そして青年が気づいた時にはケーキは餡子、ゆっくりの出したうんうんに変わっていたのだった。




 父まりさの懸命の謝罪が伝わったのか、あれだけゆっくりしていない顔をしていた人間が膝をついて俯いている。
 もしかしたら自分の謝罪に感動しているのかもしれない。
この人間なら庭に侵入したことに怒らずに、外に出してくれるだろう、と父まりさは安堵する。

「「「ゆゆゆ…おとーしゃん…」」」

 母れいむは不安気に父まりさを見つめている。
まだ人間を見慣れていない赤ゆ達は、もみあげやおさげで抱きつくように、母れいむにぴたりと寄り添っている。
子ゆ達は気を張ってはいるが少し震えている。
そんな家族達を安心させようと、父まりさは振り返り、パチッ☆と軽くウィンク。

「「「ゆわわわぁぁ」」」

「さすがおとーしゃんだねっ!」

「ゆゆ~~んれいむのまりさはほんとにえいゆんだね!」

「おとーさんはとってもゆっくりしたゆっくりだよ~♪」

 ゆぴゆぴ♪きゃぴきゃぴ♪とゆっくり達は喜色満面だ。
父まりさは、無様を晒した自分を軽蔑せずに理解してくれる家族たちを、更に愛おしく感じながら、人間の方へ振り返る。
すると顔を上げた人間が無表情で自分達一家を見つめている。
父まりさは、自分達がゆっくりしているのを見て人間もゆっくりできているのだ、と益々安心する。

「やっぱりゆっくりすることはすばらしいんだぜ ゆっくりがゆっくりすることでみんながゆっくりできるんだぜ
ゆっくりがひろがっていくんだぜ ゆっくりがゆっくりだからこそゆっくりなんだぜ!」

 とても晴れがましい表情で父まりさはゆっくりの素晴らしさを実感する。

「まりさはゆっくりにうまれてよかったんだぜ まりさのおとーさんおかーさんにかんしゃかんしゃなんだぜ…」

 今は亡き自分の親ゆ達に深く感謝する。
少し泣きそうになるが、空を見上げて涙がこぼ「ゆぐごむっっっ!!」
人間が父まりさを蹴飛ばした。





「お前は何を言ってるんだ」

 青年はサンダルをつっかけ、その足で親まりさの顔のど真ん中を蹴り飛ばした。
親まりさは家族が漏らしたしーしーだらけの布団の上でのたうち回る。
他のゆっくり達は目の前の展開を理解できず固まっている。
青年は特に慌てる様子もなく、庭から玄関に入り、室内ペット用のサークルケージを運び出す。
そのケージを広げ、未だに布団の上に乗っているゆっくり達を囲った。
理解が追いつかないゆっくり達に青年はゆっくりと話しかける。

「俺のケーキ…あまあまを食べたのは誰だ?君らのなかの一匹か?それとも君ら全員で食べたのか?」

「ゆぐっむぐっ…ゆぐぉむっ…ど…どぼっどぼじでごんだごどぉ…ずるっずでゅどぉぉぉ?」

 親まりさは蹴られた苦痛に顔を歪めつつ、青年に問い返す。
青年は答えず、ケージに肘をついて寄りかかり、繰り返しゆっくり達に問う。

「ひとつずつ片づけて行こうか。まずどこから君らはこの庭に入ってきたんだい?」

「あぞごのいりぐちがらでずぅぅぅ」

 親まりさは涙目のままおさげで門扉を指す。
青年は内開きの門扉を見に行く。
門扉は閉まっている。
気が急いて締め忘れた門が開いている間にゆっくり達が入ってきて、何かの弾みで閉まった…のかもしれない。
この家の敷地はコンクリート塀でぐるりと囲まれているため、ゆっくりが入ってくるとしたら、開いている門扉しか有りえない。
とりあえず侵入経路には納得した青年は更に質問する。

「次に何故君はそんなに謝っているんだい?」

「ゆ…まりさたちはかってにおにいさんのおうちにはいったんだぜ いけないことだってわかってるんだぜ
でもまりさのれいむのおなかにはおちびがいて ほかのおちびたちもやすまないといけなくて
すこしでもやすませてもらおうとかってにおにいさんのおうちにはいりましたぁ ゆるしてくだざいぃぃぃ」

 親まりさは再度地面に顔をこすりつけて謝る。
青年は布団については悪いと思ってないのか、と落胆する。
他のゆっくり達を見回しても、どれも怯えた顔や、申し訳なさそうな顔をしている。
青年は、悪気はなくとも善良なバカってのは最も始末に負えない、などと考えつつ親まりさに問いかける。

「じゃあ最後の質問。俺のケーキを、あまあまを食べたのは誰だ?犯人が名乗り出れば他のゆっくり達は逃がしてあげよう。
俺の布団を汚したことも許そう。どこにでも行くといい。だけど俺のあまあまを食べた犯人だけは許さない。簡単だろう?」

 親まりさは顔を上げ、青年に返答する。

「ふとんさん!?このふとんさんはおにいさんのふとんさんなんだぜ?すぐにおかえししますぅ…ごめんなさいぃ…」

「返してもらってもこうも汚されてしまってはね…。
そうではなくて、ケーキだ。家の中にあった、俺のあまあまを食べたのは誰だと聞いているんだ。」

 青年は語気を少し強めて、親まりさに重ねて問いかけた。

「けーきさん?あまあま?はんにんさん?そんなのいないんだぜ…みんなもあまあまなんてたべてないんだぜ?」

 親まりさは家族に振り向き尋ねる。
ゆっくり達は皆一様に首(顔?)を振り、名乗り出る者はいない。
青年は特に意に介さず、切り出す。

「名乗り出ないのなら仕方がない。布団を汚したことへの制裁も兼ねて、一匹ずつ拷問していく。
ここにいるのは君らだけだ。一匹ずつ潰していけばいつかは犯人にあたるだろう?」

 青年はゆっくり達の事情だとかそんなことは元々どうでもよい。
至福の時を台無しにされた腹いせであり、八つ当たりに近い。
万が一ケーキを食べたのがこのゆっくり達ではなくとも、布団を台無しにしたのは確実に彼らだろう。

「まずは…」

 青年はケージから乗り出し、ゆっくりを捕まえようとする。
事ここに至ってゆっくり達は自分達の生命が危機であると気づき逃げ惑う。

「ゆっ!まりさにまかせてみんなにげるんだぜ!はやくここからにげだすんだぜ!
れいむ!おちびたちを!まりさとれいむのたいせつなおちびたちをたのむんだぜ!」

 親まりさが青年が伸ばした腕の先に躍り出てくる。

「まりさ…ごめんねぇぇ!れいむにちからがないから!でもおちびちゃんたちはれいむがどうなろうともまもるよっ!
まりさのあんこさんはれいむがたやしたりはしないよ!さぁっおちびちゃんたちにげるよ!ぜんっそくっ!でここからにげるよ!」

「ゆ…おとーしゃん!おどーじゃぁぁん!!まりしゃはおとーしゃんがだいしゅきだよっっ!じぇったいにわしゅれないよ!」

 涙の別れである。
愛し合う家族が無理矢理引き離されるなど、これ程惨いことがあろうか、いや、ない。
青年は親まりさを帽子を潰しながら鷲掴みしつつ、他のゆっくり達の様子を見ている。

「ゆ!ゆっくりしないでみんなにげるよ!れいむについてきてね!
ゆ?ゆゆゆ?ななんなばんでぇぇぇでぐちさんがないのぉぉぉ!ここどこぉぉぉ!?」

 親れいむはケージの内側をぐるりと一周して自分たちがここから出られないことに今更気づく。
子ゆ達も小さいとは言え、ケージの隙間はそれより細い。
青年は鼻で笑い、空いている手で子れいむを捕まえた。

「ゆん!れいむおそらばびびっ!!」

 青年は不愉快そうな顔で、手の平にのせた子れいむの背中に自分の人差し指をめり込ませる。
青年の人差し指の第二関節辺りまでが子れいむの背中の皮を突き破り、中の餡子に達する。
青年は子れいむに質問する。

「ケーキを食べた犯人は君かい?」

「ゆぎぎぎぃ れいむぅぅ げーぎざんなんでぇえ じらないでずぅぅぅ」

 そして子れいむの内部をかき乱すように指をクニクニと動かす。

「正直に言ってほしい。ケーキを、あまあまを食べた犯人は君かい?」

「ゆびっ ゆぶびっ やべでっ ゆっぎぶっ ゆがべっ れいっ びべっ れいぶっ ぶぎゅっ じっじぬっ ぶゆっ」

 青年は親まりさから手を放し、柵越しにしゃがみ、親れいむの目の前に子れいむを突き出す。
更に小指と親指までもが子れいむの両側面を突き破る。

「「おちびぢゃ!やめでぇぇれいむ(まりさ)のおちびちゃんがいたがっでるよぉぉぉ!なぁぁんでごんなごとずるのぉぉぉ!?」」

 親れいむと親まりさは一緒になって青年に訴えかける。
青年は構わず子れいむの内部で指を動かす。
内臓を直接かき乱される様な、異常な苦痛に子れいむは涎を垂らし、失禁、白目を剥いているが気絶もできない。
子れいむは青年の手の中で正気を失っているかのようにガクガクと震え、もみあげで青年の指を弱々しく叩いている。

「がびびっ でででいぶっ びぼっ」

「何でこんなことをするかって?」

「びっ ゆぶっ ぎぎびっ」

「君らもあまあまは大好きだろう?俺もあまあまは大好きなんだ。それを横取りされてしまってはね。」

 話しながらも青年は指を止めない。

「ぶげっ ぎゅぶっ ぐべっ」

「さっきも説明しただろう?君らの中に俺のあまあまを食べた犯人がいるって。」

「げびっ ゆぎゅぬっ」

「でもこの子は犯人ではないみたいなんだ。今犯人が名乗り出ればこの子は助かるよ。殆ど廃ゆん気味だけど。」

「…ねげびっ…ぎっ…げびっ…」

「犯人は拷問の末、制裁するけどそれ以外は助かるよ。さあ犯人は名乗り出てね。すぐでいいよ。」

 親れいむは家族の顔をそれぞれ見比べる。
皆すがる様な目で親れいむを見ている。
余程恐ろしいのか、幼い赤れいむに至っては、全身から汗を流し顔が引きつっている。

「はんにんさんなんていないよぉぉぉ みんないいこだよぉぉ おにいさんのあまあまなんてとらないよぉぉぉぉ
おねがいだがらおちびぢゃんをはなしでぇぇぇぇぇ」

 親れいむは必死に無実を訴える。

「そうか。」

 青年は短く答えて子れいむをつかんだ手にゆっくりと力を込める。
圧力により、子れいむの餡子が酷く偏り、顔がボコボコと醜く歪む。
五本の指が全て子れいむの皮を突き破り、指と指の間から子れいむの体がせり出てくる。

「ぢゅぬるっちゅっちゅぶれぱぼっっっ!!!」

 子れいむは爆ぜた。
醜くその命を散らせた。
飛び散った餡子は子ゆ達に降り注ぐ。
青年は手にこびりつく餡子やしーしーを親れいむの顔になすりつけた。

「犯人が正直に名乗り出ないのなら、俺の布団を汚したことの制裁をする。さて、次は。」

 ゆっくり達は絶叫した。
自分の家に地下室や加工所製の箱があれば良いけれど、ないので仕方がない。
近所迷惑なので後でちゃんと謝りにいかなくてはならない。
しかし隣近所にはゆ虐家多いらしく、度々ゆっくりの叫びが聞こえる。
今だけということで理解が得られると良いのだが、と青年は考える。

「くざいぃぃぃ おちびぢゃんんん でもぐさいぃっぃぃ おもにかおがくざいぃぃぃぃ」

「「「ゆぐぐ…ゆげろぉぉぉぉ」」」

「おちびぃぃ あんこさんはいちゃだめなんだぜぇぇ ゆっくりできなくなってえいえんにゆっくりしてしまうんだぜぇぇ」

 親れいむはゆっくり同士なら感知できるという死臭に悶絶しており、
子ゆ達は吐餡、親まりさはパニックの余り訳が判らないことを言っている。
阿鼻叫喚だ。

「君に決めた。」

 青年は赤まりさを捕まえ、持ち上げる。
赤まりさはパニックになっていながらも習性のため、お決まりの台詞を言うが、

「ゆゆんわー!まりしゃおぞっ!」

青年は親指を赤まりさの目に突き入れて潰す。

「ゆゆがががっ…みゃりしゃのおめ゛め゛がぁぁぁどうなっでるのじぇぇぇ」

 青年は親指で赤まりさの眼窩をぐりぐりとかき乱しながら、家に入り探し物を始める。
家の中でうんうんやしーしーをばら撒かれては困るので他の指で穴を塞いでいる。
赤まりさはちぎれんばかりにおさげを振り乱し、苦痛から逃れようと精一杯ぶりぶりと身をよじる。

「おべべがぁぁつめだいぃぃあにゃるをっをっうぉっ やめっ あにゃっ」

 材料が集まったのか再び庭に出てくる。
勿論手に持った赤まりさはそのままだ。
更に庭の物置から砂の入った袋を引きずり出してきた。
柵の中を見ると、親れいむはもみあげでこびりついた餡子を拭い落とし、親まりさは子ゆ達を舐めて慰めている。
青年の手の中の赤まりさの惨状には気づかないようだ。

 青年の工作が始まる。
赤まりさから指を引き抜き、赤まりさがすっぽり収まる大きさにボール紙を丸める。
それをガムテープで固定して、赤まりさを帽子を外して、丸めたボール紙に顔から詰め込み、ガムテープで底を塞ぐ。
赤まりさの顔が上を向くようにボール紙の筒を縦に置いて完成。

「ゆぐぅぅぅ おめめがいちゃいのじぇぇぇ おぼうちかえちでぇ ゆっちゆっち おきゃーしゃん… ぺーりょぺーりょしてぇぇぇ」

 身動きが取れず、筒の底で泣きじゃくる赤まりさに青年は問いかける。

「ケーキを、あまあまを食べた犯人は君かい?」

「ゆぅぅぅぅ あみゃあみゃなんちぇぇ たべぢぇないのじぇぇぇぇ… まりしゃはぁ はんにんしゃんじゃにゃいのじぇ」

「そうか。」

 青年はニコッと笑う。
赤まりさは青年のゆっくりした笑顔に安堵するのも束の間、

「おにいしゃん…わきゃってきゅr ゆげぺっぺぺぺっぺ」

青年はボール紙の筒に砂を注ぎ込んだ。

「おにいっおにいっじゃん やみぇ じゃーりじゃーりするのじぇっ やべべ ごも …っ… …! …!! …」

 青年は赤まりさに噛んで含めるように説明する。

「その砂を食べないと君は息が出来なくなって死んでしまうよ。苦しくても頑張ろうね。」

 実際にゆっくりが呼吸しているのかどうか、青年は知らないが、ゆっくりが思い込みの強すぎる饅頭だということは聞いたことがある。
このように説明しておけば赤まりさは必死に砂を食べるだろう。
 やがて筒に注ぎ込んだ砂のかさが減っていくとともに赤まりさの声が徐々に聞こえてくる。

「…っ! …!… ユペッ …ジャーリ…リ ゆがべべっ まりしゃいきできないのじぇっ ずなしゃんっはやきゅなぐなっでねっ 
げろまじゅぅっぅ じゃーりじゃーりたべちゃきゅないのじぇぇぇ ぐぐぶぶぶぶ きぼぢわりゅいのじぇぇぇ」

 砂を咀嚼しながらよく喋れるものだと青年は感心する。
砂を噛んだら味気ないどころか、大層酷い歯応えで気持ち悪いだろう。

「じゃーりじゃーり…ゆゆっ すなしゃんなきゅなったのじぇっ ゆっちゆっち まりしゃいきてるよっ 
ゆゆー はやきゅきょきょきゃらだすのじぇっ だしてねっ!」

 砂を噛んだ感触を思い出し、体がむず痒くなりながら、青年は再度質問する。

「俺のあまあまを食べたのは君かい?」

「ゆぴっ けーきしゃんなんちぇあみゃあみゃ…しょんにゃのみちゃきょちょもにゃいのじぇぇ…」

 更に筒に満タンまで砂を注ぎいれる。
赤まりさは砂を食べてもうんうんをしていないので、食べた分だけ筒の形に沿って体積が増えているようだ。

「ゆぐげぺぇーっにゃぁんでぇぇすなしゃんがまちゃぁぁぐむ …! っ…… …っ! …」

 青年は筒をケージに立て掛けて、次のゆっくりを見繕い始めた。




 父まりさは深く悲しんでいる。
子れいむ、あんなに妹想いで、よく面倒を見てくれて、でもたまに甘えん坊で…。
あんなにもゆっくりしたゆっくりだったのに何でこんなことに…。
自分の餡子を分けた子れいむの悲惨な姿に身を引きちぎられる想いだ。
 人間が近寄ってくる。
父まりさは人間に再度謝る。

「おにいさんっ!ごめんなさいっ!すぐにでていきますぅぅだからどうかおちびたちだけはゆるしてほしいんだぜ!どうか!」

 人間はそれには答えず、赤まりさを掴みあげる。
手の平で口を塞がれて、赤まりさはお決まりの台詞すら言えない。

「おちびぃぃ!おにいさん!なんでぇぇこんなにあやまってるのにぃぃぃまりさはどうなってもいいからぁぁぁ…」





 青年は親まりさの懇願など聞こえないかのような素振りで赤まりさの脚に瞬間接着剤を塗りたくり、
用意したプラ板の中央に軽く抑え付ける。
そして接着剤が乾くのを待つ間、青年は溜息を尽きつつ親まりさに答えた。

「申し訳ないけど君らゆっくりの実のない謝罪はいらないんだ。
重要なのは何度も言っている通り、俺のケーキを食べた犯人を探すこと。
犯人が名乗り出るまでは布団を汚した制裁を続ける。
でも犯人が正直に名乗り出れば、その心意気に免じて他のゆっくりは見逃そう。
布団に関しても見逃してもいい。」

「しょーじきってぇぇぇいわれでぼぉぉぉけーきさんなんてしらないんだぜぇぇぇぇ」

 それなら布団の制裁をするだけだと青年は独りごち、プラ板に乗せた赤まりさを見る。
指で軽く赤まりさをつついて接着剤の乾き具合を確かめている。

「ゆぴっ ゆぴっ やめちぇにぇ まりしゃのあんよしゃんがぎゃびぎゃびしゅるのじぇ…
うぎょきゃにゃいのじぇ…どうにゃっちぇりゅにょ…」

 良い具合に乾いたようだ。
ゆっくりによる報告で確認。
青年は赤まりさを接着したプラ板を芝生に置き、自身も寝そべる。
そして赤まりさの背中に優しく指をあてがい尋ねる。

「ケーキを食べたのは君かい?」

「ゆっゆっ///きゅしゅぎゅったいよっ///」

「…ケーキを食べた犯人は君かい?」

「ゆっ!まりしゃはおにいしゃんのあみゃあみゃをとっちゃりにゃんきゃちにゃいのじぇ!
しょんにゃゆっきゅりちてにゃいこちょ まりしゃはちにゃいのじぇ!」

「そうですか。」

 青年は赤まりさの背中にあてがった指に、ゆっくりと真下に力を込めていく。
赤まりさのたわんだ背中が、青年の指とプラ板に、軽くはさまれる。

「ゆゆん///おにいしゃんにゃにやっちぇるにょ?まりしゃはきゅしゅぎゅっちゃいよぉ」

 はさんだ背中を一息に押しつぶす。

「ゆびぃっ!にゃっにっを まりじゃのぜなきゃににゃにをちたにょぉ…」

 赤まりさの背中は青年の指一本分が削られ、潰されている。
青年が指を手前に引き、赤まりさの皮や餡子をプラ板に擦り付けると、赤まりさから青年に一本の筋ができる。
赤まりさの背中から抉られた皮や餡子で出来たラインだ。
青年は、赤まりさの背中の抉られてへこんだ痕のすぐ隣に、再度指をあてがい尋ねる。

「ケーキを食べた犯人を知っているかい?」

「ゆびぎぎ…ちりゃにゃいぃぃぃ まりちゃわきゃりゃにゃいよぉぉぉ」

 赤まりさのたわんだ背中がまた潰される。

「ちゅぎっ!ゆぎゅぉぉぉいぢゃいぃぃぃみゃみゃぁぁぁぺーりょぺーりょしちぇぇぇぇぇ」

 指を擦り付け、二本目のラインができる。
青年は頬杖をつき、空いている手でプラ板を少し回転させ、同じように傷痕の隣に指をあてがい尋ねる。

「あまあまを食べた犯人は君かい?」

「ほんちょにぃまりちゃはちらにゃぎっ!」

 三本目のラインができる。
こうして青年は質問とライン引きを繰り返した。
やがて赤まりさの皮と餡子が扇状に広がった辺りで青年は立ち上がり、もう一匹の赤まりさが入っているボール紙の筒の様子を見に行く。
筒の中を覗くと赤まりさの顔は出ていたが、潰れた眼と口が砂で埋まってしまっている。
片方の目も砂の中で瞬きでもしたのかぼろぼろだ。
赤まりさは事切れていた。
 青年はプラ板の赤まりさの所へ筒を持って戻る。
柵の内側から親れいむが舌を伸ばして、プラ板の赤まりさを舐めて慰めようとするも届かないようだ。

「べーろべーろ もうすこしのしんぼうだよおちびちゃん おかーさんがぺーろぺーろしてあげるよっ」

 そんな親れいむの前に、青年はボール紙の筒をひっくり返して赤まりさを放り出す。

「ゆばぁっ なにこれぇぇぇぐろっぐろいよぉぉぉおもにぜんぶきもいぃぃぃ」

 赤まりさは筒の形に沿って長く伸び、ベタ付いた汗により、体中が砂まみれになっている。
口いっぱいに砂を詰め込み、目がぼろぼろの何ともグロテスクな赤まりさに青年は奪った帽子をそっと乗せてあげる。

「ゆぶっげっぇぇっぇおちびぢゃっぁっぁっぁ」

「れいむっ!おちつくんだぜっ!おなかのおちびたちがゆっくりできないんだぜっ!ゆっくりだぜゆ~っくり!」

 親まりさは親れいむを宥める。
青年はここでまりさが父親であり、れいむが母親であると知る。
しかも母れいむは身重だそうだ。
子ゆ達は青ざめた顔で姉妹の惨い姿を見ている。
とりわけ赤れいむはガクガクと震え、しーしーまで漏らしていた。
 青年はプラ板の赤まりさの傍にまた寝そべる。

「みゃみゃぁぁにゃんでぺーりょぺーりょしちぇくりぇにゃいにょぉぉぉ しゅーりしゅーりしちぇぇぇぇ…」

「あまあまを食べた犯人は君かい?」

 作業を再開した。




「ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ」

 赤まりさは小刻みに震えている。
最早枯れ果てたのか、涙も出ない。
しーしー穴も削られてしまっている。
体の下半分は表皮近くの餡子とともに皮が抉られているので、餡子だけで体を支えている。
プラ板の赤まりさを真上から見ると皮と餡子が放射状に広がっており、まるで花が咲いたかのようだ。
その中心の赤まりさを指で軽くつついてみると、

「まりしゃははんにんしゃんじゃありましぇんまりしゃははんにんしゃんじゃありましぇんまりしゃははんにんしゃんじゃありましぇん」

壊れたおもちゃのように繰り返す。
 青年はこの赤まりさから、ケージの中に目を移す。
ケージの中では母まりさが荒い息をつき、父まりさが舌やおさげで優しくさすっている。

「れいむ!ひーひーゆーだぜっ!おちついて!ひー ひー ゆー!いきをはくんだぜ!ひー ひー ゆー!ひー ひー ゆー! 」

「「「ひー ひー ゆー!ひー ひー ゆー!」」」

 子ゆ達も母れいむを応援するように声を上げて、もみあげやおさげを呼吸のリズムに合わせて振っている。
赤まりさがほとんど壊れてしまっているけど、母れいむの危機にそれどころではないようだ。
青年は壊れた赤まりさは放り出し、新たな道具を家の中に取りに行った。





「ゆばーゆばーゆばーゆばはぁー」

 母れいむの呼吸がひときわ大きく乱れ始め、まむまむが妙な粘液で糸を引きつつ徐々に広がっていく。

「ゆむぅばはー ゆむぅっ……っばはぁー ゆひゅーっ んんんん…ぶはぁー!ゆむむむぅっっばはぁ!」

「れいむぅぅがんばっでぇもうすこしだよぉぉぉ」

「「「おかーさんがんばっでぇゆっくりーゆっくりーだよぉ!」」」

 新たな生命、新たな家族の誕生。
この世に無垢なる命の生まれるようとして

「え、どっこいしょ。」

 ケージの中に人間が入ってきた。
人間は母れいむからゆっくり達を引きはがし、噛んで含めるように説明する。
 生まれてきた赤ゆを一切無視するように、と。
赤ゆに誰も声を掛けてはならない、赤ゆからの呼びかけに返事もしてはいけない。
すーりすーりもぺーろぺーろもしてはいけない。
それが破られれば即座に赤ゆを潰す。
赤ゆを守りたければ以上のことを守るように、と。

「なんでだぜ!?そんなことしたらおちびがゆっくりできないんだぜ!おちびがゆっくりできないとまりさたちもゆっくりできないんだぜ!
おにいさんもみるんだぜ!おちびがたんじょうするしゅんかんなんだぜ?こんなうつくしいしゅんかんはほかにないんだぜ!
わかったらじゃましないでれいむのところにいかせるんだぜ!これいじょうじゃまするならまりさもほんきをだすんだぜ!?」

 人間は父まりさの恫喝にも眉ひとつ動かさずに、父まりさの眉間に指を突き入れてきた。
そして同じ説明を繰り返してくる。
赤ゆを守りたければ以上のことを守るように、と強く念を押す。
父まりさは眉間の内側で蠢く青年の指に、激痛と生理的嫌悪感を憶えながらコクコクと頷く。

「ゆぶぶぶぶっっっはぁっはぁーーー」

 そうこうしている内にその時が来たようだ。
母れいむが大きく力んだ後、赤ゆがまむまむから元気よく飛び出してきた。
本来なら飛び出してきた赤ゆを優しく受け止めるのは父まりさの役目なのに、人間が赤ゆをキャッチしてしまった。
人間はキャッチした赤ゆをケージの外に放り投げてしまう。

「ゆぴぃっ!」

 赤ゆの声を聞き、父まりさは眉間の激痛に耐えながら叫ぼうとするが、

「喋ったらあの赤ゆを今すぐ磨り潰してしまうよ。」

などと言われては黙る他はない。
人間はまだ産気づいている母れいむに近づき、何かをしている。
父まりさと子ゆ達はそれには気づかずに、ケージの外に放り出された赤ゆを目で追う。

「…ゆ…ゆ…ち…ゆっち…ゆ ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」

 赤ゆは元気に産声を上げた。
何とも可愛らしいれいむだ。
まだうまく動けずに、もぞもぞよちよちと芝生を這っている。
母れいむの粘液にまみれて、髪の毛やもみあげがべったりしているのが嫌なのか、しきりに体を芝生に擦り付けるように、
まだ白くてちっちゃなお尻をぷりぷりさせている。
生まれたばかりの柔い肌でチクチクする芝生に体を擦り付けたら、細かい傷だらけになってしまうかもしれない。

「いもーちょ…」

「ゆゆゆ…おちび…」

 父まりさは今すぐ駆けつけて、他のおちびが生まれた時のように、赤れいみゅの全身を舐めて綺麗にしてあげたくて仕方がない。
生まれたばかりの赤ゆを舐めて綺麗に粘液を除いてあげるのも親ゆっくりの大切な仕事だ。
舐められてる最中に、くすぐったそうに、しかし嬉しそうにしている赤ゆ達はそうして親ゆの存在を実感する。
自分が望まれて生まれてきたことを教えられるのだ。
 何よりゆっくり達は赤れいみゅの第一声に返事をしてあげていない。

ゆっくりしていってね!

 生まれた瞬間にどんなゆっくりでも発するこの言葉。
それに対して周りからも、

ゆっくりしていってね!

と返されることで赤ゆは自分が親にそしてこの世界に、自分はゆっくりしても良いのだと、祝福されていることを知る。
その祝福を授けられないなんてあの赤れいみゅは不憫に過ぎる。
しかしあの人間の言葉もあるし、ケージに隔てられている。
下手に声はかけられない。
いつの間にかあと三匹になってしまった子ゆ達、赤れいむ、子まりさ、子れいむも歯を食いしばって赤れいみゅを見つめている。



 赤れいみゅは不安気に辺りを見回して自分の家族と思われる父まりさ達を認めると、大きく息を吸って、

「…ゆ…ゆっち!…ゆっくちちていっちぇにぇ!」

大きな声で宣言する。
自分はここにいるよ、と、
自分はゆっくりしてもいいんだよね、と、
自分がゆっくりして、家族もゆっくりして、自分は生まれてきても良かったんだよね、と小さな体で精一杯主張する。
 そんななけなしの体力を振り絞った生命の叫びに得られたのは、沈黙。
赤れいみゅは、家族と思しきゆっくり達が自分を睨んで歯軋りしていることに気が付き、驚愕しておそろしーしーを漏らす。
なんてゆっくりしていない顔で自分を見るのか、と自分は祝福なんてされていないことを知る。

「ゆぴ…っち…ゆっち…ゆゆ…ゆっゆっくちちちぇいっちぇにぇ…?」

 赤れいみゅは自信無げに繰り返すが、何故か柵の向こう側にいるゆっくり達はますます表情を険しくする。
右も左もわからず、寄る辺ない寂しさに、赤れいみゅは自分の足元がなくなったかのような錯覚に陥る。
赤れいみゅは、どうすれば良いのか全く分からない状況に酷く寒気を感じ、小刻みに震える。
もしかしたらもう少し近づけばあのゆっくり達にも自分がゆっくりしているとわかってもらえるかもしれない、と
まだ跳ねることもできない体で、柵の方向へ芝生を這っていく。

「ゆっち ゆっち れいみゅはゆっくちちちぇいりゅよ ゆっち…きっちょわきゃっちぇきゅれりゅよ ゆっち…」

 芝生によって柔い肌に細かい傷がつくも、赤れいみゅには寂しさと恐怖でそんなことを気にする余裕はない。

「ゆっち…っち…ゆっ…ゆっち…」

 赤れいみゅは急速に元気を失っていく。
生まれたばかりで何も栄養を与えられていない上に、今のところ全くゆっくりできていない。
あんよも上手く動かず、もみあげを使ってまで前へ、前へ。

「ゆっちょ…ゆっちょ…ゆっ…ゆっち…」

 もみあげは短い上に、生まれたばかりなのでうまく扱えない。
それでもあんよを動かし、もみあげを前に伸ばし、懸命に這って行く。

「ゆっち…れいみゅはゆっくち…ゆっち…ゆっくち…」

 柵の向こうにいる家族かもしれないゆっくり達にゆっくりしてもらいたい。
皆がゆっくりできればきっと自分もゆっくりできる。
そう信じて赤れいみゅは柔いあんよを傷だらけにしながらひた向きに這って行く。





「おぢびぃぃぃ…くきぎききぎ…」

 父まりさは歯を食いしばる。
唇を噛み千切ってしまっても、赤れいみゅの寂しさなどに比べたら何のことはない。

「れいみゅぅぅぅ!ゆっくりなのぜ!ゆっくりしていってね!ゆっくりぃぃ!」

 子まりさが我慢しきれずに叫んでしまう。
自分の失敗に子まりさが気づいて、青ざめた顔で人間を見上げるが、意外なことに人間は無反応だ。
ひょっとしたら人間は赤れいみゅの可愛らしさにゆっくりして、声を掛けたら潰すという言い付けを忘れたのかもしれない。
そう考えたゆっくり達はケージの端に駆け寄って口々に叫ぶ。

「「「「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!れいみゅ!ゆっくりしていってね!
ゆっくりしていいんだよ!ゆっくりしていってね!れいみゅ!れいみゅはゆっくりしているよ!ゆっくりしていってね!」」」」

 しかし赤れいみゅは俯いたまま応えない。
人間がケージを越えて赤れいみゅのもとへ行く。
何をするつもりかと尋ねようとした時、人間は屈みこんで一言、

「もう死んでる。」

と特に感情を交えずに言う。
父まりさ達は何も言えない。
 人間は赤れいみゅを掴み上げ、父まりさに見せてくる。
背中を除いて体中が芝生によって細かい傷だらけになっている。
舐め取ってもらえなかった粘液によって、抜けた芝生やホコリ、
ゴミなどが髪の毛やもみあげにびっしりこびりついていて大層みすぼらしい。
力尽きて倒れこんだ場所で、しーしーが漏れだし、その場に溜まったので、しーしーの水たまりに顔を突っ込んでいるようなものである。
そのため、臭い。
しーしーまみれで実に臭い。
だらしなく舌を出し、白目を剥いているその表情は全くゆっくりしていない。
これが、こんなのが、こんなゆっくりしていない姿が、あって良い筈がない。
既に制裁された子ゆ達も含め、こんなのゆっくりの死に方ではない。
父まりさは慟哭とともに人間に問いかける。

「ばんでぇぇぇばんでっ!おぢびがぁぁっぁぁごっごんなっ!」






 青年は父まりさの質問に答える。

「余興です。」

「ゆ゛?」

「俺の気持ちを分かって貰おうと思ってね。」

 青年のあっさりした答えを父まりさは理解できない。

「君らは俺のケーキや布団を台無しにした。
君らにも大事なものを台無しにされる気持ちを少しでも分かって貰おうと思って。」

「ぞんなごとぉぉぉもぉじゅうぶんでしょぉぉぉ!!まりざだちはっ!ゆっぐりぷれいずをおいだざれで!
おにいざんにおちびをごろされでっ!もうぞんなぎぼぢ!じゅうぶんあじばっでるよぉぉぉぉぉ!」

 青年は変わらずあっさり答える。

「ゆっくりプレイスを追い出したのは俺ではない。
死んだおちびちゃん達は布団を汚した事に対する制裁だ。
それらに全く関係のない無垢なおちびちゃんを台無しにすればより深く理解してもらえるかと。」

 父まりさは二の句が継げないようだ。

「さて、尋問はまだ続いているよ。」

 青年はある道具を手に持ち、再度ケージをまたいで中に入ってきた。







 人間はケージの中に入ってくると、子れいむを捕まえ、奇妙な装置を取り付ける。

「ゆぴっ!つめたいよ!やめてねっ!」

 その装置は子れいむの背中に二枚貼り付いており、その端から線が伸びていて、人間が持っている別の装置に繋がっている。
そして人間は説明を始める。

「これは低周波治療器と言ってね、簡単に言ってしまえば君の背中にそれが貼り付いている限りぶるぶると震えてしまうんだ。」

 説明を聞いても、それがどのような事態になるか、子れいむには想像が及ばない。

「…人間の筋肉に作用するものが餡子にも作用するのかな…?」

 人間が何やらぶつぶつと言っているが子れいむにも、勿論父まりさ達にも理解できない。

「では、ケーキを食べたのは君かい?」

「ゆ…れいむは…れいむは…れいむはけーきさんなんてしりません…ほんとうになにもしらないよ…」

「…そうか。」

 青年はスイッチを入れた。

「ゆびっ!…ゆがっ! ちゅぐっ! ゆぶっ! びびっ! ひゃぐっ! きゅぶっ!」

 子れいむが一定間隔で揺れる。
父まりさ達から見ると子れいむはふざけているようにしか見えない。

「質問を変えるけど、君はケーキを食べた犯人を知っているかな?」

「ゆぢゅっ!れいむしらなぎっ!わからぎゅっ!なにもみてみょぶっ!」

 人間は溜息をついて手元の装置を何やら弄っている。
父まりさは、子れいむも心配だが母れいむも危険な状態だったことを思い出し、ケージの中を見回す。
母れいむをみつけ、傍に駆け寄る。

「れいむ!れいむ!だいじょうぶ!?ごめんねぇぇぇおちb…れいむ?」

 どうやら母れいむは気を失っているようだ。
なぜ…?と父まりさは疑問に思い、母れいむをよく見る。
すると、母れいむのまむまむに妙なものが…。

「だでぃごでぇぇぇぇ…どぼじでごんだぁ…ぁぁぁ…」

 父まりさは度重なる悲劇と絶叫で疲れ切って大声がでない。
母れいむのまむまむには何かが詰め込まれていて、その何かが母れいむによってひり出されないように、
母れいむの体を一回り、紐で縛ってある。
こんなことされたら激痛で気を失っても不思議ではない。
お腹の子供達は一体どうなっているのか、父まりさが項垂れていると、

「ゆゆゆゆゆっぽうううぅぅぅぅ」

嬌声が聞こえてきた。
父まりさが振り返るとそこには、天を衝くが如く雄々しくぺにぺにを上反らせた子れいむがいた。

「ゆっぷぅぅおちびぃぃそんなりっぱなぁ!までぃさよりりっ…いやそうじゃなくで!こんなときになにやってるんだぜぇぇ!?」

「ずずずずっぎぎぎぎぎぎぎりりでぃでぃでぃでぃ」

 これいむは白目を剥き、涎を飛び散らせて、激しく揺れている。
どうしてこんなことに、と呆然としている父まりさを置いて、人間が母れいむに近寄ってくる。

「おにいさん!なんなのぉぉこれぇぇぇ!あとまりさのれいむになんてことをおぉ!」

「だから、君のれいむを開放してあげようと思ってね」

 そう言って人間は母れいむの紐を解き、まむまむに詰め込んだものを慎重に取り外す。

「…ゅ…ゆ…ゆゆっ…ゆはっ!…なんで…まりさ…?ひゅーゆぐっ」

 苦痛が気付けになり、母れいむは徐々に意識を取り戻す。
父まりさは母れいむをおさげでなでさすり、安心させようとする。

「れいむ!だいじょうぶ?まりさはここなんだぜ!おなかのおちびはだいじっ!」

 人間が父まりさを引き剥がし、抑え付ける。
そして母れいむの傍に、振動でぺにぺにを滾らせた子れいむを置く。

「さ、れいむ。目の前にすっきりできる穴があるよ。
その痛い位に膨れ上がったぺにぺにをその穴にいれれば君は楽になれる。
さぁやってごらん。」

 正気を失っているとしか思えない子れいむに人間が優しく囁く。

「ゆがっがががががずずっぎでぃずっぎでぃずずっぎでぃぃぃぃぃぁぁっぁぁ」

 子れいむは己がぺにぺにを角が如く前に突き出し、母れいむのまむまむ目掛けて突進する。

「ゆはぁ…ゆはぁ…??おちびちゃん?」

 陣痛により状況が把握できない母れいむは、何故か突進してくる子れいむに気づく。
そんな母れいむに子れいむはぺにぺにを突き入れた。

「ゆぶぅぁーーーーっ!おぢびぢゃぁん!だんでごどっ!れれれいぶどっ!おぢびぢゃんばっ!おやごなんだどぉぉぉ!!!」

「ずぶっぎりずずずっぎりりりじゅっぎでぃじゅっきりずっびでぃずっびでぃ」

 子れいむは親の仇のようにぺにぺにを突き入れ、体を打ち付ける。
そこにはゆっくりのすっきりにおける優しさや神聖さなど微塵もなく、
ただ獣のように、肉を貪るように、乱暴に、何かに急き立てられるように、子れいむはぺにぺにでまむまむをかき乱す。
自分を、そして相手を悦ばせる工夫などなく、そうすることだけが目的であるかのように突く。
 そんなおぞましい光景を父まりさは何もできずに見ているしかない。
自分の生涯の伴侶である母れいむが、犯されている。
それも自分達の子供に。
意識が白く焼き付き、思考が漂白される。
何も考えられない。

「ずっずっずっずっずずぅっっっっっっぎぃっでぃぃぃゃぁぁぁ!!」

 絶頂を迎えた子れいむのぺにぺにから欲望が吐き出せれる。
注ぎ終わった子れいむの体は頭部が陥没しており、体内の餡を殆ど精子餡として注いでしまったようだ。
萎びて皺くちゃになり倒れる子れいむの体は、貼り付けられた装置によって、まだぶるぶると震えていた。





 青年は抑え付けていた父まりさを開放し、子れいむの様子を見る。
低周波治療器のスイッチを切り、子れいむの背中から剥がす。
どうやら子れいむは絶命しているようだ。
体をしぼんで皺くちゃなのに目玉だけがやたらとギョロギョロと気持ちが悪い。

「ゆっぬいだいぃぃぎぎぎるぎるあぎぎぬぎゅ…」

 母れいむがゆっくりらしからぬ叫び声を上げだした。
果たしてどうなるのか、青年が観察していると、母れいむのお腹からまむまむにかけて異変が起きる。
内側からボコボコと何かが暴れるように母れいむのお腹が蠢いている。
やがてまむまむからその何かが出てきて正体が明らかになる。
茎だ。
母れいむのまむまむから無数の茎がわさわさと伸びてきて実にグロテスクだ。
茎の勢いは収まらず、まむまむが裂けて出口が拡張され、更に殺到するように出てくる。
 ようやく落ち着いた頃には、母れいむの下半身はまるでくらげの触手のようだ。
例えるなら国民的ゲームの○イミ○ラ○ムかはたまた、国民的アニメの崩壊後のラ○ュ○か。

「ゅっ  ゅっ  ゅっ  ゅっ  ゅっ  !! ………」

 母れいむは一際大きく震えたかと思うと、静かになり、動かなくなった。








「れ い む ?」

 父まりさは母れいむにのそのそと這い寄る。
おかしい、いつも元気なれいむが何故苦悶に顔を歪めて横たわっているのか。
思えばまりさの苦しい時はいつもれいむがいてくれた。
悲しいことがあっても、れいむとお話していれば自然と笑顔になれた。
いざという時はれいむの方が胆が据わっていて堂々としていた。
そんなれいむに恥ずかしくないようにまりさも胸を張ることができた。
一日が終わって次の日が来てもれいむと一緒ならきっとゆっくりできると信じられた。
 そんなれいむが何故、こんなゆっくりとはかけ離れた姿で成り果てているのか。

ブツッ









 青年は父まりさ達は放っておいて、最後に残った赤れいむと子まりさを掴んでケージの外に出る。
ついでにプラ板に貼りつけた赤まりさの様子を見に行く。
しかしどうやらこちらの赤まりさも永遠にゆっくりしてしまっていた。
青年は軽く息をつき、しゃがんで用意した虐待道具を見繕う。
そこへ、

「ゆがぁぁぁぁぁ!!!!!」

父まりさが勇ましい声を上げ突進してきた。
その口には錆びた釘が咥えられている。
ゆっくりにしては中々の速さで青年目掛けて飛び掛かる。
餡子の詰まった成体ゆっくりの体重を全て乗せた突進だ。
デニム生地などは難しいかもしれないが、薄手の布や人間の素肌位なら傷つけられるかもしれない。


 父まりさしゃがみ込んだ青年の腕を目掛けて突っ込む。
父まりさは人間を倒せるとは思っていない。
でも一矢報いることなら!
せめて一太刀!
ここでやらねば、れいむに!全てのゆっくりに顔向けできない!


 青年は瞠目する。
こんな、馬鹿なことが…と驚愕の余り声も出ない。
自分の迂闊さを呪いながら歯噛みする。
流石にこの事態は予想できなかった。
 父まりさはケージにぶつかり転倒してしまっていた。
それだけならまだ良いが、ケージの継ぎ目の金具が外れ、ケージがばらけた。
そのケージの数枚が転倒した父まりさに殺到。
父まりさはケージの下敷きになってしまったのである。
青年はゆっくりがこんなにアホだとは思っていなかったので少し呆れ気味だ。
青年が父まりさの様子を見に行くと、どうやらまだ生きているようだ。

「ゆばーっゆばーっごろぜーまでぃざをごろぜー」

 血走った目で青年を見返してくる。
自爆したのにそんな潔いセリフ言われても…と青年は軽くひいている。
とりあえず父まりさは放っておいて赤れいむと子まりさに向き直る。




「残るは君たち二匹だけとなったけど、もう一度しか聞かないよ。
俺のケーキ、あまあまを食べたのは君らの内、どちらだい?」

 青年は二匹の子ゆ達にゆっくりと質問する。
赤れいむと子まりさは顔を見合わせる。
赤れいむは震えが止まらず、子まりさは顔色が悪い。
そして赤れいむが何か決心した様子で話し始める。

「ゆっ…れいみゅがは「まりさがはんにんなのぜ!まりさがおにいさんのけーきをたべたのぜ!あまあまーでしあわせーだったのぜ!」

 赤れいむの声に被せて子まりさが大声をあげる。
その声は裏返っており、体もプルプルと震えている。
でも表情だけはキリッ!と引き締め、赤れいむを見つめる。

「ゆっ!おねーしゃ「さあっおにーさんさっさとまりさをせいっさいっしてほしいのぜ!
でないとまたいつかおにーさんのあまあまをうんうんにしてやるのぜ!
それがいやならさっさとまりさをせいっさいっするのぜぇ!
そしてやくそくどうりほかのかぞくはみのがすのぜっ!!」

 子まりさはゲスじみた表情で青年を睨め上げる。
青年は少し考えると、

「さっきそちらのれいむは何を言おうとしたんだい?」

赤れいむに質問する。
赤れいむはビクッと震え、青年を見上げ言葉を紡ごうとするが、

「このれいむはいもーとたちのなかでもっともぐずなのぜぇっ!いつもわけのわからないことをいってみんなをこまらせるのぜっ!
こんなぐずにかまうだけじかんのむだなのぜっ!おにいさん!こんなやつのいうことをきいてもむだなんだぜ!」

子まりさが遮るように大声で答える。
赤れいむは声を殺して泣いている。
 青年は彼らの様子をしばらく眺めた後、二匹のゆっくりに言う。

「ではまりさに制裁を行う。約束どうりれいむは逃がそう。
…正直に名乗り出たまりさの勇気に免じて布団についても許そう。」

 そう言って虐待のために作った道具を取り出した。



 青年が取り出した道具は、竹から枝葉を取り払った竿と、数本のタコ糸と同数の釘である。
釘の頭にタコ糸がくくりつけてあり、糸のもう一方は束ねて、竿の先端につけられている。
青年は赤れいむと子まりさに声を掛ける。

「これからまりさに制裁を行うけど、最後に何か言うことはありますか?」

 子まりさは青年、及び人間に対する恨み言などが頭をよぎったが、やめた。

「れいむ!このよはにーがにーがなごはんさんもあるけど あまあまもあるのぜ!
いまはにーがにーがなごはんさんしかたべられなくても いつかきっとあまあまをたべられるひもくるのぜ!
それをわすれるんじゃないのぜ!」

「ゆ!おねーじゃ…ゆぴっ…ゆっく…ゆっく…ごみぇんなじゃいぃぃぃ…ゆっく!ほんちょはれいみゅがぁ」

「おっとぉっ!!なくんじゃないのぜ!ないてたらあまあまはいつまでたってもたべられないのぜ!
ゆっくりがゆっくりらしくゆっくりしていればしあわせーはむこうからやってくるのぜ!
だかられいむ!ゆぅふっ…」

 今にも泣きそうな子まりさは口が震えて上手く言えない。
しかし胸を張って顔を引き締め、堂々と声高に赤れいむに言う。

「ゆっくりしていってね!」

「ゆっく…ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」

 赤れいむももみあげで涙を拭い、子まりさに応える。
子まりさは青年に振り返り、勇ましく言う。

「じゃぁやってくれ!なのぜ!」

「えっ、ああ終わり?あそう。じゃあ早速。」

 耳垢をほじっていた青年は子まりさの底部から釘を刺し入れる。
釘の先端があんよにめり込み始めると子まりさは歯をくしばり、必死に悲鳴を押し殺す。

「ゆぐぎぎぎぎぎ…ひゅー…ひゅー…ぐぬぎゅぎぎ…」

 青年は子まりさの中枢餡を傷つけないように中心を避け、慎重に釘を突き通す。
赤れいむがあまりの恐ろしさに目を逸らそうとすると、

「れいむ、ちゃんと見ておくんだ。君の姉だろう?このまりさは。」

青年が赤れいむを制する。
ちゃんと赤れいむにも見えるように手を傾けて作業をする。
突き刺した釘が、子まりさの頬を突き破り、先端が出てくる。
赤れいむはガクガクと震えながら瞠目し、荒い息をつきつつ、その突き出てきた先端を凝視している。
青年は次の釘を手に取り、同じように子まりさの底部から慎重に突き刺して、反対側まで貫通させる。

「ひゅぎぎぎ…まりじゃははぁぁ…まげなひ…」

 そうして青年は全ての釘を刺し終わると、子まりさにオレンジジュースをかけ、竿を掲げる。
竿の先にはタコ糸がぶら下がり、更に糸の先には釘で固定された子まりさがぶら下がっている。

「…ゆっ…ゆぎっ…ひゅっ…」

 子まりさは生きているようだ。
ごめんね。許して、なんて言えないよね。
ひどすぎるよね。
ああ、動いちゃだめ。餡子が出ちゃう。
いい子だから、動かないで。
 などと青年は国民的アニメの主人公みたいなセリフをつぶやく。
竿を手に持ったまま、父まりさが下敷きになっている場所へ青年は近寄る。
こちらの父まりも虫の息だが、まだ生きているようだ。
 青年に気づいた父まりさは恨めしげに言う。

「にんげんにはぁ…おちびをつくるよろこびなんてぇぇ…わからないんだぜぇぇぇぇ…
おちびをつくるぅ…くろうも…ひっしさもぉ…おちびのおちびがぁ…さらにそのおちびがぁ…
みんなでゆっくりするぅ…よろこびやくろうなんて…わかるはずがないんだぜぇぇぇ…
だからこんなことぉぉ…できるんだぜぇ…にんげんはぁ…ゆっくりしてないんだぜぇ…」

 青年は面倒なので父まりさの恨み言には取り合わず、結果を報告する。。

「犯人は君の娘のまりさだったよ。
約束どうり、このまりさに制裁を加えた。
生き残りの幼いれいむも約束どうり見逃そう。
何か言いたいことはあるかい?」

 竿の先に無残な姿でぶら下がっている子まりさを見ても、父まりさは驚愕に目を見開きいた。
そして全てを諦めた様子で青年に告げる。

「ゆ…かぞくを…みんないっしょのおはかにうめてほしいんだぜ…せめて…
えいえんにゆっくりしたあとはいっしょにゆっくりさせてほしいんだぜ…」

 瀕死の父まりさに青年は答える。

「申し訳ないが、それは出来ない。君らの死体はこの庭にばら撒いておく。」

 青年の答えに父まりさは泣きだす。

「なぁんでぇぇぇどぼじでっぇっぇっぇっぇっ」

「ゆっくりに死後のゆっくりなんて、ゆっくりに救いなんて必要ない。」

 家族一緒に安らかに眠りたい、そんなささやかな希望さえ叶えられないというのか、父まりさは絶望に打ちひしがれる。
父まりさには知り得ることではないが、以下の人間の事情がある。
 毎年春になるとゆっくりが雨後の竹の子の如く増えるので、全国各地で一斉駆除が敢行される。
その駆除から逃れたゆっくりがひょっこりと民家の庭先に現れるのはこの季節、そう珍しいことではない。
そこで、ゆっくりにしか感知できない死臭を放つ餡子を庭に放置しておけばゆっくり除けになる。
ホームセンターなどに日持ちのするゆっくり忌避剤も市販されてはいるが、
ゆっくりのためにお金を使うのも馬鹿らしいと考える人もいる。
そのため、近所の公園からゆっくりを連れてきて、庭先で潰して餡子をばら撒いておく世帯も多い。
 青年も同じ考えのようだ。

「ならぁぁ…ならぁせめてぇ…いきのこったれいむのぉ…めんどうをみてあげてくださいぃ…
まだぁ…ごはんのとりかたもぉ…おしえてないんですぅ…どうかぁ…どうかぁ…」

「…それもできない。こちらの姉のまりさが残ったのなら面倒を見てやっても良かったが…。」

 青年はにべもない。

「ああぁぁぁ…あーあああぁぁぁぁ」

 父まりさは泣くしかない。

「あの幼いれいむは近くの公園に連れて行ってやる。
温厚なゆっくりが集まる比較的平穏な公園だ。
それで我慢してくれ。」

 青年はそう言い捨て、子まりさがぶら下がった竿を玄関に立て掛け、放心した赤れいむを連れて公園へ向かった。
公園の群の長に話をつけて、赤れいむを預けた後、帰宅。
隣近所に騒ぎを起こしたことへの謝罪に赴いたが、どの家でもにこやかに肩を叩かれただけで、特に咎められることもなかった。
 庭の父まりさを見ると、既に死んでいた。
その顔は絶望と諦観に塗り潰されていた。
青年は庭を片付け、餡子をばら撒く。
作業を終えると、溜息をついて玄関から家に入る。
その前にぶら下がった子まりさを指で軽く弾いてからドアをくぐった。

「ゆぴぃっ!…ゆっ…ゆっ…ゆっ…ゆっ…」







 青年は翌日の日曜、公園に赤れいむの様子を見に行った。
父まりさにああは言ったものの、少し気になったのだ。
すぐには見当たらないので、群のゆっくりに聞いてみると、死んでしまったそうだ。
聞く所によると、突然叫びだし全身を地面に擦り付けて、半身が削れた辺りで絶命したそうな。
青年は欠伸をして公園を出て行った。
今日も良く晴れてうららかな日曜日だ。







終







お疲れ様でした。

「anko4323 ケーキと家族 後編」をウィキ内検索
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