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  • anko4408 まりちゃと草むらの森

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko4408 まりちゃと草むらの森

最終更新:2012年12月23日 05:03

ankoss

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管理者のみ編集可
『まりちゃと草むらの森』 14KB
いじめ 虐待 小ネタ 野良ゆ 赤ゆ 現代 小ネタですが若干長いです

今日も今日とて帰路を急ぐ一人の青年。
先日は汚いゆっくりに絡まれて結局帰るのが遅くなってしまったので、今日こそはと足早に街道を歩いていた。
人はもちろん、夜は車すら全く見ない程の少々不気味な道だが、えらく肝が据わっているのか全く気にしていないようである。

「……ゅぇ……ちゃ……ぇ……」

「……ん?」

そんな青年の耳に届く微かな音。 最初は虫の鳴き声かと思ったが、どうも話し声のようである。
急いでるには急いでるのだが、気になってついついその声を追いかけて道を逸れてしまった。

「……ゅぅぅ……ぉか………むぃのじぇ……」

「…ゅひぃ……ぃた………」

「こっちか? なんだろな……声か? ……しかも一人じゃないような……」

ちょうどガードレールが避けて通れるようになっている箇所を見つけ、青年はそこから草むらを覗いた。
数少ない街灯の真下なので、自分が作る影の位置に注意すればよく見渡せる。
そして、ついに声の主と対面した。

「ゅぇぇぇぇぇん……おかーしゃんどこなのじぇぇぇ……」

「おなかぺこぺこなのじぇ………どうちて……せかいいしゃんのまりちゃがこんなめにあうのじぇ………」

「ゅっく、ゅっく……れいみゅ、こんにゃにかわいいのに………」


長い雑草に囲われていた為に見えなかったがそこには小さい段ボールが捨ててあった。
某オンライン通販サービスの平たい段ボールを想像してほしい。 ちょうどあれくらいである。
覗き込むと、中には時折もぞもぞと動いている3つの球体。

「なんだよ、またゆっくりか……そりゃこんなとこに人がいるわけないしなぁ………………帰るか」

つい先日とんでもないゆっくりに関わったばかりなので、あまりいい顔をしない青年。
踵を返して見なかった事にしようとしたが、声を出した事で気づかれてしまったのだろう。
一匹の赤まりさと赤れいむがこちらを見て嬉しそうな顔をしていた。

「ゅ……? ゆわぁぁぁぁぁ! にんげんなのじぇ! はじめてみるのじぇぇぇぇ!」

「やっとれいみゅをむかえにきちぇくれたんだにぇ! おしょしゅぎるけど、れいみゅやしゃしいからゆるちてあげりゅよ!」

「……ゆ? なんなのじぇー……?」

「あーあ………」

そのまま無視して帰ればいいのだが、根が真面目なのか、そういうことが出来ないらしい。
ひとまず赤ゆっくり達への返事は後回しにして、彼は改めて箱の中を見渡してみた。
3匹のゆっくりと、餌と思われるスナックっぽいものの残り滓がちらほら。
箱の至る所がふやけてたり黒ずんだりしているのは、場所も決めずに好き勝手排泄しているからだろう。

「箱はきったねーが……当のこいつらはあんまり汚れてないな……? おい、お前ら」

「あのにぇ! あのにぇ! まりちゃおにゃかぺこぺこにゃのじぇ! にゃにかたべちゃいのじぇ!」

「れいみゅは「ちんでれりゃ」にゃんだよ! はやくがらちゅのくちゅちょうだいね! あとあみゃあみゃもにぇ!」

「話をきけ」バシン

「「「ゆっぴぃぃぃぃぃ!? きょわぃぃぃぃぃ! たしゅけておがーしゃぁぁぁぁぁん!!!」」」

「うおぅっ!?」

とりあえず青年は事情を知ろうと中の赤ゆっくりに話しかけてみたが、それぞれ自分が言いたいことばかり喋って会話が成立しない為、箱を横から軽く叩く。
青年的には軽く脅したつもりだったのだろうが、赤ゆっくりにとっては地面が揺れて自分の体が急に浮いて転がりだす、人間でいえば震度8近くの直下型地震に見舞われたくらいの恐怖だろう。
涙としーしーをまき散らしながら大声で泣き叫びだした3匹に、むしろ青年が驚かされる羽目になってしまった。

「びびったー……そんなに怖いもんかねコレ。 とりあえず飴やるから落ち着けー」

「ゅぴぃ、ゅぴぃ……ゆ? にゃにこりぇ? ……ち、ちちちちちあわちぇぇぇぇぇぇぇ!」

「れいみゅも! れいみゅも!」

「ゆぅぅぅぅぅ! あみゃあみゃだぁぁぁぁあ!」

元々騒いでた2匹はもちろん、若干ぐったりしていた残り1匹も我先にと飴玉を舐め始めた。
お互いに舌が当たって唾液塗れになっているが、全く気にしていないようである。
赤ゆっくり達が飴玉を舐め終わる頃合いを見計らって、青年は再び声をかけた。

「おい、お前ら」

「ゆ? にゃんにゃのじぇ? もっとあみゃあみゃくりぇりゅのじぇ?」

「やらん。 お前ら何でこんなところにいるんだ?」

「ゆぇぇぇぇぇん! やじゃやじゃ! れいみゅもっとあみゃみゃたべりゅぅぅぅぅぅぅ!!」

「………………(ピキィ)………質問に答えりゃまたやるよ。 で、どうなんだ?」

「ほんちょ!? じゃあまりちゃがおはなししゅるのじぇ!!」

再び駄々を捏ねて全身から汁をまき散らして転がる赤れいむにこめかみがムズムズしたが、何とかこらえられたようだ。
青年の二の句に答えた赤まりさは、眉をキリッと吊り上げて短い身の上話を始めた。









「つまり、お前らの親は飼いゆっくり。 でも生まれたのはここで、親からちょっと待ってろと言われてからずっとここにいる。
 で、そのあと何故か親は涙を流しながら狩りに行ってくると言って出かけた、と」

「そうなのじぇ! きっとおかーしゃんまりちゃたちのことしんぱいだったんだじぇ!でもまりちゃたち、りっぱにおるちゅばんできるんだじぇ!」

10行程あった身の上話をサラリとまとめる青年。 赤まりさは相変わらず眉を吊り上げて褒めてとばかりに踏ん反り返っている。
拙い説明だったが、青年はあっさり状況を把握したようだ。

「なるほど。 つまりさ、お前ら捨てられたんじゃね?」

「「「ゆ?」」」

「だって飼いゆっくりが外で出産とかおかしいだろ。 涙ぐんでたのはたぶん飼い主に捨てろって言われたからじゃないか?」

「「「…………ゆ?」」」

「狩りに行ってくるって言った後、きっと大きな音したろ? もし聞こえてたならそれ車のエンジン音だから確定だわな」

「「「………………………………ゆ??」」」

「いやだか「「「ちぎゃうもん! まりちゃ(れいみゅ)たちしゅてられてにゃんかにゃいもんんんん!!!」」」うおぅぇ!?」

親ゆっくり行動と現在の状況からほぼ確定の推論を言い渡す青年に対して、赤ゆっくり達は一瞬目の光を失う。
そして、自分の聞き間違えだと思い、全員で首を傾げ聞き返す。
聞き返しても同じ。 むしろ前よりも明確な理由が付いた答えが返ってくる。
幾度かの返しの後、赤ゆっくり達は狂ったように騒ぎ始めた。

「まりぢゃ…! まりぢゃしゅてらてにゃんかにゃいのじぇ! ただのおるちゅばんにゃのじぇ!」

「いや、まあとりあえず落ち着けって」

「れいみゅは「ちんでれりゃ」にゃんだよ! いちゅかまほーちゅかいがきてあみゃあみゃいっぱいのところにちゅれてってくりぇりゅんだもん!!」

「ほーら、あまあまやろうか、もう一個~?」

泣き叫ぶ赤ゆっくり達をしずめる為にもう一度飴玉をちらつかせるが、今回の騒ぎ様は尋常じゃなく、それすら効果が無い。
おそらく本ゆん達も薄々わかっていたが、あえて「自分達は立派に留守番をしているだけ」と思い込む事にしたのだろう。
それが青年の理屈で一気に打ち壊された。 もう赤ゆっくり達にとって青年は敵以外の何者でもなかった。

「ゆっぐ…ゆっぐ……まりちゃたちがよべばおかーしゃんはじぇったいかえってくるのじぇ……! しょんにゃこともわかりゃないじじいは……!」

「「「ちね!!!」」」
「でもあみゃあみゃはよこしぇ!!!!」
「そしたらちんでね!! しゅぐでいいよ!」
「どりぇいににゃるにゃらいかしておいてやってもいいんだじぇ!」

「………………(ビキィ)」

割と純心だった赤ゆっくり達も青年への不信でゲス化してしまったらしい。
死ね死ね連呼された事でいささか青年も頭に来たようだ。
しかしここで拳を振り下ろして一思いに潰すのもゆっくり相手とはいえ大人気ない。

(あー……うぜぇ……。 なんかこいつら潰したくなってきたわ……)

(でも別に危害加えられた訳じゃないしなぁ……例によって手が汚れるのも嫌だし)

(でもこいつらをそのままほっとくのは癪だわ……んー……周りには……箱、石、草……草?………これだ!)ピコーン

周囲にびっしりと生えそろった雑草を見て、再び閃くまどろっこしい良いアイディア。
そして青筋が浮いていた怒り顔から一転、不自然なまでのにこやかな笑顔で青年は3匹に囁いた。

「そっかー、お前らは捨てられてないのかー」

「やっとりきゃいしたにょ? じゃあはやきゅおわびのあみゃあみゃをもっちぇきちぇちんでにぇ!」

「しかもお前らがピンチになったら絶対助けに来てくれるんだっけ?」

「そ、そうなのじぇ! まりちゃたちがよんだらしゅぐきてくりぇりゅのじぇ! じじいみたいにゃゆっくりできにゃいにんげんもしぇいしゃいしてくりぇりゅのじぇ!」

棒読みで話す青年に、赤ゆっくり達は真剣に食って掛かる。
呼んだらすぐに母親が跳んでくると豪語する赤まりさ。
これまでに何度も母親を呼びながら泣いていた事は忘れているようだ。

「そうかそうか~。 じゃあお母さんに会えた時の為に、立派になっておかないとね~」

「「「ゆっぴゃぁぁぁぁぁぁああああ!?」」」

張り付いたような笑顔を向けたまま、青年は箱を横に倒した。
赤ゆっくり達は文字通り、転がるように地面にポヨポヨと音を立てて投げ出される。
幸い柔らかい草がクッションになったようで、大きな怪我はないようだ。
それでも生まれて初めて与えられる苦痛に、赤ゆっくり達は三度泣き叫んだ。

「ゆっぴぃぃぃぃぃぃ! いちゃいのじぇぇぇ! まりちゃのもちもちほっぺしゃんがいちゃいのじぇぇぇぇぇ!!!」
「ゆわぁぁぁぁあ……! れいみゅのはぎゃ……げいのうじんよりもうちゅくちいれいみゅのちろいはぎゃぁぁぁぁぁあああ!」
「ゆっく、ゆっく、あんよいちゃいのじぇ……もういちゃいのいやなのじぇ……」

「はいはーい、泣くのはやめて周りを見てみ~」

赤ゆっくり達の悲痛な叫びを無視して、青年は周りを見るよう促す。
ぼろぼろと砂糖水を流す赤ゆっくり達の瞳に映ったのは、箱の壁では無い自然の世界だった。

「ゆわぁぁぁぁ! しゅごいのじぇ! ここをまりちゃのゆっくりぷれいちゅに 「おっと、感動してる暇はないぞー。 外の世界は危険がいっぱいなんだ」 ゆぴぃ!?」

箱の壁から解き放たれ、周りの草木や小さな虫を見てはしゃぐ赤まりさ。
そんな感嘆の声をさえぎって、青年は赤まりさをつまむ。

「ゆっぴぃぃぃぃ、おしょらをとんじぇるみちゃい!」

先ほどの箱を転がされた件の恐怖が蘇って身をすくませるが、すぐにお決まりの文句を言って上機嫌になった。
青年は赤まりさの喜ぶ顔に笑顔のまま青筋を立てながらも、背の高い雑草の中を3歩程進む。
地面の草を潰し、柔らかくした部分に赤まりさを降ろして、青年はしゃがんでこう言った。

「まりさ、ゲームをしよう。 勝てばお母さんが帰ってくるぞ」

「ゆ? ゆぅぅぅぅ!? ほんちょに! ほんちょにおかーしゃんかえっちぇくるのじぇ!?」

「ああ本当だともー」

ゆっくりは自分にとって都合の悪い事は邪推して信じようとしないが、都合の良い事は一切根拠が無くても信じてしまう習性がある。
生まれたばかりの赤ゆっくりならば尚更だ。
少し前まで親の仇と言わんばかりの顔で睨んでいた青年の言葉に、今度は目を輝かせる。

「実はな、まりさ。 お前のお母さんは、今もまりさの事を見守ってるだよ」

「ゆ?」

「お母さんはまりさが立派にお留守番できてるかどうかを近くで見てるんだ。 だからまりちゃが甘えてお母さんを呼ぶ限り、お母さんは出てきてくれないんだよ」

「ゆぅぅぅぅぅぅ!? じゃ、じゃあどうしゅればおかーしゃんはかえってきちぇくりぇりゅのじぇ?」

「それはな、お前がこの自然の中で立派にやっていけることを証明すればいいのさ。 たとえば、あの壮大な森を超えて一人で姉妹のところまで辿り着いたり、とかね」

優しげな声と共に青年が指刺したのは、背の高い雑草の群生した草むら。
人間なら一跨ぎで超えられるその森を、赤まりさはゴクリと喉をならしながら見つめる。

「や、やるのじぇ! まりちゃはおかーしゃんにみとめてもりゃうのじぇ!」

「よし、行け! まりさ! おかーさんを取り戻すためにー!」

「ゆおぉぉぉぉおお、なのじぇぇぇぇぇ!!」

無責任な青年の声に後押しされ、気合と共に勢いよく草むらに飛び込み見えなくなった赤まりさ。
すでに広く知られている事だが、生まれたての赤ゆっくりの体は脆く、小さな段差や突起すら時には命を脅かす凶器となる。
そんな赤ゆっくりが鋭利な草の群れに突っ込んだのである。

「ゆっぎゃぁぁぁぁぁあああ! まりちゃの、まりちゃのおめめぎゃぁぁぁあああ! しぇきゃいをみとおしゅせんりぎゃんしゃんぎゃぁぁぁぁああ!」

草むらの一部がガサガサと揺れ、少し遅れて悲鳴が聞こえてきた。
おそらくあの辺りに生えていた草で、目を切ってしまったのだろう。
先程地面に落ちた程度とは比較にならない激痛に転がり身をよじる。
しかし、痛みに転がれば、今度は別の草によって体を切り刻まれる。

「いぢゃっ! あんよがいちゃい! いぢゃいよぉぉぉおおお!!」

目を切って転がった際に足に大きな裂傷が出来て、跳ねることが出来なくなった。

「ゆぴぃぃぃ!? まりちゃのおきゃじゃりしゃんぎゃぁぁぁぁぁあ……」

帽子には無数の切り傷が入り、赤まりさが気づいた頃にはすでにバラバラの布きれになっていた。

「ゆひっ……ゆひっ……まりちゃのほうちぇきもまっちゃおにょきんぱつしゃん………ちゃくましいおしゃげしゃん……」

細い髪は最も脆く、たとえ赤まりさが自分で動かなくても、風が吹いて草が揺れただけで勝手に切られていった。

「ゆひゃぃぃ…………ふぁりふぁふぉふぉふひふぁ…………」

口に草が入ってきた時に慌てて口内をめちゃくちゃに切ってしまい、喋ることすらできなくなった。

………
……
…







「………っ! ……ゅっ……ゅっ……ゅっ………」

2分後、まるで草むらが異物を吐き出したかのように、赤まりさは転がり出てきた。
全身の傷、というより傷が無い場所が殆ど無い。

最初に失っただろう左目は、綺麗に真っ二つ。 右目は瞼が無くなっていたが無事のようだ。
切り傷は底部が最も酷く、不揃いな格子目のようにズタズタに切り裂かれており、大きな傷口からは餡子がぽろぽろと零れだしていた。
帽子はすでに無く、おさげはもちろん髪もほとんど無くなっていた。 ひどい部分は頭皮ごと切り取られている。
口には縦に大きな裂傷、その他一文字の小傷を幾つもこさえていた。
歯が無い部分は抜けた欠けたではなく、歯茎ごと切り取られたのだろう。

餡子が露出している部分が多いせいもあり、食べかけのおはぎのようになっていた。
草むらの中にいるだけでここまでボロボロになる生物が赤ゆっくりの他にいるだろうか。

「おおぅ……ちょっとお仕置きのつもりがこんなことに……ゆっくりってある意味すげーな……」

あまりゆっくりには詳しくない青年。 ここまで赤ゆっくりが脆い存在だと、本当に知らなかったのだろう。
赤まりさは時折、息と共に小さな掠れ声を漏らし、ピクピクと痙攣している。
いまさらになって若干の罪悪感に苛まれたのか、罪滅ぼしとばかりに青年は瀕死の赤まりさに声をかけた。

「おい! まりさ! しっかりしろ! お母さんがついに来てくれたぞ!」

「ゅ……!……ぉ………が………ゃん……」

その言葉に一回大きく痙攣し、一つだけ辛うじて残った目に光が宿る。

「俺が今連れてくるから待ってろよ! 死ぬんじゃないぞ!(こう言っておけば最後にいい夢見ながら死ねるだろ……南無ー)」

青年はそう言い残して、赤まりさを死の淵まで追い込んだ草むらを一跨ぎで超えて走っていった。










「……ゅ……! ぃ…ぎ……!」

混濁していた意識が中途半端に覚醒してしまった為、痛覚が戻ってきたのだろう。
体は殆ど動いていないが、おそらく赤まりさは凄まじい痛みを感じているはずだ。
通常、赤ゆっくりなら確実にショック死している程に。

「ま……り………ぢゃ………ぉが………に」

だが、先程の青年の言葉が赤まりさに生きる活力を与えた。
母親に会うまで生きるという活力を。
その言葉を嘘とも思わずに。 青年が残りの姉妹を興味本位で持ち帰り、すでに帰路についているとも知らずに。

「………っ! …………っ!」

殆ど残っていない歯を食いしばって、断続的に襲ってくる痛みに耐え続ける。
風が吹くたび、全身の傷口に辛味を擦り付けられるような激痛が赤まりさを襲う。
それでも赤まりさは死なない。 もう痛みでは死ねないのだろう。

「………ぉ……がー………じゃ………」

青年が戯れに残していった言葉は赤まりさに希望と絶望の両方を与えた。

少しずつ少しずつ、体中の傷口から零れていく赤まりさの中身。

心はもう諦めてくれない。 死ぬ事も狂う事も許してはくれない。

この小さな身体が生きる事を諦めてくれるまで、赤まりさの苦痛は終わらない。












====================================

小ネタというには長くなってしまいました。
次は人間無しを書いてみたいものです。

【過去作】
anko4403:まりさと大きな石

「anko4408 まりちゃと草むらの森」をウィキ内検索
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