ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1862 蹴る
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ankoss
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注意書
*相変わらず駄文です。
*誤字脱字があるかも知れませんがご容赦を
*一部のゆっくりが漢字を使います。
*人間がちょっとだけ酷い目にあいます
*anko1826『殴る』の続きになります。
*3作目になります、生温かい目で見守ってください。
ピンポーン
「お姉さん、お客さんお客さん」
「ん?先輩っスね、きめぇ丸お出迎えお願いっス」
「おお、お迎えお迎え」
ドアの向こうから後輩とその飼いゆの声が聞こえてくる
前回のお家宣言被害の後、会社でそれをネタに雑談していると後輩がゆっくり用の忌避剤を分けてくれる言う
そんな訳で会社の休みに後輩の家に訪れたのはいいのだが。
「おお、お兄さん、いらっしゃいいらっしゃ・・・」
「悪い、タオル貸してくれ」
「きめぇ丸?先輩?いつまで玄関に居るんっスか?」
「お姉さん、お兄さんが・・・・・」
「うわ、先輩なんでそんなに汚いんっスか」
「いや、それがな・・・・」
『蹴る』
忌避剤を貰う為に出掛ける用意をしていたのだが家を出るにはかなり時間に余裕が出来てしまった。
後輩の家までは自転車で20分ほど掛るのだが約束は10時、そして今は9時だ
準備が整ってしまったので今更家で時間を潰すのもアレなので自転車ではなく徒歩で向かうことにした。
徒歩でなら40~50分位は掛かるがたまには奴らの言う『ゆっくり』を体感するものいいだろう。
「そう言えば、あの時のゆっくりは群れで一番強いとか言ってたけどこの辺りにも本格的にゆっくりが入ってきたのか」
周囲を田んぼと畑、山に囲まれゆっくりが住み着くには十分な環境が揃っている事を再確認し
これからのゆっくりへの対策を考えつつ、山の新緑を楽しみながら歩いていくと茂みから何かが飛び出してきた。
「ゆっへん、ここはまりささまのみちなのぜ!とおしてほしかったらあまあまをよこすのぜ!!」
「は?」
「ゆへへ、まりささまはむれでいちばんつよいのぜ!さからわないほうがいいのぜ」
目の前に現れたゆっくりまりさは定番の挨拶である『ゆっくりしていってね』すらなく山賊まがいの要求を突きつけてきたのだ。
ただ歩いているのにも飽きて来てた所に丁度いい、少し時間潰しに協力して貰おう。
「おい、ちょっと聞きたいことがあるんだが」
「ゆ?そんなことよりさっさとあまあまをだすんだぜ!」
「あぁ、質問に答えてくれたら考えてやる」
「はぁ?なにいってるのぜ!!いいからあまあまよこすのぜ!!!」
「そんな態度でいいのか?おまえはあまあまが欲しいんだろ?」
「そうなんだぜ、ここをとおりたかったらあまあまをよこすのぜ」
「俺はここを通らずに帰ってもいいんだぞ、そうすればお前にあまあまをやる必要も無いしな」
「そ、それはだめなんだぜ!まりさはあまあまがほしいのぜ」
「だったら質問に答えろ」
「いいから、ゆっくりいそいであまあまをだすのぜ」
「はぁ・・いいか?俺が帰ったらこんな田舎だ、次はいつ人が通るかわからないんだぞ」
「ゆ?」
「通ったとしても車かトラクターだ、そんなのの前に飛び出したら潰されて死ぬだろうな」
「ゆゆ!!」
「どうだ、質問に答えてくれる気にはなったか?」
「しかたないのぜ、こたえてやるからあまあまをよこすのぜ!たくさんでいいのぜ」
「いや、質問に答える方が先だ、わかったか?」
「ゆぎぎぎ、ゆっくりりかいしたのぜ」
なんとか質問ができる状態にはできた、まともな答えが返って来ないとは思うがその辺はどうでもいい
「まりさ、お前の居る群れってのはどのくらいのゆっくりが居るんだ?」
「たくさんなのぜ!」
「あー、そう言えばお前らって2までしか数えられないんだったな」
「ゆゆ?」
「聞き方を変えよう、お前の群れにはどんなゆっくりが居るんだ?」
「まりさにれいむ、ありすやぱちゅりー、ちぇんとみょんもいるのぜ」
この間の黒帽子がまりさで赤リボンがれいむなのは分かったがテレビ等ではこいつ等を一括りに『ゆっくり』としか呼ばないし
雑誌には載っていたがおぼろげにしか記憶をしていない、なので名前だけではさっぱりだ。
兎に角6種類のゆっくりが入り込んできたのは分かった、後輩にでも聞けば色々分かるだろう
「では、次の質問だ」
「ゆゆ!!まだしつもんさんがあるのぜ?」
「誰も一つだけとは言ってないだろ?」
「ゆ、じゃあゆっくりしないでしつもんさんをするのぜ」
「ゆっくりの癖に忙しい奴だな、まあいい、この辺りに他の群れはあるのか?」
「まりさたちのむれいがいのゆっくりはみたことないのぜ」
だと、この間のまりさはコイツの群れのゆっくりって事になるのか
コイツのようなゲスが多い様なら早めに駆除した方がいいのだろうが・・・・正直面倒だ
「しつもんさんはおわりなのぜ?」
「ああ、もう聞く事は無いな」
「それならあまあまをよこすのぜ!!」
「え?やらないよ?」
「ゆがーん、どうしてなんだぜ!!しつもんさんにはこたえたのぜ!」
「ああ、質問に答えたらあまあまをやるかを考えてやるって言ったんだ」
「ゆ?」
「それで考えた結果、あげない事にしたんだよ」
「ゆゆゆ!!!もう、おこったのぜ!!うそつきはせいっさいするのぜ」
あまあまを貰えない事に怒ったまりさが足へ体当たりをし始めた。
相変わらずマッサージにすらならない体当たりを続けるまりさの帽子に手を伸ばしながら思う
まだ時間潰しは始まったばかりだ、もう少しこのまりさには付き合って貰わなければ困ると
「ゆへへ、どうなのぜ、あまあまをだすきになったのぜ?」
「あまあまは無いが、いい物をやるよ」
「ゆ?いいもの?つぼさんなのぶべっ」
前回も同じ事を言ったような気がするが饅頭如きの為にわざわざ別の台詞を用意するなんて勿体無い
まりさの顔面を蹴飛ばしながら帽子を奪う、ゆっくりは衝撃を与えた時の反動とリアクションが心地良い
なので今回はまりさを使って石蹴りをしようと思う、道端に転がっている石を前方に蹴り出し、その石に向かって歩みを進める
誰しもが小さい時にやった事があるはずだ、ちなみに帽子を奪ったのにはキチンと理由があるそれは・・・
「いだいいいいいい、もうおうちかえるうううう」
「おいおい、帰るのはいいが帽子はいいのか?」
「ゆゆ!!!まりさのすてきなおぼうしかえしてね!」
ゆっくりにとって帽子やリボン等のお飾りは命の次、いや命と同じくらいに大切なものらしい
なんでもゆっくり同士はお飾りで固体を判別し、お飾りが無いものや壊れているものは迫害され酷い時は殺されてしまうそうだ
「かえしてね!まりさのおばふぇ!」
「まりさは群れで一番強いんだろ?取り返してみろよ」
「そうだよ!まりさはむげふっ」
「ほら、どうした?」
「まりさは、いちべへっ」
蹴り飛ばされては起き上がり帽子を求めて近寄る、そしてまた蹴り飛ばされ帽子を求めて這い寄る
そう、帽子を奪ったのはゆっくりの習性を利用して逃げ出せなくする為だったのだ。
これで思う存分まりさを蹴り続けられる、楽しい散歩になりそうだ
「よっと」
「ゆべ」
目がつぶれた
「まりさのひかりかがやくすてきなおめめがああ!!」
「ほっと」
「ゆが」
歯が砕けた
「まりさのしろくかがやくすてきなはがああああああ!!」
「はっ」
「ふご」
髪の毛が一部剥げた
「まりさのおうごんにかがやくすてきなかみのけさんがあああああああ!!」
「いやいや、輝きすぎだろお前」
石蹴りならぬゆ蹴りを楽しみならが道を歩いてどれ位経っただろうか、すっかりまりさからの声が聞こえなくなっている。
「さて、そろそろあいつの家に着く頃だな」
「ど・・・・・で・・・・・・・・の」
「ん?何か言ったか?」
「どおしてこんなことするのおおおおおお!」
「おお、意外と元気だな」
ボロボロになりながら自分の身に起こった出来事に説明を求めるゆっくりのような何か
折角楽しませてもらったのだお礼に説明してやっても罰はあたりはしないだろう
「どうしてって、お前らボールみたいだろ?」
「まりさはボールさんじゃないでしょおおおおおおおおおおお」
「え?ボールじゃないの?」
「あたりまえでしょおおお、まりさはゆっくりでしょおおお!」
「それじゃ、ボールじゃないまりさはゆっくりしないで消えてね」
「ゆゆ!!どういうことなの!!!ちょうてんかいさんはゆっくりできなぶべらっ」
ボールは友達、友達ではないゴミには早々に御退場願おう
雑木林へまりさを蹴り飛ばし、靴に付いた汚れを返し損ねた帽子で拭き取り同じく雑木林に放り込む
運が良ければ元の持ち主の下に戻れるだろう
「帰りにもゆっくりに会えればいいな」
そんな淡い期待を胸に秘め、再び歩き始めようとしたその時だった
まりさが消えた雑木林から何かが飛び出してきたのだ、先ほどのまりさが戻ってきたのかと目を向けると
「ゆ?にんげんさん、ゆっくりしていってね」
短い金髪に赤いカチューシャを着けたゆっくりが飛び出してきた。
雑誌で見た記憶では確かゆっくりありすという名前のゆっくりだと思うのだが、確信がもてない
「ありすはありすよ、にんげんさんはゆっくりできるにんげんさん?」
どうやら、ありすで良かったようだ。
「ん?ああ、さっきまでゆっくりしてたんだがな」
「ゆゆ!!それはたいへんだわ!ありすがきょうりょくしてあげるからゆっくりしましょう!」
先ほどのまりさとは違い善良なゆっくりのようだ。
お誘いを断るのはこのありすに対して失礼だろうが一応確認をした方がいいだろう
「本当に協力してくれるのか?」
「もちろんよ!とかいはなありすがゆっくりさせてあげるわ」
「そうか、ありがとう」
足元のありすを胸の高さまで持ち上げながら前方に人が居ないことを確認する。
「ゆ?にんげんさん、ありすはなにをすればいいのかしら?」
安全を確認できた後はありすをゆっくりしたスピードで前方やや低めに放り投げる
「ゆ~♪おそらを・・・」
放り投げたありすを追いながら着地地点の真横に左足を置く
「とんでる・・」
そして、落ちて来るありすを右足の甲で捕らえ
「みたぶべっ」
全力で振り抜く
ところで水がパンパンに入った風船を全力で蹴飛ばすとどうなるかご存知だろうか。
答えは簡単だ、『破裂して水浸しになる』だ
ならば、餡子よりも水分の多いカスタードがたっぷり詰まったありすを全力で蹴飛ばすと?
バンッ!!!
「うお!!!」
そう、『破裂してカスタードまみれになる』のだ
「あ、ありえねぇー、コイツの中身って餡子じゃないのかよ・・・・」
全身をカスタードまみれにし自分の曖昧な記憶と勘違いを呪う
「はぁ・・・・あいつの家でタオルでも貸してもらおう・・・はぁ・・・」
先ほどまでの高揚感は何処かへ消え去り意気消沈しきったまま歩き、先ほど目的地に到着したのだ。
「おお、災難災難」
「先輩、少しゆっくりについて勉強した方がいいっスね」
「ああ、とりあえず先にタオルを貸してくれ、甘ったるくて仕方ない」
「おお、了解了解」
「濡れタオルの方がいいっスね、ゆっくり急ぐっス」
「いや、普通に急いでくれ」
ドタバタと家の中に戻っていく後輩と飼いゆ、それを見ながら思わず呟く
「はぁ、ゆっくりした結果がこれだよ・・・・」
あとがき
前回の予告通りにゆ虐SSの投稿になります。
我慢あき様、挿絵を描いて頂きありがとうございます。
これを励みに頑張ってゆ虐SSを書きたいと思います。
今まで書いた物
anko1826 『殴る』
anko1842 『伝える』
*相変わらず駄文です。
*誤字脱字があるかも知れませんがご容赦を
*一部のゆっくりが漢字を使います。
*人間がちょっとだけ酷い目にあいます
*anko1826『殴る』の続きになります。
*3作目になります、生温かい目で見守ってください。
ピンポーン
「お姉さん、お客さんお客さん」
「ん?先輩っスね、きめぇ丸お出迎えお願いっス」
「おお、お迎えお迎え」
ドアの向こうから後輩とその飼いゆの声が聞こえてくる
前回のお家宣言被害の後、会社でそれをネタに雑談していると後輩がゆっくり用の忌避剤を分けてくれる言う
そんな訳で会社の休みに後輩の家に訪れたのはいいのだが。
「おお、お兄さん、いらっしゃいいらっしゃ・・・」
「悪い、タオル貸してくれ」
「きめぇ丸?先輩?いつまで玄関に居るんっスか?」
「お姉さん、お兄さんが・・・・・」
「うわ、先輩なんでそんなに汚いんっスか」
「いや、それがな・・・・」
『蹴る』
忌避剤を貰う為に出掛ける用意をしていたのだが家を出るにはかなり時間に余裕が出来てしまった。
後輩の家までは自転車で20分ほど掛るのだが約束は10時、そして今は9時だ
準備が整ってしまったので今更家で時間を潰すのもアレなので自転車ではなく徒歩で向かうことにした。
徒歩でなら40~50分位は掛かるがたまには奴らの言う『ゆっくり』を体感するものいいだろう。
「そう言えば、あの時のゆっくりは群れで一番強いとか言ってたけどこの辺りにも本格的にゆっくりが入ってきたのか」
周囲を田んぼと畑、山に囲まれゆっくりが住み着くには十分な環境が揃っている事を再確認し
これからのゆっくりへの対策を考えつつ、山の新緑を楽しみながら歩いていくと茂みから何かが飛び出してきた。
「ゆっへん、ここはまりささまのみちなのぜ!とおしてほしかったらあまあまをよこすのぜ!!」
「は?」
「ゆへへ、まりささまはむれでいちばんつよいのぜ!さからわないほうがいいのぜ」
目の前に現れたゆっくりまりさは定番の挨拶である『ゆっくりしていってね』すらなく山賊まがいの要求を突きつけてきたのだ。
ただ歩いているのにも飽きて来てた所に丁度いい、少し時間潰しに協力して貰おう。
「おい、ちょっと聞きたいことがあるんだが」
「ゆ?そんなことよりさっさとあまあまをだすんだぜ!」
「あぁ、質問に答えてくれたら考えてやる」
「はぁ?なにいってるのぜ!!いいからあまあまよこすのぜ!!!」
「そんな態度でいいのか?おまえはあまあまが欲しいんだろ?」
「そうなんだぜ、ここをとおりたかったらあまあまをよこすのぜ」
「俺はここを通らずに帰ってもいいんだぞ、そうすればお前にあまあまをやる必要も無いしな」
「そ、それはだめなんだぜ!まりさはあまあまがほしいのぜ」
「だったら質問に答えろ」
「いいから、ゆっくりいそいであまあまをだすのぜ」
「はぁ・・いいか?俺が帰ったらこんな田舎だ、次はいつ人が通るかわからないんだぞ」
「ゆ?」
「通ったとしても車かトラクターだ、そんなのの前に飛び出したら潰されて死ぬだろうな」
「ゆゆ!!」
「どうだ、質問に答えてくれる気にはなったか?」
「しかたないのぜ、こたえてやるからあまあまをよこすのぜ!たくさんでいいのぜ」
「いや、質問に答える方が先だ、わかったか?」
「ゆぎぎぎ、ゆっくりりかいしたのぜ」
なんとか質問ができる状態にはできた、まともな答えが返って来ないとは思うがその辺はどうでもいい
「まりさ、お前の居る群れってのはどのくらいのゆっくりが居るんだ?」
「たくさんなのぜ!」
「あー、そう言えばお前らって2までしか数えられないんだったな」
「ゆゆ?」
「聞き方を変えよう、お前の群れにはどんなゆっくりが居るんだ?」
「まりさにれいむ、ありすやぱちゅりー、ちぇんとみょんもいるのぜ」
この間の黒帽子がまりさで赤リボンがれいむなのは分かったがテレビ等ではこいつ等を一括りに『ゆっくり』としか呼ばないし
雑誌には載っていたがおぼろげにしか記憶をしていない、なので名前だけではさっぱりだ。
兎に角6種類のゆっくりが入り込んできたのは分かった、後輩にでも聞けば色々分かるだろう
「では、次の質問だ」
「ゆゆ!!まだしつもんさんがあるのぜ?」
「誰も一つだけとは言ってないだろ?」
「ゆ、じゃあゆっくりしないでしつもんさんをするのぜ」
「ゆっくりの癖に忙しい奴だな、まあいい、この辺りに他の群れはあるのか?」
「まりさたちのむれいがいのゆっくりはみたことないのぜ」
だと、この間のまりさはコイツの群れのゆっくりって事になるのか
コイツのようなゲスが多い様なら早めに駆除した方がいいのだろうが・・・・正直面倒だ
「しつもんさんはおわりなのぜ?」
「ああ、もう聞く事は無いな」
「それならあまあまをよこすのぜ!!」
「え?やらないよ?」
「ゆがーん、どうしてなんだぜ!!しつもんさんにはこたえたのぜ!」
「ああ、質問に答えたらあまあまをやるかを考えてやるって言ったんだ」
「ゆ?」
「それで考えた結果、あげない事にしたんだよ」
「ゆゆゆ!!!もう、おこったのぜ!!うそつきはせいっさいするのぜ」
あまあまを貰えない事に怒ったまりさが足へ体当たりをし始めた。
相変わらずマッサージにすらならない体当たりを続けるまりさの帽子に手を伸ばしながら思う
まだ時間潰しは始まったばかりだ、もう少しこのまりさには付き合って貰わなければ困ると
「ゆへへ、どうなのぜ、あまあまをだすきになったのぜ?」
「あまあまは無いが、いい物をやるよ」
「ゆ?いいもの?つぼさんなのぶべっ」
前回も同じ事を言ったような気がするが饅頭如きの為にわざわざ別の台詞を用意するなんて勿体無い
まりさの顔面を蹴飛ばしながら帽子を奪う、ゆっくりは衝撃を与えた時の反動とリアクションが心地良い
なので今回はまりさを使って石蹴りをしようと思う、道端に転がっている石を前方に蹴り出し、その石に向かって歩みを進める
誰しもが小さい時にやった事があるはずだ、ちなみに帽子を奪ったのにはキチンと理由があるそれは・・・
「いだいいいいいい、もうおうちかえるうううう」
「おいおい、帰るのはいいが帽子はいいのか?」
「ゆゆ!!!まりさのすてきなおぼうしかえしてね!」
ゆっくりにとって帽子やリボン等のお飾りは命の次、いや命と同じくらいに大切なものらしい
なんでもゆっくり同士はお飾りで固体を判別し、お飾りが無いものや壊れているものは迫害され酷い時は殺されてしまうそうだ
「かえしてね!まりさのおばふぇ!」
「まりさは群れで一番強いんだろ?取り返してみろよ」
「そうだよ!まりさはむげふっ」
「ほら、どうした?」
「まりさは、いちべへっ」
蹴り飛ばされては起き上がり帽子を求めて近寄る、そしてまた蹴り飛ばされ帽子を求めて這い寄る
そう、帽子を奪ったのはゆっくりの習性を利用して逃げ出せなくする為だったのだ。
これで思う存分まりさを蹴り続けられる、楽しい散歩になりそうだ
「よっと」
「ゆべ」
目がつぶれた
「まりさのひかりかがやくすてきなおめめがああ!!」
「ほっと」
「ゆが」
歯が砕けた
「まりさのしろくかがやくすてきなはがああああああ!!」
「はっ」
「ふご」
髪の毛が一部剥げた
「まりさのおうごんにかがやくすてきなかみのけさんがあああああああ!!」
「いやいや、輝きすぎだろお前」
石蹴りならぬゆ蹴りを楽しみならが道を歩いてどれ位経っただろうか、すっかりまりさからの声が聞こえなくなっている。
「さて、そろそろあいつの家に着く頃だな」
「ど・・・・・で・・・・・・・・の」
「ん?何か言ったか?」
「どおしてこんなことするのおおおおおお!」
「おお、意外と元気だな」
ボロボロになりながら自分の身に起こった出来事に説明を求めるゆっくりのような何か
折角楽しませてもらったのだお礼に説明してやっても罰はあたりはしないだろう
「どうしてって、お前らボールみたいだろ?」
「まりさはボールさんじゃないでしょおおおおおおおおおおお」
「え?ボールじゃないの?」
「あたりまえでしょおおお、まりさはゆっくりでしょおおお!」
「それじゃ、ボールじゃないまりさはゆっくりしないで消えてね」
「ゆゆ!!どういうことなの!!!ちょうてんかいさんはゆっくりできなぶべらっ」
ボールは友達、友達ではないゴミには早々に御退場願おう
雑木林へまりさを蹴り飛ばし、靴に付いた汚れを返し損ねた帽子で拭き取り同じく雑木林に放り込む
運が良ければ元の持ち主の下に戻れるだろう
「帰りにもゆっくりに会えればいいな」
そんな淡い期待を胸に秘め、再び歩き始めようとしたその時だった
まりさが消えた雑木林から何かが飛び出してきたのだ、先ほどのまりさが戻ってきたのかと目を向けると
「ゆ?にんげんさん、ゆっくりしていってね」
短い金髪に赤いカチューシャを着けたゆっくりが飛び出してきた。
雑誌で見た記憶では確かゆっくりありすという名前のゆっくりだと思うのだが、確信がもてない
「ありすはありすよ、にんげんさんはゆっくりできるにんげんさん?」
どうやら、ありすで良かったようだ。
「ん?ああ、さっきまでゆっくりしてたんだがな」
「ゆゆ!!それはたいへんだわ!ありすがきょうりょくしてあげるからゆっくりしましょう!」
先ほどのまりさとは違い善良なゆっくりのようだ。
お誘いを断るのはこのありすに対して失礼だろうが一応確認をした方がいいだろう
「本当に協力してくれるのか?」
「もちろんよ!とかいはなありすがゆっくりさせてあげるわ」
「そうか、ありがとう」
足元のありすを胸の高さまで持ち上げながら前方に人が居ないことを確認する。
「ゆ?にんげんさん、ありすはなにをすればいいのかしら?」
安全を確認できた後はありすをゆっくりしたスピードで前方やや低めに放り投げる
「ゆ~♪おそらを・・・」
放り投げたありすを追いながら着地地点の真横に左足を置く
「とんでる・・」
そして、落ちて来るありすを右足の甲で捕らえ
「みたぶべっ」
全力で振り抜く
ところで水がパンパンに入った風船を全力で蹴飛ばすとどうなるかご存知だろうか。
答えは簡単だ、『破裂して水浸しになる』だ
ならば、餡子よりも水分の多いカスタードがたっぷり詰まったありすを全力で蹴飛ばすと?
バンッ!!!
「うお!!!」
そう、『破裂してカスタードまみれになる』のだ
「あ、ありえねぇー、コイツの中身って餡子じゃないのかよ・・・・」
全身をカスタードまみれにし自分の曖昧な記憶と勘違いを呪う
「はぁ・・・・あいつの家でタオルでも貸してもらおう・・・はぁ・・・」
先ほどまでの高揚感は何処かへ消え去り意気消沈しきったまま歩き、先ほど目的地に到着したのだ。
「おお、災難災難」
「先輩、少しゆっくりについて勉強した方がいいっスね」
「ああ、とりあえず先にタオルを貸してくれ、甘ったるくて仕方ない」
「おお、了解了解」
「濡れタオルの方がいいっスね、ゆっくり急ぐっス」
「いや、普通に急いでくれ」
ドタバタと家の中に戻っていく後輩と飼いゆ、それを見ながら思わず呟く
「はぁ、ゆっくりした結果がこれだよ・・・・」
あとがき
前回の予告通りにゆ虐SSの投稿になります。
我慢あき様、挿絵を描いて頂きありがとうございます。
これを励みに頑張ってゆ虐SSを書きたいと思います。
今まで書いた物
anko1826 『殴る』
anko1842 『伝える』