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風林火山-11 - (2008/04/17 (木) 20:32:22) の1つ前との変更点

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#navi(風林火山) ―――――その光景に、勘助は目を丸くした。 「これが、『桟橋』・・・『空船』か」 ギーシュが必死にフーケと戦っている頃、勘助達は桟橋へとたどり着いた。 (話には聞いたのだが・・・やはり、己の目で見れば、違う) 改めて、この国の技術に驚かされる。 「時間が無い。急ごう」 ワルドが、驚いている勘助に声をかけた。 3人は、薄汚れた階段を昇りはじめた。 ―――ザッ 背後で、靴が地面と擦れる音がした。 「―――!?」 勘助とワルドが反応し、振り向いた。 そこには、フーケと共にいた、黒マントが立っていた。 「姫様っ!」 「ルイズッ!」 勘助とワルドが、黒マントの男とルイズの間に割って入る。 勘助は、デルフリンガーを。 ワルドは、杖を抜き、構えた。 黒マントは、呪文を唱えながら勘助とワルドを避けるように回り込み、ルイズへと迫った。 「姫様!」 勘助は機敏に反応し、ルイズをその手で抱えた。 そこへ、ワルドと黒マントが、同時に呪文を唱える。 だが、完成したのは黒マントの方が一瞬、早かった。 その呪文の正体に気づいたデルフリンガーが、声をあげる。 「『ライトニング・クラウド』!いけねぇ相棒!」 即座に、ルイズを後ろへと弾く。 「グッ」 瞬間、デルフリンガーを介して激しい電流が勘助の体を走り回る。 「勘助っ!」 腰を地面に打ち付けながらも、ルイズは思わず叫んだ。 黒マントは、その勢いのままルイズへと突進する。 「くそっ!」 そこへ、呪文を完成させたワルドの『エア・ハンマー』が叩きつけられた。 黒マントは、うめき声一つ上げずに、階段からはるか下へと落とされた。 「勘助!」 ルイズが、勘助を抱き上げる。 「大丈夫!?勘助!勘助!」 「姫様、ご無事で・・・」 朦朧とした意識の中、それだけを言うと、勘助の瞼は重なった「。 ―――――自分の、せいだ。 (私のせいで・・・勘助が・・・) 目にいっぱいに涙を浮かべて、ルイズは勘助を抱きかかえていた。 その横に、ワルドがスッとしゃがみ込み、勘助の脈をとっていた。 「大丈夫。どうやら、気を失っているだけのようだ」 ワルドは、やさしくルイズにささやく。 「でも、あれだけの攻撃を受けたんだもの・・・一刻も早く、治療しないと・・・」 ワルドが頷く。 「そうだね。・・・でも、ここから下に降りるには遠いし、それに、そんな時間もない。このまま、彼を連れて船に乗るしかないな。船医が居てくれることを祈ろう」 慰めるように優しく、ルイズの肩を抱きしめた。 2人は、気絶した勘助をレビテーションで移動させ、船へとたどり着いた。 そして、ワルドが交渉をすませ、特別に船を出発させることになった。 (やっぱり、ワルドは凄い・・・) ルイズは、何所か惹かれるように、ワルドの事を思った。 だが、同時にそれを意識する度に、チクリ、と得体の知れない胸の痛みをも味わっていた。 ふと視線をやると、目を閉じたまま浅く呼吸をしている、異相の青年の姿があった。 (勘助・・・) ―――――これは一体、どうしたのだろう。 辺りの混乱によって、勘助は深い眠りから目を覚ました。 キョロキョロと、周囲を見回してみる。 「ここは船の中だよ、相棒」 声は剣から発せられていた。 「相棒が黒マントにやられてから、あの男爵が相棒をここへ運んで、そのまま出発したんだ。今はアルビオンの目の前ってところだな」 「なるほど。だが、この騒ぎはいったいどういうことだ?」 深い眠りから目覚めたばかりでも、勘助の頭はしっかりと働いていた。 デルフリンガーが説明してくれたことに感謝しつつ、疑問をぶつける。 「どうやら、空賊に捕まったらしいね。そら、外から笑い声がするだろ?あれさ」 それに、目を見開いて驚いた。 「なんということだ!こんな時に捕まるとは、運がないな。して、姫様は・・・」 勘助の最大の心配事を聞いた。 最も、このアルビオンで事を行っているからには、恐らくは反乱軍の作戦の一つだろう。 トリステインの、それも上級の貴族であるルイズには、まだおいそれと手を出すことができないはずだ。 「さあ。娘っ子も表にいるようだが。まぁ、まだ捕まって何分もたっちゃいない。どうにかなってるってことは無いと思うがね」 それを聞いて、勘助は胸をなでおろす。 ついで、デルフリンガーと刀を手に取った。 「とにもかくにも、様子を見ねばならん」 言うと、そのまま船室のドアを開き、空賊達の前に姿をさらした。 「船の積み荷はすべて買った。料金は手前らの命だ」 そこには、空賊の頭と思われる人物と、頭を落とした船長らしき人物がいた。 「勘助、目を覚ましたのね!」 ルイズは、空賊に手を捕らえられながらも、勘助の姿を見ると言った。 ついで、空賊の頭が勘助を見やった。 「おぉ、まだいたのか・・・ほう、中々上等な装備じゃねぇか。そこの貴族の従者か?まぁいい。そいつもフン縛って連れて来い!」 ―――――捕らえられた勘助達は、船の営倉に閉じ込められた。 勘助は武器を取り上げられ、ルイズとワルドは杖を奪われていた。 周りには、うず高く積まれた積み荷があった。 酒樽や穀物の詰まった袋、武器や弾薬までもが雑然としてあった。 勘助とワルドが、それらを興味深く眺める中、ルイズが口を開いた。 「勘助、大丈夫なの・・・?」 見れば、体を縮こませたルイズが、心配そうな眼で勘助を見ていた。 昨日の出来事を、深く気に病んでいる様子だった。 「いえ、もう問題はございませぬ。しかし、不覚を取り、姫様を危険に晒してしまった。そのこと、深く反省しております。ワルド男爵がいなければ、今頃は二人とも生きてはいなかったでしょう」 慌てたようにルイズが言う。 「そ、そんなことないわよ!勘助がいなかったら・・・」 そこへ、ワルドが口を挟んできた。 「尤もだ。確かに、貴方は人を指揮し、戦略を立てる能力は素晴らしい。この僕でさえ、遠く及ばないだろう。その事は、身を持って理解した。」 勘助を正面に見据えながら、だが、と言葉を続ける。 「こういう事態とあれば話は別だ。訓練を受け、素晴らしい力を持っているようだが、いかんせんメイジとの戦闘経験が不足している。」 鋭い目で、勘助をにらんだ。 そして、一息貯めて、言った。 「それでは、ルイズは守れない。」 「ワルド!そこまで言わなくても!」 ルイズが慌てて口をはさむ。 「いや、事実だ。このことをしっかりと認識してもらわなくては、また同じ事になるかもわからない。なにせ、ここを上手く脱出した後は、さっきよりも余程危険なことになるのだからね」 ワルドはルイズに振り返り、言った。 「ルイズにも、そのことを認識して貰わなければならない。僕は、元々君たちの護衛の為に呼ばれたんだ。当然、君たちよりも強く、戦いに長けている。」 しっかりと、ルイズの目を見つめて、告げる。 「ルイズ。君を守れるのは、僕だけだ。」 じっと、ルイズの目をワルドは見つめた。 だが、不意にルイズは視線を逸らしてしまった。 「ふぅ。まぁ、まだ仕方ないね。でも、僕は急がないよ、ルイズ」 優しく、ワルドはルイズに囁いた。 その様子を、勘助は静かに見つめていた。 ―――――ガシャン、と突然扉が開かれた。 やせ過ぎの空賊だった。 その男は、じろりと三人を見回すと、どこか楽しそうに言った。 「お前たち、アルビオンの貴族派か?」 誰も答えない。 「おいおい、ダンマリじゃわからねぇよ。でも、そうだったら失礼したな。俺たちは、貴族派と手を結んでいてな。ここを自由に荒らす代わりに、王党派を捕まえる密命を帯びているのさ」 「じゃあ、やっぱり反乱軍の軍艦なのね?」 「いやいや、俺達は雇われているわけじゃねぇ。あくまで、利用し合う対等な関係さ。まぁ、お前らには関係無い。どうなんだ?貴族派か?そうだったら、きちんと港まで送ってやるよ」 勘助とワルドは、内心ほっとした。 ここで、しっかりとルイズが答えれば、ひとまずは危険を冒さずに港へと降りられる。 さらに、ここである程度気に入られれば、近くまでは危険を冒さずに行けるかもしれないのだ。 だが、ルイズは首を縦には振らなかった。 「誰が薄汚い反乱軍なものですか。私達は王党派への使いよ。まだ反乱軍が勝ったわけじゃないのだから、アルビオンは王国で、私たちトリステインを代表してそこに向かう貴族なのだから、大使ね。大使としての扱いを要求するわ」 「「な・・・」」 二人とも、思わず声が出てしまった。 ルイズは、それをジロリと睨むと、 「何よ、ウソついて頭を下げるくらいなら、死んだ方がマシよ」 と言い捨てた。 そんな様子を見て、空賊は呆れたように笑った。 「正直なのは美徳だが、長生きはできねぇな。まぁ、そこでよく考えて待っていろ。ただじゃ済まねぇだろうがな」 空賊は去って行った。 「ひ、姫様!一体何を・・・」 珍しく、勘助が狼狽している。 それを、どことなく楽しそうに見ながら、言った。 「最後の最後まで私はあきらめないわ。地面に叩きつけられる瞬間まで、ロープが伸びることを私は信じてる」 (姫様・・・) 苦々しい思いを持ちながら、しかし勘助の目には、ルイズがとても眩しく映った。 しかし、どう言っていいものか分からず、思わずため息をついた。 ワルドが寄ってきて、ルイズの肩を叩いた。 「いいぞ、ルイズ。さすがは僕の花嫁だ」 ルイズは、複雑な表情を浮かべて、うつむいた。 すると、扉が開いた。 先ほどの、空賊だった。 「頭がお呼びだ」 ―――――そこは、立派な部屋だった。 豪華な内装に、豪華なディナーテーブル。 その上座に、空賊の頭が座っていた。 大きな水晶のついた杖を持っている。 どうやら、メイジらしい。 それだけでなく、脇に控えている幾人もの空賊も、杖を持っていた。 「さて、単刀直入に言おうか。王党派と言ったな?」 「ええ、言ったわ」 「何をしに行くんだ?あいつらは、明日にも消えちまうよ」 頭は、歌うように笑って言った。 「貴族派につく気はないか?あいつらは、メイジを集めている。礼金も、たんまり弾んでくれるだろうさ」 「死んでもいやよ」 そう答えたルイズの体は、小刻みに震えていた。 怖いのだろう。 だが、それでもルイズは前を向いて、どうどうとしている。 (姫様が・・・!) 勘助は、目から涙が出そうだった。 あの、姫様が。 病弱で、今にも倒れてしまいそうだった姫様。 もう、一年も生きられぬと言い、いなくなってしまった姫様。 (その姫様が、ここまでにどうどうと・・・) そこまで思い、何かおかしなことを考えていることに気づいた。 (一体何を考えて・・・姫様が死んだ?馬鹿な) 一体、自分は何を考えているのだろうか。 勘助の敬愛する姫様は、ここにいるルイズだけであり、彼女は健康そのものといえよう。 気力も満ち、これから成長なさる方だ。 勘助は、自らのおかしな思考に呆れる思いだった。 「もう一度聞く。貴族派につく気はないかね?」 その言葉を聞き、勘助は今まで考えていたことを、内心で一笑して片付けた。 ルイズが、再び口を開く。 「たとえここで殺されようと、貴族派につくなんてことはあり得ないわ」 (ここまで言った以上、もうどうにもならん・・・頭を抑え、港まで何とか逃れるしかあるまい) 勘助は、あたりを見回し、行動する瞬間を探した。 ワルドも同じなのだろう。 彼も、周囲に気づかれぬように目をやり、腰を若干落とした。 だが。 頭は、突然大声で笑い出した。 「トリステインの貴族は、気ばかり強くてどうしようもないなぁ。まぁ、どこぞの国の恥知らず者どもよりは、何百倍もマシだけれどね」 それまでの態度を一変させた頭領に、3人は戸惑った。 「失礼した。貴族に名乗るのなら、こちらから名乗らなくては」 周りに控えた空賊共が、一律に笑いをおさめ、直立した。 頭は、カツラだったのだろう、黒髪を剥いだ。 ついで、眼帯を取り、作りものだったらしいヒゲをも取り外した。 すると、そこに現れたのは凛々しい金髪の青年だった。 「私は、アルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官・・・」 若者は、身なりを整え、威風堂々と声を発した。 「そして、アルビオン王国皇太子。ウェールズ・テューダーだ」 ―――――なんという・・・ 流石の勘助も、苦笑を隠すこともできないでいた。 (反乱軍を制圧するために、補給を断つという手段は定石といって良い。だが、大将自らがその船に乗り、賊として働くなど、古今東西聞いたことすらない) それだけ切羽詰まっているのだろう。 大将自らがとなれば、それこそ王軍は100の手勢すら無いのかもしれない。 そう思ってもおかしくは無い出来事である。 (もはや、崩れゆく旧権力に味方する者はおらんのだな) この国々の貴族たちは、己の国の名誉のためには命をも投げ捨ていると聞いた。 だが、実際は保身を第一に考え、利に貪欲な者達だったのだ。 甲斐の者達と何も変わらない。 だが、人である以上それは当然なのだろう。 越後の侍共は、主君の、上杉家の為に命をも捨てて戦った。 あのような豪傑共が多く集う国なぞ、極々希少な存在に違いない。 チラ、とウェールズを見た。 この国はもう、幾分とも持たないだろう。 様子を見る限り、今この瞬間に滅んでしまっても驚きはしない。 (だが、血は絶やしてはならぬ。王の血が残っている限り、国は滅びはしない。皇太子をトリステインに導き、その名の下に戦えば、味方の士気は著しく上がるだろう) 勘助は、すでにこの皇子をどうやってトリステインまで亡命させるかを考えていた。 #navi(風林火山)
#navi(風林火山) ―――――その光景に、勘助は目を丸くした。 「これが、『桟橋』・・・『空船』か」 ギーシュが必死にフーケと戦っている頃、勘助達は桟橋へとたどり着いた。 (話には聞いたのだが・・・やはり、己の目で見れば、違う) 改めて、この国の技術に驚かされる。 「時間が無い。急ごう」 ワルドが、驚いている勘助に声をかけた。 3人は、薄汚れた階段を昇りはじめた。 ―――ザッ 背後で、靴が地面と擦れる音がした。 「―――!?」 勘助とワルドが反応し、振り向いた。 そこには、フーケと共にいた、黒マントが立っていた。 「姫様っ!」 「ルイズッ!」 勘助とワルドが、黒マントの男とルイズの間に割って入る。 勘助は、デルフリンガーを。 ワルドは、杖を抜き、構えた。 黒マントは、呪文を唱えながら勘助とワルドを避けるように回り込み、ルイズへと迫った。 「姫様!」 勘助は機敏に反応し、ルイズをその手で抱えた。 そこへ、ワルドと黒マントが、同時に呪文を唱える。 だが、完成したのは黒マントの方が一瞬、早かった。 その呪文の正体に気づいたデルフリンガーが、声をあげる。 「『ライトニング・クラウド』!いけねぇ相棒!」 即座に、ルイズを後ろへと弾く。 「グッ」 瞬間、デルフリンガーを介して激しい電流が勘助の体を走り回る。 「勘助っ!」 腰を地面に打ち付けながらも、ルイズは思わず叫んだ。 黒マントは、その勢いのままルイズへと突進する。 「くそっ!」 そこへ、呪文を完成させたワルドの『エア・[[ハンマー]]』が叩きつけられた。 黒マントは、うめき声一つ上げずに、階段からはるか下へと落とされた。 「勘助!」 ルイズが、勘助を抱き上げる。 「大丈夫!?勘助!勘助!」 「姫様、ご無事で・・・」 朦朧とした意識の中、それだけを言うと、勘助の瞼は重なった「。 ―――――自分の、せいだ。 (私のせいで・・・勘助が・・・) 目にいっぱいに涙を浮かべて、ルイズは勘助を抱きかかえていた。 その横に、ワルドがスッとしゃがみ込み、勘助の脈をとっていた。 「大丈夫。どうやら、気を失っているだけのようだ」 ワルドは、やさしくルイズにささやく。 「でも、あれだけの攻撃を受けたんだもの・・・一刻も早く、治療しないと・・・」 ワルドが頷く。 「そうだね。・・・でも、ここから下に降りるには遠いし、それに、そんな時間もない。このまま、彼を連れて船に乗るしかないな。船医が居てくれることを祈ろう」 慰めるように優しく、ルイズの肩を抱きしめた。 2人は、気絶した勘助をレビテーションで移動させ、船へとたどり着いた。 そして、ワルドが交渉をすませ、特別に船を出発させることになった。 (やっぱり、ワルドは凄い・・・) ルイズは、何所か惹かれるように、ワルドの事を思った。 だが、同時にそれを意識する度に、チクリ、と得体の知れない胸の痛みをも味わっていた。 ふと視線をやると、目を閉じたまま浅く呼吸をしている、異相の青年の姿があった。 (勘助・・・) ―――――これは一体、どうしたのだろう。 辺りの混乱によって、勘助は深い眠りから目を覚ました。 キョロキョロと、周囲を見回してみる。 「ここは船の中だよ、相棒」 声は剣から発せられていた。 「相棒が黒マントにやられてから、あの男爵が相棒をここへ運んで、そのまま出発したんだ。今はアルビオンの目の前ってところだな」 「なるほど。だが、この騒ぎはいったいどういうことだ?」 深い眠りから目覚めたばかりでも、勘助の頭はしっかりと働いていた。 デルフリンガーが説明してくれたことに感謝しつつ、疑問をぶつける。 「どうやら、空賊に捕まったらしいね。そら、外から笑い声がするだろ?あれさ」 それに、目を見開いて驚いた。 「なんということだ!こんな時に捕まるとは、運がないな。して、姫様は・・・」 勘助の最大の心配事を聞いた。 最も、このアルビオンで事を行っているからには、恐らくは反乱軍の作戦の一つだろう。 トリステインの、それも上級の貴族であるルイズには、まだおいそれと手を出すことができないはずだ。 「さあ。娘っ子も表にいるようだが。まぁ、まだ捕まって何分もたっちゃいない。どうにかなってるってことは無いと思うがね」 それを聞いて、勘助は胸をなでおろす。 ついで、デルフリンガーと刀を手に取った。 「とにもかくにも、様子を見ねばならん」 言うと、そのまま船室のドアを開き、空賊達の前に姿をさらした。 「船の積み荷はすべて買った。料金は手前らの命だ」 そこには、空賊の頭と思われる人物と、頭を落とした船長らしき人物がいた。 「勘助、目を覚ましたのね!」 ルイズは、空賊に手を捕らえられながらも、勘助の姿を見ると言った。 ついで、空賊の頭が勘助を見やった。 「おぉ、まだいたのか・・・ほう、中々上等な装備じゃねぇか。そこの貴族の従者か?まぁいい。そいつもフン縛って連れて来い!」 ―――――捕らえられた勘助達は、船の営倉に閉じ込められた。 勘助は武器を取り上げられ、ルイズとワルドは杖を奪われていた。 周りには、うず高く積まれた積み荷があった。 酒樽や穀物の詰まった袋、武器や弾薬までもが雑然としてあった。 勘助とワルドが、それらを興味深く眺める中、ルイズが口を開いた。 「勘助、大丈夫なの・・・?」 見れば、体を縮こませたルイズが、心配そうな眼で勘助を見ていた。 昨日の出来事を、深く気に病んでいる様子だった。 「いえ、もう問題はございませぬ。しかし、不覚を取り、姫様を危険に晒してしまった。そのこと、深く反省しております。ワルド男爵がいなければ、今頃は二人とも生きてはいなかったでしょう」 慌てたようにルイズが言う。 「そ、そんなことないわよ!勘助がいなかったら・・・」 そこへ、ワルドが口を挟んできた。 「尤もだ。確かに、貴方は人を指揮し、戦略を立てる能力は素晴らしい。この僕でさえ、遠く及ばないだろう。その事は、身を持って理解した。」 勘助を正面に見据えながら、だが、と言葉を続ける。 「こういう事態とあれば話は別だ。訓練を受け、素晴らしい力を持っているようだが、いかんせんメイジとの戦闘経験が不足している。」 鋭い目で、勘助をにらんだ。 そして、一息貯めて、言った。 「それでは、ルイズは守れない。」 「ワルド!そこまで言わなくても!」 ルイズが慌てて口をはさむ。 「いや、事実だ。このことをしっかりと認識してもらわなくては、また同じ事になるかもわからない。なにせ、ここを上手く脱出した後は、さっきよりも余程危険なことになるのだからね」 ワルドはルイズに振り返り、言った。 「ルイズにも、そのことを認識して貰わなければならない。僕は、元々君たちの護衛の為に呼ばれたんだ。当然、君たちよりも強く、戦いに長けている。」 しっかりと、ルイズの目を見つめて、告げる。 「ルイズ。君を守れるのは、僕だけだ。」 じっと、ルイズの目をワルドは見つめた。 だが、不意にルイズは視線を逸らしてしまった。 「ふぅ。まぁ、まだ仕方ないね。でも、僕は急がないよ、ルイズ」 優しく、ワルドはルイズに囁いた。 その様子を、勘助は静かに見つめていた。 ―――――ガシャン、と突然扉が開かれた。 やせ過ぎの空賊だった。 その男は、じろりと三人を見回すと、どこか楽しそうに言った。 「お前たち、アルビオンの貴族派か?」 誰も答えない。 「おいおい、ダンマリじゃわからねぇよ。でも、そうだったら失礼したな。俺たちは、貴族派と手を結んでいてな。ここを自由に荒らす代わりに、王党派を捕まえる密命を帯びているのさ」 「じゃあ、やっぱり反乱軍の軍艦なのね?」 「いやいや、俺達は雇われているわけじゃねぇ。あくまで、利用し合う対等な関係さ。まぁ、お前らには関係無い。どうなんだ?貴族派か?そうだったら、きちんと港まで送ってやるよ」 勘助とワルドは、内心ほっとした。 ここで、しっかりとルイズが答えれば、ひとまずは危険を冒さずに港へと降りられる。 さらに、ここである程度気に入られれば、近くまでは危険を冒さずに行けるかもしれないのだ。 だが、ルイズは首を縦には振らなかった。 「誰が薄汚い反乱軍なものですか。私達は王党派への使いよ。まだ反乱軍が勝ったわけじゃないのだから、アルビオンは王国で、私たちトリステインを代表してそこに向かう貴族なのだから、大使ね。大使としての扱いを要求するわ」 「「な・・・」」 二人とも、思わず声が出てしまった。 ルイズは、それをジロリと睨むと、 「何よ、ウソついて頭を下げるくらいなら、死んだ方がマシよ」 と言い捨てた。 そんな様子を見て、空賊は呆れたように笑った。 「正直なのは美徳だが、長生きはできねぇな。まぁ、そこでよく考えて待っていろ。ただじゃ済まねぇだろうがな」 空賊は去って行った。 「ひ、姫様!一体何を・・・」 珍しく、勘助が狼狽している。 それを、どことなく楽しそうに見ながら、言った。 「最後の最後まで私はあきらめないわ。地面に叩きつけられる瞬間まで、ロープが伸びることを私は信じてる」 (姫様・・・) 苦々しい思いを持ちながら、しかし勘助の目には、ルイズがとても眩しく映った。 しかし、どう言っていいものか分からず、思わずため息をついた。 ワルドが寄ってきて、ルイズの肩を叩いた。 「いいぞ、ルイズ。さすがは僕の花嫁だ」 ルイズは、複雑な表情を浮かべて、うつむいた。 すると、扉が開いた。 先ほどの、空賊だった。 「頭がお呼びだ」 ―――――そこは、立派な部屋だった。 豪華な内装に、豪華なディナーテーブル。 その上座に、空賊の頭が座っていた。 大きな水晶のついた杖を持っている。 どうやら、メイジらしい。 それだけでなく、脇に控えている幾人もの空賊も、杖を持っていた。 「さて、単刀直入に言おうか。王党派と言ったな?」 「ええ、言ったわ」 「何をしに行くんだ?あいつらは、明日にも消えちまうよ」 頭は、歌うように笑って言った。 「貴族派につく気はないか?あいつらは、メイジを集めている。礼金も、たんまり弾んでくれるだろうさ」 「死んでもいやよ」 そう答えたルイズの体は、小刻みに震えていた。 怖いのだろう。 だが、それでもルイズは前を向いて、どうどうとしている。 (姫様が・・・!) 勘助は、目から涙が出そうだった。 あの、姫様が。 病弱で、今にも倒れてしまいそうだった姫様。 もう、一年も生きられぬと言い、いなくなってしまった姫様。 (その姫様が、ここまでにどうどうと・・・) そこまで思い、何かおかしなことを考えていることに気づいた。 (一体何を考えて・・・姫様が死んだ?馬鹿な) 一体、自分は何を考えているのだろうか。 勘助の敬愛する姫様は、ここにいるルイズだけであり、彼女は健康そのものといえよう。 気力も満ち、これから成長なさる方だ。 勘助は、自らのおかしな思考に呆れる思いだった。 「もう一度聞く。貴族派につく気はないかね?」 その言葉を聞き、勘助は今まで考えていたことを、内心で一笑して片付けた。 ルイズが、再び口を開く。 「たとえここで殺されようと、貴族派につくなんてことはあり得ないわ」 (ここまで言った以上、もうどうにもならん・・・頭を抑え、港まで何とか逃れるしかあるまい) 勘助は、あたりを見回し、行動する瞬間を探した。 ワルドも同じなのだろう。 彼も、周囲に気づかれぬように目をやり、腰を若干落とした。 だが。 頭は、突然大声で笑い出した。 「トリステインの貴族は、気ばかり強くてどうしようもないなぁ。まぁ、どこぞの国の恥知らず者どもよりは、何百倍もマシだけれどね」 それまでの態度を一変させた頭領に、3人は戸惑った。 「失礼した。貴族に名乗るのなら、こちらから名乗らなくては」 周りに控えた空賊共が、一律に笑いをおさめ、直立した。 頭は、カツラだったのだろう、黒髪を剥いだ。 ついで、眼帯を取り、作りものだったらしいヒゲをも取り外した。 すると、そこに現れたのは凛々しい金髪の青年だった。 「私は、アルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官・・・」 若者は、身なりを整え、威風堂々と声を発した。 「そして、アルビオン王国皇太子。ウェールズ・テューダーだ」 ―――――なんという・・・ 流石の勘助も、苦笑を隠すこともできないでいた。 (反乱軍を制圧するために、補給を断つという手段は定石といって良い。だが、大将自らがその船に乗り、賊として働くなど、古今東西聞いたことすらない) それだけ切羽詰まっているのだろう。 大将自らがとなれば、それこそ王軍は100の手勢すら無いのかもしれない。 そう思ってもおかしくは無い出来事である。 (もはや、崩れゆく旧権力に味方する者はおらんのだな) この国々の貴族たちは、己の国の名誉のためには命をも投げ捨ていると聞いた。 だが、実際は保身を第一に考え、利に貪欲な者達だったのだ。 甲斐の者達と何も変わらない。 だが、人である以上それは当然なのだろう。 越後の侍共は、主君の、上杉家の為に命をも捨てて戦った。 あのような豪傑共が多く集う国なぞ、極々希少な存在に違いない。 チラ、とウェールズを見た。 この国はもう、幾分とも持たないだろう。 様子を見る限り、今この瞬間に滅んでしまっても驚きはしない。 (だが、血は絶やしてはならぬ。王の血が残っている限り、国は滅びはしない。皇太子をトリステインに導き、その名の下に戦えば、味方の士気は著しく上がるだろう) 勘助は、すでにこの皇子をどうやってトリステインまで亡命させるかを考えていた。 #navi(風林火山)

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