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  • ときめき☆ぜろのけ女学園-01一つ前との差分

「ときめき☆ぜろのけ女学園-01」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ときめき☆ぜろのけ女学園-01 - (2008/09/04 (木) 08:30:50) の1つ前との変更点

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#navi(ときめき☆ぜろのけ女学園)  トリステイン魔法学院、春の使い魔召喚の儀式。  それは2年次に進級する学生達が使い魔を召喚・契約し、自身の魔法属性と専門課程を決める重要な儀式だ。  しかしルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは既に使い魔召喚の呪文を数十回詠唱していたが、周囲には爆発で開いた穴が散見されるばかりで、使い魔に相応しい生物は影も形も見当たらない。 「ゼロのルイズは使い魔も召喚できないのか!」 「しょうがないよな。だってゼロのルイズだしさ」  生徒達の心無い声にルイズの胸は張り裂けそうになっていた。杖を握る手が震え、呪文を詠唱する口がこわばる。  コルベールは生徒達を下がらせてルイズの傍に立った。 「ミス・ヴァリエール、気負ってはいけませんよ」 「ミスタ・コルベール……」  自身の無能に落胆するルイズに優しくも力強くコルベールは説いた。 「使い魔はメイジの半身ともなる大事な存在です。そんなに落ち込んでいてはやってきてくれませんよ」 「でも私は……」 「無心に願いなさい。そうすればきっと始祖の導きであなたに相応しい使い魔を召喚する事ができるはずです」  コルベールの激励に、ルイズは呼吸を整えて再度杖を掲げる。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ。神聖で美しくそして強力な使い魔よ。私は心より求め訴えるわ。我が導きに応えなさい!!」  ルイズは願った。 (自分にも使い魔を、誰にも侮られない使い魔をください。魔法が使えない私にせめて胸を張れるような使い魔を……)  握り込んだ杖の先の地面が光を放って爆発する。巻き上がる土煙はこれまでの失敗よりもずっと激しく立ち昇り、広場を覆った。 「ケホ、ケホ……、つ、使い魔は?」  土煙が治まらないうちにルイズ・コルベールは爆心地を覗く。 「何これ……?」  爆発の中心地点だった場所の地面には何もいず、ただ地面が鏡のようにキラキラ輝いているのみだった。 「ほう、これは珍しいですね。召喚のゲートが維持されるとは」 「召喚のゲート?」 「ええ、ほかの皆さんの使い魔もこのゲートを通って召喚されたのですよ」 「ふーん……」  そう生返事を返しつつ、ルイズは好奇心からゲートに接近していった。  地面に置かれた大きな姿見のようなゲートをもっとよく見ようと、その縁に座って身を乗り出した……拍子にバランスを崩しつんのめる! 「え!?」  体勢を立て直そうとする間も無く、ルイズはゲートに飲み込まれてゲートごと姿を消してしまった。 『………』  コルベールを含め、その場にいる全員は呆然とゲートのあった地面を眺める事以外不可能だった。  ――ザー……  頬に当たる冷たい感触でルイズは目を覚ました。 「え……、雨……?」  ぼんやりした頭を振って記憶を復活させる。 「確か……ゲート、そう、召喚のゲートに飲み込まれたのよね……。……ここはいったいどこなのかしら……?」  雨の幕の向こうを見渡すと、前後は果てし無く続く石畳でできた道、左右は無数に並んだ石柱群。 「もしかして、ここって墓場!?」  嫌な場所に放り出されたと言わんばかりにルイズは立ち上がり、 「とにかく墓場って事は人里に近いって事よね。こんな場所に長居は無用だわ」  そう言ってとりあえず前方に向かって駆け出した。  ……それから数十分後、墓地の出口いまだ見えず。 「こ、この墓場何でこんなに広いのよ!?」  後半の全力疾走がたたって息を切らしているルイズの視界に、人影が飛び込んできた。 「あ……」  そこにたっていたのは、ルイズが見た事も無い奇妙な衣服(正史において彼女が召喚した使い魔の故郷で「着物」という)を纏った眼鏡の美女だった。 (凄い美人……。でも何ていうか……、墓場にいるのが似合いすぎてる……。もしかして……、幽霊?) 「あら、見ない顔ね」  その美貌に一瞬ドキッとしたルイズだったがそれも束の間、 「あなた転入生?」 「……っ」  顔を接近させてきた女性にルイズは硬直した。  それはそうだろう。女性の体はルイズのいる位置から1メイル程度の距離を維持している。にもかかわらず女性はルイズに顔を接近させてきたのだ。  ……首を伸ばして。 (怪物!!)  驚愕したルイズはその場から一目散に闘争したが、女性は首を伸ばして追跡する。 「ひ……、あっ」 「嫌ね。何をそんなに驚いてるの?」 「きゃ」  ルイズの進路を封鎖するように、女性は頭部を逆さ吊りにしてルイズの目の前に顔を出した。 「わかったわ。その慌てよう、学校をサボるつもりだったのね。いけない子。お仕置きが必要だわ」 「いやああ」  女性は伸ばした首をルイズの体に巻きつけていたが、突然その動きが停止する。 「あっ、い、いたっ、やだ、首つっちゃった。ちょ……、戻して戻して」  あまりに苦しげな女性の懇願に、ルイズは今自分が彼女の首に巻き付かれているという事も忘れどうすべきか考えた。 (も……、戻すって!? え、何、怖いし!! あ、でも凄く苦しそう……)  ルイズはとりあえず出てきた首を引っ込めればいいとばかり、胴体を押さえて首を押し戻し始めた。 「こ……、こうかしら?」 「いたいたいたいたいたいたい!! 無理やり押し込むなんて何て非常識な子!! どういう育ち方してきたのかしら!!」 「ひ……、非常識って!! そんな常識知るわけないでしょ!!」 「あー、もういいから背中のほくろ押して。ほら! 早く!!」 「ほ……、ほくろ?」  見ると確かにうなじと背中の境目付近にほくろがあった。 「これ?」  とルイズが押した途端、  シュルルルル……バチンッ 「ふう……」  伸びていた首が勢いよく縮んで人間と変わらない姿になると、女性は安堵の溜め息を吐いた。 「……サボろうとした事は大目に見ましょう。さ、行きなさい。授業が始まるわ」 「あ……、違うのよ。私……、道に迷って……」 「そう、じゃあ一緒に行きましょう」  そう言うと女性は再度首を巻き付けたルイズの体を引きずり、墓地の奥の方にある木造の建物の方に連れていった。 「やややや、そうじゃないのよーっ!」 「はい、席に着いてー。今日は我がもののけ女学園に転入生が来ました」  木造の建物が何なのかわからなかったルイズだったが、通された部屋を見て学校である事が即座にわかった。  魔法学院と比べれば狭いものの、椅子・黒板・机と授業に必要な設備がひと通り揃っていた。  しかしそこにいる女子生徒達は明らかに異様だった。  目が1つの者、頭部に皿が手に水掻きがある者、獣耳のある者、角のある者……。一見して人間に見える者は皆無だった。 (な……、何……)  すると椅子の上に奇妙な姿勢で座っている猫耳・猫しっぽの少女が興味深げにルイズを見て、 「転入生なんて何百年ぶりだろうね! びしょ濡れだけど濡れ女かな」 「やめてよ。あんな品の無いのが私と同種の訳ないでしょ」  そう否定した少女は、上半身こそ人間だったものの下半身は蛇だった。 (猫!? 蛇!?) 「お腹空いたね」 「あんた食いすぎ」 「でも何かいい匂いがする」  そんな会話を交わしているのは、緑・黄・赤の肌を持ち角が生えている3人の亜人の少女。 「ゴブリン!? ……あ、わかったわ、仮装パーティーね」  自分の目を信じられず無理やりそう納得しようとしたルイズだったが、 「匂う……」 「ひっ」  その言葉と共に顔を接近させルイズの納得を粉砕したのは、少女のような形の煙だった。 「処女の匂いがする」 「ほんとだ、処女の匂いだ」  さらに単眼の少女2人が追い討ちをかける。 (こんなのどう見ても人間じゃないわ) 「確かにこれは処女の匂い」 「匂う」 「匂うね」 「まさかそんな。人間じゃあるまいし」 「でも匂う」 (どうしよう……) 「それ……、人間なんじゃないの?」  冷気をまとった少女の言葉に、その場にいる全員がルイズに注目する。 「(な、何とか誤魔化さないと)え……と、ルイズ・ヴァリエール、せ……、西洋妖怪ハッグで……す……っ。よ……、よろしく」 「何だー、西洋妖怪かー」 「もーやだあ、びっくりしたあ」 「人間だったら……、ねえ」 「ほんとに……、ねえ」 「いろいろ……、ね」 「そう……、いろいろ」 「いろいろ?」  首を傾げつつ尋ねたルイズに少女達は、 「食う」 「犯す」 「イタズラしちゃう」  と答えを返したため、 「……ルイズ・ヴァリエール、西洋妖怪ハッグです。よろしくっ!」  ルイズは一生懸命「西洋妖怪」の部分をアピールした。 「(一刻も早くここから立ち去りたいわ!)――それで、あの、ミスっ、転入初日なんですけど、体調悪いんで早退してもいいですか?」 「確かに顔色がよくないわね」 「じゃあ私が送ってくよ」  そう声をかけてきたのは先程の猫耳・猫しっぽ少女だった。 「こんにちは、ルイズ。私は猫又のキリ」 「あ……、ありがとう。でも1人で帰れるから!」 「だって寮の部屋わかんないでしょ?」 「寮?」  もしかしてと思ったルイズの考えを裏付けるような女性教師の、 「我がもののけ女学園は全寮制です」  という一言で大きく打ちのめされたルイズだった。 「今空いてる部屋はここかなー。ペロと相部屋だね。ペロには私から伝えとくよ」  量の部屋に案内されて初めての和室を興味深げに眺めるルイズに、キリは簡単に相部屋になる生徒について説明した。 「じゃあゆっくり休んで、また明日ね」 「うん、ありがとう、キリ……(亜人だけどキリはいい子ね)」  そしてキリが部屋を出ていくと、 「でも私は逃げるけど」  と窓を開けてみたものの、 「ここどこ!?」  窓の下は断崖絶壁と荒海のため窓からの脱出を断念。それならと廊下の様子を伺うも、 「でか!!」  巨大な頭部のみの寮母の姿を見つけまたも断念。 「どうなってるのよ、もう! このままじゃ私モンスターや亜人に食べられるわ! どうにか……しないと……どうにか……」  枕に顔を突っ伏して善後策を練るも、疲労からやがて寝入ってしまうルイズだった。  ぺろ……ぺろ……  何かが胸を触る感触でルイズの意識は覚醒し始めた。 「やだ……、くすぐったい……ですよ、子爵……。ちょっ……いや、そんな所……っ」  そこでルイズははっとして目を覚ました。  目の前では女性教師が着ていたような着物を着崩した少女が、ルイズの足を舐め回していた。 「んー、おいち。キリから聞いたよ。よろしくね、ルイズ。あたしはあかなめのペロ」 「……あかなめ……」  ペロの口から長く伸びた舌にしばし硬直するルイズだったが、 「お風呂はどこー!?」  夜の学生寮にルイズの絶叫がこだまするのだった……。 #navi(ときめき☆ぜろのけ女学園)
#navi(ときめき☆ぜろのけ女学園)  トリステイン魔法学院、春の使い魔召喚の儀式。  それは2年次に進級する学生達が使い魔を召喚・契約し、自身の魔法属性と専門課程を決める重要な儀式だ。  しかしルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは既に使い魔召喚の呪文を数十回詠唱していたが、周囲には爆発で開いた穴が散見されるばかりで、使い魔に相応しい生物は影も形も見当たらない。 「[[ゼロのルイズ]]は使い魔も召喚できないのか!」 「しょうがないよな。だってゼロのルイズだしさ」  生徒達の心無い声にルイズの胸は張り裂けそうになっていた。杖を握る手が震え、呪文を詠唱する口がこわばる。  コルベールは生徒達を下がらせてルイズの傍に立った。 「ミス・ヴァリエール、気負ってはいけませんよ」 「ミスタ・コルベール……」  自身の無能に落胆するルイズに優しくも力強くコルベールは説いた。 「使い魔はメイジの半身ともなる大事な存在です。そんなに落ち込んでいてはやってきてくれませんよ」 「でも私は……」 「無心に願いなさい。そうすればきっと始祖の導きであなたに相応しい使い魔を召喚する事ができるはずです」  コルベールの激励に、ルイズは呼吸を整えて再度杖を掲げる。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ。神聖で美しくそして強力な使い魔よ。私は心より求め訴えるわ。我が導きに応えなさい!!」  ルイズは願った。 (自分にも使い魔を、誰にも侮られない使い魔をください。魔法が使えない私にせめて胸を張れるような使い魔を……)  握り込んだ杖の先の地面が光を放って爆発する。巻き上がる土煙はこれまでの失敗よりもずっと激しく立ち昇り、広場を覆った。 「ケホ、ケホ……、つ、使い魔は?」  土煙が治まらないうちにルイズ・コルベールは爆心地を覗く。 「何これ……?」  爆発の中心地点だった場所の地面には何もいず、ただ地面が鏡のようにキラキラ輝いているのみだった。 「ほう、これは珍しいですね。召喚のゲートが維持されるとは」 「召喚のゲート?」 「ええ、ほかの皆さんの使い魔もこのゲートを通って召喚されたのですよ」 「ふーん……」  そう生返事を返しつつ、ルイズは好奇心からゲートに接近していった。  地面に置かれた大きな姿見のようなゲートをもっとよく見ようと、その縁に座って身を乗り出した……拍子にバランスを崩しつんのめる! 「え!?」  体勢を立て直そうとする間も無く、ルイズはゲートに飲み込まれてゲートごと姿を消してしまった。 『………』  コルベールを含め、その場にいる全員は呆然とゲートのあった地面を眺める事以外不可能だった。  ――ザー……  頬に当たる冷たい感触でルイズは目を覚ました。 「え……、雨……?」  ぼんやりした頭を振って記憶を復活させる。 「確か……ゲート、そう、召喚のゲートに飲み込まれたのよね……。……ここはいったいどこなのかしら……?」  雨の幕の向こうを見渡すと、前後は果てし無く続く石畳でできた道、左右は無数に並んだ石柱群。 「もしかして、ここって墓場!?」  嫌な場所に放り出されたと言わんばかりにルイズは立ち上がり、 「とにかく墓場って事は人里に近いって事よね。こんな場所に長居は無用だわ」  そう言ってとりあえず前方に向かって駆け出した。  ……それから数十分後、墓地の出口いまだ見えず。 「こ、この墓場何でこんなに広いのよ!?」  後半の全力疾走がたたって息を切らしているルイズの視界に、人影が飛び込んできた。 「あ……」  そこにたっていたのは、ルイズが見た事も無い奇妙な衣服(正史において彼女が召喚した使い魔の故郷で「着物」という)を纏った眼鏡の美女だった。 (凄い美人……。でも何ていうか……、墓場にいるのが似合いすぎてる……。もしかして……、幽霊?) 「あら、見ない顔ね」  その美貌に一瞬ドキッとしたルイズだったがそれも束の間、 「あなた転入生?」 「……っ」  顔を接近させてきた女性にルイズは硬直した。  それはそうだろう。女性の体はルイズのいる位置から1メイル程度の距離を維持している。にもかかわらず女性はルイズに顔を接近させてきたのだ。  ……首を伸ばして。 (怪物!!)  驚愕したルイズはその場から一目散に闘争したが、女性は首を伸ばして追跡する。 「ひ……、あっ」 「嫌ね。何をそんなに驚いてるの?」 「きゃ」  ルイズの進路を封鎖するように、女性は頭部を逆さ吊りにしてルイズの目の前に顔を出した。 「わかったわ。その慌てよう、学校をサボるつもりだったのね。いけない子。お仕置きが必要だわ」 「いやああ」  女性は伸ばした首をルイズの体に巻きつけていたが、突然その動きが停止する。 「あっ、い、いたっ、やだ、首つっちゃった。ちょ……、戻して戻して」  あまりに苦しげな女性の懇願に、ルイズは今自分が彼女の首に巻き付かれているという事も忘れどうすべきか考えた。 (も……、戻すって!? え、何、怖いし!! あ、でも凄く苦しそう……)  ルイズはとりあえず出てきた首を引っ込めればいいとばかり、胴体を押さえて首を押し戻し始めた。 「こ……、こうかしら?」 「いたいたいたいたいたいたい!! 無理やり押し込むなんて何て非常識な子!! どういう育ち方してきたのかしら!!」 「ひ……、非常識って!! そんな常識知るわけないでしょ!!」 「あー、もういいから背中のほくろ押して。ほら! 早く!!」 「ほ……、ほくろ?」  見ると確かにうなじと背中の境目付近にほくろがあった。 「これ?」  とルイズが押した途端、  シュルルルル……バチンッ 「ふう……」  伸びていた首が勢いよく縮んで人間と変わらない姿になると、女性は安堵の溜め息を吐いた。 「……サボろうとした事は大目に見ましょう。さ、行きなさい。授業が始まるわ」 「あ……、違うのよ。私……、道に迷って……」 「そう、じゃあ一緒に行きましょう」  そう言うと女性は再度首を巻き付けたルイズの体を引きずり、墓地の奥の方にある木造の建物の方に連れていった。 「やややや、そうじゃないのよーっ!」 「はい、席に着いてー。今日は我がもののけ女学園に転入生が来ました」  木造の建物が何なのかわからなかったルイズだったが、通された部屋を見て学校である事が即座にわかった。  魔法学院と比べれば狭いものの、椅子・黒板・机と授業に必要な設備がひと通り揃っていた。  しかしそこにいる女子生徒達は明らかに異様だった。  目が1つの者、頭部に皿が手に水掻きがある者、獣耳のある者、角のある者……。一見して人間に見える者は皆無だった。 (な……、何……)  すると椅子の上に奇妙な姿勢で座っている猫耳・猫しっぽの少女が興味深げにルイズを見て、 「転入生なんて何百年ぶりだろうね! びしょ濡れだけど濡れ女かな」 「やめてよ。あんな品の無いのが私と同種の訳ないでしょ」  そう否定した少女は、上半身こそ人間だったものの下半身は蛇だった。 (猫!? 蛇!?) 「お腹空いたね」 「あんた食いすぎ」 「でも何かいい匂いがする」  そんな会話を交わしているのは、緑・黄・赤の肌を持ち角が生えている3人の亜人の少女。 「ゴブリン!? ……あ、わかったわ、仮装パーティーね」  自分の目を信じられず無理やりそう納得しようとしたルイズだったが、 「匂う……」 「ひっ」  その言葉と共に顔を接近させルイズの納得を粉砕したのは、少女のような形の煙だった。 「処女の匂いがする」 「ほんとだ、処女の匂いだ」  さらに単眼の少女2人が追い討ちをかける。 (こんなのどう見ても人間じゃないわ) 「確かにこれは処女の匂い」 「匂う」 「匂うね」 「まさかそんな。人間じゃあるまいし」 「でも匂う」 (どうしよう……) 「それ……、人間なんじゃないの?」  冷気をまとった少女の言葉に、その場にいる全員がルイズに注目する。 「(な、何とか誤魔化さないと)え……と、ルイズ・ヴァリエール、せ……、西洋妖怪ハッグで……す……っ。よ……、よろしく」 「何だー、西洋妖怪かー」 「もーやだあ、びっくりしたあ」 「人間だったら……、ねえ」 「ほんとに……、ねえ」 「いろいろ……、ね」 「そう……、いろいろ」 「いろいろ?」  首を傾げつつ尋ねたルイズに少女達は、 「食う」 「犯す」 「イタズラしちゃう」  と答えを返したため、 「……ルイズ・ヴァリエール、西洋妖怪ハッグです。よろしくっ!」  ルイズは一生懸命「西洋妖怪」の部分をアピールした。 「(一刻も早くここから立ち去りたいわ!)――それで、あの、ミスっ、転入初日なんですけど、体調悪いんで早退してもいいですか?」 「確かに顔色がよくないわね」 「じゃあ私が送ってくよ」  そう声をかけてきたのは先程の猫耳・猫しっぽ少女だった。 「こんにちは、ルイズ。私は猫又のキリ」 「あ……、ありがとう。でも1人で帰れるから!」 「だって寮の部屋わかんないでしょ?」 「寮?」  もしかしてと思ったルイズの考えを裏付けるような女性教師の、 「我がもののけ女学園は全寮制です」  という一言で大きく打ちのめされたルイズだった。 「今空いてる部屋はここかなー。ペロと相部屋だね。ペロには私から伝えとくよ」  量の部屋に案内されて初めての和室を興味深げに眺めるルイズに、キリは簡単に相部屋になる生徒について説明した。 「じゃあゆっくり休んで、また明日ね」 「うん、ありがとう、キリ……(亜人だけどキリはいい子ね)」  そしてキリが部屋を出ていくと、 「でも私は逃げるけど」  と窓を開けてみたものの、 「ここどこ!?」  窓の下は断崖絶壁と荒海のため窓からの脱出を断念。それならと廊下の様子を伺うも、 「でか!!」  巨大な頭部のみの寮母の姿を見つけまたも断念。 「どうなってるのよ、もう! このままじゃ私モンスターや亜人に食べられるわ! どうにか……しないと……どうにか……」  枕に顔を突っ伏して善後策を練るも、疲労からやがて寝入ってしまうルイズだった。  ぺろ……ぺろ……  何かが胸を触る感触でルイズの意識は覚醒し始めた。 「やだ……、くすぐったい……ですよ、子爵……。ちょっ……いや、そんな所……っ」  そこでルイズははっとして目を覚ました。  目の前では女性教師が着ていたような着物を着崩した少女が、ルイズの足を舐め回していた。 「んー、おいち。キリから聞いたよ。よろしくね、ルイズ。あたしはあかなめのペロ」 「……あかなめ……」  ペロの口から長く伸びた舌にしばし硬直するルイズだったが、 「お風呂はどこー!?」  夜の学生寮にルイズの絶叫がこだまするのだった……。 #navi(ときめき☆ぜろのけ女学園)

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