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「ゼロと損種実験体-01」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ゼロと損種実験体-01 - (2022/09/03 (土) 16:34:43) の1つ前との変更点

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#navi(ゼロと損種実験体) 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし"使い魔"を召喚せよ!」  呪文と共に少女は杖を振り下ろす。  それはメイジの半身とも言える存在を呼び出す魔法。  彼女のような学生は、現れる使い魔を見て自身のメイジとしての適正を知り、学ぶ属性を固定する。  そうして現れた召喚のゲートを潜り現れたそれは少女の、否、誰も想像しなかった物であった。 「なんなの? コレは……」  呟く少女の足元には、うつぶせに倒れ断末魔の声をあげ痙攣する生き物。  立ち上がれば二メイルを超えるであろう巨体を持つ生物。  それは人間のように二本の足で立つ生き物のように見えた。  それはカメレオンのような顔を持つ、おそらくは亜人であろう生き物であった。  そして、その亜人の首にはナニかが貼りついていた。  それの首に貼りついた物は、肘から切り離された人間の腕に似ていた。  だが、そのナニかが人の腕であるはずがない。人間の腕であれば切り離された後も掴んだ手を離さないなどという事はありえない。  掴んだ手のひらが、首に癒着し融合するなどありえない。  少女の見下ろすなか、腕は亜人の首に溶け込み亜人はカタチを変える。 「どこだ? ここは」  そう言ったのは、火傷の痕だろうか? 顔の左側に大きな傷跡をもつ男だった。 「変化の先住魔法というやつでしょうか?」  突然の、真横からの男性の声に、少女は驚きにビクリと体を震わせそちらを見ると、そこに見知った教師を発見する。 「ミスタ・コルベール。コレはいったいなんなのでしょうか?」  それは当然の疑問であったが、コルベールはその答えを持たない。  単純に考えれば先住魔法を使う亜人。それだけで説明がつく。だが、それでは説明できないものがある。  それが、亜人の首に消えた腕のようなもの。コルベールは、正体の分からないそれを危険なものでないかと疑っていた。 「あなたは何者なのですか?」 「それは、こっちのセリフだ。俺をここに連れてきたのはお前達じゃないのか?」  睨みつけてくる男の、殺意すら含んだ剣呑な声にコルベールは内心身構えながらも表面上は笑顔で答える。 「失礼しました。私はコルベール。ここ、トリステイン魔法学院の教師をしている者です」 「魔法だと?」 「はい。どうかしましたか?」 「いや、なんでもない。それでどうして俺をこんな所に連れてきた?」 「それはですね。学院では、春に使い魔召喚の儀式を行っており、あなたはこちらのミス・ヴァリエールに召喚されたのです」  そう言って指し示された少女は、内心の脅えを隠し男を睨み返す。 「私があんたのご主人様になるルイズよ。あんたの名前は?」  怒鳴りつけるような声に、ここで男を刺激することを恐れているコルベールはギョッとするが、男は特に表情も変えずに答えた。 「アプトムだ」  かつては秘密結社であったクロノスが世界を支配するようになってから一年近い時が過ぎていた。  人々は最初クロノスの支配に戸惑っていたが、当初こそ圧倒的な暴力で大国の自慢の軍隊を蹴散らし、無力化させるような典型的な悪の組織の手法ではあったものの、その後は元々通常の人間(国際)社会が持っていた問題や歪み、不平等等々の問題を逆手に取るような画期的な統治政策を施行し、かつそれ以前にも実はクロノスは世界で大きな影響力を持っていた人々から「自主的な」支援を受けていた為、その伝手をフル活用した甲斐もあり、人々も時間と共に慣らされ受け入れ、当初はクロノスの構成員にしかいなかったゾアノイド、人を怪物のような姿に獣化させる調整を受けた者になる一般人も、驚く事に「自己志願者として」出るようになっていた。    だが当然、受け入れられない者もいる。    それは、クロノスが世界を侵略する戦争で戦った兵士であり、秘密結社であった頃のクロノスに理不尽な理由で生命を脅かされた被害者であった。  彼、アプトムはクロノスの調整実験において失敗作である損種実験体とされ、使い捨ての即戦力として、秘密結社であった頃のクロノスに敵対したガイバーと呼ばれる者に戦いを挑んだ過去を持つ者達の生き残りである。  アプトムがいつものように、クロノスにガイバー一味とされている瀬川兄妹の住むアパート周辺の見回りをしていた時、それは起こった。  何かに驚いたように目の前の空間を見つめる斥候用獣化兵。それが何に驚いているのかなど彼にはどうでもいい。  彼が倒すべき敵、今は行方不明のガイバーⅠ。深町晶は必ず瀬川兄妹の所に帰ってくる。ならば、自分のやるべきことは深町晶が帰ってくるまで他の何者からも兄妹の身を守ること。そう決めていた。だから、彼はそのゾアノイドを始末することにした。  それは簡単な作業であった。周囲への警戒を怠った獲物の背後に忍び寄り、後ろ首を掴む。  掴んだ手のひらはゾアノイドの首に融合し侵食する。これが彼の能力、融合捕食。あらゆる生物の肉体を細胞レベルで侵食、吸収し、それを己のエネルギーと変え同時に遺伝子情報から優れた形質をコピーする能力である。  そうして、取り込もうと同化したゾアノイドの視界がおかしなものを捉えた。  中空に浮かぶ鏡のような何か。それは、かつて出会った強大な力を持つ者が使った空間を越える力に似ていると彼は感じた。  その鏡を潜ると、どこに行ってしまうのかは分からなかったが、はっきりしていることがある。  融合捕食をしかけられたゾアノイドの右手が鏡に触れていたこと。そして、その身がその鏡に吸い込まれそうになっていることである。  その鏡に吸収された場合、自分がどこに移動させられるのかは分からない。分かるのは、それを許してはいけないという事実だけ。彼は、瀬川兄妹から離れるわけにはいかないのだから。  決断は一瞬。彼はゾアノイドに融合をしかけた腕を即座に肘から切り離し、斥候用獣化兵はそのまま鏡の中に吸い込まれ鏡も消えた。 「なんだったんだ今のは?」  呟いてみるが答えは出ない。  斥候用獣化兵がどこに移動したのかは分からないが、彼の片腕の侵食を受けている以上、移動した先で彼の分体になっていることだろう。  ならば帰ってこれる場所に移動していたなら、いずれ帰ってくるだろうし、その時に融合すればいい。  帰ってこれないのなら、考えるだけ無駄なこと。  そう割り切ると、彼は失った腕を再生させ、その場を立ち去った。  そして、ハルケギニアの大地にアプトムは降り立った。 「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で裸の平民を呼び出してどうするの?」  そんな声が上がり、周囲に何人もいた少年や少女がアプトムに注目する。  彼らがアプトムに目を向けたのは、腕の侵食が終わり、人間形体になった後。ゆえにアプトムが人になる前の姿を見ていない。 「違うわよっ!!」そう言おうとした口をコルベールにふさがれる。  コルベールは、ルイズが召喚した得体の知れない亜人を危険だと感じていた。  見たことも聞いたこともない得体の知れない亜人であるだけでなく、男の眼光には人の命を奪うことに躊躇いを持たない者特有の冷徹さが潜んでいる。  ここで始末して、なかったことにしてしまうべきではないかとも思ったが、それは否定する。  生徒たちに人を殺める姿を見せたくないし、二度と誰も殺さないという誓いもある。  そして、何よりも確実に勝てるという保証もない。ここで戦って生徒たちに被害が及んでは悔やんでも悔やみきれない。  はたして、そんな危険なものとルイズに使い魔の契約をやらせてもいいのか。契約をさせるにしても、この存在を変に刺激しないためにも王宮やアカデミーには知られないように秘匿すべきではないのか。  彼は、そう考えていた。 「魔法と言ったな? お前達は魔法が使えるのか?」  メイジが魔法を使うのは当たり前の話である。何故そんな事を聞くのかと思いつつも頷くと、アプトムは「使って見せろ」と言ってきた。  その言葉に、ルイズが「なに偉そうに命令してるのよ」と怒りだしたが、気にせずに魔法で炎を出して見せる。  コルベールの生み出した炎が、蛇のように細く伸び中空を踊るのを注意深く観察したアプトムは、なるほどと納得する。  魔法などという訳の分からないものを彼は信じない。しかし、目の前の男が魔法と呼ぶに相応しいなんらかの能力を持っているのは確かである。  だが、それはどうでもいいことでもある。 「使い魔がどうとか言ったな。俺に何をさせたい?」  召喚したと言うのなら、やらせたい用事があるということ。その用事を片づけてやるから、さっさと元の場所に戻せ。  そう思っての問いだが帰ってくるのは思いがけない答え。  使い魔とは、召喚したメイジと一生を共にする者であり、また召喚した使い魔を元の場所に戻す魔法は存在しない。  馬鹿げた話だ。アプトムにはやらなければならないことがある。  ガイバーⅠを倒す。それは誰にも譲れぬ誓い。自身が分体であり、元の場所にはもう一人の自分がいる事など関係ない。  帰す手段がないとでもいうのなら、自分の足で帰ればいい。  だが、ここはどこだ?  なんにしろ情報が必要だろうと。彼は、詳しい話を聞くことにする。  ルイズは不機嫌だった。理由は、彼女が召喚した男。  得体の知れない亜人をあまり生徒たちの目に曝すべきではないというコルベールの配慮により場所を学院の一室に移し、今はルイズとコルベールとアプトムの三人しかいない。服もコルベールに借りた物を着せている。  亜人であるらしい男は、主人である自分にまったく敬意を払わず、質問ばかりをしてくるくせに自分の事はまったく話さない。ばかりか、 使い魔になることも認めない。使い魔の契約には自分の進級がかかっているというのに。  ルイズは怒り、ご主人様をなんだと思っているのかと何度も叫び、怒鳴ったが、男は取り合わない。  まあ、いまだ契約をしていないのだから主人と言うには語弊があるわけだが。  そして、男はどんな田舎に住んでいたのか知らないが、ハルケギニアの事をまったく知らず、コルベールからハルケギニアの地理を、次に歴史を質問し、それこそが教師の本分だとばかりにコルベールが答えるうちに何時しか時は過ぎて窓からは夜空が見えていた。 「月が二つあるだと」  何気なく窓を見たアプトムが驚きと共に吐き出した呟きに、他の二人は怪訝な顔をするが、それどころではない。  コルベールの話に、もしやとは思っていた。地球上にハルケギニアなどという六千年もの歴史を持つ国々は存在しない。  獣神将ではあるまいに、獣化もせずに超能力を使う者たちなど知らない。  そして、空に輝く二つの衛星。  これは、今自分がいる場所が地球とは別の天体であることを意味していた。そして自力での帰還が叶わないことも。  已むを得ないか。とため息を吐く。 「ルイズとか言ったな?」  呼びかけると、すっかりへそを曲げた少女は「なによ?」と低い声で答える。 「お前の使い魔になってやってもいい」 「へ?」  突然の変心に、何を言われたのか分からないという顔になる。コルベールも同じだ。 「ただし、条件がある」  そうして、告げた条件は彼を元いた場所に帰すこと。  使い魔の召喚とは、このハルケギニアの地のどこかにいる生物を呼び出す魔法だと言う。だが、ルイズだけは地球からアプトムを呼び出した。  ならば、アプトムを地球に帰せる者がいるとすれば、それは自分を召喚したルイズただ一人だろうと彼は判断した。  そんな魔法はない。先ほども言ったが、サモン・サーヴァントの魔法にしても呼ぶだけの一方的なもので送ることは出来ないと答える彼女にアプトムは言う。 「なければ、作ればいい。魔法とは最初から存在したものでなく、ブリミルという者が作った物なのだろう?  ならば、お前に作れない道理はない。それとも、お前には伝説に残るようなメイジになろうという夢はないのか?  その程度の目標もないくせに俺を使い魔にしようというのか?」  自分が手伝おう。時間はかかってもいい。  そう告げるアプトムに、ルイズは最初呆然として、そして不敵な笑みを顔に浮かべる。それは、貴族として恥ずかしくないように魔法を使えるようになりたいとだけ思っていた少女に、目標が与えられた瞬間。 「まかせなさいよ。なってやるわ。伝説に残るようなメイジにね。そしてアンタをどこだか知らないけど元いた場所に帰してあげるわよ」  こうしてここに、後世に伝説の再来と呼ばれるメイジと最強の使い魔と呼ばれる主従が生まれた。  のかもしれない。 #navi(ゼロと損種実験体)
#navi(ゼロと損種実験体) 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし"使い魔"を召喚せよ!」  呪文と共に少女は杖を振り下ろす。  それはメイジの半身とも言える存在を呼び出す魔法。  彼女のような学生は、現れる使い魔を見て自身のメイジとしての適正を知り、学ぶ属性を固定する。  そうして現れた召喚のゲートを潜り現れたそれは少女の、否、誰も想像しなかった物であった。 「なんなの? コレは……」  呟く少女の足元には、うつぶせに倒れ断末魔の声をあげ痙攣する生き物。  立ち上がれば二メイルを超えるであろう巨体を持つ生物。  それは人間のように二本の足で立つ生き物のように見えた。  それはカメレオンのような顔を持つ、おそらくは亜人であろう生き物であった。  そして、その亜人の首にはナニかが貼りついていた。  それの首に貼りついた物は、肘から切り離された人間の腕に似ていた。  だが、そのナニかが人の腕であるはずがない。人間の腕であれば切り離された後も掴んだ手を離さないなどという事はありえない。  掴んだ手のひらが、首に癒着し融合するなどありえない。  少女の見下ろすなか、腕は亜人の首に溶け込み亜人はカタチを変える。 「どこだ? ここは」  そう言ったのは、火傷の痕だろうか? 顔の左側に大きな傷跡をもつ男だった。 「変化の先住魔法というやつでしょうか?」  突然の、真横からの男性の声に、少女は驚きにビクリと体を震わせそちらを見ると、そこに見知った教師を発見する。 「ミスタ・コルベール。コレはいったいなんなのでしょうか?」  それは当然の疑問であったが、コルベールはその答えを持たない。  単純に考えれば先住魔法を使う亜人。それだけで説明がつく。だが、それでは説明できないものがある。  それが、亜人の首に消えた腕のようなもの。コルベールは、正体の分からないそれを危険なものでないかと疑っていた。 「あなたは何者なのですか?」 「それは、こっちのセリフだ。俺をここに連れてきたのはお前達じゃないのか?」  睨みつけてくる男の、殺意すら含んだ剣呑な声にコルベールは内心身構えながらも表面上は笑顔で答える。 「失礼しました。私はコルベール。ここ、トリステイン魔法学院の教師をしている者です」 「魔法だと?」 「はい。どうかしましたか?」 「いや、なんでもない。それでどうして俺をこんな所に連れてきた?」 「それはですね。学院では、春に使い魔召喚の儀式を行っており、あなたはこちらのミス・ヴァリエールに召喚されたのです」  そう言って指し示された少女は、内心の脅えを隠し男を睨み返す。 「私があんたのご主人様になるルイズよ。あんたの名前は?」  怒鳴りつけるような声に、ここで男を刺激することを恐れているコルベールはギョッとするが、男は特に表情も変えずに答えた。 「アプトムだ」  かつては秘密結社であったクロノスが世界を支配するようになってから一年近い時が過ぎていた。  人々は最初クロノスの支配に戸惑っていたが、当初こそ圧倒的な暴力で大国の自慢の軍隊を蹴散らし、無力化させるような典型的な悪の組織の手法ではあったものの、その後は元々通常の人間(国際)社会が持っていた問題や歪み、不平等等々の問題を逆手に取るような画期的な統治政策を施行し、かつそれ以前にも実はクロノスは世界で大きな影響力を持っていた人々から「自主的な」支援を受けていた為、その伝手をフル活用した甲斐もあり、人々も時間と共に慣らされ受け入れ、当初はクロノスの構成員にしかいなかったゾアノイド、人を怪物のような姿に獣化させる調整を受けた者になる一般人も、驚く事に「自己志願者として」出るようになっていた。    だが当然、受け入れられない者もいる。    それは、クロノスが世界を侵略する戦争で戦った兵士であり、秘密結社であった頃のクロノスに理不尽な理由で生命を脅かされた被害者であった。  彼、アプトムはクロノスの調整実験において失敗作である損種実験体とされ、使い捨ての即戦力として、秘密結社であった頃のクロノスに敵対したガイバーと呼ばれる者に戦いを挑んだ過去を持つ者達の生き残りである。  アプトムがいつものように、クロノスにガイバー一味とされている瀬川兄妹の住むアパート周辺の見回りをしていた時、それは起こった。  何かに驚いたように目の前の空間を見つめる斥候用獣化兵。それが何に驚いているのかなど彼にはどうでもいい。  彼が倒すべき敵、今は行方不明のガイバーⅠ。深町晶は必ず瀬川兄妹の所に帰ってくる。ならば、自分のやるべきことは深町晶が帰ってくるまで他の何者からも兄妹の身を守ること。そう決めていた。だから、彼はそのゾアノイドを始末することにした。  それは簡単な作業であった。周囲への警戒を怠った獲物の背後に忍び寄り、後ろ首を掴む。  掴んだ手のひらはゾアノイドの首に融合し侵食する。これが彼の能力、融合捕食。あらゆる生物の肉体を細胞レベルで侵食、吸収し、それを己のエネルギーと変え同時に遺伝子情報から優れた形質をコピーする能力である。  そうして、取り込もうと同化したゾアノイドの視界がおかしなものを捉えた。  中空に浮かぶ鏡のような何か。それは、かつて出会った強大な力を持つ者が使った空間を越える力に似ていると彼は感じた。  その鏡を潜ると、どこに行ってしまうのかは分からなかったが、はっきりしていることがある。  融合捕食をしかけられたゾアノイドの右手が鏡に触れていたこと。そして、その身がその鏡に吸い込まれそうになっていることである。  その鏡に吸収された場合、自分がどこに移動させられるのかは分からない。分かるのは、それを許してはいけないという事実だけ。彼は、瀬川兄妹から離れるわけにはいかないのだから。  決断は一瞬。彼はゾアノイドに融合をしかけた腕を即座に肘から切り離し、斥候用獣化兵はそのまま鏡の中に吸い込まれ鏡も消えた。 「なんだったんだ今のは?」  呟いてみるが答えは出ない。  斥候用獣化兵がどこに移動したのかは分からないが、彼の片腕の侵食を受けている以上、移動した先で彼の分体になっていることだろう。  ならば帰ってこれる場所に移動していたなら、いずれ帰ってくるだろうし、その時に融合すればいい。  帰ってこれないのなら、考えるだけ無駄なこと。  そう割り切ると、彼は失った腕を再生させ、その場を立ち去った。  そして、ハルケギニアの大地にアプトムは降り立った。 「ルイズ、『サモン・[[サーヴァント]]』で裸の平民を呼び出してどうするの?」  そんな声が上がり、周囲に何人もいた少年や少女がアプトムに注目する。  彼らがアプトムに目を向けたのは、腕の侵食が終わり、人間形体になった後。ゆえにアプトムが人になる前の姿を見ていない。 「違うわよっ!!」そう言おうとした口をコルベールにふさがれる。  コルベールは、ルイズが召喚した得体の知れない亜人を危険だと感じていた。  見たことも聞いたこともない得体の知れない亜人であるだけでなく、男の眼光には人の命を奪うことに躊躇いを持たない者特有の冷徹さが潜んでいる。  ここで始末して、なかったことにしてしまうべきではないかとも思ったが、それは否定する。  生徒たちに人を殺める姿を見せたくないし、二度と誰も殺さないという誓いもある。  そして、何よりも確実に勝てるという保証もない。ここで戦って生徒たちに被害が及んでは悔やんでも悔やみきれない。  はたして、そんな危険なものとルイズに使い魔の契約をやらせてもいいのか。契約をさせるにしても、この存在を変に刺激しないためにも王宮やアカデミーには知られないように秘匿すべきではないのか。  彼は、そう考えていた。 「魔法と言ったな? お前達は魔法が使えるのか?」  メイジが魔法を使うのは当たり前の話である。何故そんな事を聞くのかと思いつつも頷くと、アプトムは「使って見せろ」と言ってきた。  その言葉に、ルイズが「なに偉そうに命令してるのよ」と怒りだしたが、気にせずに魔法で炎を出して見せる。  コルベールの生み出した炎が、蛇のように細く伸び中空を踊るのを注意深く観察したアプトムは、なるほどと納得する。  魔法などという訳の分からないものを彼は信じない。しかし、目の前の男が魔法と呼ぶに相応しいなんらかの能力を持っているのは確かである。  だが、それはどうでもいいことでもある。 「使い魔がどうとか言ったな。俺に何をさせたい?」  召喚したと言うのなら、やらせたい用事があるということ。その用事を片づけてやるから、さっさと元の場所に戻せ。  そう思っての問いだが帰ってくるのは思いがけない答え。  使い魔とは、召喚したメイジと一生を共にする者であり、また召喚した使い魔を元の場所に戻す魔法は存在しない。  馬鹿げた話だ。アプトムにはやらなければならないことがある。  ガイバーⅠを倒す。それは誰にも譲れぬ誓い。自身が分体であり、元の場所にはもう一人の自分がいる事など関係ない。  帰す手段がないとでもいうのなら、自分の足で帰ればいい。  だが、ここはどこだ?  なんにしろ情報が必要だろうと。彼は、詳しい話を聞くことにする。  ルイズは不機嫌だった。理由は、彼女が召喚した男。  得体の知れない亜人をあまり生徒たちの目に曝すべきではないというコルベールの配慮により場所を学院の一室に移し、今はルイズとコルベールとアプトムの三人しかいない。服もコルベールに借りた物を着せている。  亜人であるらしい男は、主人である自分にまったく敬意を払わず、質問ばかりをしてくるくせに自分の事はまったく話さない。ばかりか、 使い魔になることも認めない。使い魔の契約には自分の進級がかかっているというのに。  ルイズは怒り、ご主人様をなんだと思っているのかと何度も叫び、怒鳴ったが、男は取り合わない。  まあ、いまだ契約をしていないのだから主人と言うには語弊があるわけだが。  そして、男はどんな田舎に住んでいたのか知らないが、ハルケギニアの事をまったく知らず、コルベールからハルケギニアの地理を、次に歴史を質問し、それこそが教師の本分だとばかりにコルベールが答えるうちに何時しか時は過ぎて窓からは夜空が見えていた。 「月が二つあるだと」  何気なく窓を見たアプトムが驚きと共に吐き出した呟きに、他の二人は怪訝な顔をするが、それどころではない。  コルベールの話に、もしやとは思っていた。地球上にハルケギニアなどという六千年もの歴史を持つ国々は存在しない。  獣神将ではあるまいに、獣化もせずに超能力を使う者たちなど知らない。  そして、空に輝く二つの衛星。  これは、今自分がいる場所が地球とは別の天体であることを意味していた。そして自力での帰還が叶わないことも。  已むを得ないか。とため息を吐く。 「ルイズとか言ったな?」  呼びかけると、すっかりへそを曲げた少女は「なによ?」と低い声で答える。 「[[お前の使い魔]]になってやってもいい」 「へ?」  突然の変心に、何を言われたのか分からないという顔になる。コルベールも同じだ。 「ただし、条件がある」  そうして、告げた条件は彼を元いた場所に帰すこと。  使い魔の召喚とは、このハルケギニアの地のどこかにいる生物を呼び出す魔法だと言う。だが、ルイズだけは地球からアプトムを呼び出した。  ならば、アプトムを地球に帰せる者がいるとすれば、それは自分を召喚したルイズただ一人だろうと彼は判断した。  そんな魔法はない。先ほども言ったが、サモン・サーヴァントの魔法にしても呼ぶだけの一方的なもので送ることは出来ないと答える彼女にアプトムは言う。 「なければ、作ればいい。魔法とは最初から存在したものでなく、ブリミルという者が作った物なのだろう?  ならば、お前に作れない道理はない。それとも、お前には伝説に残るようなメイジになろうという夢はないのか?  その程度の目標もないくせに俺を使い魔にしようというのか?」  自分が手伝おう。時間はかかってもいい。  そう告げるアプトムに、ルイズは最初呆然として、そして不敵な笑みを顔に浮かべる。それは、貴族として恥ずかしくないように魔法を使えるようになりたいとだけ思っていた少女に、目標が与えられた瞬間。 「まかせなさいよ。なってやるわ。伝説に残るようなメイジにね。そしてアンタをどこだか知らないけど元いた場所に帰してあげるわよ」  こうしてここに、後世に伝説の再来と呼ばれるメイジと最強の使い魔と呼ばれる主従が生まれた。  のかもしれない。 #navi(ゼロと損種実験体)

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