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ゼロと電流-13 - (2010/05/10 (月) 13:38:43) の1つ前との変更点

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#navi(ゼロと電流) 「第十二話」  気がつくと夜明け前。  横にはギーシュ。前にはタバサとキュルケ。そのさらに前にはシルフィード。そして後ろにいるのは姫殿下と学院長。肩に乗っているのはロビン。  いつの間に?  いや、意識はしっかりあったし休憩もしっかり取った。別に意識を失っていたわけでも自我を失っていたわけでもない。  それにしても、どうしてこんなことに。  モンモランシーはじっくり考える。 「ルイズが行方不明!?」 「部屋にいるんじゃなかったんですか」  学院長の説明に、最初に声を上げたのはキュルケである。  次いで、ギーシュ。  タバサは無言のままで、モンモランシーの場合は声にならない驚き。 「何処へ行ったんですか? まさか、実家に帰ったとか」 「行き先の想像はついておる。おそらくは……アルビオン」 「ああ、アルビオン……って、あのアルビオンですか!? 戦時下じゃないんですか、あそこ」 「明らかに戦時下じゃな」 「なんでそんな」 「先夜にあったことじゃが、これは当事者に話を聞こうとするかね」  姫殿下が、ルイズの部屋で起きた状況を説明する。ただし、手紙云々は省略。ただ、個人的に必要なものがアルビオンにある、とルイズに話しただけだと。  秘密にするのはどうかと、アンリエッタは少し考えていたのだが、オスマンとマザリーニは異口同音に隠せと進言したのだ。  確かに、手紙のことをこの四人に話したところで事態に変わりがあるわけではない。不必要な情報を知らせないのも嗜みだ。 「それで、ルイズは先走ったということですか」 「はい。私の言い方が悪かったのです。幼馴染みであることに甘えて、愚痴をこぼしてしまった私の浅はかさが」 「いえ」  ギーシュが身を乗り出していた。 「姫殿下のお気持ちは重々お察しいたします。しかし、幼い頃からの親しき友であるミス・ヴァリエールに対して多少なり胸襟を開いたことなど、責められるようなことではないと自分は考えます。この場合、まことに言いにくいのですが、責は姫殿下ではなく、無闇と先走ったミス・ヴァリエールにあると」  なんだ、このいっぱしな物言いは。  オスマンは微笑ましげにそれを見、モンモランシーはやや呆れている。  そしてキュルケは考えている。  ルイズの行き先は既にわかっていた。ならば、自分たちが呼ばれたのは後先考えずに飛び出したルイスの心情を補足するためか。  しかし、だ。ギーシュとの決闘で自信を失ったルイズが短絡的に貴族の誉れを求め、姫殿下の望みを叶えようと飛び出した。それだけの事なら自分たちの証言による補足など不要だ。おそらく、それらに関してはとうに学院長が把握しているだろう。  それだけの訳がない。  ルイズを追うため、か。  勿論、追うだけなら自分たちである必要はない。正規兵のほうが確かだろう。  だが、正規兵を使うわけにはいかない事情がある、とキュルケは見抜いていた。  この出来事自体、公にするわけにはいかないのだろう。  今のトリステインの情勢はキュルケも知っている。そして、ルイズの実家が王家に迫るほどの名門である事も。  今の王家がヴァリエールに離反されればおしまいだ。そして、万が一ルイズが、アンリエッタに命じられたアルビオン行きで命を落とせば、離反の可能性が出てくる。少なくとも、離反しても不思議はないと言う雰囲気が周囲にできあがるだろう。  反アンリエッタ陣営にはこの上ない追い風だ。そうなった場合、ゲルマニア皇帝とてアンリエッタとの縁談をこれ以上進めるかどうか。  しかし、ルイズを追うのが学園の友人たちならば?  このアルビオン行きは、友人間のいざこざの末によるものという見方も出てくるだろう。いや、そう見えるように枢機卿が全力を傾けるだろう。  姫殿下は、自分たちにルイズを追わせようとしている。  キュルケはタバサを見下ろした。タバサもちょうどキュルケを見上げるところだった。 「シルフィードは四人なら大丈夫よね。フレイムたちも計算に入れて良いのかしら?」 「ラ・ロシェールで追いつける」 「だけどザボーガーの速度は……ああ、この月だと、まだ船が出ないか」 「足止めされているなら追いつける」 「それなら、答えは一つね」  トリステインの王族に命じられ、政治的に重要な娘を追う?  ゲルマニアのツェルプストーともあろう者が?   否。  自らの意思で、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは自分の友人を追うのだ。決して、トリステイン王女からの依頼などではない。それは明確なる自分の意思で。  誰のためでもなく、自分のために。 「学院長」  キュルケは一歩、前に出た。ただし、姫殿下の方角ではなく、オールド・オスマンの方向へ。 「私とタバサは、ミス・ヴァリエールを連れ戻します」 「ほう?」 「ミス・ヴァリエールはミスタ・グラモンに決闘で負かされた事によって、自尊心を傷つけられ、学院を飛び出ていったのでしょう。その決闘自体にも、私たちが無関係とは思えません。それなら彼女を追うのは、事件の当事者であり友人でもある私たちの役目ですわ」 「横から失礼します。ミス・ツェルプストー、でしたか」  姫殿下の後ろに控えていた銃士が、突然声をかけた。 「ミス・ヴァリエールが突然出て行かれたのは、その決闘が原因だと仰るのですか?」 「ええ。他の原因など、何一つ思い当たりませんわ」 「なるほど」  アニエスは、そのままアンリエッタに向き直り、膝をつく。 「恐れながら申し上げます。我ら銃士隊の調査にても、ミス・ヴァリエール出奔の動機はわかりませんでした。しかしながら、学院内のご学友とのトラブルが原因だとすれば、我ら、いや、姫殿下には全くの関係ない事と思われます」 「アニエスと言ったかの。それはさすがに言い過ぎじゃろう」  オスマンの言葉に、キュルケとアニエスは似たような表情になる。  驚愕に、やや混じった不信。  ギーシュとモンモランシーは、互いに顔を合わせて既に理解を放棄している。ある意味、流れに任せている状態だ。  タバサは何を悟ったのか、面白そうにオスマンを見ている。 「学院長?」 「ミス・ヴァリエールは姫殿下の幼き日からの友。それをここに来て無関係と言い張るとは、如何に公私の区別とはいえ、情が強すぎるというものじゃろう。形はどうであれ、心配せぬ方がどうかしておるわい」  キュルケが発言するまでの会話は、これで全てなかった事になる。  ルイズを追うのは友人。  ルイズが出て行った理由は友人間のつまらないトラブル。  いくら娘を可愛がっている両親とはいえ、横やりを入れるにはあまりにもつまらない理由。  その翌朝。  モンモランシーは回想から抜けると、もう一度メンバーを確認する。  ルイスが暴力的に反抗する事はまずないだろう。必要なのは話し合い。姫殿下がルイズの行動を望んでいないとわからせる事。  説得は、同じトリステイン貴族であるギーシュとモンモランシーの役目だ。  ギーシュは、方向性こそ違うがある意味ではヴァリエール当主と肩を並べる事もできるグラモン元帥の息子。モンモランシーの実家とて、本来ならそれに並んでいておかしくない格の持ち主である。 「ヴェルダンデはラ・ロシェールまで地面を潜っていくよ。望むなら、フレイムはその後ろについて行けばいい」  シルフィードに乗るのは四人、そしてモンモランシーの使い魔ロビン。ロビンはカエルなので、重量的には誤差範囲だ。  モンモランシーとしては、ロビンに休んでいてもらっても良いのだが、朝、目を覚ますとロビンは自分から荷物の横に侍っていた。どうやら、連れて行って欲しいらしい。  そんな健気なことをされて、連れて行かない彼女ではないのだ。   「良いか。お主らはくれぐれもアルビオンに関わってはならんぞ。それでは本末転倒じゃからな」 「わかっています。ロクに準備もせずになし崩しの実戦参加など、父上に知られれば大目玉ですから」 「アルビオンとトリステインの間に入り込む気はありませんわ」 「ルイズを連れ戻すだけ」 「三人を全力で引き留めます」 「うむ。頼むぞ、ミス・モンモランシ。こう見えて三人とも突っ走りかねんからな」 「はい」 「きゅい」 「うむ。シルフィードもな。お前さんのご主人様と友達を、ちゃんと守ってやるのじゃぞ」 「きゅいきゅい」  シルフィードが飛び上がる。  そして、ラ・ロシェールへ向けて大きく羽ばたいた。  それを見ている別の集団。 「あれは……ミス・タバサの使い魔ですね」 「なんだ、朝っぱらからお出かけかい。ああ、そういやぁ、今日から食数減らすように言われてたな。なんだってんだ? こんな時期に」  学園行事予定は使用人たちも心得ている。この時期に学生たちがまとまって出て行く行事など無いはずだった。 「貴族の方々のなさる事は私たちにはわかりませんよ」 「はっ、ちげえねえ」  シエスタの言葉に笑って応えるのは、出て行ったのが「貴族の中でもかなりマシ」な一団である事を後で知り、だったら弁当の一つでも作ってやったのに、と呟く事になるマルトーである。 「それじゃあ、私もそろそろ出発します」 「おう。気ぃつけてな、土産のワイン、楽しみにしてるぜ」 「はい。今年は当たり年と聞きましたから、良いのができていると思いますよ」  シエスタは食材を運んできた荷馬車に便乗し、街へ向かう。  今日から少しの間、故郷に帰るのだ。そして戻ってくるときはタルブや各地の名産を積んだ荷馬車にまた便乗してくる事になっている。 「行ってきます、マルトーさん」 「おう、元気な顔見せてやれよぉ」  途中の街でお土産を買って、家族に元気な姿を見せて。  シエスタは村での過ごし方をもう決めている。  それから、ミス・ヴァリエールのために、もう少し村の秘密を明かしても良いかどうか、お父さんに聞いてみなければならない。  とりあえず、ゲンお爺ちゃんが「シャシン」と呼んでいた綺麗な絵。そして、ザボーガーのような「おうとばい」がタルブの村に残っている事。  マシンホーク。  そういえば、マシンホークに乗るのも久しぶりになる。  シエスタは、故郷でマシンホークと再会することを楽しみにしていた。  シルフィードを見上げて手を振る彼女はまだ知らない。  結局彼女は、その休暇の殆どをマシンホークと共にアルビオンで過ごす事になってしまうのだと。 ----  最初の一言は、 「どうしてこんな所に?」  それに対しては、 「任務だよ。枢機卿に直接受けた極秘任務さ」  ワルドは、入るよ、と一言告げ、提げていた紙袋を差し出す。 「この宿で一番のワインと肴だ。まずは、再会を祝して一杯どうかな? 僕の可愛いルイズ」  拒む理由はない、戯れとはいえ、親同士の決めた婚約者である事に変わりはない。  しかし、そもそも、前にワルドと会ったのはいつなのか、とルイズは考える。考えなければわからないほどの以前なのだ。  それが、婚約者といえるのか。 「お待ちください。部屋が散らかっていますから」 「待てば、入らしてもらえるのかな? それとも、酒場に戻ろうか?」 「すぐ済みますわ。戸を閉めて、待ってください」  ルイズは戸を閉めると、小さい声でザボーガーにマシン形態に戻るように言いつける。  最初にノックがあったとき、ルイズはボーイがチップ稼ぎに細仕事でも請負に来たのかと思っていた。だから、部屋は片付けていない。  しかし、そこにいたのは何故かワルドだった。幼い頃、親が勝手に決めた婚約者であり、それを差し引いたとしても幼い頃からの知り合いだ。  知らぬ仲ではない。無視をするわけにはいかない。  デルフリンガーに口をきかないように言い聞かせると、敢えて剥き出しのままで窓の外に置く。そこからは中が見える。何かあれば、デルフリンガーが外に向かって叫ぶというわけだ。  そして、ルイズはワルドを再び招き入れた。 「改めて。久しぶりだね。僕の可愛いルイズ」 「本当に、お久しぶりです。ワルド様」 「ふむ。これは手痛い。君を放っておいたようで済まなかったと、最初に詫びるべきだったな」 「ええ。何事もなかったようになんて、酷すぎるとは思いませんか?」  甘えているな、とルイズは思う。  ちい姉さまへの甘えも違う。お父様への甘えとも違う。無論に、エレ姉さまやお母さまとも違う。  だれにもこんな甘え方を自分はした事がない。  どこか我が侭で、それでいて媚びるような言葉。  なんだろう、この感覚は。  キュルケやモンモランシーがいれば、その疑問にはすぐ答えが出ただろう。しかし、ルイズ一人でわかるような問題ではなかった。 「そうだな、僕は詫びるべきだ。済まなかった、ルイズ」  そして、ワルドはルイズの手を取った。  取られるまま、逆らわないルイズ。 「ヴァリエールに相応しい地位を手に入れようとしていた、僕の無様な足掻きだよ。笑ってくれ」 「殿方の努力を笑う傲慢さなど、私は持っていませんから」 「そんな君だからこそ、僕は君に相応しい自分であろうとするのさ」  ワルドは告げる。  おのれが、マザリーニ枢機卿によってアルビオンに派遣されようとしているのだと。   「君は、姫殿下のためにアルビオンへ行こうというのだろう。しかし、既に僕がその任務を極秘裏に受けているのだよ」 「でも、姫殿下はそんな事……」 「これは枢機卿、あるいは僕の独断で動いた事になっている。事が発覚した場合、姫殿下に累が及ばないようにね」    つまりは、今のルイズと同じなのだ。違うのは、ルイズが本当に独断で動いているのに対して、ワルドが密命を受けている事。 「だから、この任務は姫殿下すら知らない」  だから、ルイスは学院に戻ればいい。後の任務は、ワルドのもの。いや、元々ワルドのものだった。 「ワルド様は一つ勘違いをしています」 「ほう?」 「私は姫殿下のためだけにアルビオンへ行くのではありません」 「と言うと?」 「自分のためです。自分の、貴族としてのあり方を見直すためです」  ルイズが語る物語をワルドは黙って聞く。  自分が嫌っていた類の貴族。その嫌な貴族に、自分はなりかけていた。そして、それに気付かなかった。  力を得た事で、自分のやるべきことを見失っていた。 「だから、私は力を正しい事に使いたい。姫殿下のために動く事がそれだと思ったの」 「なるほど。君は理想のトリステイン貴族であろうとしているのか」 「はい。だから私は、力を正しく使うため、アルビオンへ行きます」 「君に、それだけの力があるということか」 「私の使い魔には、それが可能です」  力を正しく使う事は、力に溺れる事とは違う。  例え、ワルドが反対しようとも。同じ任務であろうとも。  自分はアルビオンへ行く。誰のためでもない、自分の誇りを取り戻すために。 「では、僕はあくまで反対するよ。勇気と無謀は違う。君がこれからやろうとしているのは、ただの自殺だ」 「ワルド様は、ザボーガーの力を知りません。今の私の力も」 「そうか」  ワインの瓶が袋に戻される。 「そういうわけなら、今夜は酒を控えよう」  立ち上がり、ワルドは杖を掲げる。 「僕は、君の使い魔に決闘を申し込む。もし僕にあっさり負けるようなら、諦めて学院に戻ってもらう」 ----  註・マシンホーク  電人ザボーガー第1部(Σ団編)にて登場した準レギュラー秋月玄の愛車。  スペックなどは不明だが、マシンザボーガーと同等に戦えるマシン。  作品内で変形はしないが、変形の設定資料、デザインは存在していたため、本作では変形可能とする。  作品内では退場しただけで、秋月共々破壊も死亡も無し。 ---- #navi(ゼロと電流)
#navi(ゼロと電流)  ろくな怪我もしないうちから負けを認め、無様に許しを請う。  ワルドは、二つの状況に微笑んでいた。  今の自分と、そして彼女の今。  つまり彼女は、どうしようもなく貴族なのだ。  姫殿下の命令を受けたわけではない。  言外に頼まれたわけでもない。  困っている姫を見て義憤に駆られたと言えば聞こえは良い。だが、それも、成功してからの結果論だろう。 このまま事破れて死ねば、ただの愚か者である。  だが、それがどうしたとワルドは思う。  動く事のできない、いや、おのれの保身のためだけに汲々として動く貴族共に比べて、どれほど貴族らしいのか。  少なくとも、彼女は前を向いて走ろうとしているではないか。それが覚束ない足下であろうとも、小気味良いではないか。  愚かだと誹るならば誹れ。自分は彼女を認めよう。  嘲笑うならば嘲笑え。自分は彼女を認めよう。  願わくば、彼女が我と共にあらんことを。  残念ながら、その望みは薄いだろう。彼女が自分のかつて求めた真の貴族に近ければ近いほど、彼女は自分に幻滅するのだろうから。 「何がおかしいんです?」  不愉快な口調ではなかった。真剣にこちらを案じている口調だ。  口だけの男だと侮辱されても仕方のない醜態を晒したというのに。  それでも、彼女の言葉はこちらの身を案じるものだった。  貴族を志す心ゆえか、それとも、婚約者という立場を慮ってのものか。どちらにしろ、その口調はこの身には心地よすぎる。  これでは、口が滑ってしまうではないか。 「ルイズ。僕の身は、既にレコン・キスタにあるんだよ」    そう言えば、この気高い少女はどんな反応を示すのだろう。  試してみたい誘惑に駆られながら、ワルドはせめてもの威厳で答える。 「君の使い魔の実力を見抜けなかった、自分の間抜け加減を笑っているのさ」  チェーンパンチ、ブーメランカッター。  壁を砕き、柱を切り裂いた二つの技を見せられただけで、ワルドは白旗を揚げたのだ。  決闘という言葉を使ったところで、元より命を懸ける気も懸けさせる気もなかった、と。  ごめんなさい、と何故かルイズは謝った。  力試しは殿方同士の試し。ならば、仕方がないとはいえ手加減できぬ力のザボーガーが不調法ではあるまいかと。  いや、使い魔のせいにするなど主失格だ。手加減を命じる術を持たない自分の不器量が恥だと。 「しかし、君のアルビオン行きには断固反対する」 「ワルド様、約束が違います」 「そうだな。約束が違う。僕は、約束を破る恥知らずだ。しかし、そこまでしても僕は君の身を不安に思っている」  姫殿下のためという理由はもう消えている。その任は、すでにワルドが宰相より受けているのだ。  あとはルイズの心だけ。  だから、ルイズはイタズラをするように笑った。 「我が侭を言いますよ?」 「婚約者の器量を試す気かい? 行く末が怖いな、君は」 「私を、アルビオンに連れて行ってくださいませ」  いっぱしの男なら、騎士なら、隊長と呼ばれる身なら、婚約者の身一つくらい守って見せろ。  それがルイズの言葉。  なるほど、あの二人の娘だ、とワルドは内心喝采を送る。それでこそ、ヴァリエールの名に相応しいと。  ならば応えねばなるまい。その期待に。いや、それ以上のモノを見せねばなるまい。  それが例え、別れに繋がろうとも。  閃光の二つ名は、伊達ではないのだ。そして、秘めたこの野望も。 同じ頃、レコン・キスタの野戦司令本部。その奥に設えられた司令官室には四人の男女がいた。  本部中央に設えられた天幕の中、正面を見据えて動かない男オリヴァー・クロムウェル。  横に侍るは二人のメイジ。背後に控えるは不詳の少女。その三人ともが、通じていたわけではないが素顔を隠している。 メイジ二人は仮面を被り、少女は顔まで覆う派手な兜を。  もっとも、クロムウェルは全員の素顔を知っているはずだった。一応彼は、レコン・キスタの総司令官である。  しかし、実につまらない男だ。  と、二人のメイジの内一人であるフーケは思う。  彼女の見る限り、クロムウェルからは風采の上がらない男が衣装で誤魔化しているといった雰囲気が拭えない。  威張るだけしか能がない貴族のほうが、まだしも見た目はマシだろう。何しろ向こうは威張り慣れている。  こちらは、威張る事に慣れていない。慣れているように見せかけようとはしているが、うすらみっともないのだ。  万事がこうなのだろう。要は、立ち位地があまりにも分不相応なのだ。  もっとも、それですら有り難がるような無能の傀儡ばかりを身の回りに侍らせているところからして、本人も自覚があるようだが。  これが総司令官だというのだ。レコン・キスタという組織も程度が知れる。少なくとも、自分が身を寄せていたいと思うような集団ではない。 フーケはそう考えていた。  それでもしかし、自分はここにいなければならない。 「ミス・サウスゴータは、退屈そうですね」 「流浪の身でしたから。このような場所には慣れておりません」 「気になさる事はない。正義の戦はすぐに終わります。新生アルビオン生誕の暁には、サウスゴータ領は再び貴方のものとなるでしょう」 「過分なお言葉、有難く思いますわ」  ここでは、フーケはマチルダ・サウスゴータ。かつての名前を名乗らされている。  対アルビオンと考えれば、この方が都合が良いのだろう。その理屈はよくわかる。 「それでよいですね。ミス・シェフィールド」  クロムウェルは、マチルダから視線を逸らすと自らの背後の少女に尋ねる。   「司令官殿の良いように」 「では、サウスゴータ領はそのようにするとしましょうか」  シェフィールドと呼ばれている仮面の少女には、微かだがガリア訛りがある。それも、田舎訛りではなく洗練された都会の訛りが。 「私は助言するだけです。アルビオンの新たなる皇帝よ」  フーケは微かに顔をしかめた。シェフィールドの物言いは好きになれない。  言外に、「好きにすればいい。どうせお前は傀儡だ」と匂わす言動が多すぎるのだ。さらに、それにクロムウェルは気付いていない。  今にして思えば、確かにオールド・オスマンは一廉の人物であった。あのセクハラ老人ならば、このような腹芸など鼻息一つで吹き飛ばしてみせるだろう。  ある意味、シェフィールドの言動も稚拙だった。ただ、クロムウェルがそれに輪をかけて愚かなのだ。  どうしてこんな男が総司令官の器なのか。初めて会ったときの疑問は、殆どその直後に解消された。  力だ。それすらこの男の力ではない。この男の持つアイテムの力だった。 「アンドバリの指輪だな」  フーケとクロムウェルを初めて引き合わせた後に、ワルドは言った。  水の精霊の力を秘めた指輪。偽りの命を人に与える力を秘めた神秘の指輪。それがアンドバリの指輪だ。  クロムウェルには過ぎた力だと、フーケは素直に感想を述べた。  するとワルドは笑いながら頷いたのだ。  その指輪すら、実際はクロムウェルのモノではないと。おそらくは、その黒幕であるシェフィールドから与えられたモノだろうと。  いや、シェフィールドすら、おそらくは真の黒幕ではあるまい。 「ガリアかい」  ガリア訛りに既に気付いていたフーケを、ワルドは感心した眼で見ていた。 「さすがだな」 「あそこの国王が本物の無能なら、とっくにガリアは滅びてるよ」  無能王。それは、魔法が全く使えないと言われている現ガリア国王、ジョゼフを揶揄する言葉だった。  そしてフーケは知っている。  王家の血筋を引きつつも魔法の使えない者が、その代償として普通でない別の力を得るかもしれないということを。  おそらくは無能王はそれだ。そしてもう一人、フーケは知っている。  アルビオンの王家の血を引きながら、系統魔法の使えぬ少女を。  そしてもしかすると、ルイズも。 「妹の事を考えているのか?」  ワルドの言葉に、フーケは睨みを返す。 「そう尖るな。俺にも思い出すこどある、それだけのことだ。王家の血……すなわちブリミルの末裔でありながら、魔法という力に見放された娘のことをな」 「何処まで知っているんだい?」 「さあな? だが、貴様は俺に従い続けろ。貴族を捨てたのが事実なら、悪いようにはせん」 「妹に手を出すようなら、只じゃ済まないよ」 「貴様が俺に従っている限り、約束は守る。第一、俺の敵でないのなら、手を出す理由はない」  そのワルドは、今はアルビオンから下りている。フーケの隣で白い仮面を付けて立っているのは遍在だ。  三人を見回すように眺めていたクロムウェルが、感に堪えないという様子で静かに笑っていた。 「あと少しでアルビオン王党派は滅びる。その時こそ、我ら新生アルビオン、レコン・キスタの栄光が始まるのだ」  違う。  フーケは心の中でクロムウェルの言葉に異を唱えていた。  あんたが始めたがっているのはレコン・キスタの栄光じゃない。アルビオン新皇帝、オリヴァー・クロムウェルの栄光さ。  それは、来やしないんだよ。  フーケの視線が上がると、そこにはシェフィールド。  微かに頷く少女、その赤と黄色の奇妙な兜からフーケは目をそらしていた。  何故か、その兜は思い出させるのだ。ルイズの奇妙な兜を。 その連想も当然だろう。  シェフィールド……イザベラが被っているのはマシンバッハ用のヘルメットである。ある意味、ルイズの被るザボーガー用ヘルメットとは対になるものなのだ。  そして、ワルドの目にもそのヘルメットは映っている。  遍在の見たものは、本体へと伝えられる。 今もワルドの本体は見ているのだ。ルイズの隣で、この様子を。   「婚約者の我が侭を叶えるのも、男の甲斐性と言うわけかい?」  アルビオン行きをねだる婚約者。困ってみせる男。  戦火が近づいていないのであれば、それは微笑ましい光景だっただろう。  この状況でワルドがルイズを置いていく事は、誰が見ても正当だろう。責める者などいない。  だが、ルイズが諦めないであろう事にワルドは気付いていた。  ルイズはウェールズに会わなければならない。アンリエッタの言外の望みを叶えなければならない。  既にそれは強迫観念かも知れない。それとも、王女に最も近しい貴族としての義務感か、あるいは親友としての想いか。  どちらにしろ、理屈では間違っているが、思いとしては間違っていない。  叶えられるものなら叶えたい、というのも衆目の一致するところだろう。  そして、ワルドにとっても実はその方が都合がいいのだ。  実質レコン・キスタに与した身にとって、戦火の中でルイズ一人の身の安全を保証する事は容易いだろう。 それこそ、レコン・キスタ側に連れ去ってしまえば片が付く話なのだ。 万が一ルイズがワルドの目論見に気付いた場合でも、使い魔ザボーガーさえ封じればどうにでもなる。 ガンダールヴの力だけなら、正面からの戦闘で打ち倒せる。  ルイズをトリステインに返す必要はないのだ。そうすれば、虚無とアルビオンを同時に手に入れることができる。 「ただし、アルビオンにいる間は僕の指示に従ってもらうよ」 「それはわかっているわ」 「いいだろう」  ワルドの心中の笑みに、ルイズが気付く事はなかった。 #navi(ゼロと電流)

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