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使い魔ヨシヒコと零王の城-01 - (2011/11/27 (日) 20:31:47) の1つ前との変更点

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#navi(使い魔ヨシヒコと零王の城) コントラクト・サーヴァントも無事終わり、ルイズとヨシヒコは半歩の距離で暫し瞳を交わしていた。 しかし、次の瞬間ルイズは違和感を感じた。下腹部に「何か」が当たっているのである。 ルイズはその「何か」の正体を確かめるため、視線を下に向けた。 そして、信じ難いものを目にしたのである。 彼女の下腹部にあたっていた「何か」は、ヨシヒコから伸びていた。 ヨシヒコの脚と脚の間から、それはそれは立派な『懐刀』が伸びていたのだ。 それが「何」なのか、ルイズは一瞬わからなかった。 しかし、すぐにそれが「ナニ」であることを理解し、朱に染まっていた顔を茹で蛸のように真っ赤にし 「んなっ…な、な、な、ななな」 さらにその次の瞬間には真っ青にしながら転げるように後ろに飛びのいた。 「なんなのよそれ――――――ッッッ!!!!」 怒りやら羞恥やらなにやらで頭の中をグチャグチャにしながら、ルイズはヨシヒコに向かって咆哮した。 二人の様子を見守っていた周囲の貴族子弟たちは、ルイズが叫んだ時は何が何やらさっぱりわからなかったが やがてヨシヒコの『懐刀』の存在に気付き ほとんどの女子生徒たちはキャーキャーわめきつつもヨシヒコの『懐刀』を凝視し 大半の男子生徒達は「なん…だと…」やら「負けた……」だの思い思いの言葉をつぶやいていた。 ただ、青髪の眼鏡の少女―――タバサは一瞥し 「巨根」 と一言だけ呟いて手元の本に向き直り 燃えるような赤髪の少女、キュルケは 「あら、なかなか立派じゃない。」 などと言いつつ、感心した様子で頷いた。 さて、当のルイズとヨシヒコであるが、ルイズは暫くたっても混乱から向けだせないようで 「なによなによなによなによ、いったいなんだってのよ……ッ!!」 などと言葉を吐いていた。 そりゃまあ、そうである。メイジにとっては必須の儀式の一環であるとはいえ、先ほどまで思い描いていた(のにほぼ近い)青年と、 かなりいい雰囲気の中で唇を重ねた、その矢先でこれである。 そりゃまあ、文句の一つでも言いたくなる。 そんな混乱した様子のルイズとは対照的にヨシヒコは相変わらずの曇り無き眼で、ルイズを見つめ口を開いた。 「仕方がないじゃないですか!」 (……???) ヨシヒコの一言に、ルイズはますます混乱を深めていった いったい何が、どうしてどうなればこの状況が『仕方がない』という事になるのだろうか、さっぱり理解できないでいた。 そんなルイズの気持ちを知ってか知らずか、ヨシヒコは言葉をつづけた。 「あらかじめ知っていたとはいえ、美少女とチューしたんですよ!男なら誰しもそうなります!!」 そうヨシヒコは、ルイズをはじめ、その場にいる全員に向かって力説し始めた。 「確かに彼女は貧乳でナイチチでタイラムネです!もう『君って男の娘じゃね?』ってレベルでかわいそうなゼロムネです!!  それでも、それでも!!こんな美少女に唇を奪われて、これからひとつ屋根の下で共に暮らしてゆくことを想像して!!!  それで何の反応も示さないおとこがいるのならば、それはもう『機能不全』という他ない!!!!」 と、だれに恥じることもなく語りきったのである。 その、あんまりと言えばあんまりな言い分に、男性諸兄の大半は心の中でうんうんと頷き、女性陣のほとんどから顰蹙を買った。 言われた当の本人である、ルイズからしてみればたまったものではない。 それどころか、ここぞとばかりに罵詈雑言を並べて自分を罵った『平民』に、今までにないほどの怒りを感じていた。 「だっ、だだだだッ…だぁれがゼロムネのルイズよッッッッ!!!!!!!!  平民のくせに、平民のくせにッ!!ふざけないでよ!!!!  だいたいあんたね!『あらかじめ知ってた』ってッ……え?」 そこまで言って、ルイズは気付いた。ヨシヒコが、実はさきほどとんでもない情報を口にしていたことを。 いまだ冷めやらぬ怒りを何とか抑え、ルイズはいやいやながらももう一度ヨシヒコへと歩み寄り、問いただした。 「あんた…ヨシヒコっていったっけ?さっき確かに言ってたわよね、『あらかじめ知ってた』って。  それってつまり、あんたは『今のこの状況』を理解してるってこと?」 もっともな疑問である。 彼女は確信していた、ヨシヒコが異世界から来たということを。 ヨシヒコが異世界から呼び出されたのならば、現在のこの状況が理解できていなくて当然である。 …考えてみれば、最初からおかしかった。 サモン・サーヴァントで召喚された直後から、彼はまったくあわてていなかった。 それどころか、これから何が起こるかすべてを理解したような表情で成り行きを見守っていたのである。 よくよく考えれば、彼の態度は徹頭徹尾異常すぎた。 そんな彼女の考えを知ってか知らずか、ヨシヒコはにべもなく答えた。 「ええ、私は異世界から使い魔としてあなたに召喚された。あなたの目となり手足となり、あなたを守る守護者となる。そうですよね。」 「ええ…その通りよ。」 やはり、彼は状況を理解していた。 …ではなぜ?どうしてあらかじめ『知って』いたの…? そこがルイズには分からなかった。だからその部分を問いただすことにした。 「じゃあ…」 その時だった。            ――――――――――それには私が答えよう!!―――――――――― 突然、天から声が聞こえた。比喩でもなんでもない、空の上から声が響いたのである。 この天の声を、その場にいる全員が聞いたのであろう。何が起きたのか理解できず、混乱した様子で空を見廻していた。ただ一人、ヨシヒコを除いては。 ヨシヒコは空の一点、雲と雲の間を見つめ大声で叫んだ。 「仏様!!」 …ホトケサマ??なにそれ?? ヨシヒコが見つめている方向を見ても、何も見えない。ただ雲間から青空がのぞいているだけである。 だが、ルイズ以外、ほかの生徒たちはにわかに騒ぎ出した。 「なに!?なになになに!?なんなのあれ!!??」 「大きい人?伝説の巨人!?」 「先住魔法か!?だとしたら、エルフがっ!!!」 さしものキュルケも、あまりの予想外の事態に普段では決して見せないような呆け顔で雲間をみつめ。 常に沈着冷静で、感情の変化に乏しいタバサですら 「なに…あれ…」 と、驚きを隠せない様子で呟いた。 そんな混乱した様子の生徒たちを、コルベールは必死になだめようとしていた。 「落ち着きなさい!アレ…彼はどうやらミス・ヴァリエールの使い魔…えっと、ミスタ・ヨシヒコ?の知り合いらしい。だから、ひとまず落ち着きなさい!!」 どうも、ルイズ以外の全員に『何か』が見えているのは確かである。しかし、どれだけ凝視してみても、やはりルイズには何も見えなかった。 「なにも…見えないわ……」 少なからず落胆し、ルイズは肩を落とした。 そんな様子を見かねたのか、『見えない何か』は明らかに不服そうな声で語りだした。 「おいおいおいおい、よりにもよって主人公に見えてないってどういう事よ?これあれよ、ヨシヒコとおんなじパターンよ?  もうこういう繰り返し系のギャグ系とか?そんなもん求めてないからね全く」 と、天から聞こえてきたにしては重みを感じない、軽い感じで『何か』が語りかけてきた。 しかし、そんなこと言われても見えないものは見えないのである。そんな文句を言われてもどうしようもない そうルイズは反論しようとした。その時、横からスッと何かを差し出された。 横を向くと、ヨシヒコがレンズが赤と青の眼鏡を持っていた。 「これを。」 そう言われ、若干いぶかしみつつも、言われた通り赤青メガネを受け取りそれをかけてみた。 「全くこれがなんだって……ってうおぉぉっっ!!??」 と、まったく女の子らしくない声をあげて、ルイズはのけ反った。 目の前にはローブをはおった、やたら顔のデカいおっさんが飛び出してきたのである。 あまりの出来事に腰を抜かしそうになったが、そこは公爵家の令嬢。気丈に立ちつつ、目の前の何かに向けて質問をぶつけた。 「あんた…あなたが、ホトケサマ…?」 しかし、ルイズのその疑問には答えず、心底不服そうな表情で言葉を発した。 「まったく、またこのパターン?もういいかげんね、ホトケショックだからね?  ヨシヒコだって最後は見えるようになったんだからさー、お前もちゃんと見えるようになれよ?」 言う事がいちいち癇に障るが、ここで癇癪を起こすと話が進まなくなりそうだったので、ルイズはとりあえず我慢することにした。 それを知ってか知らずか、ヨシヒコは目の前の巨大なおっさんに向けて話し出した。 「仏、今回はどうしていらっしゃったのでしょうか。」 そう問われ、仏(?)は一つ咳払いをし、居住まいを正して、可能な限り重々しい感じで語りだした。 「うむ。その者、ルイズが『どうしてヨシヒコは、異世界から突然呼び出されたのにもかかわらず、現状を把握しているのか』を疑問に思ったらしくてな。  それを説明するために出てきたのだ。」 「なるほど。それは痛み入ります。」 ヨシヒコはそう丁寧に答えた。 その答えにそこそこ満足したのか、さらに居住まいを正し、話し続ける。 「ふむ。それとヨシヒコよ、残念ながら私は仏ではないのだ。」 その一言を聞き、ヨシヒコは少なからず驚いた。 「そんな…。確かにいつものようなボツボツの頭ではありませんし、まるで魔法使いのような服を着ていますが、顔も声も登場パターンも同じなので、てっきり仏様かと……。  …では、あなた様はいったい…。」 「うむ、答えてしんぜよう……。」            ――――――――――我が名はブリミル。始祖ブリミルである!!―――――――――― 「…んなっっ…!!!」 ルイズは驚愕した。 当然である。目の前の(というか上のほうの)どう見ても胡散臭い人物が、よりにもよって始祖ブリミルだと名乗ったのである。 普通に考えれば神への冒涜にも等しい暴言であるが、空の上から現れ、なおかつ異世界からやってきた使い魔の素性を知っているという異常事態。 これはもはや『始祖の御業』とでも思わなければ納得できないことである。 …しかし…… 「え、ん、ん、ん、なになになに?びっくりしちゃった?びっくりして声も出なくなっちゃった?」 これである。 このあまりのノリの軽さ、これがあの伝説の始祖・ブリミルであるとはとても信じがたい。 だがルイズは、突っ込みたい衝動を抑え、話を聞くことにした。 でないと、いつまでも話が前に進みそうになかったから。 「それで、ぶ、ブリミル様?この使い魔、ヨシヒコはどうして事情を知っているのでしょうか?」 「ふむ、それだがな……」 仏改めブリミルが語るには、ヨシヒコはかつて異世界の勇者であった。 疫病に苦しむ故郷の人々を救うため、故郷の村に伝わる伝説の剣『いざないの剣』を手にし、ただ一人の家族である妹を残し、疫病を治す薬草を求め旅に出た。 道中で仲間を得、ついに薬草を手に入れるも、疫病の元凶が世界の支配をたくらむ魔王によるものであることを知り 仏(ブリミルと似てはいるが、違う存在らしい)の導きに従い、紆余曲折を経つつ魔王を倒すための伝説の武具をそろえ ついに魔王の城へと乗り込み、魔王を討伐した。 その後ヨシヒコは仲間たちと別れて故郷の村に帰り、つつましいながらも妹と共に幸せに暮らしていた。 そんなある日。 「ヨシヒコ!ヨシヒコよ!!」 平穏な日常は、突然終焉を迎えた。そう、人騒がせな仏によって。 「お久しぶりです。どうしました、仏。」 「うむ、実はお前に久々にお告げをしようと思ってな。」 「本当に久々ですね。しかし仏、魔王を討伐してから魔物は出なくなり、疫病も消え、魔王に操られていた人々も心を取り戻し、今は平和そのものです。勇者の力が必要だとは思えないのですが…」 「うん。随分説明的な台詞ありがとう。でもねヨシヒコ、それで『平和になりました まる』だと話が続かないし、映画化だってされないでしょ?よね、よね?  だから新たな使命を持ってきたんですー。というわけですー。」 「わかりました。で、その新たな使命とはなんでしょう。」 「ふむ、それでは告げよう…  ヨシヒコよ、ここではない異世界へと行き、そこでルイズという少女と会い、その使い魔となれ。  そしてルイズと共に、異世界を救うのだー!!」 普通、突然『異世界』などと言われたら信じられないであろう。しかし『普通じゃない』世界で『普通じゃない』冒険をし しかも当の本人が『普通じゃない』くらい真っ直ぐでお人よしであったため、仏の胡散臭いお告げを信じてしまった。 「分かりました。では私はその異世界へと行き、ルイズという少女と共にその世界を平和にして見せます!!」 「……というわけで、仏の導きに従い、私はこの世界へとやってきたのです。」 「はぁ~~~~~~……。」 ヨシヒコと(自称)ブリミルの話を半ば呆れ気味に聞いていたルイズであったが、どうやら話が一段落したらしところで、疑問をぶつけてみた。 「あのね、ヨシヒコ。あんたはそれを信じたわけ?  そんなざっくりとした、しかも『異世界に行って使い魔になれ』だなんて、理不尽すぎる使命を」 「確かに仏のお告げはざっくりとはしていますが、今まで外れたことはなかったですし、それに困っている人がいたら手を差し伸べるのが勇者の使命ですから。」 そういわれ、やや納得はできなかったものの(ヨシヒコってそういう性格なのね)と、とりあえずその場は理解をすることにした。 するとそこで、(自称)ブリミルが横やりを入れてきた。 「しかしルイズよ、お前にも予感はあったのではないか?『異世界の青年を召喚する』という、確信にも似た予感が。」 「うっ…それは確かに。」 確かに彼女は『異世界から人間を召喚する』と確信していた。 そのだいたいの姿形まで思い描くことができたのも、どこかでアカシックレコードにアクセスしてしまったからであろうが それではなぜ自分はアカシックレコードにアクセスできたのか、それは彼女自身にも謎であった。 「そのことについては、時期が来れば教えることとしよう。ほかに何か聞きたいことはあるか?」 ルイズはなんかはぐらかされたような気がしないでもなかったが、とりあえずそのことは置いといて、他に気になっていたことを聞くことにした。 「そうね…ヨシヒコの使命は私と共にこの世界、ハルケギニアを救う事らしいけど、これからどんな危機がハルケギニアに訪れるの?」 その疑問は最もであった。 最近、『土くれのフーケ』なる盗賊が貴族たちの財宝を荒らしまわっているとか、アルビオンで貴族たちが反乱を起こし、内戦状態にあるらしいなどの よからぬ噂を聞くことはあるが、「世界の危機」と言われてもあまりピンとは来ない。 そのことはヨシヒコもおなじようで 「それは私も疑問に思っていました。やはりこの世界にも影からすべてを操り、災いをもたらす魔王が存在するのでしょうか」 その言葉に、最も動揺したのはタバサであった。 タバサは本を読むふりをしながら事の成り行きを見守っていたのだが、ヨシヒコの何気ない一言に心臓を掴まれる思いがした。 しかし、その表情の変化は僅かで、その後は努めて変化を悟られないように注意することにした。 だが、そこで語られた(自称)ブリミルの言葉は、信じがたいものだった。 「そりゃまー、アレだよアレ。まあなんか、盗賊とかを捕まえちゃったりー?戦争を止めちゃったりなんかしたり?病気を治療したり??  まあとにかく色々アレなんだよ。」 ……信じ難いくらい、情報が曖昧であった。そして(自称)ブリミルはしどろもどろであった。 ルイズはジト目で睨みながら、呆れたようにつぶやいた。 「なによそれ、まるで情報になってないじゃない。伝説の始祖ならもうちょっとマシな情報を持ってきなさいよ。」 「ウッセーよ、バーカ!始祖だって教えられることと教えられないことがあるんですー。何でもかんでも教えたらお話にならないんですー。  わかったら情報収集ぐらい自分でしろよこのゼロムネルイズ!」 「なっ、何よゼロムネって!胸は今関係ないでしょ!大体ねーあんたブリミルとか名乗っちゃったりしてるけど、さっきから悉く胡散臭いのよ!  まともな情報も提供しないくせにえらそーに指示だけ出して、いったい何様よ!」 「始祖様ですー ブリミル様ですー。  …てかおめぇよぉ、いつからそんなため口聞くようになったんだよ、お?  もっとちゃんと敬えよ。いつも食事の時に言ってるみたいに感謝しろよ!!」 「あんたなんかに感謝するなんて、もう一生願い下げよ!  もう絶対、あんたなんかに祈ってやらないわ!  今まで毎食事にあんたに祈ってたのかと思うと、虫唾が走るわ!!」 「あ、あーあーそういうこと言っちゃうんだー言っちゃうんだー。  いーのかなー。せっかく最後に耳寄りな情報を教えてあげようと思ったのになー。  教えるのやめよっかなー。」 「……何よ。」 (自称)ブリミルとの言い争いですっかり聞く気が失せてしまっていたが、あからさまに思わせぶりな態度を取ったので、仕方なしにそう聞いた。 その反応を見て取った(自称)ブリミルはしたり顔になり 「えー、どーしよっかなー。おしえよっかなー、教えるのやめちゃおっかなー。うーん……やっぱ教えない☆(テヘペロ」 「……もういいわよ、どうせくっっっだらない情報なんでしょ?もういいわ。私は疲れたの。帰って寝るわ。」 と、ほんとに疲れた様子で言葉を吐き出した。 ちなみに、この後も授業の予定があるのだが、そんなことお構いなしである。 …それ以前に、(自称)ブリミルと不毛な罵り合いを繰り広げていた間に、もうとっくに次の授業の時間が来てしまっていたのだが、そんなことそっちのけの状態であった。 というか、その場にいたコルベール含む全員が、そんなことをすっかり忘れてしまっていた。 (自称)ブリミルはそんなことを知ってか知らずか(まあ全く気にしていないんだろうけど)、あからさまに気を引こうとするそぶりを見せつつ、独り言を言いだした。 「あーあ、残念だなー。せっかくヨシヒコに関する情報を教えてあげようと思ったのになー。  これから否応なしに寝食を共にする使い魔が、『どのような』使い魔か、せっかく知るチャンスだったのになー。もったいないなー。」 その言葉には、ルイズも後ろ髪をひかれるものがあった。 自分の使い魔となったヨシヒコが途方もなくスケベで無礼千万で、異世界で勇者をしていたという事は理解した。 しかし、『使い魔として』の性質は?使い魔のルーンによって付加された能力は?分からなかった。 ヨシヒコの左手には、どうやらすでにルーンが刻まれているらしいが、今までに見たこともないルーンで、どのような性質のものかわからない。 ……いや、そもそもあのルーンは『何時』刻まれた? 使い魔にルーンが刻まれるとき、その使い魔は激痛を感じるはずだか、先ほどまでのヨシヒコには、そのような様子は微塵も感じられなかった。 我慢したのか? 否。我慢しているという素振りすらなかった。では一体…… 思考の堂々巡りにはまってしまったルイズを一瞥し、(自称)ブリミルは意地悪そうな笑顔を浮かべて語りだした。 「う~~ん。そんなに気になってるのなら仕方がないな~~。よし、ルイズよ。おまえg「ああ、このガンダールヴのルーンのことですね。」…ってうぉい!」 と、今までの話の流れをすべて明々後日の方向に投擲して、当のヨシヒコ本人が語りだした。 自分の台詞に被せ気味にネタばらしをされてしまった(自称)ブリミルは、明らかに不満顔である。 「おいおいヨシヒコよ~、そういう「な、なんですとぉぉぉおぉおぉッッ!!!」・・っておまえもかーい!」 今度はコルベールであった。 すっかり蚊帳の外でモブキャラ化しつつあったが、ヨシヒコの左手に刻まれているのがガンダールヴのルーンであると聞き、いてもたってもいられずヨシヒコに接近してその左手を取った。 「こ、これが……  なるほど、確かに珍しいルーンだとは思っていましたが……申し訳ありません、ミスタ・ヨシヒコ。  そのルーンをスケッチしてもよろしいですかな?」 「ええ、かまいませんよ。」 「かたじけない!……フムフム、ここがこうなって……  ………なるほど。ご協力、感謝いたしまずぞ!さ、それでは続けてください!!」 といいつつ、また自分の定位置に戻って行った。 繰り返しになるが、すでに次の授業開始時間になって大分経っている。 本来ならば、コルベールは教師として生徒たちを先導しなければならない立場なのだが (自称とはいえ)ブリミルと、その使い魔の証である、ガンダールヴのルーンを持つ青年が今ここにいるという奇跡ともいえる事態を目の当たりにし、すでにそんなことそっちのけであった。 「あーあー。せ~~~っかく私がおしえてあげようかな~~っと仏心…ブリミル心を出したのに、お前ら邪魔すんなよな~っ。」 などと不満げに語りつつ、不貞腐れてしまった(自称)ブリミルであった。 (…ガンダールヴ、確かに聞いたことがあるわ。始祖ブリミルの使い魔の一人で、あらゆる武具を使いこなし、千の軍勢を払いのけた『神の盾』。それが……) そう、そのガンダールヴが今目の前にいるのだ。しかも、自分の使い魔として。 その事実にルイズは内心喜びを感じながらも、また新たな疑問が湧きあがってきた。今度はそれをヨシヒコに尋ねることにした。 「ねえ、ヨシヒコ。あなたなどうして、自分がガンダールヴだってわかったの?その仏…ブリミル?から聞いたってわけでもなさそうだし。」 それはそうである。お人好しでお調子者のヨシヒコのこと、仏からそう聞いたのならば、自分で最初にそう言うはずである。 別に口止めされていた、という事もなさそうだ。 まして、ハルケギニアに来てコントラクト・サーヴァントを終えてから、間もない。 あの(自称)ブリミルからそのことを聞き出すような余裕はなかったはずだ。 ならば何時、どのようにして… 「ああ、それはですね……」 その疑問に、ヨシヒコは答えた。 再び時をさかのぼる。 仏のお告げを受けて、ヨシヒコの故郷、カボイの村を再び出立するところからである。 「兄様…また、行かれてしまうのですね。」 「ああ、仏より受けた新たな使命だからな。行かなければならない。」 「兄様、ヒサは……。」 言葉を紡ぎかけた妹、ヒサをヨシヒコは優しく抱きしめた。 「心配するなヒサ。約束しただろう、お前を一人にはしない。必ず帰ってくる。」 ゆっくりと離し、お互いの目を見つめあう。 妹は兄の目に決意を、兄は妹の目に覚悟を見た。 「……はい。兄様、お待ち申しております。」 その言葉を聞き決意を固めたヨシヒコは、くるりと背を向け、カボイの村を後にした。 その背中を見えなくなるまで見届けたヒサは 「兄様……ヒサは、心配です」 とつぶやいた。 カボイの村を出たヨシヒコは、一路アキバラの村へ向かった。 アキバラの村、家電製品とアイドルの村である。 この村で一度はアイドルをめざし、その夢破れてしまったヨシヒコにとっては、苦い思い出の村でもあった。 しかし、今回はそうも言っていられない。 ヨシヒコはダーマ神社へ向かった。 ダーマ神社の受付に並び、転職希望の用紙を眺めた。 「確か……あった。」 魔物使いとモンスターマスターの間。そこにはこう書かれてあった。 『使い魔』と。 「使い魔になる」仏のその指令を聞き、確かダーマ神社で『使い魔』に転職できたはずだよなー。などと思い出したヨシヒコは 先に『使い魔になっておく』ことにしたのだ。先に使い魔に転職しておけば、まだ見ぬ異世界の自分の主人の負担を減らせると思ってのことだった。 余計なおせっかいである。 受付の列は進み、とうとう自分の順番となった。 ヨシヒコは受付の神主に、単刀直入に希望を告げた。 「『使い魔』に転職したいのですが…。」 「『使い魔』ですね。かしこまりました。  …ヨシヒコ様は『勇者』をマスターされていらっしゃいますね?そうしますと上級職の『ガンダールヴ』に転職することも可能なのですが、いかがしましょう。」 「では、それでお願いします。」 「かしこまりました。ではここに拇印を押してください…ありがとうございます。これで、今からヨシヒコ様は『ガンダールヴ』になりました。  あと、こちらは『ガンダールヴ』のルーンになります。左手の甲にお貼りください。」 そういいつつ、神主はヨシヒコによくわからない文字が刻まれた紙のようなもの(タトゥーシール)を手渡された。 それを言われた通り左手の甲に貼りつつ、神主の話に耳を傾ける。 「『ガンダールヴ』は『使い魔』の上級職ですが、職業特性といたしまして、すべての武具が装備可能になります。  また手に取ったすべての武具の取り扱い方法が自動で分かるようになります。  また、マスターボーナスといたしまして、武器装備時に攻撃力と素早さがそれぞれ+50%される特典つきです。」 「それはすごい!ありがとうございました!」 そう言い残し、ヨシヒコはダーマ神社を後にした。    「…という事があったのです。」 その話を聞いたルイズは呆気にとられていた。 いうべき言葉が見つからなかった。 『転職できる』という神社なる施設が存在しているというのは驚きだし、そこで『使い魔』に転職できるということも驚きだった。それよりなにより… 「じゃ、じゃあヨシヒコ、あんたってここに、ハルケギニアに来る前から、すでにガンダールヴだったってわけ!?」 そうである。ヨシヒコの言葉が確かならば、かれはここに来る前から、ルイズと契約を交わす前からすでに『使い魔』で『ガンダールヴ』だったのである。 「じゃあ、じゃあなんで私と契約したの?ほんとに、ただ私と…その…キス、したかったから?」 その疑問に、ヨシヒコはてらいもなく答えた。 「まあそれもあります。というかそれが8割ですが  契約を交わすまでは『使い魔』ではあっても『誰の使い魔か』までは特定されていない状態でしたから。それを確定させるために契約が必要だったみたいですね。」 いやそっちのほうが重要だろ、と突っ込みたくなったが。あまりにもあんまりな出来事の連続で精神的に疲弊しており、もはや突っ込む気力すらなくしていた。 「うん…もういい、もういいわ…とにかく、今日は疲れたから。私は部屋に帰って寝るわね…。」 そう言い残し、ルイズはおぼつかない足取りでその場を後にした。 「待ってください。私はあなたの使い魔。お供します。」 そういいながら、ヨシヒコはルイズについて行った。 その様子を見ていたギャラリーの面々は、これでショーは終わったとばかりに、おのおのフライなりレビテーションなり あるいは飛竜にまたがったりして学院へ帰って行った。 ただ一人…… 「うぉ~~~~いぃ。始祖を無視すんなよぉぉぉ~~~い。」 中空に浮かびっぱなしの(自称)ブリミルをその場に残して……。 「~ 一 ~  完」 #navi(使い魔ヨシヒコと零王の城)
#navi(使い魔ヨシヒコと零王の城) コントラクト・[[サーヴァント]]も無事終わり、ルイズとヨシヒコは半歩の距離で暫し瞳を交わしていた。 しかし、次の瞬間ルイズは違和感を感じた。下腹部に「何か」が当たっているのである。 ルイズはその「何か」の正体を確かめるため、視線を下に向けた。 そして、信じ難いものを目にしたのである。 彼女の下腹部にあたっていた「何か」は、ヨシヒコから伸びていた。 ヨシヒコの脚と脚の間から、それはそれは立派な『懐刀』が伸びていたのだ。 それが「何」なのか、ルイズは一瞬わからなかった。 しかし、すぐにそれが「ナニ」であることを理解し、朱に染まっていた顔を茹で蛸のように真っ赤にし 「んなっ…な、な、な、ななな」 さらにその次の瞬間には真っ青にしながら転げるように後ろに飛びのいた。 「なんなのよそれ――――――ッッッ!!!!」 怒りやら羞恥やらなにやらで頭の中をグチャグチャにしながら、ルイズはヨシヒコに向かって咆哮した。 二人の様子を見守っていた周囲の貴族子弟たちは、ルイズが叫んだ時は何が何やらさっぱりわからなかったが やがてヨシヒコの『懐刀』の存在に気付き ほとんどの女子生徒たちはキャーキャーわめきつつもヨシヒコの『懐刀』を凝視し 大半の男子生徒達は「なん…だと…」やら「負けた……」だの思い思いの言葉をつぶやいていた。 ただ、青髪の眼鏡の少女―――タバサは一瞥し 「巨根」 と一言だけ呟いて手元の本に向き直り 燃えるような赤髪の少女、キュルケは 「あら、なかなか立派じゃない。」 などと言いつつ、感心した様子で頷いた。 さて、当のルイズとヨシヒコであるが、ルイズは暫くたっても混乱から向けだせないようで 「なによなによなによなによ、いったいなんだってのよ……ッ!!」 などと言葉を吐いていた。 そりゃまあ、そうである。メイジにとっては必須の儀式の一環であるとはいえ、先ほどまで思い描いていた(のにほぼ近い)青年と、 かなりいい雰囲気の中で唇を重ねた、その矢先でこれである。 そりゃまあ、文句の一つでも言いたくなる。 そんな混乱した様子のルイズとは対照的にヨシヒコは相変わらずの曇り無き眼で、ルイズを見つめ口を開いた。 「仕方がないじゃないですか!」 (……???) ヨシヒコの一言に、ルイズはますます混乱を深めていった いったい何が、どうしてどうなればこの状況が『仕方がない』という事になるのだろうか、さっぱり理解できないでいた。 そんなルイズの気持ちを知ってか知らずか、ヨシヒコは言葉をつづけた。 「あらかじめ知っていたとはいえ、美少女とチューしたんですよ!男なら誰しもそうなります!!」 そうヨシヒコは、ルイズをはじめ、その場にいる全員に向かって力説し始めた。 「確かに彼女は貧乳でナイチチでタイラムネです!もう『君って男の娘じゃね?』ってレベルでかわいそうなゼロムネです!!  それでも、それでも!!こんな美少女に唇を奪われて、これからひとつ屋根の下で共に暮らしてゆくことを想像して!!!  それで何の反応も示さないおとこがいるのならば、それはもう『機能不全』という他ない!!!!」 と、だれに恥じることもなく語りきったのである。 その、あんまりと言えばあんまりな言い分に、男性諸兄の大半は心の中でうんうんと頷き、女性陣のほとんどから顰蹙を買った。 言われた当の本人である、ルイズからしてみればたまったものではない。 それどころか、ここぞとばかりに罵詈雑言を並べて自分を罵った『平民』に、今までにないほどの怒りを感じていた。 「だっ、だだだだッ…だぁれがゼロムネのルイズよッッッッ!!!!!!!!  平民のくせに、平民のくせにッ!!ふざけないでよ!!!!  だいたいあんたね!『あらかじめ知ってた』ってッ……え?」 そこまで言って、ルイズは気付いた。ヨシヒコが、実はさきほどとんでもない情報を口にしていたことを。 いまだ冷めやらぬ怒りを何とか抑え、ルイズはいやいやながらももう一度ヨシヒコへと歩み寄り、問いただした。 「あんた…ヨシヒコっていったっけ?さっき確かに言ってたわよね、『あらかじめ知ってた』って。  それってつまり、あんたは『今のこの状況』を理解してるってこと?」 もっともな疑問である。 彼女は確信していた、ヨシヒコが異世界から来たということを。 ヨシヒコが異世界から呼び出されたのならば、現在のこの状況が理解できていなくて当然である。 …考えてみれば、最初からおかしかった。 サモン・サーヴァントで召喚された直後から、彼はまったくあわてていなかった。 それどころか、これから何が起こるかすべてを理解したような表情で成り行きを見守っていたのである。 よくよく考えれば、彼の態度は徹頭徹尾異常すぎた。 そんな彼女の考えを知ってか知らずか、ヨシヒコはにべもなく答えた。 「ええ、私は異世界から使い魔としてあなたに召喚された。あなたの目となり手足となり、あなたを守る守護者となる。そうですよね。」 「ええ…その通りよ。」 やはり、彼は状況を理解していた。 …ではなぜ?どうしてあらかじめ『知って』いたの…? そこがルイズには分からなかった。だからその部分を問いただすことにした。 「じゃあ…」 その時だった。            ――――――――――それには私が答えよう!!―――――――――― 突然、天から声が聞こえた。比喩でもなんでもない、空の上から声が響いたのである。 この天の声を、その場にいる全員が聞いたのであろう。何が起きたのか理解できず、混乱した様子で空を見廻していた。ただ一人、ヨシヒコを除いては。 ヨシヒコは空の一点、雲と雲の間を見つめ大声で叫んだ。 「仏様!!」 …ホトケサマ??なにそれ?? ヨシヒコが見つめている方向を見ても、何も見えない。ただ雲間から青空がのぞいているだけである。 だが、ルイズ以外、ほかの生徒たちはにわかに騒ぎ出した。 「なに!?なになになに!?なんなのあれ!!??」 「大きい人?伝説の巨人!?」 「先住魔法か!?だとしたら、エルフがっ!!!」 さしものキュルケも、あまりの予想外の事態に普段では決して見せないような呆け顔で雲間をみつめ。 常に沈着冷静で、感情の変化に乏しいタバサですら 「なに…あれ…」 と、驚きを隠せない様子で呟いた。 そんな混乱した様子の生徒たちを、コルベールは必死になだめようとしていた。 「落ち着きなさい!アレ…彼はどうやらミス・ヴァリエールの使い魔…えっと、ミスタ・ヨシヒコ?の知り合いらしい。だから、ひとまず落ち着きなさい!!」 どうも、ルイズ以外の全員に『何か』が見えているのは確かである。しかし、どれだけ凝視してみても、やはりルイズには何も見えなかった。 「なにも…見えないわ……」 少なからず落胆し、ルイズは肩を落とした。 そんな様子を見かねたのか、『見えない何か』は明らかに不服そうな声で語りだした。 「おいおいおいおい、よりにもよって主人公に見えてないってどういう事よ?これあれよ、ヨシヒコとおんなじパターンよ?  もうこういう繰り返し系のギャグ系とか?そんなもん求めてないからね全く」 と、天から聞こえてきたにしては重みを感じない、軽い感じで『何か』が語りかけてきた。 しかし、そんなこと言われても見えないものは見えないのである。そんな文句を言われてもどうしようもない そうルイズは反論しようとした。その時、横からスッと何かを差し出された。 横を向くと、ヨシヒコがレンズが赤と青の眼鏡を持っていた。 「これを。」 そう言われ、若干いぶかしみつつも、言われた通り赤青メガネを受け取りそれをかけてみた。 「全くこれがなんだって……ってうおぉぉっっ!!??」 と、まったく女の子らしくない声をあげて、ルイズはのけ反った。 目の前にはローブをはおった、やたら顔のデカいおっさんが飛び出してきたのである。 あまりの出来事に腰を抜かしそうになったが、そこは公爵家の令嬢。気丈に立ちつつ、目の前の何かに向けて質問をぶつけた。 「あんた…あなたが、ホトケサマ…?」 しかし、ルイズのその疑問には答えず、心底不服そうな表情で言葉を発した。 「まったく、またこのパターン?もういいかげんね、ホトケショックだからね?  ヨシヒコだって最後は見えるようになったんだからさー、お前もちゃんと見えるようになれよ?」 言う事がいちいち癇に障るが、ここで癇癪を起こすと話が進まなくなりそうだったので、ルイズはとりあえず我慢することにした。 それを知ってか知らずか、ヨシヒコは目の前の巨大なおっさんに向けて話し出した。 「仏、今回はどうしていらっしゃったのでしょうか。」 そう問われ、仏(?)は一つ咳払いをし、居住まいを正して、可能な限り重々しい感じで語りだした。 「うむ。その者、ルイズが『どうしてヨシヒコは、異世界から突然呼び出されたのにもかかわらず、現状を把握しているのか』を疑問に思ったらしくてな。  それを説明するために出てきたのだ。」 「なるほど。それは痛み入ります。」 ヨシヒコはそう丁寧に答えた。 その答えにそこそこ満足したのか、さらに居住まいを正し、話し続ける。 「ふむ。それとヨシヒコよ、残念ながら私は仏ではないのだ。」 その一言を聞き、ヨシヒコは少なからず驚いた。 「そんな…。確かにいつものようなボツボツの頭ではありませんし、まるで魔法使いのような服を着ていますが、顔も声も登場パターンも同じなので、てっきり仏様かと……。  …では、あなた様はいったい…。」 「うむ、答えてしんぜよう……。」            ――――――――――我が名はブリミル。始祖ブリミルである!!―――――――――― 「…んなっっ…!!!」 ルイズは驚愕した。 当然である。目の前の(というか上のほうの)どう見ても胡散臭い人物が、よりにもよって始祖ブリミルだと名乗ったのである。 普通に考えれば神への冒涜にも等しい暴言であるが、空の上から現れ、なおかつ異世界からやってきた使い魔の素性を知っているという異常事態。 これはもはや『始祖の御業』とでも思わなければ納得できないことである。 …しかし…… 「え、ん、ん、ん、なになになに?びっくりしちゃった?びっくりして声も出なくなっちゃった?」 これである。 このあまりのノリの軽さ、これがあの伝説の始祖・ブリミルであるとはとても信じがたい。 だがルイズは、突っ込みたい衝動を抑え、話を聞くことにした。 でないと、いつまでも話が前に進みそうになかったから。 「それで、ぶ、ブリミル様?この使い魔、ヨシヒコはどうして事情を知っているのでしょうか?」 「ふむ、それだがな……」 仏改めブリミルが語るには、ヨシヒコはかつて異世界の勇者であった。 疫病に苦しむ故郷の人々を救うため、故郷の村に伝わる伝説の剣『いざないの剣』を手にし、ただ一人の家族である妹を残し、疫病を治す薬草を求め旅に出た。 道中で仲間を得、ついに薬草を手に入れるも、疫病の元凶が世界の支配をたくらむ魔王によるものであることを知り 仏(ブリミルと似てはいるが、違う存在らしい)の導きに従い、紆余曲折を経つつ魔王を倒すための伝説の武具をそろえ ついに魔王の城へと乗り込み、魔王を討伐した。 その後ヨシヒコは仲間たちと別れて故郷の村に帰り、つつましいながらも妹と共に幸せに暮らしていた。 そんなある日。 「ヨシヒコ!ヨシヒコよ!!」 平穏な日常は、突然終焉を迎えた。そう、人騒がせな仏によって。 「お久しぶりです。どうしました、仏。」 「うむ、実はお前に久々にお告げをしようと思ってな。」 「本当に久々ですね。しかし仏、魔王を討伐してから魔物は出なくなり、疫病も消え、魔王に操られていた人々も心を取り戻し、今は平和そのものです。勇者の力が必要だとは思えないのですが…」 「うん。随分説明的な台詞ありがとう。でもねヨシヒコ、それで『平和になりました まる』だと話が続かないし、映画化だってされないでしょ?よね、よね?  だから新たな使命を持ってきたんですー。というわけですー。」 「[[わかりました]]。で、その新たな使命とはなんでしょう。」 「ふむ、それでは告げよう…  ヨシヒコよ、ここではない異世界へと行き、そこでルイズという少女と会い、その使い魔となれ。  そしてルイズと共に、異世界を救うのだー!!」 普通、突然『異世界』などと言われたら信じられないであろう。しかし『普通じゃない』世界で『普通じゃない』冒険をし しかも当の本人が『普通じゃない』くらい真っ直ぐでお人よしであったため、仏の胡散臭いお告げを信じてしまった。 「分かりました。では私はその異世界へと行き、ルイズという少女と共にその世界を平和にして見せます!!」 「……というわけで、仏の導きに従い、私はこの世界へとやってきたのです。」 「はぁ~~~~~~……。」 ヨシヒコと(自称)ブリミルの話を半ば呆れ気味に聞いていたルイズであったが、どうやら話が一段落したらしところで、疑問をぶつけてみた。 「あのね、ヨシヒコ。あんたはそれを信じたわけ?  そんなざっくりとした、しかも『異世界に行って使い魔になれ』だなんて、理不尽すぎる使命を」 「確かに仏のお告げはざっくりとはしていますが、今まで外れたことはなかったですし、それに困っている人がいたら手を差し伸べるのが勇者の使命ですから。」 そういわれ、やや納得はできなかったものの(ヨシヒコってそういう性格なのね)と、とりあえずその場は理解をすることにした。 するとそこで、(自称)ブリミルが横やりを入れてきた。 「しかしルイズよ、お前にも予感はあったのではないか?『異世界の青年を召喚する』という、確信にも似た予感が。」 「うっ…それは確かに。」 確かに彼女は『異世界から人間を召喚する』と確信していた。 そのだいたいの姿形まで思い描くことができたのも、どこかでアカシックレコードにアクセスしてしまったからであろうが それではなぜ自分はアカシックレコードにアクセスできたのか、それは彼女自身にも謎であった。 「そのことについては、時期が来れば教えることとしよう。ほかに何か聞きたいことはあるか?」 ルイズはなんかはぐらかされたような気がしないでもなかったが、とりあえずそのことは置いといて、他に気になっていたことを聞くことにした。 「そうね…ヨシヒコの使命は私と共にこの世界、ハルケギニアを救う事らしいけど、これからどんな危機がハルケギニアに訪れるの?」 その疑問は最もであった。 最近、『土くれのフーケ』なる盗賊が貴族たちの財宝を荒らしまわっているとか、アルビオンで貴族たちが反乱を起こし、内戦状態にあるらしいなどの よからぬ噂を聞くことはあるが、「世界の危機」と言われてもあまりピンとは来ない。 そのことはヨシヒコもおなじようで 「それは私も疑問に思っていました。やはりこの世界にも影からすべてを操り、災いをもたらす魔王が存在するのでしょうか」 その言葉に、最も動揺したのはタバサであった。 タバサは本を読むふりをしながら事の成り行きを見守っていたのだが、ヨシヒコの何気ない一言に心臓を掴まれる思いがした。 しかし、その表情の変化は僅かで、その後は努めて変化を悟られないように注意することにした。 だが、そこで語られた(自称)ブリミルの言葉は、信じがたいものだった。 「そりゃまー、アレだよアレ。まあなんか、盗賊とかを捕まえちゃったりー?戦争を止めちゃったりなんかしたり?病気を治療したり??  まあとにかく色々アレなんだよ。」 ……信じ難いくらい、情報が曖昧であった。そして(自称)ブリミルはしどろもどろであった。 ルイズはジト目で睨みながら、呆れたようにつぶやいた。 「なによそれ、まるで情報になってないじゃない。伝説の始祖ならもうちょっとマシな情報を持ってきなさいよ。」 「ウッセーよ、バーカ!始祖だって教えられることと教えられないことがあるんですー。何でもかんでも教えたらお話にならないんですー。  わかったら情報収集ぐらい自分でしろよこのゼロムネルイズ!」 「なっ、何よゼロムネって!胸は今関係ないでしょ!大体ねーあんたブリミルとか名乗っちゃったりしてるけど、さっきから悉く胡散臭いのよ!  まともな情報も提供しないくせにえらそーに指示だけ出して、いったい何様よ!」 「始祖様ですー ブリミル様ですー。  …てかおめぇよぉ、いつからそんなため口聞くようになったんだよ、お?  もっとちゃんと敬えよ。いつも食事の時に言ってるみたいに感謝しろよ!!」 「あんたなんかに感謝するなんて、もう一生願い下げよ!  もう絶対、あんたなんかに祈ってやらないわ!  今まで毎食事にあんたに祈ってたのかと思うと、虫唾が走るわ!!」 「あ、あーあーそういうこと言っちゃうんだー言っちゃうんだー。  いーのかなー。せっかく最後に耳寄りな情報を教えてあげようと思ったのになー。  教えるのやめよっかなー。」 「……何よ。」 (自称)ブリミルとの言い争いですっかり聞く気が失せてしまっていたが、あからさまに思わせぶりな態度を取ったので、仕方なしにそう聞いた。 その反応を見て取った(自称)ブリミルはしたり顔になり 「えー、どーしよっかなー。おしえよっかなー、教えるのやめちゃおっかなー。うーん……やっぱ教えない☆(テヘペロ」 「……もういいわよ、どうせくっっっだらない情報なんでしょ?もういいわ。私は疲れたの。帰って寝るわ。」 と、ほんとに疲れた様子で言葉を吐き出した。 ちなみに、この後も授業の予定があるのだが、そんなことお構いなしである。 …それ以前に、(自称)ブリミルと不毛な罵り合いを繰り広げていた間に、もうとっくに次の授業の時間が来てしまっていたのだが、そんなことそっちのけの状態であった。 というか、その場にいたコルベール含む全員が、そんなことをすっかり忘れてしまっていた。 (自称)ブリミルはそんなことを知ってか知らずか(まあ全く気にしていないんだろうけど)、あからさまに気を引こうとするそぶりを見せつつ、独り言を言いだした。 「あーあ、残念だなー。せっかくヨシヒコに関する情報を教えてあげようと思ったのになー。  これから否応なしに寝食を共にする使い魔が、『どのような』使い魔か、せっかく知るチャンスだったのになー。もったいないなー。」 その言葉には、ルイズも後ろ髪をひかれるものがあった。 自分の使い魔となったヨシヒコが途方もなくスケベで無礼千万で、異世界で勇者をしていたという事は理解した。 しかし、『使い魔として』の性質は?使い魔のルーンによって付加された能力は?分からなかった。 ヨシヒコの左手には、どうやらすでにルーンが刻まれているらしいが、今までに見たこともないルーンで、どのような性質のものかわからない。 ……いや、そもそもあのルーンは『何時』刻まれた? 使い魔にルーンが刻まれるとき、その使い魔は激痛を感じるはずだか、先ほどまでのヨシヒコには、そのような様子は微塵も感じられなかった。 我慢したのか? 否。我慢しているという素振りすらなかった。では一体…… 思考の堂々巡りにはまってしまったルイズを一瞥し、(自称)ブリミルは意地悪そうな笑顔を浮かべて語りだした。 「う~~ん。そんなに気になってるのなら仕方がないな~~。よし、ルイズよ。おまえg「ああ、このガンダールヴのルーンのことですね。」…ってうぉい!」 と、今までの話の流れをすべて明々後日の方向に投擲して、当のヨシヒコ本人が語りだした。 自分の台詞に被せ気味にネタばらしをされてしまった(自称)ブリミルは、明らかに不満顔である。 「おいおいヨシヒコよ~、そういう「な、なんですとぉぉぉおぉおぉッッ!!!」・・っておまえもかーい!」 今度はコルベールであった。 すっかり蚊帳の外でモブキャラ化しつつあったが、ヨシヒコの左手に刻まれているのがガンダールヴのルーンであると聞き、いてもたってもいられずヨシヒコに接近してその左手を取った。 「こ、これが……  なるほど、確かに珍しいルーンだとは思っていましたが……申し訳ありません、ミスタ・ヨシヒコ。  そのルーンをスケッチしてもよろしいですかな?」 「ええ、かまいませんよ。」 「かたじけない!……フムフム、ここがこうなって……  ………なるほど。ご協力、感謝いたしまずぞ!さ、それでは続けてください!!」 といいつつ、また自分の定位置に戻って行った。 繰り返しになるが、すでに次の授業開始時間になって大分経っている。 本来ならば、コルベールは教師として生徒たちを先導しなければならない立場なのだが (自称とはいえ)ブリミルと、その使い魔の証である、ガンダールヴのルーンを持つ青年が今ここにいるという奇跡ともいえる事態を目の当たりにし、すでにそんなことそっちのけであった。 「あーあー。せ~~~っかく私がおしえてあげようかな~~っと仏心…ブリミル心を出したのに、お前ら邪魔すんなよな~っ。」 などと不満げに語りつつ、不貞腐れてしまった(自称)ブリミルであった。 (…ガンダールヴ、確かに聞いたことがあるわ。始祖ブリミルの使い魔の一人で、あらゆる武具を使いこなし、千の軍勢を払いのけた『神の盾』。それが……) そう、そのガンダールヴが今目の前にいるのだ。しかも、自分の使い魔として。 その事実にルイズは内心喜びを感じながらも、また新たな疑問が湧きあがってきた。今度はそれをヨシヒコに尋ねることにした。 「ねえ、ヨシヒコ。あなたなどうして、自分がガンダールヴだってわかったの?その仏…ブリミル?から聞いたってわけでもなさそうだし。」 それはそうである。お人好しでお調子者のヨシヒコのこと、仏からそう聞いたのならば、自分で最初にそう言うはずである。 別に口止めされていた、という事もなさそうだ。 まして、ハルケギニアに来てコントラクト・サーヴァントを終えてから、間もない。 あの(自称)ブリミルからそのことを聞き出すような余裕はなかったはずだ。 ならば何時、どのようにして… 「ああ、それはですね……」 その疑問に、ヨシヒコは答えた。 再び時をさかのぼる。 仏のお告げを受けて、ヨシヒコの故郷、カボイの村を再び出立するところからである。 「兄様…また、行かれてしまうのですね。」 「ああ、仏より受けた新たな使命だからな。行かなければならない。」 「兄様、ヒサは……。」 言葉を紡ぎかけた妹、ヒサをヨシヒコは優しく抱きしめた。 「心配するなヒサ。約束しただろう、お前を一人にはしない。必ず帰ってくる。」 ゆっくりと離し、お互いの目を見つめあう。 妹は兄の目に決意を、兄は妹の目に覚悟を見た。 「……はい。兄様、お待ち申しております。」 その言葉を聞き決意を固めたヨシヒコは、くるりと背を向け、カボイの村を後にした。 その背中を見えなくなるまで見届けたヒサは 「兄様……ヒサは、心配です」 とつぶやいた。 カボイの村を出たヨシヒコは、一路アキバラの村へ向かった。 アキバラの村、家電製品とアイドルの村である。 この村で一度はアイドルをめざし、その夢破れてしまったヨシヒコにとっては、苦い思い出の村でもあった。 しかし、今回はそうも言っていられない。 ヨシヒコはダーマ神社へ向かった。 ダーマ神社の受付に並び、転職希望の用紙を眺めた。 「確か……あった。」 魔物使いとモンスターマスターの間。そこにはこう書かれてあった。 『使い魔』と。 「使い魔になる」仏のその指令を聞き、確かダーマ神社で『使い魔』に転職できたはずだよなー。などと思い出したヨシヒコは 先に『使い魔になっておく』ことにしたのだ。先に使い魔に転職しておけば、まだ見ぬ異世界の自分の主人の負担を減らせると思ってのことだった。 余計なおせっかいである。 受付の列は進み、とうとう自分の順番となった。 ヨシヒコは受付の神主に、単刀直入に希望を告げた。 「『使い魔』に転職したいのですが…。」 「『使い魔』ですね。かしこまりました。  …ヨシヒコ様は『勇者』をマスターされていらっしゃいますね?そうしますと上級職の『ガンダールヴ』に転職することも可能なのですが、いかがしましょう。」 「では、それでお願いします。」 「かしこまりました。ではここに拇印を押してください…ありがとうございます。これで、今からヨシヒコ様は『ガンダールヴ』になりました。  あと、こちらは『ガンダールヴ』のルーンになります。左手の甲にお貼りください。」 そういいつつ、神主はヨシヒコによくわからない文字が刻まれた紙のようなもの(タトゥーシール)を手渡された。 それを言われた通り左手の甲に貼りつつ、神主の話に耳を傾ける。 「『ガンダールヴ』は『使い魔』の上級職ですが、職業特性といたしまして、すべての武具が装備可能になります。  また手に取ったすべての武具の取り扱い方法が自動で分かるようになります。  また、マスターボーナスといたしまして、武器装備時に攻撃力と素早さがそれぞれ+50%される特典つきです。」 「それはすごい!ありがとうございました!」 そう言い残し、ヨシヒコはダーマ神社を後にした。    「…という事があったのです。」 その話を聞いたルイズは呆気にとられていた。 いうべき言葉が見つからなかった。 『転職できる』という神社なる施設が存在しているというのは驚きだし、そこで『使い魔』に転職できるということも驚きだった。それよりなにより… 「じゃ、じゃあヨシヒコ、あんたってここに、ハルケギニアに来る前から、すでにガンダールヴだったってわけ!?」 そうである。ヨシヒコの言葉が確かならば、かれはここに来る前から、ルイズと契約を交わす前からすでに『使い魔』で『ガンダールヴ』だったのである。 「じゃあ、じゃあなんで私と契約したの?ほんとに、ただ私と…その…キス、したかったから?」 その疑問に、ヨシヒコはてらいもなく答えた。 「まあそれもあります。というかそれが8割ですが  契約を交わすまでは『使い魔』ではあっても『誰の使い魔か』までは特定されていない状態でしたから。それを確定させるために契約が必要だったみたいですね。」 いやそっちのほうが重要だろ、と突っ込みたくなったが。あまりにもあんまりな出来事の連続で精神的に疲弊しており、もはや突っ込む気力すらなくしていた。 「うん…もういい、もういいわ…とにかく、今日は疲れたから。私は部屋に帰って寝るわね…。」 そう言い残し、ルイズはおぼつかない足取りでその場を後にした。 「待ってください。私はあなたの使い魔。お供します。」 そういいながら、ヨシヒコはルイズについて行った。 その様子を見ていたギャラリーの面々は、これでショーは終わったとばかりに、おのおのフライなりレビテーションなり あるいは飛竜にまたがったりして学院へ帰って行った。 ただ一人…… 「うぉ~~~~いぃ。始祖を無視すんなよぉぉぉ~~~い。」 中空に浮かびっぱなしの(自称)ブリミルをその場に残して……。 「~ 一 ~  完」 #navi(使い魔ヨシヒコと零王の城)

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