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ゼロのアトリエ-30 - (2010/11/24 (水) 18:23:57) のソース

#navi(ゼロのアトリエ)

その日、ヴィオラートたちはシエスタの生家に泊まることにした。 
貴族の客をお泊めするというので、村長までが挨拶に来る騒ぎになった。 
最初は緊張して、必要以上に丁重な態度をとっていた両親だったが、私が奉公先でお世話になっている人たちよ、とシエスタが紹介するとすぐに相好を崩し、いつまでも滞在してくれるようにと言った。 
久しぶりに家族に囲まれたシエスタは幸せそうで、楽しそうで、ヴィオラートは何だかシエスタがひどく羨ましくなってしまった。 

兄は元気だろうか。 

[[ゼロのアトリエ]] ~ハルケギニアの錬金術師30~ 

砂時計の修理は、少なくともルーンの力を得たヴィオラートにとっては簡単だった。 
固定化の呪文がかけられていたので、部品そのものは全て揃っていて、ほぼ完全な状態を保っている。 
いつも通り赤いバッグの中から必要な道具を取り出して、ヴィオラートは砂時計の修理を試みる。 
その日の夜半、竜の砂時計は早くも往年の輝きを取り戻した。 

翌朝。完成した竜の砂時計をちらりと見て、キュルケが言った。 
「あたしも行くわ」 
しかし、ヴィオラートは黙って首を振ると、その申し出を否定する。 
「この竜の砂時計で過去に行けるのは一人だけなんだ」 
「そうなの?」 
「それに、日時、場所、その限られた条件下でしかこの…時間を越える効果は発動できない。 
それに日記にある…過去に行ったとされるのはあたし一人だから、あたし一人で行かないといけない。 
でなければ、過去が変わって現在に思わぬ影響が出るかもしれない」 
「そっか…じゃあ、あたしたちは先に学院に戻ってるわね」 
そう言ってタバサを見たキュルケに、タバサはただこくりと頷いて答える。 
キュルケとタバサは、一足先に魔法学院へと帰ることにした。 
「…さて。じゃああたしは、これからエスメラルダさんに会わないといけないんだよね」 
ヴィオラートはそう言って、シエスタに視線を向ける。 
「は、はい?なんでしょう、ヴィオラートさん」 
「この近くに、人気のない廃屋はないかな?何年も、人通りすらなかったような… エスメラルダさんだけが、通っていたような…」 
「え?えーと…」 
シエスタはちょっと考えて、記憶の糸を手繰り寄せた。 
「たしか、森の中に私が生まれる前からあるっていう廃屋があったと思います…あそこなら、 
祖母以外は誰も近づかないんじゃないでしょうか。そもそも危険だし、八年前には既に壊れかけてたらしいって」 
シエスタがそこまで言うと、シエスタの父が言葉をついで答える。 
「たしかもう何十年も前になりますか。元貴族の盗賊か何かが作った隠れ家だったって話ですが… 
まだ若かったうちのばあさんが追っ払いまして。まあ、めぼしいものはばあさんが取り返してきたし、なにしろ元貴族の盗賊が作ったものなんでどんな罠があるやら…壊すのも手間だし、今まで何となく放置されてるって感じですかね。 
あそこなら、うちのばあさん以外誰も近づかないんじゃないでしょうか」 
ヴィオラートは頷いて、シエスタに案内を頼んだ。 

村からわずかに外れた森の中に、なるほど、たしかにそれらしい廃屋があった。 
最後に人が入ったのは何年前の事だろうか、廃屋は既に朽ち果て、雨露さえもしのげないほどに崩れ去っている。 


「ここが、例の廃屋です」 
「うん。それじゃあ行ってくるね」 
ヴィオラートはそう言って、朽ちた廃屋の扉を壊して開ける。 
「え…これは!?」 
その瞬間目に入った光景に、思わず動きを止めて、ヴィオラートは声を上げる。 
床に、何回も何回も書き直された魔法陣が描かれていた。 
「これは…そっか、エスメラルダさんが…でも…これじゃ、発動するわけないよね」 
全く意味のない文字が大量に描かれているし、年月の為か、ところどころかすれて来ている。 
さすがに、知識もなしに竜の砂時計の効果を発動させる魔方陣を再現するなど土台無理な話だったのだろう。 
しかし、やらずにはいられなかった事は理解できた。わずかな記憶を頼りに、いつか帰れると信じて。 
「でも…おかげで、どうすれば時間を遡れるのか、完全に理解できた」 
ミョズニトニルンの力を得た今なら、竜の砂時計の構造やシステムと照らし合わせ、正しい文字や式を付け足して魔法陣を完成させることができる。 
この日記に今、この場所が書き残されていたことも、やはり意味はあったのだ。 
魔法陣を修復する作業を始めたヴィオラートを前に、シエスタが迷いながらも言伝を頼んだ。 
「あ、あの、元気で…今も皆、元気でやってるって。それだけ伝えてください」 
ヴィオラートは微笑んで、承った。 
「うん。しっかり伝えるつもりだよ」 
どのみち、エスメラルダとは初対面になる。 
シエスタの名を出さないと、始まる話も始まらないかもしれない。それは予想していたから。 

そして完成した魔法陣の上に立ち、ヴィオラートは砂時計を掲げる。 
砂時計とルーンの光が共鳴し、数瞬ののち、ヴィオラートは跡形もなく消え去った。 
「本当に…本当に、あの砂時計で、時間を越えられるんだ」 
シエスタは呆然と、ヴィオラートの消え去った魔法陣を見つめていた。 

八年前…過去に遡行したヴィオラートの目に最初に飛び込んできたのは他でもない。 
ヴィオラート自身。そう、もう一人のヴィオラートの姿。 
「あたしは…あなたから見て未来のヴィオラート、ってことになるのかな?」 
未来のヴィオラート。そうだ、想定しなかったわけではない。 
竜の砂時計をその手にした時から予測していた事態が、現にここに現れたのだ。 
「具体的には…この世界から去って自分の世界に帰る直前のヴィオラート。だね。 
確実に二人きりになれて、絶対に他の人にばれない、それでいて時間を越えられる…そんな条件の時はここしかないから、今ここで会ってる」 
未来のヴィオラートは、ゼッテルを束ねた冊子をヴィオラート… 
現在のヴィオラートに手渡して、言った。 
「ここに、あなたの『今』からあたしの『今』までの出来事が記されてる。これを渡すためにあたしは来た」 
現在のヴィオラートは、未来の自分の真意を量りかねて、ただ呆然と未来のヴィオラートを見た。 
「あたしは…あなたは、『これ』を渡されて悩む事になる。そしてその選択の結果、あたしがここにいる」 
「でも。これが、竜の砂時計を持つということ。時を越える術を手にした時に背負うもの」 
そこまで言った未来のヴィオラートは、無言で過去の自分を見つめる。 
現在のヴィオラートも、ようやくまともな平常心を取り戻して、未来の自分を見つめ返した。 
「…あなたは、過去のあたしだから、これ以上の言葉を重ねる必要もないと思う。 
でも、あたしが過去…今ここで、未来の自分に言われた事は言っておかなきゃいけない」 
今ここで…この廃屋で、『未来のヴィオラート』もこれと同じ体験をした、という事だろうか。 
「既にあたしがこうして介入したこの世界では、何もしないということは、何もしないという選択をしてることになるってこと。
『これ』を読まないことこそが、未来を書き換える事に繋がるという事」 
「…わかってる。」 
現在のヴィオラートはさすがに緊張して、震える手で紙束を受け取る。 
「…あたしと同じ選択をしろとは言わない。でも多分、あなたもあたしと同じ道を歩む事になる」 
未来のヴィオラートは後ろを向いてから、過去の自分に言葉を残した。 
「それと…あたしが後悔してないって事だけは…教えておくよ」 
それだけ言って、未来のヴィオラートは、砂時計の光の中に消える。 
今現在を生きるヴィオラートは、無言で紙束を見つめ続けた。 


十分すぎる時間が過ぎ去った後、残されたヴィオラートは小さな一歩を踏み出した。 
エスメラルダに会うために、未来への一歩を踏み出すために。 
竜の砂時計を持った者として、確かに一歩を踏み出したのだ。 

外に出ると、日記に書かれていたとおり、廃屋の前に立ってエスメラルダを待つ。 
こちらでも朝、陽はようやく南中の半分まで達したところだ。 
しばらくすると、老齢の女剣士が歩いてくるのが見えた。 
「…貴女は誰?」 
「あたしはヴィオラート。錬金術師です」 
ヴィオラートはそう答えると、日記と…竜の砂時計を見せた。 
「そう…錬金術師が、ついに…」 
既に頭部を白髪に覆われたエスメラルダは、 
ようやく求め続けた錬金術師に巡り会えた深い感動に打ち震えつつも、言った。 
「いつか…いつかめぐり合えると信じていました。このために私は…」 
しかし、次いで出てきた言葉は予想通りの…いや、 
既に決まっていたことを確認するかのような、澄みきった一言であった。 
「私は既にこの世界の者。だから、戻ろうとは思わない。日記を見た貴女なら、わかってくれると思うけど」 
それも予想していた答えだった。この日の後も日記が続いているという事は、彼女はここに残ったという事… 
エスメラルダは、まだ機能している廃屋の扉を開けると、中から粗末な箱を取り出して、ヴィオラートに手渡した。 
「これが私が元の世界から…グラムナートから持ってきた全て。 
できれば元の持ち主に返したかったのだけれど…あなたに渡しましょう」 
かなり大きい箱だったが、ヴィオラートは中身を分散整理して、腰の秘密バッグに詰め込む。 
「あら、それはあなたが作ったの?最近は錬金術も色々進化してるのね」 
エスメラルダは初めて見る奇妙な道具に驚き、そしてその驚きそのものを懐かしみ、遠い目をして言った。 
「私はこの世界に来て幸せだった。自信をもってそう言える。だから…」 
「私は、ここにいる」 
そう言ったエスメラルダの目には、深い充足と自らの辿ってきた道への自信が溢れていて。 
だから、ヴィオラートは無言で、ただ微笑んで、シエスタの言伝だけを伝えることにした。 
「シエスタちゃんがよろしくって…皆元気でやってるって。そう伝えてくれってだけ、言われました」 
「あら、シエスタが?あの子、元気でやってる?」 
「ええ、最近はあたしが錬金術を教えてるんです…ちょっと、引っ込み思案な所はありますけど…」 
「シエスタが錬金術を…これも、何かの縁でしょうか。そう、あの子が錬金術師に…」 
そこまで言ったエスメラルダは、何かを思い出したのか、真剣な表情に切り替わって話し始めた。 
「…その…あなたがシエスタの…あの子のことを少しでも大切に思ってくれているというなら、話しておかなければいけないことがあってね?」 
「何ですか?」 
「あなたの…その、額のルーンにかかわることなのだけれど」 
ヴィオラートは目を見開いて、エスメラルダを見つめる。 
昇りかけであった陽は既に南中し、傾き始めていた。 


魔法学院。錬金術工房の中で、ルイズが首を傾げつつ、戻ってきたキュルケとタバサを迎えている。 
「ヴィオラートはどうしたの?」 
ルイズの問いに、キュルケは「ちょっとあってね」とだけ答える。 
「うーん、この『カリヨンオルゴル』が鳴らない原因を一緒に調べて欲しかったんだけど…」 
「あら、調べるぐらいならあたしでも協力できるんじゃない?」 
「貴女じゃダメ。第一、貴女って装飾品作ったことないでしょ?」 
それもそうだ。キュルケは納得し、ルイズのことはヴィオラートに任せ、自分は自分の勉強に戻ることにした。 

日が傾き、空が夕焼けに染まる頃、ようやく当のヴィオラートが姿を現した。 
「ただいまー」 
待ち構えていたルイズは、さっそくヴィオラートに質問をぶつける。 
「ねえ、ヴィオラート。この『カリヨンオルゴル』が鳴らないのよ。ちゃんと作ったはずなのに…」 
「そう。ちょっと見せてね」 
ヴィオラートはそう言って、ルイズの作ったカリヨンオルゴルを手に取る。
そして、一旦カリヨンオルゴルを置くと、今度は何気なくルイズの傍に置かれた『始祖のオルゴール』を手に取り、何かに納得するように頷くと、言った。 
「この『カリヨンオルゴル』は、特定の人にしか届かない音を出してるみたいだね。奏者って、聞いた事ない?」 
「奏者?ちょっとわかんないかな…特定の人にしか届かないとか、それって一体全体どういう話になってるの?」 
「そのうち…そうだね、あと三日もすればわかるから、その時話すよ」 
何かを隠しているような、ヴィオラートの態度。 
ルイズは少し不満げな顔をしたが、ヴィオラートの言う事ならばと納得し、 
「じゃ、三日だからね?その時までに説明してよ?」 
そう言って、期限の迫った詔をこねくりまわす作業を始めた。 
「なにをしてるの?」 
ヴィオラートの問いに、「詔」とだけルイズは答えて、途中まで何かが書かれた紙に向き合うが…羽ペンを持ったルイズの手は、一行たりとも進もうとしない。 
「姫様の結婚式はもうすぐなのに…詔がまだ完成しなくて。いい言葉が思いつかなくて困ってるの」 
「そうなんだ。ルイズちゃんなら大丈夫だと思うよ。頑張ってね」 
ヴィオラートの気のない返事に、ルイズはちらりと視線を向けて言った。 
「…ちょっと来なさい、一緒に考えてもらうわ。他に、話もあるし」 
それからルイズは、ずるずるとヴィオラートを部屋まで引っ張っていった。 


「じゃあ、とりあえず考え付いた分だけでも読み上げてみたらどうかな?」 
部屋に着いたルイズは、こほんと可愛らしく咳をして、自分の考えた詔を読み上げる。 
「この麗しき日に、始祖の調べの光臨を願いつつ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 畏れ多くも祝福の詔を詠みあげ奉る…」 
それだけ言うと、ルイズは黙ってしまった。 
「続けないの?」 
「これから、火に対する感謝、水に対する感謝…順に四大系統に対する感謝の辞を、 
詩的な言葉で韻を踏みつつ詠みあげなくちゃいけないんだけど…」 
「韻を踏みつつ詠みあげればいいんじゃないの?」 
とぼけた顔で言い放つヴィオラートに、ルイズは拗ねたように口を尖らせて言った。 
「なんも思いつかない。詩的なんて言われても、困っちゃうわ。私、詩人なんかじゃないし」 
「うーん、とりあえず、思いついたことから言ってみたらどうかな?」 
ルイズは困ったように、頑張って考えたらしい『詩的』な文句を呟いた。 
「えっと、炎は熱いので、気をつけること。風が吹いたら、桶屋が儲かる」 
「えっと…この世界の詩って、そんななのかな?」 
全く詩の才能がないらしいルイズはふてくされると、ぼてっとベッドに横になって、「今日はもう寝る」と呟いた。 
ごそごそと着替え、ランプの明かりを消したあと、しばらく黙り込んでから、自作のベッドに潜り込んだヴィオラートを呼んだ。 
「ねえ、タルブで何があったかって話」 
「うん」 
「キュルケもタバサも、はっきりと言わなかったけど」 
ルイズはそこまで言うと、しばらく逡巡し、 
「帰れるんでしょ?」 
とだけ、言った。 
「うん」 
ヴィオラートも、必要最低限の回答だけをした。 
「…」 
黙り込んだルイズに回答を重ねるように、ヴィオラートが続ける。 
「あたしは…もうすぐ、帰れるかもしれない」 
押し潰されそうな沈黙が、ルイズの部屋を覆いつくす。 
「私が行っちゃダメって命令しても、行くの?」 
ヴィオラートは黙ってしまった。ルイズは、そうよね、とつぶやいた。 
「ここは…あんたの世界じゃないもんね。そりゃ、帰りたいわよね」 
しばらく、二人は黙っていた。 
ヴィオラートは喋らないし、自分もそれ以上、何を言えばいいのかわからなくなったのだろうか。 
ルイズはヴィオラートの反対側を向いて、目をつぶる。 
「イヤね。あんたが傍にいると、私ってば何だか安心して眠れるみたい。それって頭にきちゃう」 
そこまで言うと、限界を迎えたのか、ルイズは規則正しく寝息を立て始めた。 


ルイズの寝息を耳にしながら、ヴィオラートは考えた。 
この異世界で出会った人たちのこと…。 
たった何ヶ月かの滞在に過ぎないが、色んな人たちに出会った。 
意地悪だった人もいたけど、ほとんどの人は優しくしてくれた。 
困ったことがあったら力になると言ってくれたオスマン氏。 
自分の思惑はあるにせよ、ヴィオラートが自由に活動できるように取り計らってくれたコルベール。 
毎日地面を掘り返して、菜園作りに大いに貢献してくれた上に材料まで調達してくれたヴェルダンデ。 
人間じゃなくて剣だけど、頼りになる『相棒』デルフリンガーくん。 
綺麗で賢しそうなお姫様、アンリエッタ。 
勇敢で、それゆえに死んでしまった王子、ウェールズ。 
無口だけど、心の中には人並み以上の感情を秘めたタバサ。 
ルイズをからかいながらも、いつもそばにいるキュルケ。 
ヴィオラートと同じ世界にルーツを持つ、黒い髪の女の子…シエスタ。 
その祖母で、長い長い人生の末にこの世界に残る選択をした、エスメラルダさん。 
そして、そばにいるだけでなんだか嬉しくなって、思わず顔がほころんでしまうご主人様。 
桃色がかったブロンドと、大粒の鳶色の瞳を持った女の子…。 

いつか帰ることは心に決めていた。 
でも、本当に帰れる日が現実に見えてきた今、この人たちと… 
ルイズと、笑って別れることができるんだろうか? 
わからない。 
でも…と、ヴィオラートは思うのだった。 
優しくしてくれた人たちに、できる限りのことをしてあげたいと。 
嬉しかった分だけ、親切にしてくれた人のために…せめてこの世界にいる間は、自分にできることをしてあげたいと思うのだった。 

あとわずかの間に、自分にどれだけのことができるのかわからないけど。 
とりあえず、ヴィオラートは寝ているルイズの頭をなでてみた。 
寝ぼけたルイズは、むぎゅ、と唸って寝返りを打つ。 
ヴィオラートは窓に差す二つの月の光を悠然と見つめ、故郷を想った。 

#navi(ゼロのアトリエ)
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