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  • ゼロと獅子-01の編集履歴ソース
「ゼロと獅子-01」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ゼロと獅子-01 - (2015/11/02 (月) 23:49:25) のソース

#navi(ゼロと獅子)

「アルケオダイノスが大繁殖していたから討伐してほしい」
 その依頼はスコールにとっては鬱になることこの上ない話だった。
 どのくらいなのか? そう聞いても要領を得ず、結局自ら出向くことになった訳だが具体的な回答ができないという時点で終わっている。
 地下に続く洞窟の奥に異常な数のアルケオダイノスが生息しており、異常で対処できないから倒してくれ、という話なのだが何故そんな所に行く事になったのか非常に気になる問題だ。
 自ら進んで人間を襲うモンスターは討伐を良しとするが、人間の方から近寄って襲われ、それを討伐してくれという話は正直な所好ましくない。
 ではあるが、具体的な数を挙げないというのはやはり見逃せないところだった。
 誰かが犠牲になってからでは遅い訳であり、どの程度の数がいるのか正確に知っていれば対処のしようもある。
 依頼主との話し合いでとりあえず調査という形で出向くことにした。
 その時の依頼主に貴重な鉱石がどうだ人類の為がどうだと言われたが、一睨みして黙らせた。
「(やっぱりそういう話か……)」

 そういう訳でアルケオダイノスが大出現したという、セントラ大陸・エスタを南下した所にある洞窟の前まで来た。
 洞窟の入り口から奥まで続く道はかなり広く、暗闇の奥からは不気味な雰囲気を感じる。
 ちなみに、今回の任務に同行者はいない。いくらガーデン内の訓練施設にも放してるとは言え、学園生でアルケオダイノスを相手にできる人間は限られている。
 その限られているメンバーも今は仕事に行っていていないため、自動的にスコール一人でやることとなる。
「それでは、まずはよろしくお願いします、スコールさん」
 三人いた男のうち二人は洞窟前で待機、依頼人が着いてくるとのこと。
 ライトを手に洞窟の中に入り、様子を伺う。
 見たところ特に変わった様子も無いが……。
 不意に肩を叩かれる。
「スコールさん、悪いんだがね、これを受け取ってくれないか?」
「これは?」
 依頼人はいきなり声をかけてきたかと思うと、紙を渡してきた。
「あぁ、まだ読まんでください。アルケオダイノスを見つけた時に必要になりますから」
「……そうか」
 そう言われ、ポケットに入れておく。
 その紙のことからは意識を外し、注意深く辺りを見ながら奥へと進んでいった。
 音が聞こえてきた、間違いなくアルケオダイノスのものだ。
 声を頼りに、明かりを弱くしてゆっくり近づいていく。
「……っと」
 崖に行き当たった。いや、若干急な坂か……?
 その下には……確かにアルケオダイノスがいた。いたにはいたのだが……。
「なんだ、これは……」
 目算だけでも、78……79頭。
 先にはまだ穴がいくつかあり、明らかにアルケオダイノスの巣といったところだった。
 何頭かが光に気付き、スコールは光を消してさっと身を隠す。
 こんなことがあるのか……? 何が起こっているんだ……?
 先ほど渡された手紙を思いだし、開いて中を見てみる。

「悪いが、こちらも仕事でね。
 あんたにはあいつらをなんとかしてもらわないといけねぇ。
 あいつらを全員倒すまであんたはこの洞窟を出られない。
 代わりに依頼を達成してくれたら金は弾ませてもらうよ。
 それじゃあな、先生」

 直後、スコールが入ってきた方、ずっと向こうの方で爆発音が響いてきた。
 ……ハメられたか……。
 手紙に爆弾のスイッチでもつけられていたのだろうか、タイミングが良すぎる気もする。
 入口は塞がれた上に、今の音でこちらへ向かって来るだろう……こんな暗闇の中でアルケオダイノスの軍勢と戦うなど自殺行為以外のなにものでもない。
 GFもここで使えば何が起こるか想像に難くない。大体が自分の首を絞めることになるだろう。
 流石にあの群れを相手にはしたくない、最悪死ぬことになる。
 この展開を予測していなかった為に、回復アイテムも魔法もほとんど持ってきてはいない。
 ……何を考えてこんなところに一人放り出したんだ、あいつらは?
 金の問題ではなく、スコールは苛立ちを覚えていた。
 エスタの大統領に後程直訴しよう。
 自分の準備の悪さを棚におき、何としてでも生きて帰ることを決意する。

 やはりというか、アルケオダイノスが数頭近づいてきた。
 明らかな敵意を前に、戦闘準備をしようとして更にもう一つ重大なことに気付く。
 ライトを持てばガンブレードをしっかりと握れなくなり、ライトを捨てればそもそも戦うこともままならなくなる。
 気配を頼りに戦うこともできなくは無いが、それは少人数での戦いの話だ。
 こんな適当な暴力を前に避ける足場も無い場所でそんなことをすれば、自殺するだけだろう。
 どうせ俺が死んだところで、あいつらは好き勝手言い、己を正当化できる……生きるためにどうするか。
 ……仕方ない………。
 そう考え、突っ込んできたアルケオダイノスをガンブレードで弾き飛ばす。
「ぐ……」
 片手で振るガンブレードの衝撃に顔をしかめるが、そんなことをしてる暇も惜しい。
「イフリート……天井を!」
「……任せろ」
 出現するイフリートに、スコールは天井を破壊させた。
 崩れ落ちる洞窟にアルケオダイノス達は奥へ引っ込んでいく。
 勿論先にも後にも行けなくなったわけだが、アルケオダイノスの群れと戦うよりはいくらもマシだろう。
 落石の除去を行えば助かる可能性もあるかもしれない。
 さて……スコールは来た道を引き返していた。
 やはりというか、完全に道は封鎖されている。こんなところでGFを使っても余計被害が酷くなるだけだ。
 手で掘り進めるとしても、何日かかることか。
「……………………はぁ……」
 ため息を吐いて、スコールは少しずつ穴を掘り始める。
 数時間掘り進めたところで、GFに作業をさせれば力もあるし楽じゃないか? その考えにようやく至ったスコールはただ今戦力になる召喚獣たちを呼び出し、先を急がせている。
 複数召喚すると一匹の威力が落ちていくが、こういう状況なら問題ない。
 召喚獣たちの不満が聞こえたが、適当に無視する。
 主に、イフリート、ブラザーズ、ディアボロス、パンデモニウム、ケルベロスに任せ、スコールは疲れた体を座らせた。
 この調子でいけば明日には出られそうだ。
 休もう……と目を閉じると、瞼を突き抜けて光が入ってくる。もう掘れたのか?
 目を開けると……何か、鏡?のようなものが空中に出現した。
 こんな暗闇の中、光輝くそれは異様だった。
 召喚獣たちもそれに集中している。
 起きあがりそれに触れてみると……突然スコールの身体が吸い込まれた。
「な……!」
 もがくがなんの対処も出来ないスコールに、出ていた召喚獣が捕まってくれる。
 だが、どうにもならない。
 結局召喚獣たちも巻き込んでスコールは向こう側に消えていった。


1話 召喚された獅子


「おい、どうなっているんだ!?」
「使い魔が七体も! しかも一人は平民!?」
 騒がしい。起きあがると、周りには……。
 なんだこいつら? いつの時代かの魔法使いのような服装をした人間がスコールを囲んでいた。
 その周りには召喚獣が倒れている。一様に騒ぎに気が付き、起きてきた。
 呆然と俺たちの前に立つ桃色の髪をした女に気が付き、ハゲ頭の男も困惑顔でスコールと女を見てなにかを話していた。
 なんだ、この状況は。先ほどまで洞窟にいたと思えば、いつのまにか草原の上で不思議な格好をした人間たちに囲まれている。
 何が起こればこんなことになるんだ、と考えて先ほどの鏡のような何かを思い出した。
「せ、先生! これはいったい…」
「い、いやぁ…私にも何がなんだか……」
 どうにも分からないこの状況に召喚獣たちもどうしたものかとスコールを見ている。
 仕方がないので全員を体内に戻すと、さらにどよめきが起こった。
「使い魔が消えたぞ!?」
「今のは幻か!?」
 そんなギャラリーを無視して、ガンブレードを手にすると、スコールは跳んでその場を離れ、囲いから脱出する。
 その身のこなしに、その人間たちは驚愕の顔を向けてくる。
「ちょっと! 私の使い魔をどこにやったのよ!?」
 そんな中一人だけ、先ほどの桃色髪の女だけはスコールに近づいてきた。
 見たところ武器のようなものを所持しているように見えない、戦闘能力は皆無だと思い、一瞬で距離を詰めて女の首を掴んだ。
 女はうぐっ、と苦しそうにもがくがスコールの手を離すことはできない。

「ここはどこだ」
 そう、スコールは先ほどまでの状況にひどくイラだっていた。
 それも仕方ないだろう。暗闇の中閉じ込められ、何時間も穴を掘り進めて、身体が疲れきっていた。
 オマケにこんな状況ともなれば、冷静でいられないのも無理はない。
 いや、スコールは幾分冷静ではあったのだが、あの依頼人と関係が無いとも言い切れないのであれば、尋問をして当然だと判断したのだ。
 ハゲ頭の男は慌てて近づいてくる。
「ミス・ヴァリエールを離しなさい!」
「その前に、何故俺をここに連れてきた? 返答次第ではお前ら一人一人を尋問する」
「連れてきた…? 何のことです?」
「とぼけているのか? お前たちはあの男とは関係があるんだろう?」
「ですから、いったいなんの話を…」
 ハゲ頭はスコールの言葉に、本気で何を言っているのか分からないという雰囲気を出してきた。
 演技にしては出来すぎている……そう思い、女を地面に降ろす。
「な、何をするのよ…! げほっ」
「…………なら、何が起きたんだ…? どう俺をここまで移動させた。それに俺はこんな所に見覚えは無い」
 一人考えるスコールから離れた桃色髪の女は、ハゲ頭と何をか話す。
「…ミス・ヴァリエール、どうやら人間をサモン・サーヴァントで呼び出してしまったようだね」
「そんな! でも先ほどは使い魔を…」
「どういったことかは分からないが、その使い魔に思われたものたちは彼の中に入っていった…つまり、彼の使い魔と見るのが一般的だね。それもあり得る筈の無い話ではあるのだが…」
「ということは……彼はメイジ…?」
「それは分からないが、とにもかくにも彼を呼び出したということは、彼はあなたの使い魔…彼とコントラクト・[[サーヴァント]]をしなければいけないのだよ、ミス・ヴァリエール」
「人間を使い魔にするなんて聞いたことがありません! それもメイジなんて!」
「気持ちは分かるが、これは通例の儀式なのだよ。さあ」
 桃色髪はそれ以上何も言えなくなり、キッとスコールを睨んだ。
 スコールに歩みよる桃色髪は、スコールの頬に手を添える。
「なんだ?」
「感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて、普通は一生ないんだから」
「……だから、なにを……」
「動かないで!」
 チュッ。と、スコールと桃色髪は口づけを交わす。
 スコールには彼女が何をしようとしているのか理解できたが、何が起こってそうなるのか分からないスコールはただ身を任せるに極めた。
「…ッ!?」
 突如、左手を鋭い痛みが走る。手袋と取ると、そこには……何かが刻まれていた。
「おい、何をした?」
 詰め寄るスコールに、桃色髪は少し怯えたように、だがすぐに持ち直して、こういった。
「あんたは今日から私の使い魔だから。文句なんて許さないわ」
 ……使い魔とは何か、まるで分からないスコールはその桃色髪にどう反応してやれば良いか分からなかった。

 その夜、何も分からないスコールはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと名乗った少女に色々と説明を受けていた。
 今日一日スコールは大人しくしていた。
 危険もないここで、この地に見覚えのないスコールがどう動いても、どうにもならない。
 数人に話しかけてみても良い返事も返ってこないため、ルイズに話を聞けるようになるまで待っていたのだ。
 さて、話を聞いてみても結局の所、意味は分からなかった。
 地名を聞いてもそんな所聞いたことも無い。スコールの知っている地名にしても、彼女の反応は薄い。
 この世界について聞いても、魔法だの貴族だのメイジだのと本の中のような話が続いた。
 更にスコールは使い魔になったらしい、このルイズの。使い魔とは、つまりルイズの従者。
 部下とか下僕とかそんな感じの奴だろう。勝手に何をしてるんだこいつは。
 結局二人の会話は交わらず、お互いに頭の上にハテナを浮かべるだけの結果に終わったのだった。
 だが、スコールは何となくだが分かってきていた。
 というのも、ここはスコールのいた世界では無いということだ。
 本の中のような話とは言ったが、異世界に行ってしまう人間の話を見たことがあるスコールは、すぐにそれに行きついた。
「……はぁ…埒があかないわね…あなたの作り話に付き合っている暇なんてないの」
「……そうか。それで、俺を元居た場所に帰すことはできないということで良いんだな」
「ええ、そうよ。サモン・サーヴァントは一方通行、戻す魔法なんて聞いたこともないわ」
「…分かった」
 驚くほど素直なスコールだが、どうにもならない状況に騒ぎ立てるのは得策ではないと判断しただけであって、ルイズのいう事に納得した訳ではない。
 こいつが知らないのなら、自分で調べれば良い。ただそれだけのことだ。
「……使い魔は、主人の目となり耳となれる。それは良いが、どうするんだ?」
「どうするも何も、聞いた限りでは使い魔の見たもの聞いたことを私も感じることができる筈…なんだけど、あなたじゃ無理みたい」
「…そうか。主人が望むものを見つけてくるとも言っていたが、俺にはどうしようも無いな」
「そりゃそうよね。何も知らない田舎者みたいだし」
「そして、主人を守る剣となり盾となる…だったか。それくらいならできるが」
「あんた、それしかできないみたいね」
「………かもな」
「はぁ……それだけでもマシか……とにかく、使えないあんたに仕事をくれてやるわ」
「……なんだ?」
「掃除、洗濯、その他雑用よ」
 それだけ聞くと、立ち上がったスコールは部屋から出ていこうとする。
「ちょっと! どこ行くのよ!」
「悪いが、そんなものに付き合うくらいならさっさと帰る方法を探して帰る」
「なんでよ!」
「無理やりここに連れてこられたと思えば使用人扱いか? 他を当たれ、と言っているんだ」
「あんたは私の使い魔なのよ!? 分かってるの!? 私と契約した、私の使い魔よ!」
「ならあんたを殺せば契約解除か?」
 怒気を孕んだスコールの言葉に、たじろぐルイズ。
 スコールの目を見て、本気だと察したのだろう。
 と言っても実際スコールは脅しているだけのつもりだったが、ルイズにそんな違いは分からない。
「わ、分かったわよ! ただ、必要な時は手を貸してもらうわよ…?」
「俺とお前は主従関係ではなく、あくまで契約関係だ。俺はお前に力を貸す、お前を守れと言われれば守るし、そうだな…探し物があると言われればどこにだって赴こう。お前は俺に相応の代金を支払え。それをもって契約とする」
「お、お金なんてあんまり持ってないわ…」
「………………………仕方ないか…衣食住に不自由がなければ、なんでも良い」
「……分かったわ…」
 契約成立とばかりに、スコールは椅子に座りなおす。
 ルイズは内心ホッとしていた。今使い魔に逃げられれば、進学はできなくなる。
 魔法の使えないルイズにとって、スコールを召喚できたのは奇跡に近いことだった。
 それまでに何度も何度も失敗し、ようやくスコールを召喚できたのである、簡単に諦めることはできない。
 だが、スコールの優位に立てなかったことが、貴族としてのプライドに傷をつけた。
 主従関係ではなく、契約関係。上と下は無く、ただただ並列。
 彼はメイジではなく平民ということも分かっており、平民のスコールと貴族のルイズが並列関係であることは、とても気にくわないことだった。
 そういえばと、ルイズはとあることを思い出した。
「そういえば、あの召喚獣はなんなの? あなたの使い魔?」
「あんたらの言う使い魔とは違うが、似たようなものだ。契約し、力を貸してくれる。そういう存在だよ」
「なんで複数の使い魔を使えるの?」
「一人につき一体なんて決まりは無い。契約さえできれば召喚獣を何体でも扱える、こっちではそういうものだ」
「その契約、って?」
「何かに宿っていたり封印されていたりするものをこちらに引き出すか、あるいは力で捻じ伏せる。そうすることで召喚獣はこちらを主と認め、仕える」
「え!? じゃああの時の六体全部を倒してきたの!?」
「一体だけ違うが、それ以外はそうだな」
「あんた、強いのね」
「…まぁな」
「あの時の六体で全部なの?」
「いや。全部で19体だ」
「19!?」
 あんな強そうな使い魔を19体も!?
 ルイズの表情には、驚愕と同時に喜びが溢れてきた。
 もしかして自分はとんでもない当たりを引いたのではないか、その思いが強くなったからだ。
 確かに見た目はただの人間ではあるが、使い魔を多く所持し、さらには本人も相当に強い。
 その事実を認識したルイズは、先ほどまでの傷ついたプライドのことなどすっかり忘れてうきうきしてしまう。
 こんな使い魔を呼び出した私ももしかしたらすごいのでは?
 そんなことまで考え始める。
「ねぇ、あなたの使い魔をまた見たいんだけど、何か出してくれない?」
「…分かった。イフリート、来い」
途端、部屋の中央でいきなり炎の火柱が立った。それももの凄い勢いの火柱だった。
ルイズは飛びのいてベッドの上の布団に隠れる。
「なんだ、主よ」
「ルイズ。イフリートだ、さっきも見ただろ」
恐る恐る布団から顔を出すと、既に炎は消え、そこには炎を纏った人間のような獣のような使い魔が立っているだけだった。
確かに、先ほど見た使い魔の一匹だった。
だがそれよりもルイズには気になることがあった。
「イフリートって……炎の大精霊の!?」
 そのルイズの言葉を聞き、イフリートは何とも言えない顔をする。
「大精霊と呼ばれたことは無いがな……」
「あなた、凄いじゃない!」
「……そうか」
 別段興味も無さそうにつぶやき、イフリートを戻す。
 まだ興奮が収まらないルイズはスコールに詰め寄り、もっと見たいと目で伝えてくる。
「面倒だ。またそのうちな」
「えー……じゃあせめて、あなたが使える使い魔の名前、教えてちょうだい」
「…仕方ないな」
 これ以上せがまれても面倒、そう思い、説明することにした。
 スコールの出す名前に、ルイズは何度も驚かされた。
 どれもこれもが本や言い伝えでしか聞いたことのない幻獣だったからだ。
 一部、サボテンダーだとかトンベリだとか聞いたことのないものもあったが、それでもバハムートだとかリヴァイアサンだとか、嘘だと思うようなものがスコールの口から聞こえてきたのだった。
「こんな所だ。今日は疲れたから、もう寝るぞ。俺はどこで寝れば良い?」
「あ、ちょっと待ってて」
 スコールの言葉を聞いて、ルイズは外へ出ていく。
 数分して戻ってきたルイズの手には布団があった。重そうにしていたので手伝う。
「最初は藁でも敷いてそこに寝かせようと思ったけど、そんなことしたらあんた怒りそうだし。これで文句ないわよね?」
「あぁ」
 心の中で、藁だったらイフリートに燃やし尽くさせてやるところだった、と考えながら布団を床に敷き、驚くほどの速さでスコールは睡眠をとり始める。
 余程疲れがたまっていたのだろう。
 その寝顔をルイズは見つめていた。
 今まで気にしていなかったが、スコールは一般に美男子と呼ばれるほどに顔が整っている。
 それなりにカッコイイと言われているギーシュにしても、スコールの前には数段以上劣るだろう。
 鼻のところにできている傷も、魅力のように感じて、慌てて目を逸らす。
「(使い魔に何アホなこと考えているのよ!)」
 恥ずかしくなったルイズもさっさと布団に入り、寝ることにしたのだった。

#navi(ゼロと獅子)
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