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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • S-O2 星の使い魔-10

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

S-O2 星の使い魔-10

最終更新:2008年05月29日 20:22

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  • S-O2 星の使い魔


(……)

 ルイズは馬上で硬直していた。
 目の前にはでっけえ丸っこいピンク色の兎が一匹、その背には使い魔が約一名。
 兎の背には金髪の少年と、併走する馬上にはガチガチに表情を強張らせた貴族の令嬢。
 傍から見ているとかなり異様な光景ではある。


 ぴょ~ん ぴょ~ん ぴょ~ん
(何よ……あーんなずんぐりむっくりの……)

 ぴょ~ん ぴょ~ん ぴょ~ん
(ず、ずんぐりむっくりの、むっちゃらもっちゃらの……)

 ぴょ~ん ぴょ~ん ぴょ~ん
(つぶれアンマンみたいな、ウサギ、なんて……)


 ぴょ~ん
「……もきゅ?」
(はぅあぁぁぁぁぁ~っ……!)

 振り返って小首を傾げるバーニィに悶絶するルイズ。
 はっきり言ってこの可愛さは凶器だ。
 可愛いは正義だ。ズール皇帝は正義だ。ズール皇帝は可愛い。もうワケ解らん。
 ちい姉さまが居たら自分の体調も省みず即座にお持ち帰りしていること間違いなしである。

「……ルイズも乗る?」
「い、いいわよっ! 私は乗馬が好きなんだからっ!」
 ムキになって拒否するルイズに対し、ああそう、とバーニィを宥めつつ前へと向き直るクロード。
 既にこのやりとり、道中で5度目である。
 それとなく乗り物を交換するくらいの機知や甲斐性は無いのかね、クロード君。


 結局、さらに3度ほど同じやりとりを繰り返して町に着いた。
 労うように微笑んでバーニィの頬を撫でるクロード。
 その後ろでは、ルイズが凄まじい形相で両手をわきわきさせている。

(せ、折角だから、撫でるくらい……ぎゅ~ってするくらい……ふかふかするくらい……ッ!)
「ありがとう、バーニィ。帰りもよろしくね」
「もきゅ」

 最後にクロードが挨拶を済ませると、一声鳴いて風のように去っていくバーニィ。
 後には中途半端な体勢で固まったルイズが残された。

「まさかと思って試してみたけど、ここにも生息してるなんて……
 あれ、ルイズ? どうかしたの?」


 ルイズは激怒した。
 必ず、かの邪知暴虐の使い魔を除かねばならぬと決意した。



 王都トリスタニア、ブルドンネ通り。
 トリステインでも指折りの大通りというが、道幅はせいぜい三、四人が手を広げたくらい。
 馬車の行き違いでもあればそれだけで詰まってしまいそうな道路だが、
 それらしい事態が発生しないところを見ると、それなりに交通規制は行われているらしい。
 魔法が発達しているこの世界では、この程度の道路でも十分に事足りるのだろう。
 交通や運送の概念が根本から違うと考えれば、そこまで驚くようなことでもないかとクロードは納得する。
 そう言えば交通といえば、キュルケとよく一緒に居る背の低い眼鏡の女子が風竜を使い魔にしていたっけ。
 機会があれば、一度乗せてもらえないかな。気持ちよさそうだ。

 本日は虚無の曜日、いわゆる安息日ということもあって、
 通りの脇には露天や商店が並び、人々は忙しげに行き交っている。
 待ち合わせ場所も考えずに下手に単独行動を取れば、一発で迷子になりそうだ。

「何キョロキョロしてんのよ、山出しの奉公人じゃあるまいし」
「ああ、ごめんごめん」
 あんまり間違っているわけでもない、ご機嫌斜めな主の言葉にクロードは苦笑する。
 そういえば召喚された直後もこんなこと言われたっけな。

(それにしても、バーニィを触りたいんだったら一言言ってくれたらよかったのに)
 そらアンタ、それが出来たらルイズじゃありませんって。

「そうそう、ここはスリが多いから気をつけなさい。
 特にあんたなんて、ボンヤリしてるから危ないわよ」
「こんな感じで?」
「へ?」

 素っ頓狂な声をあげるルイズ。
 クロードの手には、見覚えのある財布が一つ。
 慌てて自分の懐をさぐってみれば、あるはずの財布が無い。

「……」
「……」


(メルヒェン時空が展開されました!)


          +
     +            +
  ウフフフフ        +
   +        アハハハハ
         +        +  


「こぉら、クロード! 返しなさぁ~い!」
「僕はここだよ、ルイズ。捕まえてごらん~?」


     +      +
  ウフフフフ        +
   +        アハハハハ
        +         +  
 +             +      +   


(メルヒェン時空が消滅しました!)




「この、この、この、泥棒犬~ッッ!!」
「いや、その表現はおかしい」

 ルイズの無呼吸連打をクロードは肉のカーテンで受け流す。
 所詮は深海から生身で脱出する死刑囚でもないルイズの小さな体では数分と持たず、
 チアノーゼを起こしかけてゼェゼェと肩を上下させる。
 その背を撫でつつ、やれやれと苦笑するクロード。
 流石に毎度毎度似たようなパターンを繰り返していれば慣れたものである。

 果てさて、そんなこんなで二人がやって来たのは武器屋。
 大通りを外れた路地裏、いかにも怪しげな雰囲気がプンプンしている。
 それなりに平和な情勢において、正規品にしてもそうでないものにしても、
 人を傷つける道具を取り扱う店というものは肩身が狭くなるものなのだろうか。

 ルイズ曰く、使い魔たるもの、主を守るのが本分であり、そのためには武装も必要。
 決して先の決闘騒ぎを受けてクロードの身を案じたとか、そんなわけではない。
 彼女がそう言うのだからそうなのである。そうなんだってば。

 さて、クロードはクロードでもう一つ別の目的がある。
 自身の左手に刻まれたルーン『ガンダールヴ』の正体を見極めること。
 あらゆる武器を使いこなすという伝説の使い魔。
 果たして、自分が本当に件の存在であるのかどうか。
 それを確かめるには、実際に武器に触れてみるのが最も手っ取り早いというわけだ。

 何はともあれ、二人はドアを開ける。

「はぁい、ダーリン♪」
「……」

 思わぬ先客が二人。
 もりもりと脱力するルイズと、引き攣った顔のクロード。
 くねくねと体をよじらせるキュルケに、表情に変化の見られないタバサ。

「なんであんたらが居んのよ……」
「先回り」
「え、ええと、キュルケ、この間は、その、ホントに……」
「いやんダーリンったら! あれは悪いのはルイズよ、貴方が謝ることじゃないわ」

 わざわざ遠出してきたのに、これじゃ学院と変わらないじゃない。
 湧き上がる頭痛にこめかみを押さえずには居られないルイズであった。


「ほぉら、このレイピアなんてダーリンにぴったりだと思わない~?」
「じゃかまっしい! コラ店主、もっと太くて大きくて立派なのを持ってきなさい!」
「はいはい、ただいま!」

 どこぞの猫と鼠よろしく仲良く喧嘩しているルイズとキュルケを尻目に、黙々と店内を物色するクロード。
 この二人のペースに巻き込まれては、何を掴まされるか解ったものではない。
 一通り見て回ったところ、基本的に品揃えの大半は剣であるが、銃も幾つか混ざっている。
 その一方で、店主の好みなのか鈍器や槍などは殆ど扱っていないようだ。

「あ、この銃なんか良いね。これなら他の品も期待できそうだ」
 何気なく置いてある一つの短銃を手に取るクロード。
 するとその刹那、トリガーや反動の重さ、照準やリロードの癖など、
 まるで自分の体内に書き込まれるように、脳が、全身が理解してゆく。
 左手に目をやれば、件のルーンが静かな光を放っている。
 成る程、コルベールの言っていた『ガンダールヴ』の力とは、こういうことか。
 一方のルイズはキュルケとの闘争を一時中断し、目を丸くしてクロードに尋ねる。

「あんた、銃なんてわかるの?」
「うん、少しくらいならね。他のと違って随分作りがしっかりしてる。
 実弾はあまり撃ったこと無いけど、これなら何とかなるかな。
 すいません、これの予備弾とか、メンテ用の部品の在庫ってありますか?」
 何の含みも無く尋ねるクロードだったが、
 店主の表情が強張っているのを、タバサは見逃さなかった。

「その銃、ゲルマニア製の最新式」
 ポツリと呟くタバサ。
 すいません、ホントにこれ以上はカンベンしてください。

「あれ、このモデルって確か……まだゲルマニアでも量産されてないはずよ?」
 首を捻るキュルケ。
 先生、泣いてもいいですか?


 どう見ても違法な横流し品です。
 本当にありがとうございました。


「う~ん、良い銃だったんだけど、しょうがないな……」
 結局、部品の在庫が無かったことと、予算の都合でこの銃に関しては諦めるしかなかった。
 カラシニコフでもあるまいし、予備部品も無しに銃を運用するのは無茶に過ぎる。
 金属の加工技術が殆ど発達していないトリステインでは尚更である。
 まあ、結果的にとは言えこの店でイニシアチブを握ることが出来たのだから悪くはないだろう。
 少なくとも、この先吹っかけられる心配はあるまい。

 他の銃も見てみるが、どうにもサイズが大きすぎて取り回しが良くなかったり
 部品の錬度が良くなかったりでイマイチしっくり来るものが無い。
 酷いものでは、軽く振り回すだけで螺子がガタガタに緩むものまであった。
 これは剣を使うしか選択肢が無いだろうか。
 だが、使うにしてもどれを選べばよいのやら─────

「けーっ! 若ぇ兄ちゃんなら銃なんかじゃなくて剣使えっての、剣!」
「偉そうなこと言ってんじゃねぇ!『刃無しのデルフ』が!」
 クロードでも店主でもない男性の声と、誰も居ない方向に怒鳴り返す店主。

「やかましい! 俺ァそんじょそこらのナマクラとは訳が違ぇーんだよ!」
「あーもう、てめーの法螺は聞き飽きた!
 ったく、マトモな剣ならとっくに潰して作り直してやってるところだぜ!」
「はッ、テメーみたいな三文武器屋に潰されるデルフリンガー様じゃねえやい!」

 たちまち巻き起こる激しい罵り合い。
 一同がキョトンとしていると、それとなくタバサが呟く。

「……インテリジェンスソード?」
「へえ、左様で。ただ、この野郎は普通の品とはちょいと毛色が違いやして……
 ま、現物を一度見てくださった方が早いでやしょう」
 タバサの問いにへどもどして答え、ちょいちょいとある一角を指す店主。
 一番近くに居たのはルイズだったため、声の聞こえてきた方向に目星を付けて当たりを探す。

「お~い、ここだここ。ここだよ、娘っ子」
「ええっと、これかしら……って、何これ。柄だけで刃が付いてないじゃない」
「へえ、いかにも。
 何しろ珍しい品ですから、好事家のお方にでも高く買って頂けると踏んで拾って来たはいいものの……
 どうにも口の減らねえ野郎でして、こちらとしてもほとほと困り果ててるんで、はい」

 頭を抱え、掻き毟る店主。
 刃の無いインテリジェンスソード、確かに珍品中の珍品だ。それも、実用性皆無の。
 こんなものをわざわざ作るのは相当な変わり者、なおかつ余程の暇人だろう。
 よほどの物好きでもないと買わないだろうし、逆にその手の人間なら吹っかけることも出来そうだ。

「確かに、こんなもん飾りにしかならないわよねえ……子守兼お稽古にでも使うのかしら?」
「あン? ふざけんな、小娘。
 何が悲しくて俺様がテメーみたいなちんちくりんの面倒見なきゃいけねーんだ」
「なぁんですってぇッ! 融かして潰して作り直……せないわね、そのザマじゃ」
「へッ、テメーらなんぞに潰されるデルフリンガー様じゃねえっての」
「あら、じゃあ私が試してみようかしら」
「ほ~う、そっちの嬢ちゃんは火のメイジかい。
 だったら先に、その腹やら二の腕やらに付いた要らねえ脂を燃やした方がいいんじゃねえのか?」
「……駄目、店の迷惑になる」


「……どうした、兄ちゃん?」
 会話の輪に加わろうとしないクロードに、店主がそれとなく声を掛けた。 
 クロードは輪の中心、喚き続ける柄をただ凝視し続けている。
 その表情は、まるで恐ろしい化け物でも見るかのよう。
 兄ちゃん、まさかコイツの法螺を真に受けてるんじゃないじゃないだろーな。

「まあ、確かに珍しいもんだとは思うが、
 こいつぁそんなに深刻になるほどの代物かね?」
「ええ、実は……その、少し気になることがあるんです。
 ルイズ、ちょっと見せてくれないかな?」
「え? ええ、別に良いけど……何でこんなもんが気になるのよ」

 ホント、何をそんなにビビってるんだか。ただの騒がしい飾り物でしょうに。
 怪訝に思いながらもルイズは喚き続ける柄をクロードに手渡す。
 するとどうだろう、途端に柄は必要以上に達者な口(?)を噤み、
 いやに神妙な様子で話し始めたではないか。

「ほう、おでれーた。お前さん……『使い手』か。
 とすると、お前さんが『観測者』だな」
「『使い手』? それに『観測者』だって?」
 クロードが眉を顰める。

「さあな、俺にもよく解らん。忘れちまったよ。
 まあ、それはそれとして、だ。お前さんになら俺をどうすればいいのか……解るよな?」
 デルフの問いに対するクロードの回答は、沈黙。
 無言のまま鍔のところをちょちょいといじってスライドさせると、
 ディスプレイが現れて文字の羅列が踊りだす。
 思わぬ細工に一同が驚くが、その様子も目に入らぬとばかりにクロードは作業を続ける。
 浮かび上がる文字は読めなかったが、その意味と為すべき事は理解していた。

 それは遥か古の昔に失われた楽園。
 世界の始まりと終りたらんとするほどの力と知恵を持ち、
 その巨大さ故に自ら世界という舞台から退いたものたち。

「──────プロテクト解除コード『N・E・D・E』」


「んなっ!?」
「ええっ!?」
「嘘っ!?」
「……!?」

 その場に居た全員が目を剥いた。
 柄だけの剣から、忽然と光輝く刃が現れたのだ。
 タバサかルイズの背丈近くもある、それは見事な大剣である。
 まるで飾り気の無いその刀身は、むしろそれが純粋な武器としての美しさ、神々しささえ感じさせる。
 ワケのわからない刃の具現といい、実はこれってメガトン級の掘り出し物?

「何だこれは……たまげたなあ」
「へへっ、おでれーたか! これが俺、デルフリンガー様の真の姿よ!」
 店主はポカンと口を開け、デルフの言葉に反論も出来ずに呆然と見上げている。
 他の3人も大体似たような表情、タバサさえもが目を見開いて言葉を失っている。

 方向性に若干の違いがあるにせよ、驚いているのはクロードも同じである。
 白兵戦の訓練で多少の剣術は齧っていたものの、それは高々刃渡り60cmほどの一般的な長剣によるもの。
 彼の手元にあるのは、それに倍するほどの、両親の戦友である豪放なハイランダーの我流剣士が扱うような大太刀である。
 それがまるで、長年の修練を積んできたかのようにしっくりと手に馴染む。
 短銃のときと同様に左手に目を落とせば、やはりと言おうか、ルーンが力強く光り輝いている。
 どうやら、想像以上にこのルーンは強力な代物らしい。

 そしてそれ以上に、この剣の秘めた恐るべきポテンシャル。
 現在の地球の技術力では、物理的な特性を兼ね備えたレーザーブレードはまだ作れないはずだ。
 その一点だけでも既にクロードの常識を超えているというのに、
 こんな代物が何故こんな辺境の未開惑星に存在している?
 オーバーテクノロジーどころの話ではない。

 しかも、それに自我と意識を持たせている、だと?
 一体誰が、何のために、どのような意図を込めて、こんなものを作ったのだ?
 自律型兵器ならばまだしも、何故わざわざこんな形をとる必要がある?

(それに、さっきの『観測者』という言葉……まさか、僕がこの星にやって来たのは、偶然じゃないとでも?)
 運命の神の悪戯か、或いは見えざる絶対たる存在に、クロードは戦慄した。

「ふ~っ、しっかしこの姿も随分と久しぶりだぜ……
 どれ、一つ格好でも付けてみてくれねーか、相棒?」
 そんな一同の様子など何処吹く風と、浮かれた調子でデルフは言葉を紡ぐ。
 デルフの促しを受。、それも一興とクロードは小さく頷き、ブゥンと刃を走らせる。
 ひっ、と店主が喉を鳴らすが、光は空を切り裂いただけ。商品にも店にも傷一つ無い。


 それからの数分は、曰く言いがたい、恐ろしくも幻想的な光景であった。
 雑然とした店内を流星が縦横無尽に走り抜け、時にルイズたちの髪や服すらも揺らす。
 そんな嵐のごとく吹き荒れる剣閃の渦中にありながら、
 店内の何一つ傷つくどころか、乱れすら生じていない。

 そして、荒れ狂う流星の尾には、まるで余韻のように煌く星屑。
 思わず捕まえようとしたルイズだったが、指に走る衝撃に思わず手を引っ込める。
 何らかの魔力を秘めているのだろうか、どうやらこの星屑にも攻撃力があるらしい。

 ───掘り出し物などというレベルではない、これは途轍もない魔剣だ。

 やがて光の奔流は次第に終息へと向かい、後には一振りの大太刀を携えた少年が残された。
 肩で息をするクロードに、やがて4つの拍手と賞賛の声が降り注ぐ。

「こりゃ凄え、剣舞としてもなかなか見られるもんじゃねえぞ!」
「信じられない……あんた、意外と才能あるんじゃないの?」
「凄いわダーリン、私ったらもう蕩けちゃいそう~!」
「足運び、太刀筋、体捌き……非の打ち所が無い」

 その拍手を、歓声を、クロードはひどく醒めた心で聞いていた。
 まるで、コンサート会場に取り残された迷子のように。
 その心を感じ取ったデルフが、申し訳なさそうに尋ねる。

「……なあ、相棒。何がそんなに気に入らねえんだ? 何か俺に不満でもあったか?」
「……お前のせいじゃないさ」
 そう。何時だって、僕をこんなに苛立たせられるのは、苛立たせ続けてきたのは、僕だけだ。
 心の底で吐き捨てるクロード。
 未だ力強く光り輝くルーンに目を落とし、胸を残る割り切れない感情に表情が曇る。

 この魔剣は確かに強力な武器だ。
 しかし、これを操るのは自分の力でなく、このルーンの力に過ぎない。

 強大な力でもって、親しい人を守ることが出来るのは悪いことだとは思わない。
 でも、所詮これはルイズとのコントラクト・サーヴァントの際の副産物、『貰い物の力』でしかない。
 己に属さぬ、己が振るいうる圧倒的な力。
 それがまるで、これまで19年間背負い続けてきたものを思い起こさせるようで。
 自分の考えすぎだと解っていても、そう感じずにはいられないのだ。

「……」
 今のクロードの胸にあるのは、どうしようもない虚脱感と不安だけだった。
 それに伴い、左手のルーンからも光が消えていく。
 幸いにも、演舞の興奮の余韻に紛れてこちらの様子は気付かれていないようだ。
 出すもの出してさっさと帰ろう。
 そう考え、懐から財布を取り出そうとするクロード、だったのだが。


 カシャンッ
「あ」

 預かっていた財布と一緒に入れていた通信機を、うっかり落っことしてしまった。

 コツンッ
「あ」

 そして、さらに弾みで蹴飛ばしてしまった。

 コツンッ
「あ」

 さらに、たまたま転がってきたポイントの近くに居たキュルケが蹴飛ばし、半開きのドアから店の外に飛び出してしまった。

 コツンッ
「「「「「あ」」」」」

 さらに、通りすがりの見知らぬ足が見えないところにまで蹴飛ばしてしまった。





「あ───────────────ッ!!!」















(おまけ)

デルフリンガー

謎のテクノロジーで作られた、自我を持つ魔剣。
光学兵器でありながら物理的な特性も併せ持っている。
対紋章術、魔法戦闘に特化した特性を持つが、詳細は不明。

攻撃力:1080 防御:50 回避:30 GUTS:50
攻撃属性:無・星  防御属性:全属性半減

:備考:
攻撃時に星屑(属性なし)が飛び散って追加ダメージ。
魔法(紋章術)によるダメージの5%をMPに変換する。
ただし、その際に偶にコントロール不能になる。

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