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  • 虚無の王-20-2

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

虚無の王-20-2

最終更新:2010年11月26日 19:06

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   * * *


 夜が深まると、夏はどこかに姿を消してしまった。
 夜風が冷たい手で肌を撫でて行く。火が恋しい。
 後、一週間もすれば、気が狂う程暑く、寝苦しい夜が来るなど、全く嘘の様だ。
 テントを張り終えて、空は火の傍に戻る。
 動けるのは、他にモンモランシーだけだ。今は負傷して意識を失った三人の治療に当たっている。
 ルイズはエア・ハンマーの一撃を受けて昏倒した。どこかに頭をぶつけたのかも知れない。少し、心配だ。
 もっと心配なのは、襲撃者の二人。
 爆発に巻き込まれた一人は湖に転落し、小柄な方は森まで飛んで行った。

「それにしても……」

 モンモランシーは洩らす。

「どうして、この二人がこんな所に居るのかしら?」
「さあなあ……目醒ましたら、聞けばええやろ」

 ルイズとの壮絶な相打ちを果たした襲撃者は、キュルケとタバサだった。

「帰省や、聞いとったけどなあ」

 幸いな事に、程無くしてルイズは目を覚ました。毎朝そうする様に、ぐすぐすと言いながら辺りを見回し――――隣に仲良く眠る二人の姿に視線を止める。
 漸く、驚いて見せたのは五秒後だ。

「え?……ちょ、ちょっと!……」

 どこか鈍い反応を示すルイズに、空は事情を説明する。
 とは言っても、黒ローブの正体と、三人が気絶する過程くらいしか、話す事は無い。

「どうして、この二人が密猟なんてしてるのよっ」
「その辺りは、本人に聞けば判るやろ」

 やがて、二人も目を覚ます。見るからに、不満そうな顔だ。
 学院でも飛び抜けた能力を持つ二人だけに、不意打ちとは言え気絶させられた事はプライドに触ると見える。

「お前等、阿呆やろ」

 空が傷口に塩を擦り込んだ。

「こんだけ広い湖に、毎晩同じ所から入りよって。場所変えとったら、こんな目に遭わんと済んだんやで?」
「だって、聞いてないわよ」

 キュルケは唇を尖らせる。
 そうと知っていれば、もっと遣り方が有るし、そもそも戦おうなどと考えない。

「で、なして密猟なんぞに、手染め寄ったんや?親御さんが破産でもしよったか?」
「密猟?――――ああっ」

 キュルケはぽん、と手を打った。

「どうせ、退治するんですものねえ。ついでに、水精霊の涙も、貰っておけば良かったわねえ」
「退治?」

 それこそ、何故?

「タバサの御実家に頼まれたのよ。最近、水位が上がっているでしょう。それで、領地が被害を受けているんですって」
「ああ。精霊はんも、そないな事言うとったわ。お前らの相手しとるより、水嵩上げる方が大事らしい」
「なんで襲って来たかと思ったら、水の精霊に頼まれてるの?」
「せや。代わりに涙貰う約束でな」
「なんで、そんな物が必要なの?」
「そんな事より!」

 モンモランシーが割って入った。

「退治、てどう言う事よ!」

 ルイズもだ。禁制品に手を出した事を誤魔化したい水メイジと違い、純然たる怒りに燃えている。
 今にも、杖を振るい出しかねない勢いだ。

「水精霊はねえ、神聖な存在なのよ!我が朝開闢以来、王家と盟約を結んで来た存在だわ!それを退治ですって!」
「……これだから、伝統に拘る国は嫌だわ」
「いやいや。普通、怒るやろ」

 二人のしている事が知れたら、最悪戦争にもなりかねない。

「ともあれ、水位が戻ればええんやろ。マルガリ得意の“平和的な話し合い”の出番やんか。それに水精霊の涙は、雪ん子かて、関係無い話や有らへんで」
「何故?」

 無言で火に当たっていたタバサは、初めて顔を上げる。
 空は器用に片腕で身を浮かせると、座面下の収納から、一束の書類を取り出した。

「頼まれてた奴や。いけそうな物、幾つか見付けたさかい、写しといた」

 手渡された書類を、タバサはじっと見つめる。
 キュルケも隣から覗き込む。
 魔法の薬品に関する物、と言う事以外はよく判らないが、何カ所か、水精霊の涙と言う単語が紛れている。

「ありがとう」

 短く礼を言うと、タバサは書類を収めた。

「じゃあ、夜が明けたら、水精霊と交渉、と言う事で……失敗したらどうするの?」
「ともあれ、涙手に入れんとな。マルガリはそれ持って帰る。ワイらはもっぺん闘るしかあらへんやろ」
「名誉挽回、と言いたいけど。ぞっとしないわね……」

 空もルイズも、偏りの有る戦力だ。一人が相手なら、付け入る隙も有る。
 だが、二人の機動力と攻撃力とが組み合わさると、手が付けられない。

「まあ、平和的な解決を祈りましょうか」
「そうよ」

 キュルケの呟きに、モンモランシーは同意する。

「何事も平和的なのが一番だわ」



 翌朝に備えて、一同は眠りについた。
 空は一人、見張りを兼ねて、火の番に当たっている。
 森に居ると、“塔”を思い出す。
 あそこの濃い空気は森に似ている。“空の玉璽〈レガリア〉”解放の為に集めたチームを、空が“眠りの森〈スリーピング・フォレスト〉”と名付けた所以だ。
 尤も、あの塔に、森林が持つ清涼さなど一欠片も有りはしなかったが。
 風が出た。高地の山林を吹き抜け、岩山の間から響いて来る唸りには、どこか聞き覚えがあった。
 額に脂汗が浮いた。喘鳴にも似た息が、口腔から漏れ出した。
 脚に――――失った筈の脚に、千切れ飛ぶ様な激痛が走る。
 何故だろう。
 風の唸りが、重い鐘の様に聞こえる。“九ツ首の鐘〈ナインフォール〉”の様に響く。
 “トロパイオンの塔”へと通じる扉、“鱗の門〈グラムスケイル〉”の開門を告げる鐘の音――――あの音を聞くたび、古傷が暴れ出す。

「空」

 不意に、声がした。ルイズだ。
 小さな手が、そっと空の手に添えられた。

「なんや、起きとったんか……」
「ちょっと、目が覚めて……それより大丈夫?凄い汗よ」
「……大した事あらへん」
「風が古傷に沁みるの?」

 ルイズは答えを待たずに、マントを脱いだ。貴族の証が、柔らかく空の膝を覆った。

「ええて!――――大事な物やろ」
「いいからっ。大人しくしてなさいよっ」

 慌てる空を、ルイズは両手で押し止めた。

「……ホンマ、心配要らへんのやで。単なる幻肢痛や。別に、どこも悪い訳や有らへん」
「幻肢痛?」
「ああ、幻肢痛言うんはな。切断した部分が……」
「それは知ってるけど――――」

 空が脚を切断したのは、もう六年も前と聞いている。
 切断直後ならともかく、それだけの時間が経って、幻肢痛を覚える、と言うのは寡聞にして知らない。

「鐘が鳴りよるとな、出るんや。あん時の事を、思い出させようとするみたいになあ」
「鐘?」
「なんや、風の音が、あの“鐘”みたいに聞こえよって……」

 ルイズは耳を澄ませる。轟々と唸る風の音なら聞こえる。
 だが、空が言う様な、鐘には聞こえないが……。

「もう、何度も話しとるけど。こないな脚になってもうてもな、ちっとも後悔はしてへん。せやけどな……」

 どうしても、忘れられない事が有る。

「あの時の事だけは……あの“風の玉璽”を失くしてもうたことだけは、幾ら後悔してもし過ぎる事なんて有らへん」

 タルブの寺院に安置されていた“飛翔の靴”のオリジナル、数多の“玉璽”。
 その中に、“風の玉璽”が無かった事を、ルイズは思い出す。
 あの鐘の音が、空が東雲市を離れる事が出来なかった理由だ。
 鐘の鳴る日に限って、風向きが変わる。九ツ首の鐘の音を運んで来る。
 一打ち毎に、激痛が襲う。

「まるで風の神サンがワイに与えた罰みたいになァ。ま…こんな痛みに耐えたかて、なんの罪滅ぼしにもならへんことぐらいわかっとるけどな」

 ルイズは繊手を空の左手に重ねている。自分の使い魔である証、ルーンの上に乗せている。
 ふ、と固く握り込まれた手から、力が抜ける。

「ようやっと、風が変わりよったわ……」

 安堵の声が漏れた。鐘の音が、単なる風の唸りに戻った、と。
 ルイズには判らなかったが、空が楽になったのは確かの様だ。

「そう言えば、こっちの世界にも“塔”に似た伝承が有るんやてな。“四つの四”たら言う」
「ええ。聞いた事有るけど……」
「ワイが八人の“王”、八つの“玉璽”の話したらな、総数は同じやて、コッパゲが妙な感心の仕方しとったわ」
「そっちと違って、“四つの四”は、その内容も判らないけどね」
「そうなのか?」
「昔、見つかった予言の一節なの。でもね、最初の四が“四人の担い手”よ?その時点で眉唾でしょ。だから、残る三つの四を、誰も探求しないのよ」
「なるほどな」

 空は空いた右手で帽子を脱ぎ、汗まみれの顔を扇ぐ。
 風が止まった。
 森は時を止めたかの様に静かだった。
 湖面を挟んで茫洋と輝く二対の月が、柔らかい光を投げかける。

「……あんたの世界では、月は一つなんでしょ?」
「せや。この国で夜空見取ると、なんや得した気分やわ」
「帰りたい、て思う事、無い?」
「前はしょっちゅう、思うとった。せやけど、今は焦らんでええ、ちゅうか寧ろ、焦らん方がええ事判ったし……ワイ、あっちでは目茶忙しかったさかい、暫くのんびりさせて貰おうかと思っとる」

せやけどなあ――――空は一言付け加える。

「この国のメシも悪う無いけどな。久しぶり、日本のメシが食いたい気いするわ」
「あんたの国の料理?どんな物を食べていたの?」
「どんなん、て……――――」

 と、空は収納にしまい込んである物を思い出した。
 コルベールに高値で売りつけるか。それとも昔の油で揚げるタイプになるが、保存食として量産、軍隊にでも卸そうかと考えていた品だ。

「ルイズ、湯沸かし。湯。面白い物、食わせたる」
「面白い物?」
「ワイがあっちでしょっちゅう食うとった奴や」

 夜食には丁度いい。空はそう言った。
 何か、簡単な料理でもするのだろうか。ともあれ、言われた通りに、ルイズは汲み置きの水を火にかける。
 空は車椅子の収納からカップ麺を取り出した。
 いい加減、邪魔になっていた品だ。ここで始末してしまおう。

「なにそれ?」
「カップ麺や。ジャパニーズ・チャイナヌードル」

 ケトルが鳴いた。蓋が踊って、もくもくと蒸気を噴く。
 空はカップの紙蓋を半ばまで剥がして、お湯を注ぐ。

「三分で食べ頃や」
「お湯入れただけじゃない」
「それだけの物やからな」
「そんなの、料理、て言えるの?」
「阿呆。失礼なこと言うんやないで」

 空は熱弁する。
 カップメンは奥が深い。マヨネーズと醤油で無限のバリエーションが生まれる。
 伸ばせば倍になる上、別の意味で奥の深いミミズ千匹に……云々。
 その殆どは、ルイズにとって理解不可能だったが、それは互いにとって、幸運な事だった。
 空は携帯の時計で時間を確認する。
 三分。

「ま、論より証拠や。食うてみい」

 手渡された器は、少し熱かった。プラスチックのフォークを手に、ルイズは中身を覗く。
 お湯を注いだだけの筈なのに、しっかりスープに浸かったヌードルが出来上がっている。海老や卵と思しき具まで見える。
 謎めいた食品を前に、ルイズは躊躇した。
 それでも、カップメンとやらはなかなかに良い匂いで、マントを脱ぐと、夜は涼し過ぎた。
 思い切って、一口啜る。
 細い麺がスープと共に滑り込んだ。胡椒と豚脂の匂いの中で、プチプチとした食感が口の中を踊る。
 ルイズは手を止める。
 脂と香辛料が勝った粗野な味だが、決して悪く無かった。何より、寒空の下、熱いスープは有り難い。

「……悪くないんじゃない?」
「そら良かったわ」

 二口目。麺を啜り、スープを飲み込む。食道が灼け、熱い息が漏れる。冷えた手に、体に熱が沁みて行く。
 ルイズはそれなりに取り澄ましながらも、カップ麺を掻き込んで行く。気付くと、すっきりとした鼻梁に、汗が玉と浮いていた。

「あんたは食べないの?」
「ワイはええ。あっちじゃ一人暮らしだったさかい、食い飽きたわ」
「一人暮らし?」
「手間、かからへんやろ。毎日、そんなんばっか食うとった」
「弟が居たんじゃないの?」
「あいつは、ずーっと外国行っとったからなあ」
「他に家族は居なかったの?」
「せやから、一人暮らし言うとるやん」

 ルイズは半ば空になったカップに目を落とした。
 現代日本では珍しくない一人暮らしも、トリステインでは不幸の代名詞に近い。
 国王が気紛れの慈悲を起こした時、孤独者は傷病者共々、救済の対象だ。

「淋しい、て思った事無い?」
「犬三匹飼っとたし、仲間も居ったさかい。そないな風に感じた事はあらへんなあ」

 その辺りの感覚が判らない空は、あっけらかんと答えた。

「ま、こっちも賑やかでええけどな。ワイ、学校行った事有らへんけど、なんやあの学院居ると若返った気がしよる。色々と、変わった体験もさせて貰うとるし」
「ふーん。例えば?」
「せやなあ……毎朝起きたら、おはよう、言うてくれる奴居るんは、悪くない気分やな」

 不意打ちだった。ルイズは思わず、声を失った。
 また、この男は――――今、何も口に含んでいないのは、全く幸運だ。悪くすれば、噎せていたかも知れない。
 空の横顔から目を逸らす様にして、カップを覗き込む。
 もう、殆ど空っぽだ。底には香辛料と思しき粉末が溜まっていた。
 空は毎日、これを食べていた、と言う。不味くは無いが、毎日は御免だ。第一、栄養的にも問題無しとは言えないだろう。
 その口振りからして、家族と暮らしている人間は、あまり手を出さない物らしいが……。

「料理憶えよっかな……」

 気付くと、そんな一言が漏れていた。

「ん?」
「な、なんでも無いわ」
「そか」

 空はルイズの後に回ると、小さな肩にマントを掛けた。

「楽しみにしとるわ」
「なな、何よ。別に、あんたの為じゃないんだからっ」
「そうなん?」
「そ、そーよっ。きき、決まってるでしょ。勘違いしないでよねっ」
「まま。ちょいとくらい、お裾分けが有ってもええんと違う?」
「そ、そうね。どうしても、て言うなら、す、少しくらい味見させてあげてもいいわ」

 舌が半ば縺れた。どうして、こう言う事になったのか、自分でもよく判らなかった。
 料理?そんな物は料理人にやらせればいいではないか。包丁など持った事も無い。

「……言っとくけど、気が向いたらだからね。気長に待ってなさいよ」
「わーとる」

 後からマントを止めてやる。指先が細い首筋に当たると、燃える様に熱い。項が真っ赤だ。
 思わず、笑いそうになってしまったが、努めて堪える。
 そんな二人の姿を見つめる瞳が四つ有る。キュルケとタバサだ。
 テントの裾を開いて、そっと覗いている。

「あらあら。仲がいいわねえ」
「……」
「判ってるわよ。ダーリンを狙ってたんじゃないのか、て。そう言いたいんでしょ?」
「……」
「でも、あなただって知っているでしょう。私は、相手の一番大事な物には手を出さない、て。だって、命のやり取りを覚悟しないといけないじゃない」
「……」
「そりゃあ、あの娘の様子は、恋をしているのとは少し……いいえ。大分違うみたいだけど……」
「……」

 タバサは内心で唸った。
 キュルケは無二の親友だ。目配せ一つ、息使い一つ、極、些細な一挙一投足から自分の言いたい事を読みとって見せる。
 例外が今の様な状況だ。数多い内の、一つの恋を諦めた時、彼女は自分の言い分を読みとっているフリをして、延々会話を装った独り言を呟き続けるのだ。
 今まで、タバサは黙ってその奇行を容認して来た。
 だが、今は違う。今は返すべき言葉を知っている。

「なんでやねん」
「ああっ……でも、大丈夫かしら。ええ。勿論、あなたの言う事も判るわ。ヴァリエールは私の敵。私はあの娘が嫌いなの。だけど、あんな不安そうな眼をされたらねえ。なんだか――――」

 キュルケの舌は、益々滑らかに滑り出す。タバサは内心で吐息を漏らした。
 言葉は無力だ――――。


   * * *


 翌朝――――
 モンモランシーは昨日と同じ様にして、水の精霊と接触した。
 空とルイズは同じ様にして身を隠す。キュルケとタバサも同様だ。
 水の精霊が飛ばした水滴を、モンモランシーは瓶で受け止める。あれが、水精霊の涙とやらだろう。

「案外、簡単に信じよったなあ」
「まだ、これから」

 湖畔で交わされる会話が聞こえているのは、空とタバサだけだ。
 取り敢えず、目的の物は手に入れた。後は交渉だ。
 何故、水位を上げるのか。そう尋ねると、水の精霊は一頻り悩んだ末に、語り始めた。
 約束を守ったモンモランシーを、信用する事に決めた、と言う。

「……あのスライム、目茶頭悪いんと違うか?」
「ねえ、何を話しているの?」
「黙っていて」

 水の精霊が水位を上げるのは、盗まれた秘宝を取り戻す為だ、と言う。
 ハルケギニア中を水没させてしまえば、それは容易い、と。
 なんとも、気の長い話だ。アルビオンに持ち去られていたら、どうするつもりなのだろう。
 盗まれたのは、アンドバリの指輪。死者に偽りの命を与える伝説の秘宝だ。
 犯人は複数。うち、一人は“クロムウェル”と呼ばれていた――――

「聞いた事、無い名前ね」
「交渉成立」
「え?」
「マルガリが生きとる間に、取り返してくればOK。水位上げるんは、止めるらしい」

 空は呆れ顔だ。
 自分は寿命が無いからそれで構わない――――恐らく、水の精霊はこうして、永遠の時を“単なる物”に騙されながら生きて来たのだろう。
 と、タバサが水の精霊に向かって、両手を組んでいる。
 相手のあまりのお目出度さに、御利益が有るとでも思ったか。

「違う」
「水の精霊は、誓約の精霊とも呼ばれているのよ。その前で行われた誓約は、決して破られる事が無い、て」
「なるほど。せやったら、ワイも祈っとくかな」

 空は二揖。気付かれない様に、小さな拍子を二つ打つ。そして一拝。
 ルイズはそっと、その横顔を窺う。何を誓う気だろう。
 まず、自分との約束を守って欲しい。冬までは、ここに居る、と――――

「ルイズを、誰もが認めるメイジにします――――ま、こんな所か」

 その言葉に、ルイズは身を強張らせる。二ヶ月前なら、素直に喜べた筈の誓いだ。
 それが、今は何か嘘寒い物を感じる。何故?
 水の精霊は湖面に姿を消そうとしていた。ルイズは慌てて、手を合わせた。

「冬が来たら――――空が自分の国に帰れる様、協力する事を誓います」

 “冬”に力が篭もった。


   * * *


 ここで、一同は二組に分かれた。
 タバサは実家に復命しなければならない。キュルケもそれに付き添う。
 三人は風竜の快速を羨みながらも、馬車でのんびり、元来た道を引き返す。
 往路と同様、復路も平穏無事だった。
 あちこちで暴動が起きている、と聞いていたが、昨日まで平和だった国が、何の予兆も無くひっくり返る訳が無い。
 飛び抜けて不運でもなければ、巻き込まれる事は無いのだろう。
 トリスタニアに立ち寄り、解除薬の原料を買い足す。
 支払いを済ませるモンモランシーの手は震えている。不幸中の幸いで、水精霊の涙の代金が浮いたとは言え、高い物は高い。
 空も秘薬の原料が揃って高価な事に目を瞠る。タバサに渡したレシピを全部調合したら、城が閑静な領地付きで買えるだろう。
 モンモランシーは一人で学院に急行する。さすがに、ここからの道中に、危険が有るとも思えない。
 とにかく、ギーシュが心配の様だった。勿論、下手をして、誰かに事の真相を気付かれてはいないかも。

「ルイズ、疲れてへんか?」
「少し。でも、昨日宿でゆっくり寝たから大丈夫よ」
「そか。ほな、行こか」

 二人はまず、洋品店に足を運んだ。
 ルイズも学生の身分だし、普段は学院出入りの業者から出来合の品を買っている。
 仕立屋に一から縫わせる必要は無いし、そもそも来週には学院を離れるのだから、そんな余裕も無い。
 近頃、街で流行りだと言う物を、一通り試して見る。

「これ、いいわね」

 ルイズは白いキャミソールワンピースが気に入った様だった。ゆったりと涼し気なスリップ型だ。
 これはどうなんだ。空は首を捻る。よく似合っているし、可愛いとは思うのだが……。

「そいつは、止しといた方がいいんと違うかなあ?」
「何でよ?似合わない?」
「いやいや。ごっつ似合うとるし、可愛ええと思うけどな……」
「な、なら、いいじゃない」
「せやけど……」
「けど?」
「あっ」

 と、空は団扇代わりにしていた帽子を、態とらしく取り落とす。
 車椅子の上から手を伸ばすが、なかなか届かない。

「なにしてるのよ」

 ルイズは身を屈めて帽子を拾い上げる。
 その時、空は自分の危惧が杞憂で無い事を知った。

「やっぱなあ」
「何が?」
「あ、下着も適当に見繕ってや」

 答える代わりに、空は店主に声を掛ける。

「ちょっと……下着はいいわよ。別に」
「せやかて、そないな子供っぽい物着けとるんもなあ……年頃なんやし、見えへん所も気ぃ使った方がええで」

 空は聞き捨てならない言葉を口にした。

「見た様な事、言わないでよ!」
「見たから言うとるやん。後、その服にするんやったら、背高い奴の近くには寄らんようにし」

 その親切な忠告に、ルイズはまず真っ青になり、続いて真っ赤になった。
 見た?何を見た?何時?――――空は、背が高い奴には近付くな、と言った。そして、ハルケギニアにブラジャーは存在しない。
 肩が震える。羞恥と怒りのあまりに、眩暈が襲う。
 腰に手を伸ばすが、生憎試着中で杖は無い。ルイズは迷わず脚を伸ばす。
 30分後、二人は工房に向かっていた。
 結局、ルイズは胸の空いた黒いワンピースに、黒いベレー帽を選んだ。靴とネックレスも買わせた。
 車椅子を押しているのは、その代償では無い。16歳の少女が息子に虐待を加えるのは、二人で街を訪れた時の、ジンクスと化しつつある。
 空とコルベールが協同経営する工房は、職人街の片隅に位置している。
 極有り触れたガーブル造りの建物が五件。造りはどれも共通している。
 一階には仕事場、間仕切りを隔てた奥には、食堂と台所。二階は親方一家の生活空間。三階の屋根裏では徒弟の衆が暮らしている。人員はその殆どがゲルマニア人だ。
 空は一つ、一つを案内する。
 職工の仕事ぶりを目にした事が無いルイズは、説明されてもよく判らない様子だが、その規模には驚きを隠さなかった。

「じゃ、ちょいとここの親方と話が有るさかい。待っとってや。その後、劇場行こや」

 ルイズは素直に従った。食堂にはクックベリー・パイが用意されていて、空が手ずから、東方から伝来したと言うお茶を淹れて行ったからだ。
 空は台所奥の階段を、車椅子で器用に登る。
 二階で待っていたのは、職人では無かった。
 体格堂々たる男は、一目で貴族と知れた。そして、顔を覆う白い仮面――――。
 空は左手を差し出す。二人は常々そうする様に、左手と右手の甲を合わせて挨拶する。

「どうも、彼女は僕を伝書鳩か何かと勘違いしている様だ」

 白仮面は懐から、手紙を一通取り出す。空は早速、開封しつつ、

「せや。クロムウェル言うたか?あの坊主の、“虚無”の正体、割れたで」
「正体?」
「おう。ちょいと用事有って、ラグトリアン湖行ってな。水の精霊が、あんどばりの指輪たら言う御宝盗まれた、言うとったわ」
「アンドバリの指輪?伝説の秘宝だな。死者に偽りの命を与える、と言う……」
「犯人の一人が、クロムウェルやて。偶然で片付けるには、出来すぎやろ」

 白仮面は顎に指を当てて考え込む。
 クロムウェルは“虚無の担い手”を自称していた。そして、虚無とは生命を操る系統なのだ、と。
 何しろ、六千年もの間、失伝していた幻の系統だ。四系統を超えた力さえ示せれば、幾らでも誤魔化せる。
 そして、“あの女”はクロムウェルの秘書と称していた――――

「魔法の道具言うたら、“でこ”の領分や。まんまと担がれよったな」

 白仮面は沈黙した。元より、その表情を窺う術は無いが、心中は穏やかな物ではなさそうだ。
 空は意に介する事無く、短い手紙を通読する。

「――――何が書いてある?」
「読むか?」

 白仮面は黙って手紙を受け取った。それは、一つの意志表明でもあった。

「……これは?」
「“通信教育”の受講料代わりや。あのおっさん、思うとったより義理固いわ」
「しかし、この“予言”は彼にとって、切り札の一つの筈……」
「正味、あのおっさん、“始祖の虚無”には大して興味有らへんのと違うか?単に、この世界をレイプしたい、ちゅうのが本音やろ。始末に終えんわ、ホンマ」
「……なるほど。なら、君の“講義”にこれだけの代価を支払うのも頷ける」

 白仮面は杖を抜くと、手紙に火を灯した。

「“虚構の理論”か。広まれば、ハルケギニアの住人は自ら望んで文明を破壊し、神を捨て、獣に還るだろう。より高尚なる真理を手に入れた、と信じ込みながら……」

 世界を穢す事、それ自体が目的だ、と言うのなら、これ程、打ってつけの物は無い。
 白仮面は、心無しか手を震わせる。

「……最初に聞いた時は、君はサハラの悪魔の化身なのかと思った物さ」
「そら、買い被りっちゅう物や。ワイの独創違うで?」

 それよりも――――空は話を変える。次は何時頃、“上”へ行けそうか、と。

「あの連中優勢なんはええけど、思うとったより展開早いわ。大方、“でこ”の奴が何かしとんのやろうけどな。お目当て確保する前に、国が亡んでました、じゃ話にならへんで」
「ああ。それなら大丈夫。近々、また行く事になりそうだ。“アバズレ”の御陰でね」
「そか。ワイ、もう暫く動けそうもあらへんし、もう一つ、頼まれてくれんか?」
「なんだね?」
「ここの職人を何人かと、幾つかの設計を余所に移して欲しいんやわ。それと資金もな」
「それは構わない……が、何が有った?」
「何もあらへん。あらへんけど……」

 空は珍しく、はっきりとしない様子で頭を掻いた。

「……なんや、やーな予感がしよる。何だかんだ言うて、ワイも急ぎでやって来て、色々無理もしたさかい。目付ける奴居っても不思議やあらへんしな」
「なるほど。予感と言う物は大切にした方がいい」
「ホンマ言うと、何も起きて欲しゅう無い。“主演女優”は箱入りやさかい。あんま強引な事はせんと、ゆっくり時間をかけて、その気にさせたい所や」

 その一言に、白仮面の様子が変わった。

「主演女優か……所で、“僕の”ルイズはどうしている?」
「今、下に居る」

 気付いた時、白仮面の姿は目の前に無かった。振り向くと、階段の躍り場で壁に張り付く、30手前の貴族が見えた。
 一階の食堂――――至福の笑みでクックベリーパイを突くルイズは、秘められた視線に、とうとう気付かない。

「君、例のキャメラとやらは?」
「邪魔やったから、人に預けた」

 白仮面は落ち着かない様子で歩き回った。
 最終的な組み立てを担うこの建物に、親方衆は住んでいない。二階は荷物置き場となっている。
 と、白仮面は部屋の片隅に目当ての品を発見した。試作品だろう。
 迷わず踵を返して、空に手渡す。

「なんや?」
「例の件は任せてくれ給え。では失敬!」

 大抵の建物は、二階から直接、街路に降りる階段が備えられている。五件の工房も、その例に漏れない。
 白仮面はもう一度一階を覗き込むと、そちらから立ち去った。

「面倒やなあ」

 カメラを弄びながら嘯く。
 白仮面の真意が分からない程、空も鈍くは無い。


   * * *


 タニアリージュ・ロワイヤル座は石造りの巨大な建物だ。その豪奢さは、古代ギリシア・ローマの建築物を思わせた。
 勿論、既に亡んだ文明の遺跡と違い、現役の劇場はよく整理されている。

「この格好やと、レィディこちらです、て訳にもいかへんなあ」
「いいわよ。別に」

 ルイズは空のシャツをそっと摘み、一歩後を着いて歩く。
 工房で松葉杖に切り替えた空と、ワンピース姿のルイズ。二人は優雅な、或いは態とらしい会話を交わす紳士淑女に紛れて、薄暗い客席へと吸い込まれた。
 残念ながら、“トリスタニアの休日”は退屈な劇だった。脚本が陳腐な上、役者が拙過ぎた。
 空は衛星放送で目にした、昭和30年代の映画を思い出した。子役の演技が酷く、泣く場面では「えーんえんえん」と文字通りに声を上げる始末だ。
 それでも良しとされた、おおらかな時代――――どうして中世レベルのトリステインで、役者の質を咎める事が出来るだろう。
 空は退屈だった。正直に眠かったが、寝たらルイズが怒るだろう。
 純真無垢な少女は大根役者どもの演技に、素直な感動を見せている。或いは驚き、或いは笑い、そしてぼろぼろと涙を流す。
 講演時間は二時間。長い二時間になりそうだった。
 その半ばを、空は睡魔と闘って過ごして。後の半分は?
 気付くと、ルイズの頭が肩に乗った。どうやら、疲れてしまったらしい。相手が寝てしまえば、遠慮する必要も無い。
 閉幕――――途中、寝てしまった割に、ルイズは満足した様だった。
 学院までは、馬車を雇った。
 帰り着いた時には、すっかり夜だった。二つの月に、五本の尖塔が影と浮かんでいた。
 そう言えば、ギーシュは?元に戻ったのだろうか?
 入り口で馬車を送り返し、正門を潜った時、悲鳴が聞こえた。
 頭上――――本塔だ。

「きゃー!ギ、ギーシュ様!お止めになって!」
「ちょっと!何考えてんのよ、馬鹿!」

 二人は本塔を見上げる。そこには、尖塔の屋根から、一歩踏み出そうとしている、少年の姿が有った。

「放してくれ!僕を死なせてくれぇっ!!」

 ギーシュだ。どうやら、治ったらしい。だからと言って、当時の記憶が無くなりはしない。
 女子寮塔に目を転じると、そこにはエアトレックを履いたキュルケとタバサが、見物と洒落込んでいる。

「あいつら、もう帰っとったんか」
「明日の夜はフリッグの舞踏会だもの」

 ルイズも自殺志願の貴族には興味が無い様だった。
 どうせ、飛び降りた所で、誰かがレビテーションで拾って終わりだろう。

「それにしても、あのエアトレック、て、あんたの車椅子から電気貰わないと、動かないんじゃなかったの?」
「コッパゲの奴、変圧器作る言うとったからな。電気自体は魔法で、て……出掛けとる間に完成し――――」

 爆音がその言葉を断ち切った。
 転倒しかけるルイズに、空は慌てて手を伸ばす。縦揺れの地震――――それも、学塔が崩壊しかねない震度の――――を疑い、すぐ様、その間違いに気付く。
 月の前に、何かが割り込んだ。
 ぶ厚い壁?――――いや柱?――――人型をしている事に気付くまで、数秒かかった。
 全長30メイルにも及ぶ、巨大なゴーレム。
 巨大な脚が、ゆっくりと上がった。
 一歩――――車椅子が50サントばかり浮いた。声にならない悲鳴と共に、屋根の上の散歩者達は転落する。それは、エアトレックを履いている二人とて例外では無い。
 一歩――――学院のあちこちから、悲鳴が聞こえる。物音が響く。
 一歩――――大地が弾ける。土煙が怒濤と化して迫り来る。
 間違いない。あのゴーレムは、自分達を狙っている。

「ルイズ!」

 普通なら、肝を潰して動けない。いや、潰していなくても同様だ。
 超重巨大なゴーレムの歩行は、それだけで局地的な地震を生み、足下を掬い上げる。
 これでは魔法を唱える事もままならない。
 空は飛んだ。ルイズの柳腰を抱き抱えて飛んだ。この男だけが、例外だった。
 “風を掴む力”、そしてガンダールヴのルーンは玉璽の欠落を補うに足る。二つの力が重なる時、何も無い宙空に“道”が生まれる。
 駆動輪が風に乗る。僅かな気圧差、気流の境目を捉える。“無限の風〈インフィニティ・エアード〉”。それは“風の王”にのみ見る事が出来る、王の為だけに用意された専用の道だ。
 ゴーレムが巨大な拳を握り込む。まるで、迫り来る岩壁だ。
 数千tの衝撃は、二人の影をすり抜けた。空は空中でラインを変えた。
 空は風を足場にする。風の王は大地を必要としない。
 ルイズは歓声上げた。初めて、“空”を飛んだ。
 視界が重力と切り離されて、ぐるぐる回る。
 空気が壁となって顔にぶち当たる。
 その興奮が、夕食のワインと混じり合って、激しく胸を叩く。
 大量に分泌される脳内麻薬が恐怖心を麻痺させる。

「今や!ぶちかませ、ルイズ!」

 ルイズは十字の杖を握り締める。巨人に差し向けるのは、長経の先端。

「行くわよ!“爆風の道〈ブラスト・ロード〉”の“無限の空〈インフィニティ・アトモスフィア〉”――――」

 ルイズは少しばかり酔っていて、少しばかり躁だった。
 それでも、呪文を過たず詠唱し、得意の凝集爆発は過たず威力を発揮した。
 閃光がゴーレムの巨大な腕を斬り飛ばし――――本塔を貫いた。


 ――――To be continued

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