物語は前夜祭から始まる・・
☆テツマサ氏作成ver
兄「おい、ムツキいるか!」
ドアを勢いよくあけて開けて兄突っ込んでくる。
ソファーに美しく座り読書をしているムツキ。
ムツキ「兄上。そんなに叫んだら俺のパーフェクトフェイスに汚らしい唾液がかかるだろう」
少し迷惑そうに本を閉じてソファーに置き、兄を見る。
兄「あ、ああすまない」
ムツキ「それで?どうした兄上」
兄「頼みがある。明日俺がやるはずだった祭りのたこ焼きのバイトかわってくれないか!」
必死な兄。
ムツキ「なんで俺がやらなくちゃいけないんだい」
兄「ずっと狙ってたキャバ嬢とやっと明日デートできることになったんだよ!」
ムツキ「ふん。たこ焼きなんてすぐにやけないだろ、却下だ」
兄「いや、お前は天才だろ!しかもイケメン!」
ムツキ「違うぞ兄上。イケメンで天才だ。美しいほうが先に来るんだ」
メガネをはずして勢いよく立ち上がるムツキ。
兄「わ、わるかった!だがたのむ!」
ムツキ「別にいいが素人の焼いたもので客が来るかね」
兄「なにいってるんだ。お前が美しくかっこいいからそれに惹かれて客が来るんだろう!
しかもたこ焼きやいてる姿とかめったに見れないだろ!絶対客来る!」
ムツキ「!・・・なんだわかってるじゃないか、兄上」
兄「お前の美貌を世間に見せ付けて、さらに稼げるなんてステキすぎるだろ!」
ムツキ「そうだ、もっといってくれ!俺は美しい!」
テンションがあがって鏡に自分を映して確認しまくる。笑顔。
兄「よし、じゃあ明日頼んだぞ!」
ムツキ「俺のかっこよさエンド美しさで、明日は大もうけだな。さっそく練習しておこうじゃないか」
気合を入れてガウンの襟を正す。少し心配そうに見ている兄。
ドアを勢いよくあけて開けて兄突っ込んでくる。
ソファーに美しく座り読書をしているムツキ。
ムツキ「兄上。そんなに叫んだら俺のパーフェクトフェイスに汚らしい唾液がかかるだろう」
少し迷惑そうに本を閉じてソファーに置き、兄を見る。
兄「あ、ああすまない」
ムツキ「それで?どうした兄上」
兄「頼みがある。明日俺がやるはずだった祭りのたこ焼きのバイトかわってくれないか!」
必死な兄。
ムツキ「なんで俺がやらなくちゃいけないんだい」
兄「ずっと狙ってたキャバ嬢とやっと明日デートできることになったんだよ!」
ムツキ「ふん。たこ焼きなんてすぐにやけないだろ、却下だ」
兄「いや、お前は天才だろ!しかもイケメン!」
ムツキ「違うぞ兄上。イケメンで天才だ。美しいほうが先に来るんだ」
メガネをはずして勢いよく立ち上がるムツキ。
兄「わ、わるかった!だがたのむ!」
ムツキ「別にいいが素人の焼いたもので客が来るかね」
兄「なにいってるんだ。お前が美しくかっこいいからそれに惹かれて客が来るんだろう!
しかもたこ焼きやいてる姿とかめったに見れないだろ!絶対客来る!」
ムツキ「!・・・なんだわかってるじゃないか、兄上」
兄「お前の美貌を世間に見せ付けて、さらに稼げるなんてステキすぎるだろ!」
ムツキ「そうだ、もっといってくれ!俺は美しい!」
テンションがあがって鏡に自分を映して確認しまくる。笑顔。
兄「よし、じゃあ明日頼んだぞ!」
ムツキ「俺のかっこよさエンド美しさで、明日は大もうけだな。さっそく練習しておこうじゃないか」
気合を入れてガウンの襟を正す。少し心配そうに見ている兄。
☆ふぎん氏作成ver
兄「おい、ムツキいるか!」
木製のドアを開け、大声を上げて太った丸い腹の男が入ってくる。
もうすぐ30歳になろうかという年齢のこの男は恥ずかしながら私の兄だ。
静かであるという理由で選んだ築40年のアパートなのに、よりにもよって実の兄に慈しむべき沈黙が破られようとは。
ムツキ「兄上。そんなに叫んだら俺のパーフェクトフェイスに汚らしい唾液がかかるだろう」
台所で洗い物をしていた俺は手を拭きながら素早く兄から離れる。
実際、彼の唾液は俺に似合う最高の白さを出す為に5時間ほどかけて選んだ洗剤と柔軟剤によって洗濯されたYシャツに飛び散った。
燃えないゴミの日に出すとしよう。
兄「あ、あぁ、すまない」
ムツキ「それで?どうした兄上」
兄「頼みがある。明日、竜田神社でたこ焼きのバイトがあるんだが代わってくれないか!?」
脂汗の浮いた額をハンカチで拭いながら迫る兄から逃れる為に居間に移る。
ムツキ「なんで私がやらなくてはいけないんだ」
兄「ずっと狙ってたキャバ嬢とやっと明日デートできることになったんだよ!」
ほう、この男とデートをしようなどという奇特な女がいたとは。驚きだ。
ムツキ「それはよかった。協力したいのはやまやまだが、たこ焼きなんてすぐに出来ることではないだろう」
兄「いや、お前は天才だ!しかもイケメン!」
ムツキ「イケメンで天才だ。美しいほうが先に来ると決まっている。」
兄「わ、悪かった!だが頼む!」
やや禿かけの頭を下げられては、いかに相手が醜男であっても良心の呵責というものが出てくる。
曲がりなりにも血の繋がった兄ともなれば、尚更だ。
ムツキ「素人の焼いたもので客が来るかね」
兄「何を言ってるんだ。お前が美しく、かっこいいからそれに惹かれて客が来るんだ!
しかもそんな男がたこ焼きをしている姿なんてめったに見られないだろう!絶対に客は来る!」
ムツキ「!・・・なんだ、わかってるじゃないか、兄上!」
兄「お前の美貌を世間に見せ付けて、さらに稼げるなんてステキすぎるだろ!」
ムツキ「そうだ、もっと言ってくれ!俺は美しい!」
兄「よし、じゃあ明日頼んだぞ!」
ムツキ「フハハ!私のかっこよさと美しさで、明日は大もうけだ!さっそく練習しておこうじゃないか!
兄上!明日は大いにデートを楽しむといい!」
木製のドアを開け、大声を上げて太った丸い腹の男が入ってくる。
もうすぐ30歳になろうかという年齢のこの男は恥ずかしながら私の兄だ。
静かであるという理由で選んだ築40年のアパートなのに、よりにもよって実の兄に慈しむべき沈黙が破られようとは。
ムツキ「兄上。そんなに叫んだら俺のパーフェクトフェイスに汚らしい唾液がかかるだろう」
台所で洗い物をしていた俺は手を拭きながら素早く兄から離れる。
実際、彼の唾液は俺に似合う最高の白さを出す為に5時間ほどかけて選んだ洗剤と柔軟剤によって洗濯されたYシャツに飛び散った。
燃えないゴミの日に出すとしよう。
兄「あ、あぁ、すまない」
ムツキ「それで?どうした兄上」
兄「頼みがある。明日、竜田神社でたこ焼きのバイトがあるんだが代わってくれないか!?」
脂汗の浮いた額をハンカチで拭いながら迫る兄から逃れる為に居間に移る。
ムツキ「なんで私がやらなくてはいけないんだ」
兄「ずっと狙ってたキャバ嬢とやっと明日デートできることになったんだよ!」
ほう、この男とデートをしようなどという奇特な女がいたとは。驚きだ。
ムツキ「それはよかった。協力したいのはやまやまだが、たこ焼きなんてすぐに出来ることではないだろう」
兄「いや、お前は天才だ!しかもイケメン!」
ムツキ「イケメンで天才だ。美しいほうが先に来ると決まっている。」
兄「わ、悪かった!だが頼む!」
やや禿かけの頭を下げられては、いかに相手が醜男であっても良心の呵責というものが出てくる。
曲がりなりにも血の繋がった兄ともなれば、尚更だ。
ムツキ「素人の焼いたもので客が来るかね」
兄「何を言ってるんだ。お前が美しく、かっこいいからそれに惹かれて客が来るんだ!
しかもそんな男がたこ焼きをしている姿なんてめったに見られないだろう!絶対に客は来る!」
ムツキ「!・・・なんだ、わかってるじゃないか、兄上!」
兄「お前の美貌を世間に見せ付けて、さらに稼げるなんてステキすぎるだろ!」
ムツキ「そうだ、もっと言ってくれ!俺は美しい!」
兄「よし、じゃあ明日頼んだぞ!」
ムツキ「フハハ!私のかっこよさと美しさで、明日は大もうけだ!さっそく練習しておこうじゃないか!
兄上!明日は大いにデートを楽しむといい!」