廃城を出発し、市街地へとやってきた小鉄、テト、サーシャの三人。
まずしなければならないのは廃城にて失禁してしまったサーシャの身体を洗う事が出来、
着替えが調達出来る場所を探す事。
と言うよりそれが目的でこの市街地へやってきたような物だった。
「あそこで良いんじゃねーか?」
小鉄が指差したのは、個人経営の古い洋服店。
住居も併設されているようで、条件は十分に満たすと思われた。
「うん、あそこなら、大丈夫そう……早いとこ、身体綺麗にして着替えたい」
サーシャも納得したので、三人は洋服店の中へと入って行った。
「先に風呂入る!」
「分かったわ、じゃあ私と小鉄君で着替えを探すよ」
衣服を漁るよりも、まずは身体を洗いたい、そう思ったサーシャは風呂へと直行する。
サーシャが入浴している間に、テトと小鉄の二人で彼女の着替えになりそうな衣服を探す。
当然店先に置かれている物は全てこの店の商品なのだが、店主は不在で咎める者など誰も居ない。
二人は遠慮無く並べられている衣類を漁った。
一方、風呂場でシャワーを浴びるサーシャ。
汗や尿で汚れてしまった自分の、青い毛皮に覆われた身体を入念に洗う。
熱い湯が身体を流れる感触に少し心安らぐ。
(傷、ホントに全部無くなってるわね)
改めて自分の身体を観察する。
以前の殺し合いの時に出来た筈の傷は全て消えている。
銃で腹や首を撃たれ、抉られたのだから、治ったとしても何らかの痕跡が残ると思うのだがそれらは見当たらない。
更に一度死んだ筈の自分を蘇生させたのだから、この殺し合いの黒幕は一体何者なのかとサーシャは思わざるを得ない。
(そろそろ出ようか、十分綺麗になったしね)
身体が綺麗になったと見たサーシャは、シャワーを止めて脱衣所へ移動し、バスタオルで身体を拭く。
「入るわよ……」
「テト」
タイミング良く、テトが着替えを持ってくる。
「ありがとう……小鉄君は?」
「流石に女の子の裸を小学生に見せる訳には行かないと思って、居間で待ってて貰ってるわ」
「そう……」
「じゃあ、私も待ってるから……」
着替えをサーシャに渡し、テトは小鉄を待たせている居間へ向かう。
(……どうしようかな)
服を着ながら、サーシャは以前の殺し合いについてテトに聞くべきか考える。
この殺し合いでテトと出会った時から聞き出そうかとは思っていたが、失禁した事や、
テトの同行者で事情を良く知らないと思われる小鉄の事を考えたりして未だ聞く事に至っていない。
しかし、今の内に聞いておかなければもう一生聞く機会は無くなるかもしれない、
今の彼女は自分達と同じ参加者なのだ、いつ万一の事になるのか分からないのだから。
(やっぱり聞いてみよう)
小鉄を巻き込むかもしれないが、やはり聞いてみようとサーシャは決心する。
居間にてサーシャの戻りを待つ小鉄とテト。
しかしテトはそわそわとして落ち着かない様子であった。
(絶対サーシャ、前の殺し合いの事について私に聞くわよね……どうしようかなぁ)
サーシャは以前の殺し合いにおいて、黒幕が自分である事を察している節が有り、
更に殺意も抱いていた事を、テトは把握している。
恐らくと言うか間違い無く、以前の殺し合いについての話をサーシャは自分に対して切り出すであろう。
そうなったら、テトは、包み隠さず全て打ち明けるつもりだった。
謝って許して貰おうなどとは思っていない、許して貰える筈も無いだろう。
もしサーシャが激高して自分に襲いかかってきた時は、その時はその時だ。
「おっ、サーシャねーちゃん」
「あっ……おかえり」
「うん……」
そうこうしている内に、サーシャが二人の元に戻る。
嫌な臭いもすっかり消え、石鹸の香りを漂わせ綺麗になったサーシャはテトの近くに座った。
「「……」」
互いに無言なテトとサーシャ。
テトはいつ話を切り出されるのかと、サーシャはいつ話を切り出そうかとドキドキする。
「台所行ってくら」
そんな二人の雰囲気を知ってか知らずか、小鉄は何か食べ物或いは飲み物を探そうと台所へと向かった。
居間にはテトとサーシャの二人きりとなり、気まずい空気が流れる。
(聞くなら今しか無い……!)
サーシャはついに口火を切った。
「テト?」
「何……?」
いよいよ来るかと、少し引き攣り気味で返事するテト。
その反応を見て、聞かれるのを予想していたなとサーシャは思いながら、続けた。
「単刀直入に言うけど……前の殺し合いの黒幕は……貴方ね?」
「……そうよ」
テトはあっさりと認める。
誤魔化す必要も、意味も無いからだ。
「……貴方は早い内から、察していたみたいね」
「どうしてあんな事を? どうしてラトを? 貴方とラトは、付き合っているのだと思っていたのに」
思わず声に険がこ籠ってしまうのを感じながらも、サーシャはテトを問い質す。
しかしこれでも、思っていたよりは落ち着いていられているとサーシャは思った。
「……」
テトは少し間を置いてから、話し始めた。
「殺し合いが起きる前、修学旅行の前……貝町ト子、知ってるよね?」
「うん、貴方とは仲が良かったと思うけど」
「その子に裏切られて、私は太田に、―――されたの」
「えっ……!?」
絶句するサーシャ。
テトの身体が心なしか震えているように見えたが、気のせいなどでは無かっただろう。
俯き加減で、テトは自分が殺し合いを企図するに至るまでの経緯をサーシャに説明する。
親友と思っていたト子に裏切られ、太田達に暴行を受け、その時、最愛の人だと思っていたラトは助けには来てくれなかった。
絶望し、ラトを逆恨みし、二階堂永遠と卜部悠と共謀し、クラスメイトを巻き込んだ殺し合いを考え実行した。
目的は、無論、自分を裏切り、犯した者共への復讐も有ったが、それ以上に、
クラスメイト達、果ては共謀した二人も生贄にして「自分だけのラト」を作り上げる事だった、と言う事を。
「……」
サーシャは呆然として、言葉を紡げなかった。
身勝手な理由、の一言で片付けるには、テトの語った経緯は余りに壮絶過ぎたから。
虚言を吐いている風にも、とても見えなかった。
「……これを聞いて、サーシャ、貴方はどうする?」
「!」
「貴方が前の殺し合いの時に、私を問い質そうとしていた事、殺意を抱いていた事は知ってる。
今、私は貴方に事の次第を話して、私は貴方の目の前に居る……貴方は、私をどうしたい?」
「……テト」
サーシャは考える。
以前の自分であれば、テトに向かってより感情を昂ぶらせたり、殺しに掛かっていたかもしれないが、
今となってはそのような気はすっかり鳴りを潜めてしまっていた。
テトに対してあれだけ抱いていた憎しみ、怒り、殺意が嘘のように薄らいでいる。
彼女の話に同情心を抱いてしまったのだろうかとサーシャは思う。
どんな理由が有ろうと、自分やラトを一度死に追いやり、
無関係なクラスメイトをも地獄へ突き落とした張本人なのは間違い無いと言うのに。
「……テト、私は――――」
自身の結論をサーシャがテトに伝えようとした、その時。
ガシャアアン!!
「うおわぁぁ!!」
「「!?」」
台所の方から、何かが派手に破壊される音と小鉄の悲鳴が響く。
驚いたテトとサーシャは、やむを得ず話を中断して台所へ急行する。
……
……
台所にて冷蔵庫や戸棚を漁る小鉄。
ジュースや菓子類を見付け、それらを自分のデイパックの中に詰め込む。
「にしても、このバッグすげーな、いくらでも入るし重さも変わらねぇ。
フグオだったら食い物大量に詰め込みそうだな……いや、今ジュースやお菓子詰めてる俺が言えた頃じゃねぇか。
こんなモンで良いかな?」
そろそろテトとサーシャの待つ居間へ戻ろうと小鉄が思ったその時。
フー……フー……
ザッ……ザッ……
どこからか聞こえてきた、荒い息遣いとやけに重く響く足音に、小鉄は動きを止めた。
「何だ……?」
辺りを見回し音の出所を探る。
そして、格子のはめられた、磨硝子の窓の向こうに異様な物が見えた。
人に近いシルエット、そこから幾つもの管のような物が蠢いている、小鉄には形容し難いシルエットが通り過ぎて行った。
と思った直後。
ガシャアアン!!
「うおわぁぁ!!」
裏口の木製扉が文字通り「粉砕」され、思わず小鉄は悲鳴を上げてしまう。
先程聞こえた息遣いと足音の主が、扉の残骸を踏みながら入り込んできた。
ボロボロの、血塗れになった学ラン姿のリカオン獣人の少年、その全身から触手が生えて蠢いている。
中でも、右腕から生えた触手達が束のようになっており、それで扉を破壊したようだった。
胸元に、小さな名札が有り、そこにはどこかの中学校の名前と「小崎史哉」と言う名前が書かれていた。
「な、何だコイツ!?」
「小鉄君! 大丈夫……う、うわあ!?」
「何この化物!?」
駆け付けたテトとサーシャも、小鉄同様触手だらけの獣人の姿を見て驚愕する。
「グルルルルル……!」
リカオン少年は明らかに友好的では無い眼差しを三人に向け、
唸り声を発しながら、触手の束と化した右腕を振り被る。
そしてそれは天井を破壊しながら、小鉄目掛けて振り下ろされた。
バキィ!!
「だあああ!」
間一髪で小鉄は触手の振り下ろしを避ける。
代わりに木製の古い椅子が犠牲となり無残にぺしゃんこにされた。
もし小鉄に直撃していればひとたまりも無かったであろう。
リカオン少年の明確な殺意を感じ取ったテトは装備していた小型自動拳銃ローバー9をリカオン少年に向けて発砲する。
ダン! ダン! ダン!
9ミリパラべラムのフルメタルジャケット弾頭が三発、リカオン少年の胴体を抉った。
しかし軽くよろめきはしたものの、動きを止める気配は全く無い。
これはまともに戦っても勝ち目は無い――――三人は直感した。
「逃げよう!」
テトが退避を叫び、三人は店舗部分から脱出するべく、リカオン少年に背を向け走り出す。
しかし、それを少年が黙って見過ごす筈も無く、右手の触手の内一本を、三人に向け勢い良く伸ばした。
ドスッ
「あっ、が……!?」
「テトねーちゃん!?」
「テト!」
運悪くその触手はテトの胸元を貫通し、豊満なバストの間から赤くぬめりを帯びた触手が生えた。
「こ、のおおおおお!!」
口の端から血を垂らしながら、テトが牙を剥き出して怒声を発する。
触手に貫かれながらも、振り向きざまにリカオン少年に向けて、自身の能力を使い巨大な氷柱を作り出し、飛ばした。
「グガァアア!」
氷柱は見事にリカオン少年の腹部に突き刺さり、さしもの少年もその衝撃にバランスを崩し転倒する。
その間に、サーシャと小鉄はテトに突き刺さった触手を引き抜き、テトを抱えて外へと逃げた。
洋服屋からしばらく離れた所で、テトはへたり込んでしまう。
「テトねーちゃん、しっかりしろ!」
「テト!」
「……っ……ゲホッ!」
大量の血を吐き出すテト。
傷口付近は真っ赤に染まり、アスファルトが血塗れになる。
命に関わる傷を負っている事は明白であった。
「これ……もう駄目みたい……ここまでね、私……」
「何言ってんだよ!」
「ごめん、でも……もう、目の前も殆ど見えないのよ……身体に力も、入らない……」
「テト……」
「……でも、これで良いのかもしれない」
何を言い出すんだ、という表情で小鉄とサーシャはテトを見る。
全て悟ったような表情で、テトは静かに語った。
「……私はクラスの、皆を、勝手な理由で死なせた。
そんな私が、自分のしたのと同じような殺し合いに放り込まれて、生き延びようだなんて、虫の良い話よね……。
……これは当然の……帰結なのよ……私への、罰、なの……」
クラスメイト達を、特にラトを、自分の勝手で死に至らしめた自分が、この殺し合いで生き延びる事などおこがましい。
ここで死ぬのは、自分に対する罰。自業自得。当然の報いなのだと、テトは諦観し、受け入れる。
「何言ってるのよ」
しかしサーシャはそれを否定した。
「そんなの私は認めない! 確かに貴方のやった事は許される事じゃ無い、でも、それなら、
本当に罪の意識を感じているのなら生きて! 生きて罪を償うべきよ!」
声が震えながらも、力強く、サーシャはテトに向かって言い放った。
それは、洋服屋にて、サーシャがテトに言いかけた言葉でもあった。
「……つまり、死なないでって、事……?」
「……そうよ」
「はは、意外……サーシャから、そんな言葉聞くなん、て……そうだね……そうかもね……でも……」
テトとて、可能ならばサーシャの言う通りにしたかった。
だが、無慈悲にも彼女の肉体はその生命維持活動を緩やかに停止していき、彼女を確実に死へと誘う。
「無理、みたい」
「テト!」
「テトのねーちゃん……!」
自分が開いた殺し合いにて、見るに堪えない無残な死に方をしたクラスメイトは数多い。
そしてそのような死に方をさせた張本人である自分は、比較的綺麗な身体の状態で、
同行者二人に看取られながら、比較的穏やかに死ぬ。
何とも分不相応ではないかと、テトは自嘲した。
どこかで生きているであろう、かつての親友のト子、かつての想い人のラト。
ト子は殺してやりたいとまで思っていたが、事ここに至っては、もうどうなっても関する事では無い。
ラトは、出来る事ならもう一度会いたいと言う気持ちも有った、が、それは叶わなかった。
ただ、会わなくて良かったかもしれないとも思っていた。
そして、最期の言葉をテトは紡ぐ。
「……サーシャ……小鉄、君……あり……がとう……ごめん……ね」
そう言い終わった直後、テトの目が閉じられ、脱力してサーシャに寄りかかる。
小さく続いていた呼吸も止まった。
それが何を意味するのか小鉄もサーシャもすぐに察せた。
「テト? テト……」
「テトねーちゃん!」
もはや無駄だと知りつつも二人はテトの名前を呼んだが、もう閉じられた目は二度と開く事は無く、
返事が返って来る事ももう、無かった。
「畜生、畜生……!」
地面に拳を打ち付けて、小鉄は涙を流して嘆いた。
サーシャは涙こそ流さなかったものの、鎮痛な面持ちで、自分に寄りかかったままのテトの頭に手を添え、その死を悼んだ。
【テト@パロロワ/自作キャラでバトルロワイアル 死亡】
【残り 28人】
【午前/E-4市街地】
【大沢木小鉄@漫画/浦安鉄筋家族】
[状態]悲しみ
[装備]ドス@パロロワ/自作キャラでバトルロワイアル
[所持品]基本支給品一式、ジュースやお菓子(調達品)
[思考・行動]基本:殺し合いには乗らない。フグオ、金子先生、春巻を捜す。
1:テトのねーちゃん……畜生……。
[備考]※少なくとも「元祖!」にて金子翼登場後、彼と親しくなった後からの参戦です。
※テトが別世界の人間だと言う事を、余り理解出来ていませんが、何となくは分かったようです。
※小崎史哉の外見を記憶しました。また、彼の上着の名札を目撃した事により名前も把握しています(但し読み方までは分かっていない)。
【サーシャ@パロロワ/自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]悲しみ
[装備]???
[所持品]基本支給品一式、???
[思考・行動]基本:死にたくない。
1:テト……。
[備考]※本編死亡後からの参戦です。
※入浴し、着替えました。
※テトから「以前の殺し合い」の真相を聞きました。
※小崎史哉の外見のみ記憶しました。
◆◆◆
市街地へとやってきた、小崎史哉。
警察署で襲い、逃げられた狼と猫の二人を追ってやってきたがその二人の姿は見失ってしまった。
しかし史哉は気にせず、他の獲物を探し歩いた。
いつしか彼はどこかの家の裏庭に迷い込んでいた。
錆の浮き出た小さな倉庫や使われていないと思われる自転車が庭の隅に置かれ、家の裏口が見える。
ガスボンベや、格子のはまった窓から、裏口の向こうは台所であろう。
「ヴヴ……?」
家の中から物音がするのを史哉は聞き逃さなかった。
裏口へと向かい、史哉は右手に出来た触手の束で、裏口扉を破壊する。
ノブを回して開けると言う思考は既に出来なくなっていた。
「うおわぁぁ!!」
少年の悲鳴が響く。やはり内部には人が居た。
史哉の視界に驚愕の表情を浮かべる小学生位の男の子。
「な、何だコイツ!?」
「小鉄君! 大丈夫……う、うわあ!?」
「何この化物!?」
程無く少年の仲間と思われる二人の猫獣寛の少女も現れる。
三人の獲物を見付け、傍からはそうは見えないだろうが、史哉は俄に喜び、その三人を殺しに掛かった。
灰色の猫の少女が、史哉に向け拳銃を発砲したものの、もはやライフル弾を撃ち込まれてもびくともしない史哉の肉体が、
拳銃弾を三発撃ち込まれた程度でどうにかなる筈も無い。
間も無く、形勢不利と見た三人が史哉に背を向け逃げ出した。
無論黙って史哉が見逃す筈も無い。
先程自分に銃撃を食らわせた灰猫少女の背中目掛けて高速で触手を伸ばす。
「あっ、が……!?」
見事に触手は少女の胴を刺し貫いた。
「こ、のおおおおお!!」
しかし直後、激高した少女が反撃に出た。
大きな氷柱を作り出しそれを史哉目掛けて飛ばしたのだ。
「グガァアア!」
氷柱は史哉の腹部に突き刺さりその衝撃で史哉は仰向けに倒れ込んだ。
さしもの史哉も巨大な氷柱を勢い良く腹に打ち込まれたらただでは済まなかった。
彼にしては珍しい苦しげな声を発し、氷柱を引き抜こうとする。
その間に三人は逃げて行ってしまう。
「ウグウウウッ……あ゛あ゛あ゛っ!!」
どうにか腹に刺さった氷柱を引き抜く事に成功する史哉。
しかし、傷口からは少なくない量の血液が溢れ、床に飛び散る。
普通の人間なら死亡してもおかしくない傷だが、身体に寄生し彼の触手の元となっている寄生虫のおかげで、
生命力が増大している史哉は致命傷にはならずに済んでいた。
かと言って、不死身では無い。
彼に巣食う寄生虫の「以前の宿主」のように肉体が重度のダメージを受けて損傷が酷くなれば、
史哉の肉体は活動を停止してしまう。
「肉体」は。
しかしながら、寄生虫そのものはそう簡単に死滅せず、
宿主の身体が限界に近付いた時、宿主を操って次の宿主に成りうる次の肉体を探すのだ。
「……つぎ……を……つぎの……から、だを……」
史哉の口から漏れたその言葉は、紛れも無く寄生虫自身の物。
ふらりふらりと史哉の身体を歩かせ、寄生虫は次の寄り代を探し始めた。
【午前/E-4洋服屋住居部分】
【小崎史哉@オリキャラ/エクストリーム俺オリロワ2ndリピーター】
[状態]ずぶ濡れ、右肩に貫通銃創、腹部に大穴(出血多し)、身体中から触手が生えている
[装備]???
[所持品]基本支給品一式、???
[思考・行動]基本:皆……殺し……。
1:次の……宿主……。
[備考]※本編死亡後からの参戦です。
※身体を特殊な寄生虫に乗っ取られています。乗っ取られる前の記憶は殆ど有りません。
※本能的にある程度言葉を発しますが意思疎通は不可能に近いです。
※ノーチラス、君塚沙也、テト、サーシャ、大沢木小鉄の外見を記憶しています。
※肉体のダメージが大きくなってきた為、次の「宿主」となる人物を探しています。
最終更新:2015年01月24日 23:01