Mhag Magus マグ・メーガス

ガ・ナボ大王国出身の罪狩り。コードネーム、スカリーZ。妹のスカリーY、スカリーXと共にミルドリオン枢機卿を断罪しに中の国にやって来たが、
PCの旅路に同道する内に罪狩り行為そのものに疑問を抱いてゆき、最終的に何も狩らずに帰国。罪狩りを辞して私人となった。
ガ・ナボ大王国にスカリーGの娘として生まれる。罪狩りであった母の影響で同じく罪狩りとなったが、スカリーGは最終的に「罪狩りこそが罪を生む」という持論に達して職を辞したため、
以来マグはその結論を「罪狩りとして決して辿り着いてはならぬ呪わしいもの」として忌避し、長い間、実の母を「あの女」呼ばわりして軽蔑し続けた。

ミルドリオンとの因縁

859年、当時エシャンタールは「タブナジア大聖堂の枢機卿ミルドリオン」という偽の肩書きを使って、ジラート遺物や真世界関連の資料を集めていた。
エシャンタールはウガレピ寺院に飾られているクリューが描いた絵画を盗み出すよう天晶堂に依頼し、グレッゾは二点の絵画を大聖堂へ持ち込んだ。
864年、この事がカザムを通じてガ・ナボに伝わり、マグは大聖堂を訪れてミルドリオンにクリューの絵画を返却するよう要求した。
ガ・ナボにはクリューから託されたとされる下記の伝承が伝わっているため、クリューに対する狼藉が罪と見なされたからであった。
かつて古代の民が楽園の扉を開き、ヴァナ・ディールを傷つけた。その傷口からあふれ出た「虚ろなる闇」は、山を、海を、空を、森を、そして命を飲み込もうとした。
ヴァナ・ディールに生きとし生けるものたちは、女神アルタナが流した涙で世界を清めることにした。
しかし五つ目の涙を巡って人の王と竜の王に争いが起こり、その決着はいつまでたってもつかず、残された人々は、眠れる神々の力でヴァナ・ディールの傷口を癒した。
再び竜の王が帰り、ヴァナ・ディールの傷口が開かれて虚ろなる闇があふれ出た時、ミスラは眠れる神々を呼び覚まし、ヴァナ・ディールを癒さねばならない。
この伝承は、古代戦争の断片的な情報が継ぎ接ぎされただけの不完全なものに過ぎなかったのだが、
ミスラの事情にも通じていたミルドリオンは上手く話を合わせ「タブナジア大聖堂にはこの使命を果たす準備が整っているので、絵の返還は待って欲しい」とうそぶき、マグはその取引に応じて一旦帰国した。

プロマシアミッション

884年、世界各地に「虚ろなる闇」が広がり始め、龍王バハムートが復活した。
ミルドリオンに騙されていた事を知ったマグは怒り心頭に発し、罪狩りとして成長した妹達を引き連れて、中の国を再訪した。
既にタブナジアは亡国となっており、ミルドリオンも故人だと思われたため、マグはその罪をミルドリオンと親しかったプリッシュに擦り付け、断罪しようとした。
しかしマグはPCと組んだプリッシュに返り討ちにされ、プリッシュは行方をくらました。
互いに剣を交えた事で、プリッシュはプリッシュなりの方法でヴァナ・ディールを救おうとしているのだと理解したマグは、ひとまずPCに同道し、行方不明になったプリッシュを捜索した。
ほどなくしてプリッシュのみならずミルドリオンとも再会し、彼女達が果たそうとしている大儀を知ったマグは、断罪を一旦取り下げ、プリッシュらの旅路を見届ける事にした。

マグは「ミルドリオンの断罪」に加えて「真龍の討伐」と「眠れる神々の覚醒」という任務も請け負っていたが、
旅を続けるうちに、全ての元凶はミスラの伝承には現れない「男神プロマシア」にあるという事が分かり、マグは徐々に罪狩りとしての視野の狭さを省みるようになった。
そして旅路の果てにプリッシュらはプロマシアを討ち取り、マグは天地創造にまつわる真実を知る機会に恵まれた。
マグはそれまで妄信していたミルドリオンと真龍の罪を否定するに至り、辞職を決意。自分が見知った全てをありのままにガ・ナボ女王に報告する事をPCに誓って単身帰路に着いた。

「私は知った。自らの中に眠る正義を。罪狩りの名を失っても、いや失うからこそ、行える正義を行おうと。
 ありがとう、PC。おまえが虚ろなる闇を狩るものになれば、また会うこともあるかもしれん。今度、会うときは、私を名で呼んでくれよ。」


【覚書】

  • プロマシアミッションにおける味方NPCの一人。NPCは五種族から満遍なく選ばれておりマグはミスラの代表だと言える。
  • ミスラの例に漏れずサイレドンの黒焼きに目がなく、戦闘中にちらつかされると気が削がれてWSを撃てなくなる。
  • ただしスカリーYやスカリーXとは違って、二度目以降はその誘惑に耐える。
  • 生理的に頭足族が苦手である。
  • 20年前の時点で既に罪狩りとして働いている事から、年齢はおそらく40歳前後だと思われる。
  • 自身が戦う理由に「信頼」「正義」「勇気」「希望」の四つを挙げており、「母なる光」の五側面のうち「慈愛」だけを欠いている。冷酷非道な罪狩りならではの台詞設定だと思われる。
  • 自身が下した結論に基づいて罪狩りを辞したが、それでも罪狩りには一定の有用性も認めており、妹達には自らを追って辞職する事を禁じた。
  • マグ・メーガスの名はFF4のボスキャラクター「ドグ・マグ・ラグ」から成る「メーガス三姉妹」からの引用である。
齋藤 当初からメーガス三姉妹を出したいと考えていた所、罪狩りのミスラが三人で丁度いいかと思いまして。
河本 『FF』だから『FF』らしいものを入れよう、という話は最初からありましたね。シドやバハムートは勿論、バストゥークにいるコーネリアも (『ストーリーアルティマニア』P.179)
  • BF「向かい風」で得られる「称号:デルタを狩る者」も、FF4におけるメーガス三姉妹の連携技「デルタアタック」に因んだものだと思われる。


【アクション】

【インパルスドライヴ】時間の無駄だ! 一気に行くぞ!

武器には両手槍を用い、PCが使えるものと同じWSを使用する。ロマー・ミーゴやナナー・ミーゴのような独自のWSは持っていない。

ジョブはDRG/WHM。一定時間毎にジャンプする他、プロテスII、シェルII、サイレス、スロウ、ディアガ、バニシュII、バニシュガといった白魔法を詠唱する。

FF4や10におけるメーガス三姉妹の十八番である「デルタアタック」こそ使用しないが、その代わりに姉妹間の技連携にこだわる挙動が設定されている。

マグが帯びた三大任務の一つ「真龍討伐」。マグはその一環としてアットワ地溝に棲む混沌龍ティアマットを調伏し、バハムートの元まで乗って行こうとした。
レベルキャップが99まで解放された2011年12月15日以降でこそソロによるティアマット討伐は難しくないが、
プロマシアミッションが実装された当時はまだLv75キャップ時代であり、単身ティアマットに挑むマグの姿は非常に荒唐無稽に感じられるものだった。
ストーリーの展開を見る限り、結局マグは調伏に失敗したようである。
最終更新:2015年02月09日 12:13