Louverance ルーヴランス

サンドリア王国出身の元王立騎士、現冒険者。伯爵であった父が爵位を奪われ没落貴族となった後は、母の実家があるセルビナに移り住んだ。
成人後はサンドリアに戻って王立騎士団に入団したが、のちに冒険者に転身し、現在は武名を立てる事で家名を復興すべく活動している。
サンドリア王国にレゼルビュー・M・ミスタルとレフィーヌの子として生まれる。
854年、三ヵ国合同北方調査隊員であった祖父フランマージュ・M・ミスタルが闇の王に暗殺されるが、サンドリア王国はその犯人を突き止める事が出来なかった。
ミスタル家はフランマージュの一人息子レゼルビューが継いだが、王立騎士であった彼は、
不仲の神殿騎士エプリフォーン・M・レヴメルと事件の真相を巡って口論となり、その果てに当時既に禁止されていた決闘を行った。
この決闘はミスタル家の領地「ギルド桟橋」を狙うワーロンビリオ・M・テュロムによって密告され、ミスタル家とレヴメル家は伯爵位を剥奪されてサンドリア王国から追放された。

当時まだ幼かったルーヴランスはセルビナにある母方の実家に連れて行かれそこで成長した。
成人後はサンドリアに上京し、家の汚名をそそぐため王立騎士団に入団して、武勲を上げるべく職務に励んだ。
(職務中ルーヴランスの行動力に助けられた同僚は、彼の事を「ミスタル伯爵家の末裔の名に恥じぬ立派な人物」だと評した。)
しかし家名を復興させる程の手柄にはなかなか恵まれなかったため、程なくしてルーヴランスは冒険者に転身。サンドリアを脅かす獣人の調査に乗り出した。
そして調査を進めるうちに、獣人達の創造神「闇の神」が既にこの世に復活している事を知り、更なる精査のために、ラゾア大陸でオークを相手に戦いを続けていたエグセニミルとの合流を図った。
(この闇の神とはオーディンの事であるが、ルーヴランスはこれをプロマシアだと勘違いし、その誤解は最後まで解かれる事がなかった。)

アタルフォーネとの邂逅

土地勘の無いウルガラン山脈を越えるためにルーヴランスは案内人を雇うが、実はこの案内人の正体は怨敵エプリフォーンの嫡子アタルフォーネであった。
アタルフォーネは登山でルーヴランスが疲弊したのを見て取ると、背後からルーヴランスを不意打ちして、半ば脅迫に近い形でルーヴランスに変装する事を認めさせた。
(脱獄者であるアタルフォーネには自由に表を歩くための肩書きが必要であり、その対象に因縁あるルーヴランスを選んでいた。)
アタルフォーネは要求が受け入れられると速やかに姿を消したため、ルーヴランスはそのままウルガラン山脈を越える事に成功した。
そして彼はエグセニミルの使いに迎えられて海を渡り、実際にラゾア大陸と周辺の島嶼部の見聞して回った。

プロマシアミッション

しかしラゾアで得られた情報が「闇の神の閨は熊爪岳にある」というものであったため、ルーヴランスは即座に踵を返す羽目になった。
折りしもプリッシュらが「タブナジアの魔石」を求めて熊爪岳を訪れていたため、
彼女達と鉢合わせたルーヴランスは共に熊爪岳を捜索したが、発見されたのは既に砕け散っていた闇の神の閨だけであった。

手掛かりらしい手掛かりを失ったルーヴランスは一時サンドリアへと戻ろうとするが、途中アタルフォーネからの伝言が入りギルド桟橋に呼び出された。
しかしそこで彼を待っていたのはテュロム伯爵が放ったトンベリの刺客であった。
(テュロム伯爵は、かつてミスタル家から奪ったギルド桟橋を再び取り返される事がないよう、日頃からルーヴランスの命を狙っていた。)
呼び出しが罠であった事にルーヴランスは激怒し、アタルフォーネを捜してヒナリー夫人の元を訪ねた。
夫人はとある修道士と話し込んでいた最中だったが、たまたまその修道士がアタルフォーネからの果たし状を預かっていたため、それに従いルーヴランスは再びウルガラン山脈へと向かった。
(都合よくこの場にいた修道士はアタルフォーネの変装であった。)

かくしてルーヴランスはアタルフォーネとの決闘に臨み、PC立会いの下、見事に勝利を収めた。

「はっはっはっは! ようやくこの技が決まったぞ! もし生まれ変わりがあるならば、次には僧侶にでも生まれ変わるといい! この世で犯した罪を償うためにな!
 おまえのおかげだ、礼を言う、PC。ヤツめ、私のことをなめきっていたようだ。
 しかし私は、昔の私とは違う。ドレッドドラゴンに敗北したときから修行をしなおした。生まれ変わったのだ!
 ……それもすべて世界の平和を守るため! 闇の王を追い、黒き神を追った私は、彼らの上にのさばる謎の存在『世界の終わりにくる者』に挑まなければならん!
 おっと、余計なことを言ってしまったようだ。『世界の終わりにくる者』については、この私に任せておきたまえ。では、またどこかで会おう。私がこの世界を救うときに、また。」

高らかに勝利宣言を行ったルーヴランスは、現在「世界の終わりに来る者」の打倒を掲げて冒険を続けている。
(もっともアタルフォーネは、死を装うために敢えて負けた振りをしたのであり、この後平然と立ち上がってその場を去っている。
またルーヴランスが倒すと息巻いている「世界の終わりに来る者」は、この時点で既にPCによって倒されている。)


【覚書】

  • 30年前に幼子であった事から年齢は30代半ばと推定される。
  • 視野が狭く猪突猛進する熱血漢であり、悪人ではないものの完全に道化役として描かれた。
  • ホルレーの岩峰におけるドラゴンミッション「バストゥークを離れて」「三大強国」では当初彼がカットシーンに登場していた。
  • あえなくドラゴンに倒される役であり、上記台詞の敗北とはその時の話である。彼はその戦いを日記に残したが「冒険者が苦戦していたので少しばかり加勢した」という虚勢に満ちた記述を行った。
  • このドラゴンミッションのシーンは内容が薄過ぎたためか、のちにロシュフォーニュのものに刷新されたが、彼の消滅を惜しんだファンの声によって『プロマシアの呪縛』で出番を得る事ができた。
Q.「三大強国」などのバトルフィールドでは実装当初はルーヴランスが登場していましたが、『プロマシアの呪縛』で明かされる彼の設定はその頃から決まっていたのですか?
齋藤 いえ、最初はただの冒険者という位置づけでしかありませんでした。初期にサンドリアのシナリオを担当していた者がルーヴランスをイベントで使ったのですが、
後になってシナリオを見直してロシュフォーニュとヴォーダラムを登場させる事になり、代わりにルーヴランスはカットしたんです。だけどそれに対するプレイヤーの反響が意外に大きくて。
佐藤 「あれっ、みんな気にしてくれてるんだ?」と思い『プロマシアの呪縛』ではちゃんとした身分を与えて生まれ変わってもらいました。それでも「迎え火」では三国共通ミッションと同じ事をさせたりして(笑)
  • 「迎え火」でスノールに向かって「てぇやぁぁぁーーーーっ!!!」と叫びながら突撃するシーンは、かつてのドラゴンミッションを再現したものである。
  • アタルフォーネに脅迫に近い形で取り引きを迫られ不承不承応じたが、のちにこの時の事を述懐した際は「あくまで双方にとって有益な取り引きだった」とまたもや虚勢を張った。
  • 本物のルーヴランスが紫色のフェイスガードを着用している一方、アタルフォーネが変装したルーヴランスは赤色のフェイスガードを装着しており、プレイヤーにとって外見上の判別が付くようになっている。


【アクション】

「迎え火」での抜刀シーン。戦闘終了後、PC、プリッシュ、スカリーZが平然と立っているのに対し、ルーヴランスだけは戦闘不能となってしまい、大の字で寝転んだ。
そしてその後しばらくヒーリングするという醜態を晒した。
最終更新:2015年04月02日 11:47