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鳩間島


鳩間島(はとまじま)は、沖縄県八重山地域にあり、竹富町(たけとみちょう)に属する島である。

概要

西表島の北側に位置し、周囲約4キロメートルの小さな円形の離島である。かつてテレビドラマの舞台となったことで注目を集めたが、現在も大規模な観光開発は行われず、古き良き沖縄の原風景と静寂が守られている。島全体がサンゴ礁に囲まれており、海岸沿いには「鳩間ブルー」と呼ばれる透明度の高い海と白砂のビーチが点在している。特に北側の「島仲浜」などは、手付かずの自然の中でシュノーケリングを楽しめる絶好のスポットである。毎年5月には「鳩間島音楽祭」が開催され、多くの三線奏者やファンが訪れて賑わいを見せる。豊かな自然と穏やかな島時間に包まれながら、何もしない贅沢を味わいたい旅人に愛され続けている。

基本情報

  • 面積: 約0.96km2
  • 人口: 約40人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約41.7人/km2(2025年12月現在の推計)

観光情報



現地へのアクセス

船で

石垣島のユーグレナ石垣港離島ターミナルから安栄観光八重山観光フェリーの2社が高速船を運航している。所要時間は直行便で約45分、西表島の上原港を経由する便で約70〜80分(上原港からは約15分)である。運賃は大人片道2690円、往復5170円(上原港からは片道1010円)。1日2~3往復であるが、北風の影響を受けやすく、特に冬場(11月〜3月頃)は海が荒れて欠航する確率が非常に高いため、事前に運航状況を確認することが必須である。
月・金には石垣港からの安栄観光によるカーフェリーも1往復運行される。所要時間は1時間40分、運賃は大人片道2050円。

島内のアクセス

島内にはバス、タクシーなどはないため、自転車または徒歩で観光することになる。

自転車で

効率よく島を巡りたい場合や、暑い時期の移動には自転車が便利である。「レンタルサイクルあやぐ(素泊まりあやぐ)」などの宿で貸し出しを行っており、料金は1日500円程度とリーズナブルである。ただし、島内のレンタル台数には限りがあるため、特に観光シーズンは事前に貸し出しの有無を確認しておくのが確実である。

歩いて

周囲が約4kmの小さな島であるため、島の観光は徒歩が基本となる。集落から島の反対側にあるビーチ(屋良浜など)までは歩いて10〜15分程度、島を外周道路に沿ってゆっくり一周しても約1時間から1時間半ほどで回ることができる。起伏もそれほど激しくないため、豊かな緑や「鳩間ブルー」の海を眺めながらのんびりと散策するのがこの島の醍醐味である。

観光名所

鳩間中森(紹介P)
島の中央部に位置する標高約34メートルの小高い丘で、古くから島を見守る聖域として大切にされてきた場所である。頂上付近には火番所の跡があり、かつてはここで火を焚いて石垣島や西表島へ船の往来を知らせる合図を送っていた。周囲は豊かな緑に囲まれており、頂上の展望台からは鳩間島の全景とともに、遮るもののない壮大な八重山の海を一望することができる。

鳩間灯台(紹介P)
鳩間中森の頂上に建つ、白亜のコンクリート造りが美しい島のシンボル的な灯台である。1972年の沖縄返還時に点灯を開始し、それ以来、周辺航路の安全を守り続けているだけでなく、多くの旅人を惹きつける絶景スポットとなっている。内部に入ることはできないが、灯台の周辺は整備されており、青い空と白い灯台、そして眼下に広がるエメラルドグリーンの海との対比は撮影スポットとしても非常に人気がある。

島仲浜(紹介P)
島の北側に位置し、琉球石灰岩に囲まれたプライベート感あふれるこぢんまりとした美しい浜である。かつては星砂がたくさん見つけられた場所としても有名で、透明度の高い海には色鮮やかなサンゴや熱帯魚が豊富に生息している。リーフ(サンゴ礁)までの距離が近く、波が穏やかな日にはシュノーケリングで素晴らしい水中世界を気軽に楽しむことができる。

立原(たちばる)浜
島の北西部に位置する、隆起サンゴ礁の岩場に囲まれた隠れ家のような静かなビーチである。干潮時には潮溜まり(タイドプール)ができ、小さな魚や海の生き物を間近で観察できるため、家族連れの磯遊びにも適している。外海に面しており、リーフの外側は潮の流れが速くなることがあるため、泳ぐ際には安全を最優先にし、無理のない範囲で楽しむのが望ましい。

体験スポット

前の浜(メーヌハマ)(紹介P)
鳩間港のすぐ隣、集落の目の前に広がるアクセス抜群のビーチで、ドラマ『瑠璃の島』のロケ地としても広く知られている。驚くほど透明なハテルマブルーならぬ「鳩間ブルー」の海が広がり、船の待ち時間などにも気軽に立ち寄れるのが魅力である。白砂の美しさは島内随一だが、港の近くは船の往来があるため、遊泳の際は十分に注意が必要である。

屋良浜(紹介P)
島の西側に位置する島内最大のビーチで、真っ白な砂浜が弧を描くように続く開放感たっぷりの景勝地である。西表島を正面に望むロケーションは素晴らしく、水平線に沈む夕日を眺めるサンセットスポットとしても非常に人気が高い。木陰が多いため、泳いだ後にゆっくりと波の音を聞きながら読書や休憩を楽しむ、何もしない贅沢を味わうのに最適である。

鳩間島アイランドワールド
鳩間島周辺やバラス島でのシュノーケリングツアーを主軸に展開するレジャーサービスである。集落の入口近く(港から徒歩2分)に、ツアー客用の休憩所兼お食事処、さらに新築のペンション「Harinuburi」とカフェ「Star Sands Cafe(群りか星)」を併設・運営している。単なるアクティビティ提供にとどまらず、宿泊や食事を含めて島の海を満喫するための拠点を整えており、多言語(英語・仏語)対応のスタッフも在籍しているのが特徴である。

ヤマモトツアーズ
鳩間島を本拠地とし、サンゴの欠片でできた無人島「バラス島」や、鳩間島・西表島周辺の極めて透明度の高い海域を専門とするシュノーケリングショップである。石垣島から直接ボートで向かう貸切プランのほか、定期船で鳩間島や西表島へ渡ってから合流するプランもあり、手つかずの豊かなサンゴ礁を存分に堪能できる。鳩間島への上陸・散策や、地元で人気のランチを楽しめるコースなど、離島ならではの素朴で贅沢な体験を提供している。

レストラン

島茶屋あだなし(SNS)
ブーゲンビリアが咲く庭やテラスで食事や休憩を楽しめる島の憩いの場である。ランチでは八重山そばやカレー、夜は居酒屋メニューを提供しており、気軽に利用できる開放的な雰囲気が魅力となっている。「宿屋あだなし」が併設されており、木のぬくもりを感じる個室を備えており、夜には庭で三線の音色に浸りながら、食事・酒・宿泊をシームレスに楽しめる交流拠点である。 (予算:ランチ 1,000円〜1,500円 / ディナー 3,000~4,000円)

宿泊施設

民宿 いだふに(紹介P)
前の浜(メーヌハマ)のすぐ目の前に位置し、海までの距離が極めて近い抜群のロケーションを誇る宿である。開放的なテラスや屋上からは、遮るもののない「鳩間ブルー」の海と対岸の西表島を間近に臨むことができ、心地よい潮風を感じながら滞在できる。オーナーの温かい人柄とボリュームのある島料理が人気で、波の音を間近に聴きながら静かな島の夜を過ごしたい人に最適である。 (予算:1泊2食付 7,500円〜9,000円程度)

ペンションマイトウゼ(紹介P)
鳩間港からすぐの場所に位置し、プライバシーが保たれたバンガロー形式の個室が並ぶ木造の宿である。最大の特徴は宿泊棟と食堂が約300m離れていることで、食事は海辺にある別棟「シーサイドマイトウゼ」にて、波の音を聞きながら開放的な気分で楽しめる。全室にエアコンやテレビ、冷蔵庫が完備されており、離島が初めての方でも快適かつ自由度の高い滞在ができるのが魅力である。 (予算:1泊2食付 8,500円〜10,000円程度)

民宿まるだい(紹介P)
築100年以上といわれる伝統的な古民家を利用した、島内でも屈指の歴史を誇る老舗の民宿である。ドラマ『瑠璃の島』のモデルやロケ地にもなった趣深い建物は、かつての島生活の面影を色濃く残しており、懐かしく温かい雰囲気に包まれている。広い中庭は宿泊客や島の人々が集う交流の場となることも多く、鳩間島の素朴な暮らしを肌で感じたい人に根強い人気がある。 (予算:1泊2食付 7,000円〜8,500円程度)

イベント

鳩間島音楽祭(紹介P)
毎年ゴールデンウィーク期間中に港前の広場で開催される、島最大の人気イベントである。島出身の歌手や著名なアーティストが多数出演し、三線の音色とともに島民や全国から集まるファンが一体となってカチャーシーを踊り、賑わう。人口数十人の島がこの日ばかりは数千人の熱気に包まれ、手作りの温かさと力強い島のエネルギーを同時に感じることができる。(開催時期:毎年5月3日(憲法記念日))

最終更新:2026年01月15日 09:42