チャロナラン

【元ネタ】奉納劇「チャロナラン」、インドネシア民話、ヒンドゥー教伝承
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】チャロナラン
【性別】女性
【身長・体重】168cm・55kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力A+ 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 擬似的ながらも不死の薬さえ作り上げられる。

【固有スキル】
怪力:B
 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。

高速神言:A
 呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
 大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
 他者を害する事に特化しており、“他者を救う”方向性には使用できない。
 女神ドゥルガーとの交信によってこのスキルを得ている。

神託:C-
 女神ドゥルガーの託宣により、その状況での適切な判断ができるようになる。
 ランクCの場合、人生の転換点や命に関わる状況において効果を発揮する。
 ただし、キャスターの神託の場合、その内容は攻撃的なものに偏る。

【宝具】
『千編白紗(サハスラブジャ・アントゥン)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~9 最大捕捉:1人
 キャスターが常にその身に帯びる武器にして防具。
 担い手であるキャスターの意思に応じて、三叉戟や弓矢、光輪など自在にその形状を変える。基本形状は白い布。
 形状と共にその特性もまた変化し、対魔力、神殺、竜殺、必中、毒性などのスキルをそれぞれ保有する。
 ただし、いずれも最大でCランク相当の性能に留まる。
 魔女ランダの伝承を下敷きとした、ヒンドゥー教の戦女神ドゥルガーが振るう武具の贋作たる宝具。

『聖邪連理の契り(レゴン・ランダ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 隠された能力。キャスターがその身に宿す不死性。永劫に続く善悪相克の具現であり、絶対悪としての存在定義。
 キャスターの霊核が破壊された時に自動で発動し、“加害者が現界している”という事実・概念を、キャスターの新たな霊核とする。
 この新たな霊核を依代としてキャスターは現界を維持し、さらに本来の霊核および肉体を修復する為の治癒・蘇生魔術が行使される。
 肉体と霊核の再生が完了した時点で、この宝具によって生成された霊核は消滅する。
 なお、この宝具の対象となる敵は善性、すなわち「秩序・善」「中立・善」「混沌・善」のいずれかの属性である者に限られる。
 また、何らかの理由でキャスターが善性の存在となった場合、存在定義に矛盾が生じ、その結果キャスターは消滅する。

【解説】
 バリ島の奉納劇「チャロナラン」の登場人物。そのルーツはジャワ島の民話にあるといわれる。
 チャロナランは王妃であったが強い魔力を持っていた事から恐れられ、夫である王の命令によって森深くへと追いやられた。
 やがて時が経ち、国王が亡くなり、未亡人となったチャロナランの耳にある噂が入ってくる。
 その噂とは、美貌で知られる彼女の愛娘の婚約が破談になり、その理由が「母が魔女であるから」というものであった。
 怒り狂ったチャロナランは王国を呪い、疫病を流行らせ、討伐に来た兵士らを焼き殺した。
 助けを求められた聖者はチャロナランの魔術の秘密を解き明かし、彼女に死後の安息を約束する事で鎮める事に成功した。
 その後、チャロナランは天国に向かった――とされるが、劇においてチャロナランの死が演じられる事はない。
 劇の終幕、チャロナランは死や悪の象徴である魔女ランダに姿を変える。
 ランダは聖獣バロンと対になる存在とされ、倒されても生まれ変わり、バロンとの終わりのない戦いを続けるといわれる。
 また、この土着の伝承とヒンドゥー教が習合した結果、ランダは戦女神ドゥルガーやカーリーと同一視される場合もある。


強い魔力を持っていた事から「魔女ではないか」と疑われ、愛する夫にも疎んじられ、それを受け入れて森の奥深くで大人しく暮らしていたら、
愛娘の婚約が「魔女の娘はいやだ」という理由で破談になったと聞き、とうとうブチ切れ。
「そんなに言うなら、お望み通りに振舞ってやるわよ!」と国を呪い、疫病を流行らせ、本当の魔女になってしまった人。
キャス子(メディア)とは互いに親近感を覚えそうな気がする。
あ、あと、実の娘が国中に知られるほどの美人だから、母親のこの人も妖艶な美女であると信じる。
最終更新:2016年09月29日 21:51