【元ネタ】史実、カイサーン派伝承
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ムハンマド・イブン・ハナフィーヤ
【性別】男性
【身長・体重】178cm・70kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
洗礼詠唱(啓典):C
イスラム教における“神の教え”を基盤とする魔術。
その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。
心眼(偽):C
第六感による危険回避。
御隠れの玉体:A+
原ガイバ思想の体現者としての隠遁能力。
数工程を掛けることで、位相空間に自身を置くことができる。
その性質上、即応性は無い。
【宝具】
『勇み駆け来る救世軍(アル・カーイム)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~40 最大捕捉:300人
再臨するライダーが率いる騎兵団の突撃。
召喚された幻影兵の一軍が一帯を駆け抜けることで為す正義の勝利の蹂躙。
騎兵団による吶喊のため、時としてダメージ判定は数十回に及ぶ。
また攻撃対象がST判定に失敗した場合、
救世主特権による神罰追加ダメージ判定が課される。
【Weapon】
『隠聖の蹄』
幽冥界から帰還するライダーが騎乗する幻想馬。
神の属性を帯びて空中を駆け、その主と共に“隠れる”能力を持つ聖獣。
【解説】
第四代カリフ・
アリーと元奴隷の妻ハウラ・ビント・ジャファールの息子。
ハサンとフサインに次ぐアリーの三男であるが、母に見えるように預言者の血は引かない。
しかしシーア派の伝承によれば、彼の名と姓は預言者から送られたものとされる。
父がカリフ位にいる間は彼の副官、猛将として対ムアーウィヤ戦役で活躍したが、
次兄フサインとその一族がカルバラーの戦いで玉砕すると、表舞台から引いて祈りの生活に入る。
彼は宗教結社に転向したシーア派で崇敬を受け、世に言うカイサーン派が成立した。
クーファでカイサーン派のアル・ムフタールが彼の名を使って蜂起を起こし滅ぼされると、
その翌年にはシーア派の指導者としてメッカ巡礼も行なっている。
生年は633年、没年は700年。結果的にだが、兄二人より随分長生きする形になった。
彼をイマーム、またはマフディとするシーア派の一派がカイサーン派である。
はじめシーア派で支配的な地位にあったが、後に十二イマーム派などに取り込まれて消滅した。
「三番目の孫は死を味わうこと無く、やがては軍旗を先頭にした騎馬を率いて現れ給う。
その御方は幽隠の状態に入り、蜂蜜と水を糧としながらラウダー山におられるので、
当分人々に姿を見られることはない」
彼の死後成立した幽隠(ガイバ)思想は、後のシーア派的マフディー解釈の嚆矢である。
最終更新:2016年10月01日 18:14