【元ネタ】『新約聖書』
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ポンテオ・ピラト
【性別】男性
【身長・体重】181cm・63kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C-(C)
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
――ランサー自身が
洗礼詠唱を“受け入れて”しまうため、キリスト教由来の魔術には効果を発揮しない。
【固有スキル】
原罪の加護:A+++
キリストの処刑者として得た呪い。
絶対に聖杯へ到達できない。
洗礼詠唱:B
キリスト教における“神の教え”を基盤とする魔術。
その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。
無罪証明:B
任意に“関係性を洗い流す”能力。
パスの破棄やラインの断絶など、類感・接触の両面から「つながり」を否定する。
イエス審問の際、手を洗って無関係を示してみせた逸話の具現だが、
結局のところ自分の罪からは逃げきれなかった。
【宝具】
『ピラトの赦し(デスセンサス・クリスティ・アド・インフェロス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ランサーが善行を働いたり悔悟するたびに「徳カウンター」が蓄積する。
「徳カウンター」数が“告解閾値”を超えた場合、原罪の加護の機能を停止させる。
「徳カウンター」は不遜な行動で減少する。
『十字架磔刑・原罪槍(アクタピラティ・ロンギヌス)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:1人
ピラトの槍に「義心に訴えかける呪い」を乗せた一撃。
通常は相手の俗心や罪によって妨げられある程度レジストされてしまうが、
相手が義人であった場合、大慈悲心に訴える呪いを相手が“受け入れて”しまうために、
無条件で相手を即死させることができる《義者殺し》の宝具。
普段のランサーは使いたがらないが、
性格的に現実主義者なので危機が迫ると容赦なく行使するようだ。
【Weapon】
『ピラトの槍』
キリストの処刑者としての逸話が具現化したモノ。
所謂“聖槍”とはなんの関わりもない。
【解説】
ポンティウス・ピラトゥス。
キリストを処刑したことで有名な、ナザレのイエスと同時代のユダヤ総督。
法的有罪性を見いだせなかったイエスの磔刑に関して終始消極的な姿勢を取り続けたが、
結局はユダヤ教の圧力に屈する形で処刑を行ったとされる。
史実では徹底してユダヤ人に理解を示そうとせず、最後には総監職を罷免された男。
後世、山に追放された(その山がピラトゥス山である、とも)、自殺した、亡霊となったなど、
キリスト教徒にはおおむねボロクソに書かれる。
福音書によれば「イエスの無実を悟りながら処刑を行った」という彼は
「自分が何をしているのか知らない」ものへ与えられたイエスの許しを受けられない。
しかし
アリマタヤのヨセフの友などともされた彼は、
時として救済される罪人の象徴、またパウロの如き回心の聖人としても描かれる。
最終更新:2016年10月01日 22:27