【元ネタ】史実 太平記
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】佐々木道誉 
【性別】男性
【身長・体重】166cm・57kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:EX
 パラメータをランクアップさせるが、理性の大半を失われる。
 狂化を受けても会話を行うことができるが、
 彼の思考は“婆娑羅の貫徹”で固定化されており、実質的に彼との意思の疎通は不可能である。
【固有スキル】
芸術審美:B
 芸術作品、美術品に対する知識。
 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、かなり高い確率で真名を看破することができる。
反骨の相:B
 権威に囚われない、婆娑羅者としての性質。
 同ランクの「
カリスマ」を無効化する。
 
仕切り直し:A
 戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。
 技の条件を初期値に戻し、同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。
 
黄金律:C
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 
【宝具】
『世に類無き遊(ばさらあそび)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~60 最大捕捉:600人
 政敵・斯波高経の鼻を明かすため、彼が開催する花見の日に、自身が主催する大花見をぶつけ、閑古鳥を鳴かせた逸話が宝具化したもの。
 真鍮の花瓶に植えられた巨大な桜の樹4本が出現し、周囲の人々や英霊たちの注目を集める。
 また、発動中は範囲内の英霊や宝具の神秘への注目――すなわち信仰までもが奪われ、著しく弱体化する。
 ただし、Bランク以上のカリスマ、ないしそれに類するスキル(
麗しの姫君など)を持つ英霊には効果を発揮しない。
 花以上に華のある者の前では、道誉の婆娑羅遊びも霞んでしまうのだ。
【Weapon】
『道誉一文字』
 福岡一文字派の作刀。名前は佐々木道誉が所持していたことにちなむ。
 戦国・江戸を通じて数々の大名の下を転々とし、明治年代には皇室の御物となった。
【解説】
 鎌倉末期、南北朝時代の武将、守護大名。
 婆娑羅者(常識や身分に囚われず型破りな奇行を取る者のこと)としても有名で、婆沙羅大名の異名を取る。
 鎌倉幕府に仕える武士だったが、
 後醍醐天皇が倒幕を掲げて挙兵した元弘の乱で、
足利尊氏(当時は高氏)と密約を交わし、後醍醐側に寝返る。
 鎌倉幕府滅亡後、後醍醐天皇が初めた建武の新政が暗証に乗り上げると、
 道誉は、武士の棟梁たる足利尊氏を担ぎ上げ反乱を起こそうと画策。
 尊氏自身は後醍醐天皇への忠誠を失ってはいなかったが、足利・後醍醐、両勢力の対立から、ついに反乱を決断する。
 一度は敗れ九州に落ち延びた尊氏ではあったが、勢力を持ち直しての再侵攻で後醍醐方を京都から追いやることに成功。
 光明天皇を担いで北朝を成立させ、尊氏自身は征夷大将軍として室町幕府を開いた。
 道誉はこの幕府の重鎮となり、公家との交渉や後醍醐天皇が開いた南朝との戦いに従事している。
 朝廷や仏門の権威に対する反抗から、一度は形ばかりの流刑に処されたこともあったが、程なくして幕政に復帰。 
 幕府内の武断派、文治派の争いが観応の擾乱に発展した際には、武断派・尊氏に味方し、文治派を追い落とす事に成功している。
 尊氏の死後、道誉は二代将軍・足利義詮の支持を受け、事実上の最高権力者として幕府に君臨する。
 一度は斯波高経の裏切りにより下風に立つが、貞治の変でこれを失脚させ、幕政を手中に収めた。
 義詮没後は政界を引退したという。
 道誉の名を後世に伝える最大の要因は、その破天荒な振る舞いにある。
- 度重なる寝返り。
- 部下の喧嘩の恨みで妙法院を焼き討ちにする、
- 流罪の際、その神獣である猿の毛皮で着飾った一団に見送らせて皮肉る。
- 南朝の侵攻を受け京都を捨てる際には、屋敷を掛け軸や花瓶などで見事に飾り立てて、南朝方を接待する者を置く。
- 政敵・斯波高経の面目を潰すため、彼の開催する公式の花見に、盛大な花見をぶつける
 など、その婆娑羅ぶりは人々の耳目を集めた。
 一方で連歌・香道・華道・茶器に置いて高名な教養人でもあり、芸能のパトロンとして能楽にも強い影響を与えたという。 
最終更新:2016年10月01日 22:40