春申君

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】黄歇(春申君)
【性別】男性
【身長・体重】186cm・75kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:C(E)
 自らに有利な陣地を作り上げる。
 自身の弁舌を効果的に流布させる”壇上”の形成が可能。
 また、ランクは大幅に下がるものの、“壇上”の即席形成もできる。

道具作成:E-
 儒学に関する道具の知識を持っているが、
 キャスターにそれを作成する技能はない。
 だが、マスターに知識を伝授し、作ってもらうことは可能かもしれない。

【固有スキル】
話術:A
 言論によって人を動かせる才。
 国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。
 巧みな話術により論点をすり替え、自身や味方の安全を確保する。

カリスマ:C
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、王を凌ぐ権力を持つ宰相としてはCランクで十分と言える。

無辜の怪物:E
 「春申君、老いたり」
 司馬遷の勝手なイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた英雄の姿。
 召喚時、その容姿が晩年のそれに変貌してしまう。
 ちなみに、この装備(スキル)は外せない。

【宝具】
『我は殿を弁にて務む(ファンィエン・ツォーユエチュウ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 楚太子を逃がし、自身も逃げ遂せたその弁舌。
 キャスターの発言に言霊を宿し、マスターや友軍、そしてキャスター自身の、
 撤退に関する判定に有利な補正を付加する。
 当然、自身の“壇上”内で使えば補正はさらに強力になる。
 最大限の補正を得て放つ弁舌は、宛ら相手を釘でその場に固定するが如き
 強力な拘束力と言え、それで以て自身の言葉に耳を傾けさせ続ける。
 洗脳成らざる洗脳とさえ言える、弁舌の絶技である。

『被説・性悪説(ヒューマンネイチャー・ヴィラニズム)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
 孟子の性善説を真っ向から反対した筍子の主張、“性悪説”
 筍子が説き、唐代まで時を経て魔道書としての格を得たこの思想は、
 ほぼ無条件で対峙した相手の属性を“混沌・悪”に変える。
 属性が変換しても、英雄本来の性格や思想が揺らぐことはないのだが、
 元来、属性が“秩序・善”に近い者がこの宝具の影響下に置かれると、
 属性の“差”から発生する葛藤から、対象の精神には毎ターン心理的ダメージが生じる。

【Weapon】
【解説】
 戦国四君が一人。楚国の春申君・黄歇。字は無忌。
 他の三人とは異なり、士族の出身である。
 博識をもって楚の頃襄王に取り入れられ、秦の楚侵攻を取りやめさせ、白起の魔手から楚を救った。
 また、頃襄王の危篤の際、太子完を楚国に無事帰し、自身も秦・昭襄王を上手く丸めこんで帰国。
 その後は魯を滅ぼし、龐煖らとともに合従軍を率いて秦を討とうとするも失敗。
 深部まで侵攻するも結局抜けず、全く逆・東端の斉国をまるで腹いせをするかのように討ってよしとした、という散々な結果だった。
 年老い、食客の野心を見抜き切れず殺されてしまう……と史記には記されているが、
 合従軍を失敗させてこそいるが無能ではなく、
 その最期についても司馬遷の偏見半分、史実半分と言ったところで、明言するのは難しい。
 また、雨宮由希夫氏・著作「春申君」に於いては、晩年の屈原と交流し、
 楚に攻め込もうとした名将・白起を、名将として、善悪は抜きに敬意を払う人物……として描かれている。
最終更新:2016年10月03日 22:14