【元ネタ】古代中国、容成氏
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】湯王(天乙)
【性別】男性
【身長・体重】197cm・115kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷E 魔力B 幸運A+ 宝具A+
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の形成が可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
自身からあふれ出る“恵みの概念”、または“民の怨嗟”を器具に纏わせ、
高密度の魔力の宿る概念礼装を作成できる。
どのようなものが器具に宿るかは、『疫厄と人身御供』の効果次第。
【固有スキル】
カリスマ:A+(A)
大軍団を指揮・統率する才能。ここまでくると人望ではなく魔力、呪いの類である。
本来なら“人間として最高の人望”、“程度”なのだが、
“湯誓”の効果でランクアップしている。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
神代の帝である嚳の子、契の末裔とされ、
儒教に於いて聖王としての信仰も受ける。
湯誓:EX
夏王朝放伐後、諸侯に向けた演説。
湯王の保有する“カリスマ”をA+ランクに上昇させるが、
もしも一度でも、マスターとの間に存在する約定を違えた場合、湯王に問答無用の消滅をもたらす。
ちなみに、この装備(スキル)は外せない。
【宝具】
『湯武放伐・商興革命』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
中原史における、“革命”の最古にして原典とも言える宝具であり、
数千年に渡って繰り広げられた中国の歴史の縮図とも言える宝具。
どれだけ王や王朝が変わろうとも、根幹が揺るがずそこにあり続ける国家としての概念をその身に宿し、
指定した陣営に対して、キャスター陣営は“必ず”、“勝利できる”よう道理を捻じ曲げる。
この宝具がもたらすのは、新たな王朝の礎になって朽ち果てた、
数多の国々や王、諸侯、帝の怨念が成す因果律への叛逆と言え、
キャスターが滅びようが、マスターがその過程で何を失おうが、“キャスター陣営は”、“必ず”その陣営を討ち果たせる。
“必ず“、“勝利できる”対象は、キャスターが現界している間には何度でも変えられ、
キャスター消滅時、最後に対象としていた陣営が最終的な“勝利できる”陣営となり、
その時点でこの宝具が完成する。
『疫厄と人身御供(イーチシン&ヤーフゥイー)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:100人
キャスターの振る舞い如何によって効果が変動する特殊な宝具。
――もしも、民草を助け、敗者にすら手を差し伸べるならば、その身には恵みの概念が宿り、
生物の傷を癒し、繁栄をもたらす恵みの雨を自在に降らせる能力が付加される。
その際キャスターは、A+ランク相当の“
雨乞い”スキルを習得する。
――対して、策謀を巡らせ、人を人と思わぬ外道な手で勝利を目指そうものならば、その身には民の怨嗟が宿り、
生物を傷つけ、憎悪と不毛をもたらす負の魔力のウイルスを自在に操る能力が付加される。
その際キャスターは、A+ランク相当の“病の身体”スキルを習得する。
この宝具の能力は常に固定されず、キャスター個人の振る舞いによって変動し続ける。
【解説】
夏の桀王を廃し、殷こと商王朝を築いた初代王・天乙。
姓は子。名は履。 大乙、成湯などともいう。
桀の暴虐ぶりに諸侯が耐えきれなくなった折、諸侯から篤き信頼を受けたのは、人望高き湯であった。
実力を高めてゆく彼を警戒し、桀は湯を牢に捕らえるものの、
湯のカリスマ性ゆえに簡単に殺すこともできず、釈放してしまう(桀は当然、後にその事を後悔する)。
その後は東方をめぐって名宰相と名高き伊尹を引き抜き、
鳴条の戦いで、兵6000、戦車70台を用いて夏軍を撃破。夏の暴政から民草を解放した。
湯の人徳を示す逸話として、大旱魃に苦しむ民のために髪と爪を切り、
その身を焼いて自身を生け贄にしようとした話がある一方、
“容成氏”には伊尹ともども桀の悪政を助長し、重税を課して民を苦しめたとも、
巧みに桀がすべて悪いように仕向けて夏を討ち、鳴条も大規模な残党駆逐したとも記されている。
名君であることに変わりはないが、一概に善人か悪人かは断定しにくい王と言える。
桀のごとき王、紂王が現れて歴史が繰り返すのは、湯の死から500年後のことである。
最終更新:2016年10月03日 22:25