ロウヒ

【元ネタ】カレワラ
【CLASS】キャスター
【マスター】ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ(暫定)
【真名】ロウヒ
【性別】女性
【身長・体重】152cm・39kg
【属性】秩序・悪
【能力値】筋力E 耐久E 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。工房の中に隔離空間『天岩戸』を形成することが可能。

道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成できる。器具と対話し、霜の巨人や病を宿した使い魔たちを遠方から送り出す。

【保有スキル】
変身:C
 鷹や鳩の翼ある鳥に容姿から気配までそっくりそのまま化けることができる。諜報活動、戦闘からの離脱に適する。

呪歌:A
 森羅万象に働きを促すスオミの言霊。魔力の優劣よりも知識の深さが成否を強く左右する魔術系統。

【宝具】
『鷲攫光輝(ハルピュイア・スピリテッド)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 天上の奇跡に障る魔女の業。具現化された概念、神秘的現象に拒絶反応を無視して触れられる。
 一個として確立した機能でありかつ自我のない存在の基点や中心、核となる存在に爪先で触れれば
 現象の“所有権”をキャスターの捕捉下に置くこともできる。それは宝具であろうと例外ではない。
 他者のものならその存在性の剥離による行使・効果の断絶などができるが、内容を歪めるのは宝具の範疇外なため
 すぐにキャスター自信が恩恵を受けられるのは担い手が定まらなくてよいもの、周囲にも影響を及ぼし続ける事象のみとなる。
 それでも、ただ手にしたいだけであれば、『太陽』であろうと手中に収められる。接触に特化した宝具である。

【Weapon】
『大鷲の化物』
 近接戦は不得手だが、必要に迫られた際は周囲から吸い寄せた資材を魔術で加工した羽毛状の鎧と鉤爪の礼装で戦う。
 最大攻撃は軍を艦載し得るほど巨大な質量を操ってのぶちかまし。だが、耐衝撃値が低く再形成をよく必要とする。

【解説】
 フィンランドの物語「カレワラ」に登場する、北方にある極寒の土地ポホヨラの女主人。
 ポホヨラはかの地から寒さと病が来たるとされるためカレワラの住民から忌み嫌われているが、
 そこに住まう女たちはカレワラの女たちよりも何倍も美しく活発だと評判なため、英雄たちが求婚に訪れる。
 そうしてポホヨラに現れた者と対面し、多くの難題を提出するのがこの大魔女ロウヒである。
 なかでもサンポという豊穣を無限に生む器具の作成を依頼したことから始まる騒動はカレワラのメインストーリーとなる。
 サンポのお陰で一度は「カレワラの民が嫉妬するぐらい幸せに満ちた国」をポホヨラに築けたロウヒだったが
 勃発した奪い合いの果てにサンポは砕けカレワラの海に沈んでしまう。これ以降のロウヒはカレワラを敵視した行動をとる。
 果ては太陽と月を監禁しカレワラに常闇と極寒を与えるが、彼女を首輪に付けこらしめようとする英雄たちの思惑を
 知ったロウヒは慌てて太陽と月を開放し、それからはカレワラに諍いを呼び込むはなくなったという。

 フィンランドの民族衣装(コルト)を身に纏い、スキー板やそりなど、その辺の移動手段に乗ってすいすい飛ぶ雪国の魔女。
 神秘におおらかな時代観のまま、エプロン姿で歌うように魔術を振るい気兼ねなく現代の夜空を飛ぶ。箒には別に乗らない。
 夫を差し置いて英雄と渡り合うだけあって強烈な性格。里の女達も彼女の庇護と躾の元、気の強い大した性格に育っている。
 娘を取引に使うことに躊躇いのない悪辣な人間だが、決して情がないわけではない。夫が殺害された時の激昂ぶりや
 娘の旦那がポホヨラに来訪すると用件を問う前に、娘は元気か、そちらに馴染めているかと気に掛けるシーンは少し泣ける。

 首輪と不遜な男が大嫌い。宝具は完全に令呪強奪用です、本当に(略。土地柄的に霊障と親和的な霊媒のスペシャリスト。
 魔女らしくもてなし好きで、口約束をよく交わす(条件付け足しも多い)。成果が最後自身に伴わないところはもう魔女の宿命。
 イメージカラーはブルーベリー。赤とも青とも紫とも言える混濁とした酸っぱくて甘い実、ジャムの色。外見的には園崎のばっちゃま。
 召換に応じた理由は聖杯…願望器をただ手にすること。かつての喪失感を埋めたいが為。其を抱えて沈むもよしと渇望に身を置く。
最終更新:2016年10月03日 22:45