【元ネタ】
ペルシア神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ハオマ
【性別】男性
【身長・体重】165cm・48kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力A+ 幸運B 宝具A++
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。
道具作成:A+
魔力を帯びた器具を作成できる。
ほぼ真正の不死の薬であるハオマ酒を作り上げられる。
【固有スキル】
神性:A
神霊適性を持つかどうか。神酒ハオマ及びハオマ草が神格化された存在である。
元は完全な神であったが劣化している。
高速神言:A
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
久遠の霊薬:EX
ハオマ。
本来のハオマ酒ならば第三魔法の真似事も可能であったが、
サーヴァントの一端に過ぎない現在ではそこまでの効能は持てない。
それでも致命傷を全快させる程度は容易。
【宝具】
『魔王縛綱(コンキスター・ハンカナ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
魔王アフラースィヤーブを無敵の地下王国ハンカナからひきずり出した拘束宝具。
その能力は拘束力ではなく、“絶対に捉える”という因果律に対する強制性を有することである。
アヴェスター時代は悪魔縛りの王の伝説の原点である「鎖」だったが、
シャー・ナーメにおいては諸聖人と起源を同じくする「腰帯」にその姿を変えた。
『真白く繁る宇宙樹(パラ・ハオマ)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人
預言者ゾロアスターの霊フラワシを宿し、終末に全人類を携挙するという白く巨大なハオマ樹、
つまるところキャスターの本性である“生命の樹”を宿す固有結界。
この異界においてキャスターは神霊時代に匹敵する権能を行使することができ、
魂の受肉、ほぼ完全な不老不死の提供、死者蘇生といった、
魔法クラスの並外れた神秘を自由に運用できる。
別名“ガオケレナ樹”。
【Weapon】
『霊草ハオマ』
既に物質界から“世界の裏側”へと隠れてしまっている霊的植物。
多くの神話にある不死の飲料の源の一つであり、第三魔法を体現する失われた種。
キャスターは好きに生やせる。
『星の乳鉢』
本来必要な儀式的手順の一切を無視してハオマ酒を生成できる道具。
精霊によって作られたらしい。
【解説】
神酒ハオマ。神酒ソーマと同起源される拝火教の霊酒。
現在では柘榴で代用されているが、本来は詳細不明の植物「ハオマ」を用いて作られたがためにこう呼ぶ。
ゾロアスター教では万能の癒しの霊薬、祭儀に欠かせぬ霊物として重要視された。
擬人化されたハオマはアヴェスターにおいて既にその姿を見せており、
金色の姿、精霊の乳鉢を持ち、山の植物を守護し、高山の頂上に坐す神(ヤザタ)として崇められた。
預言者ザラスシュトラを筆頭に、イマやクルサースパといった英雄は、その父親がハオマを絞ったことで生まれた。
そのため強い子供を授ける神としても知られる。
曰く、終末においてサオシュヤントに復活させられ、最後の審判を経た人類は、義人とハオマ酒を分かち合い、
飢えも乾きもないアムシャ・スプンタの如き不死の人となって永遠を過ごすという。
後のシャー・ナーメにおいては、信じられないほど強大な力を持った山の隠者として登場し、
アヴェスター時代と同じく魔王アフラースィーヤーブを拘束する。
またイラン民間伝承では山の賢者とされるなど、ペルシアのイスラム化後はその神性を剥奪されていった。
最終更新:2016年10月03日 22:48