霊仙三蔵

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】霊仙三蔵
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”の形成が可能。

道具作成:D
 魔術的な道具を作成する技能。仏教的儀礼や呪いに関する道具を作成出来る。

【固有スキル】
法術:B
 三宝に帰依し、自らも仏となりうる存在であると認識して成立させる仏教系の魔術。
 元々法相宗の僧侶であるが、密教を学んで、国賊を征討するための「大元帥法」を習得している。

翻訳:B
 漢文とサンスクリットを理解し、仏典の漢訳事業に加わった。
 精神汚染などの困難や妨害が存在する場合でも、ある程度の意思疎通を可能とする。

啓示:C
 目標の達成に関する事象全てに最適な展開を“感じ取る”能力。
 本人が求めていなくても、手近な寺社の仏神が協力してくれる。

黄金律:C
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 日本から黄金の仕送りがあったことに由来する。

【宝具】
『大乗本生心地観経(だいじょうほんしょうしんぢかんぎょう)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:100人
 キャスターが日本僧として唯一漢訳に従事した、全八巻の経典の名を冠した宝具。
 経典の内容を反映し、キャスターの体から放たれた光明が、相手サーヴァントのマスターの過去と現在と未来の姿を映し出すが、
 相手サーヴァントが無数に存在する像の中から「本物のマスター」を見出せなければパスが断たれ、そのまま消滅してしまう。
 この宝具の効果から抜け出すには、直感や心眼といったスキルや幸運、何らかの工夫が必要。

【Weapon】
『無銘・錫杖』
『三十二種の大金剛甲』
 『心地観経』成仏品に登場する、三十二種の善行が甲冑の形をとったもの。

【解説】
 興福寺の僧侶。45歳で最澄・空海と共に入唐したが、帰国することなく唐で遷化した。
 しかし、仏教に帰依する心の厚かった皇帝憲宗により日本僧としては空前絶後の「三蔵法師」の称号を贈られる。
 これは経・律・論の三種の仏典に精通した僧侶の称号であり、玄奘のような優れた僧侶にしか与えられなかった。
 円仁の『入唐求法巡礼行記』によれば、最後は毒殺されたので弟子達が埋葬したが、場所は不明という。
 キャスターが翻訳に関わった『心地観経』はその後の日本思想に影響を与えており、何度も引用された。
 特に「その恩は山よりも高く、海よりも深い」はよく知られた一節である。
 また、キャスターの「大元帥法」も日本に渡り、その後国難を救うために修められた。
 無事帰国出来ていれば、教科書で空海・最澄と並んでいたかもしれず、伝説も多く残されていたであろう傑僧。
最終更新:2016年10月03日 23:01