【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】熊侶(楚・荘王)
【性別】男性
【身長・体重】190cm・82kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
カリスマ:A
大軍団を指揮する天性の才能。
Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。
佯狂:A+
周囲を欺く自我の偽装。
3年もの間愚君を演じ、功臣・奸臣を完璧に見定めた、
“泣かず飛ばず”の逸話が、魔術の域まで昇華したもの。
相手が判定に成功するまで、熊侶をサーヴァントとして認識させない。
このスキルを応用しての
気配遮断を行うこともできる他、
武芸の腕前やカリスマを低く見せる技術も兼ねる。
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、
逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
【宝具】
『戦に慈悲は無用なれど、散り逝く遺志を無碍にするなかれ(ソウル・オブ・ダイイング・ソルジャー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~5 最大捕捉:1人
邲の戦いでの大勝後、京観(討ち取った敵兵を積み上げたモニュメント)を
作るよう臣下に勧められた折、この戦で散った晋国の兵に敬意を表した言葉であり、
同時に言い放った言葉によって得た“武の象徴たる戈”
“戈を止め、暴を禁じ、散って逝った兵を尊ぶ”概念を宿すこの戈は、
振るうことで対峙した相手の武芸の腕前を1ランク劣化させる。
……荘王は、「武とは戈を止めると書く」と言っているが、
本来“武”とはその真逆「戈を進める」というのが原義とされている。
『鼎を問い、覇を称えん(タアチュウ・ティン・ウォンティー)』
ランク:A+ 種別:対神秘宝具 レンジ:1 最大捕捉:9個
いにしえより周国に伝わる、王権の象徴たる九鼎の重さを尋ね、
楚に王権象徴を持ち帰ることを示した逸話の具現である宝具。
ランサーが真名を看破した宝具の持つ神秘を否定し、
判定に成功することで封印し、失敗した場合でもその宝具のランクを1ランク下げる。
この宝具の効果は一度真名を看破した宝具に対しては、遭遇時に毎回判定が開始され、
度重なる判定の末、宝具のランクがE-ランクを下回った場合でも封印に至る。
この逸話は、面と向かって皇位をうかがうことによって、
“周の失墜”と“楚がそれを凌駕する大国である”ということを同時に示す意味合いを持ち、
このことによって楚国の覇権が確立されたと言っても過言ではない。
【Weapon】
『曶剣』
荘王が所有する干将・莫邪と並ぶ名剣。
“神聖を侵す”という第二の意味を持つが、
ランサークラスでの顕現なので、宝具には昇華されていない。
【解説】
楚が中原諸国より南蛮と罵られていた春秋時代の楚王であり、
のちに
春秋五覇の一人に数えられることとなる楚の佯狂王。荘王、熊侶(熊旅とも)。
父王の死とともに若くして即位するが、先王の喪に服す三年の間、
「口出しを一切禁ず。破ったら死刑」
として酒色にふけり、宮廷に奸臣をはびこらせ、国家を腐敗させた。
だが三年目のある時、この状況を変えねばと、ある功臣がついに、謎かけを偽装して遠回しに、王に諫言した。
「大王。丘の上の鳥が三年、鳴くことも、飛ぶこともしません。これはいか様な鳥でしょうか」
これに対して若王熊侶は、
「うん。そんな鳥が鳴いて飛んだら、みんな絶対ビックリすんだろうな」と答えた
(なお、この謎かけをした臣下は、
伍子胥の祖父、伍挙である)。
次の日に熊侶は、三年の間臣を見定めていたことを暴露し、数百の奸臣を粛清した。
これによって宮廷の空気は一層引きしまったが、
宴会をよく開いて臣下を労り、酔って妾に無礼を働いた臣下を救った、絶纓の会の逸話なども存在する。
国政を整備した後、自ら軍を率いる勇猛さも発揮し、数多の国を攻め、周都にさえその矛先を伸ばした。
その後も邲の戦いでの晋への大勝や、奇策を用いて宋軍を討った逸話があり、
後世では勇猛さ、厳粛さ、快さを兼ね備える楚最高の名君と謳われている。
最終更新:2016年10月04日 11:41