コンスタンティノス十一世

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】コンスタンティノス・ドラガセス
【性別】男
【身長・体重】181cm・75kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B+ 敏捷C 魔力D 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【固有スキル】
戦闘続行:C+
 圧倒的に不利な状況でも戦線を維持する能力。
 敗北が確定的であれば更に効果が上昇する。

皇帝特権:-
 無きに等しい。
 しかし、極限まで追い詰められたとき、
 無自覚のうちに有利なスキルを獲得することがある。

【宝具】
『君府の鎖縛(ケラティオス・コルポス)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~60 最大捕捉:800人
 張り巡らせた場所に障壁を展開し、攻撃や侵入を遮断する長大な鎖。
 対象に直接絡みつかせて拘束するといった応用も可能だが、
 本来は大型目標の行動妨害にこそ真価を発揮する。
 金角湾を封鎖して、敵軍の大艦隊を防ぎ止めた鎖であると同時に、
 帝国最後の都市コンスタンティノープルの堅牢さが具現した宝具でもある。

『天翔る双頭の鷲(ディケファロス・アエトス)』
ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:1人
 大剣の刃に魔力を集め、白い光を帯びた斬撃を繰り出す。
 宝具『君府の鎖縛』の損傷率に応じて威力が上昇していき、
 『君府の鎖縛』が使用不可能となったときに最大の性能を発揮する。
 魔力が続く限り起動状態を維持できるが、消費量はかなり大きい。

【Weapon】
『皇帝の大剣』
 宝石で飾られた綺羅びやかな大剣。
 装飾品としての雰囲気が強いが、セイバーはこれを振るい最期まで戦い抜いた。

【解説】
東ローマ帝国最後の皇帝、コンスタンティノス11世パレオロゴス・ドラガセス。
パレオロゴス王朝の正統な生まれでありながら、如何なる心境によってか、
母イェレナ・ドラガシュの姓をギリシア語で表したドラガセスを姓として名乗った。

若い頃はギリシャ人勢力復興の最後の希望として活躍を重ねた。
しかし、当時のオスマン帝国皇帝ムラト2世に敗北し、その夢は絶たれてしまう。
時が経ち、兄から帝位を継ぐも、数年後にメフメト2世がオスマン帝国の帝位に着く。
メフメト2世は最強精鋭部隊イェニチェリ2万を含む10万の大軍で東ローマに侵攻。
対するコンスタンティノスの手勢は7000――実に14倍の戦力差であった。

両軍の戦いは熾烈を極め、自軍が湾を鎖で封鎖すれば、敵軍は船に陸を走らせこれを迂回。
敵軍が規格外の巨砲を用いれば、自軍は破壊を上回る速度で城壁を修復し、戦い続けた。
戦いは2ヶ月にも及んだが、5月29日、遂に敵軍の総攻撃が始まる。
弱兵ばかりの第一波、精鋭部隊イェニチェリも加わった第二波を耐え凌ぐも、不幸な偶然から城壁突破を許してしまう。
それでもコンスタンティノスは最前線で指揮を執っていたが、城壁にオスマンの旗が翻ったのを見て、
皇帝の装飾を脱ぎ捨て、大剣を手に敵軍の只中へ斬り込んでいったと伝えられている。

その日をもってコンスタンティノープルは陥落。古代から続くローマ帝国の系譜は途絶えることになる。
だが、とある伝説が語るところによると、コンスタンティノスは天使によって大理石に変えられており、
いつの日か蘇ってローマ帝国を復興させるとされている。
最終更新:2016年10月04日 12:00