【元ネタ】イタリア史
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ジローラモ・サヴォナローラ
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】秩序・狂(悪)
【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:EX
全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
狂化を受けたバーサーカーは言語能力にこそ支障がないものの、
"あらゆる娯楽を焼却する"という思考で固定されており、誰の言うことも聞き入れない。
実質的に彼との意思の疎通は不可能なのだ。
ジローラモ・サヴォナローラは、やはり制御不能なバーサーカーなのである。
【固有スキル】
芸術審美:E-
娯楽作品への狂的なまでの嫌悪と、それを探し当てる嗅覚。
真名の看破こそできないものの、
対峙した英霊とその宝具が芸能面における逸話を持つかどうかをほぼ確実に判断できる。
信仰の加護:A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
……高すぎると、人格に異変をきたす。
予知:-(C)
魔術系統の一種。バーサーカーが"唯一神からの啓示"であると信じていた未来視の異能。
ただし、現在はクラス能力により狂化している為、能力を発揮できない。
【宝具】
『虚栄の焼却(ファロ・デッレ・ヴァニタ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~1 最大捕捉:1人
バーサーカーが生前、フィレンツェのシニョリーア広場において無数の娯楽品を焼却した逸話と、
後にバーサーカー自身もこの広場で火刑に処された逸話のミックス宝具。
真名により現世において快楽を得る手段(即ち娯楽)の一切を否定する『快楽批判』の炎を全身に纏う。
この炎は通常の属性ダメージの他、芸能面での逸話を持つ対象に多大な追加ダメージを発生させる。
……英霊とは、程度の差こそあれその多くが創作という娯楽の原典になった存在である。
そうした娯楽に対して高い効果を発揮するこの宝具は、純正の英霊にとって極めて相性の悪い"英雄殺し"であると言える。
なお、この炎は死後、少なからず絵画や彫刻の題材となったバーサーカー自身にも容赦なくダメージを与えている。
しかしバーサーカー自身はそれを「穢れてしまったこの身を癒す清めの炎(あるいは罰)」等と宣い、むしろ嬉々として受け止めている。
【解説】
ルネサンス期イタリアのドミニコ会修道士であり、神の声を聴く(自称)預言者。
教皇庁やメディチ家の腐敗を批判した宗教改革の先駆者の一人であり、チェコのヤン・フス等と共に"早すぎた宗教改革者"とも呼ばれる。
フランス軍の侵攻によるフィレンツェ共和国の滅亡を予言した彼は、民衆の支持を背景に、
当時独裁者としてフィレンツェを支配していたメディチ家を追放。
その後、禁欲主義による神権政治でフィレンツェを支配した。
彼の言動はやがてエスカレートし、時の教皇
アレクサンデル6世を『堕落者』と批判した事でローマ教会から破門。
同時期にフィレンツェのシニョリーア広場において
文芸書や絵画、彫刻、遊戯盤といった娯楽品の類を焼却する『虚栄の焼却』を行っている。
しかし彼の厳格すぎる禁欲主義に着いていけなくなった民衆の訴えにより、教皇庁に捕縛、絞首刑に。
絞首刑の後に遺体は焼却され、その灰はアルノ川へと捨てられた。
弟子に"早すぎた人権主義者"ことピコ・デラ・ミランドラがいる。
また、名画『ヴィーナスの誕生』で有名なサンドロ・ボッティチェリはサヴォナローラの影響を受けて宗教画に傾倒し、
ギリシア神話等をモチーフにした異教的な自作を『虚栄の焼却』の火中へ投げ込んだという。
最終更新:2016年10月04日 12:58