【元ネタ】聖パダルン伝
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】パダルン
【性別】男
【身長・体重】168cm・59kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷E 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C
自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な“聖堂”の形成が可能。
道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。
聖体や器具の聖別を行える。
【固有スキル】
洗礼詠唱:B
キリスト教における“神の教え”を基盤とする魔術。
その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。
言語理解(偽):C
エルサレム行にあたり授けられた天恵。
人間同士であれば、互いにいかなる言語を話していようと会話が可能となる。
話術:D
言論にて人を動かせる才。
説法や討論、和解などの判定に有利な補正を得る。
【宝具】
『血に染まらぬ真紅(パダルン・レドコウト)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
ブリテン島13の宝の一つ、パダルンの赤い上衣。
相応しからざる者の身には決して合わず、
相応しい持ち主が着るのなら彼にぴったり合うよう自動的に変化したという。
この宝具はあらゆる状況に“ぴったりの防具”として働く力を持ち、
受ける攻撃に応じて防刃・断熱・絶縁・濾過・中和といった効果を随時発揮する。
結果として、回避率やダメージ減少値およびST判定成功率が飛躍的に向上する。
【解説】
聖デイヴィッド大聖堂を築いたウェールズの守護聖人デイヴィッドや
カーディフのスランダフ大聖堂を築いた聖テイロに並ぶウェールズの聖人にして、
ブルターニュに司教座を創設した司教のひとりでもある聖パダルン(パテルヌス)。
四世紀のブリテン北部に生れ孫がグウィネズ王国を建てた『赤い上衣の』パダルンと
五世紀のヴァンヌ司教パテルヌスのエピソードを混合して書かれたと言われる。
敬虔な信仰を持ち主に生涯を捧げたアルモリカ人夫婦の間に生まれたパダルンは、
両親に倣って修道士の一団に加わりブリテンそしてアイルランドへと渡る。
そして修道院を築いて伝道を行い、争い合う王を和解させ、自らを貶めようとした王を
奇蹟により改心させた。ある日、天の使いに命じられたデイヴィッドに連れられて
テイロと三人でエルサレムへ行き、総大主教の手で司教に任命され杖と外衣を賜った。
三人で三つの司教区に分けたブリテンで宣教を続けていた彼はその後、
『剛腕の』カラドッグの要請で海を渡りブルターニュでの宣教に努めたという。
パダルン伝では、他幾つかの聖人伝と同様にアーサー王が踏み台役として登場する。
アーサーはパダルンの外衣を所望するが「悪意ある人にはこの衣は決して合わない」
と断られて一旦は去り、しかし少し後に力ずくにでも衣を奪うべく戻って来る。
その様子を見たパダルンの弟子は「いつかの暴君がまたやって来ました。
怒りで大地を踏み鳴らしており、地面を全く平坦にしてしまう勢いです」と言い、
「逆に大地が彼を飲み込むだろう」と師は答えた。パダルンの言葉通りに地が割れ、
顎まで落ちたアーサーは罪を悔いて神とパダルンを称賛し、パダルンは彼を許した。
最終更新:2016年10月04日 21:42