ディゲニス・アクリタス

【元ネタ】『ディゲニス・アクリタス』
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ディゲニス・アクリタス
【性別】男性
【身長・体重】210cm・234kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

守護騎士:C
 他者を守る時、一時的に防御力を上昇させる。

心眼(偽):C
 第六感による危険回避。

戦闘続行:B
 根性逞しい。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、致命傷を受けない限り生き延びる。

【宝具】
『東羅馬式巨人腕兵装(ファイブフィンガー・ヘラクレス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 ペンテダクティロス山に指痕を残した巨手。
 長身の誇張が果てに巨人伝説の域にまで達したことで得た超巨大な義手。
 これを装着することで筋力は1ランクアップ、攻撃時の最大レンジが+5~40、最低レンジが+5される。
 大きさのために攻撃力を大幅に向上させる一方、小回りを失う。

『拝占庭流対艦投岩術(ロック・オブ・グリーク)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:100人
 サラセン人の戦艦を粉砕した巨石の投擲。
 巨大な超質量の魔力球を敵に叩きつける技もへったくれもない物理攻撃。
 魔力球の規模上限はアーチャー本人に依存するため、肉体の延長となる義手を身に纏っていると
 その最大威力と最大レンジは劇的に増大される。

【Weapon】
『巨手礼装ヘラクレス』
 アーチャーが両手に装着可能なでっかい義手。
 これを付けた状態だと大抵のやつがワンパンで死ぬとはアーチャーの談である。
 なお命名はアーチャー自身の模様。

【解説】
 ビザンツの英雄叙事詩『ディゲニス・アクリタス』の主人公。
 シリアの首長はカッパドキアの将軍の娘をさらったが、娘が彼女の兄弟によって奪回されたため
 自らがキリスト教に改宗して彼女と結婚した。
 この二人の息子がディゲニスであり、12歳の時にはすでに2匹の熊と獅子を素手で殺すなど卓越した武勇を誇った。
 また彼も父に倣ってビザンチンの将軍の娘と略奪婚を遂げると、親の城を出て、
 (もとの名をバシレイオスといったのだが)その高い武名から皇帝より「ディゲニス」の名を授かる。
 遊牧生活を営みながら国境警護に励んだ結果、竜殺し、盗賊の掃討、女戦士(アマゾン)の打倒といった武勲を上げる。
 すべての敵を平らげたディゲニスは皇帝に謁見し、ユーフラテスの河畔に宮殿を建て、栄華を得るも、病没。
 彼の妻は悲しみのあまり後を追うように死んだ。

 ディゲニスはイスラームとキリスト教の二つの血が入っていることを示す名である。
 アクリタスは役職名。アクリタイという、イスラム圏に面するビザンツ帝国東方の国境警備軍のことを指す。

 後の民間伝承では、死神タナトスとの激しい一騎打ちの果てに、生涯唯一にして最後の敗北を喫した、とされた。
 これはギリシャ神話におけるヘラクレスとタナトスの戦いが反映されたものだろうが、
 巨人伝説にも匹敵する巨体の逸話や、「ビザンチン時代のヘラクレス」という賛辞を見るに、
 ディゲニス・アクリタスという英雄そのものが、スケールダウンした(中世化した)ヘラクレスのような印象を受ける。
最終更新:2016年10月04日 21:55