リチャード1世

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】リチャード1世
【性別】男性
【身長・体重】176cm・63kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

信仰の加護:A
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

勇猛:B
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】
『勝利誓う獅子の剣(エクスカリバー・ザ・ライオンハート)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
 リチャード1世自身がエクスカリバーと名付けた剣。後天的に聖剣としての属性を獲得した人造聖剣。
 自身の魔力を核として、強制的に徴収した周囲のマナおよびマスターの魔力を上乗せし、極光として放つ高ランクの魔術行使。
 必要な魔力の大半を自身以外から確保する為、その攻撃数値・範囲に比してリチャード1世が消費する魔力は非常に少ない。
 城、所領、官職、果ては自国までを代価としてでも騎士としての己を追求せんとした彼の人生の象徴たる宝具であり、
 そうであるが故に、リチャード1世の騎士道精神や信仰心が揺らげば、この宝具の性能もそれに応じて低下する。

【解説】
 リチャード獅子心王。プランタジネット朝イングランド王国の第2代国王。
 父ヘンリー2世とは険悪な関係で、父王とフランス王フィリップ2世との争いではフィリップ2世に味方し、父を憤死に追い込んだ。
 父王の死によって王位を継承したリチャードはすぐさま第3回十字軍に参加を表明し、戦費の為に所領や官職を売却した。
 十字軍では要衝アッコンを陥とすなど奮戦するが、エルサレムを奪還する事は叶わず、弟ジョンの反乱の報を受けて帰国。
 反乱鎮圧後、ジョンの協力者であったフランス王フィリップ2世と争うが、シャールース城を攻囲中に戦死した。


【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】リチャード一世
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:EX(C相当)
 魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、
 思考が固定化されている。

【固有スキル】
カリスマ:E
 軍団を指揮する天性の才能。
 また、支配階級としての威圧を示すものでもある。

軍略:B
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

加虐体質:B
 戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。
 これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。

血塗れの悪魔:A
 リチャード曰く「プランタジネット家の人々は悪魔の子であり、その獰猛性と喧嘩好きは生まれもっての性癖である」――
 悪魔の娘メリュジーヌを祖とし、多くの武勇譚と残虐さを示す逸話を残している。
 近接戦闘力に大きなボーナスを得る。

魔王:A
 生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。能力・姿が変貌してしまう。
 無辜の怪物とは似て非なるスキル。

【宝具】
『罪の宮殿(ライオンハーティド)』
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 リチャードが王位につく前も王位についた後も敷いた圧政が宝具に昇華されたもの。
 自身の罪業が深まるほどに周囲から魔力を収奪する力が強まり、最大HP及びACが上昇していく。
 効果が最大にまで達した時、リチャード一世の頑健さは対城規模の攻撃でなければ通じないほどにまでなるが、
 代償に土地の霊脈は枯れ、(マスターを含めた)周囲の人々も生命力を吸われ衰弱死する。
 なお『罪の宮殿』の名はウォルター・マップのリチャード評「並外れての不信心者、実にご立派な罪の宮殿」に由来する。

『解き放たれた悪魔(インフィデル・クルセイダー)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
『罪の宮殿』で蓄えた魔力を全て開放し、悪魔の軍勢を召喚する。
 召喚された軍勢は十字軍の武器防具で身を固めているのだが、
 敵対者から見たリチャード一世の悪評から“悪魔”としての力と残虐さを備えており、その進軍経路はまさに地獄の如き様相を呈する。

【Weapon】
『戦斧』
 ヤッフアでの戦いでは斧と盾を手に歩兵として目に付く敵兵を片端から殺しまくったという。

【解説】
「優雅で高貴、愛らしく、言葉なめらか、容貌美しく、典雅なものごし、
 どこからみても魅力にあふれ、背丈はといえば、天使にわずか劣る――リチャードは、ちょうど、この逆をいっている」
「並外れての不信心者、実にご立派な罪の宮殿」
 プランタジネット朝有数の英雄『獅子心王』リチャード一世に向けられた人物評の一端である。
 バーサーカークラスで召喚されたリチャード一世は、上述されるような残虐な暴君としての側面を引き出された英霊として現界する。

「プランタジネット家の人々は悪魔の子であり、その獰猛性と喧嘩好きは生まれもっての性癖である」
 リチャード自身が残した言葉が象徴するように、リチャード一世はその武勇と獰猛さによって父ヘンリ二世の存命時から暴れまわっていた。
 アキテーヌ候領を与えられたリチャードは、ネーデルラントから招いた傭兵によって苛酷な統制を行った。
 捕虜の殺戮は当然として、手足を切り落とす、目玉を抉るなどの残虐さを示す逸話も数知れず、
 ロジャー・オブ・ホヴデンは「彼(リチャード)は領民に強姦を含む夥しい残虐行為を行った」と記している。

 民衆は彼を恐れ、教会は彼を断罪した。
(ただし、これらの強引かつ残虐な統治は、中央集権化を企図したものだったともされる)
 父の言葉にも従わず、兵を挙げて干戈を交える始末であり、彼が王位を引き継げたのは他に適材が残っていなかったからであった。

 リチャード一世が王位を継ぐと、騎士道とロマンチシズムに駆られて第3回十字軍に参加。
 国庫を空にし、ユダヤ人から借金をした挙げ句に殺して踏み倒し、さらに重税を課して軍費を賄った。
「買う者がいるなら、私はロンドンの町でも売るだろう」と述べたとも伝わる。

 勇猛な戦いぶりと残虐行為によって、西欧諸国では勇名を馳せ、イスラム圏では悪名を轟かせたリチャードではあったが、
 本土にいる弟ジョンがフランス王フィリップ二世と組んで王位簒奪を図っていると知り急遽帰国。
 その途上で仇敵レオポルド公に囚われるなどのトラブルはあったが、領内の人々に重税を課すことで身代金を賄い、
 聖地攻略の英雄として凱旋した。

 英雄としてリチャード一世を歓待したイギリス国民に待っていたのは、
 フランス王フィリップ二世への復讐戦の戦費を賄う為に課せられた、さらなる重税であった。
 重税に苦しむあまり反乱を起こした地域はたちまちのうちに鎮圧され、苛烈な残虐行為へと晒された。
 こうして掻き集めた大金を軍事のみならず外交戦略にも駆使し、フィリップ二世に対し優位に立ったリチャード一世であったが、
 家臣の一人リモージュ伯の財宝を奪おうと仕掛けた戦争で矢を受け、その矢傷が悪化し、死亡した。

 リチャードの戦死と共に熱狂は去り、残された莫大な負債と不満は後継者となったジョン失地王の時代に爆発する事となったが、
 獅子心王リチャード一世は(何ら政治的な益をイギリスにもたらさなかったにも関わらず)英主として語り継がれている。

【蛇足】
 三騎士クラスみたいに性格補正が入るクラスならFakeのような真っ当な騎士として出てくるだろう。
最終更新:2020年03月25日 21:46