【元ネタ】中世伝説 及びブルトン著「ナジャ」
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】メリュジーヌ(?)
【性別】女性
【身長・体重】
【属性】狂
【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷B 魔力A+ 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:D-
敏捷と魔力のパラメーターをランクアップさせるが、言語能力が若干不自由になり、複雑な思考が難しくなる。
陣地作成: _
順当な召喚ならキャスターになっていたはずだったが、なぜかバーサーカーとして召喚されたため喪われている。
道具作成(偽):C-
魔術的な道具を作成する技能。
手すさびに作ったオブジェが本人も思いもよらない形で威力を発揮するが、性能はコントロールできない。
【固有スキル】
対教会:C
教会関係者と対峙した場合、パラメーターを低下させ、キリスト教由来の礼装も無効化する。
公衆の面前で夫によって正体を暴露された際、教会の塔を壊して去った逸話から。
竜の息吹:E
最強の幻想種である竜が放つマナの奔流。龍の因子を持つ為所持している。
水流のドラゴンブレスを放つが、本人の魔力に余裕がないためそこまでの威力はない。
心眼(真):A
狂気と生来の無邪気さから得た洞察力。
危険回避というよりは、もっぱら相手が望む通りの人物として振る舞うために用いている。
【宝具】
『美、其は痙攣なり(メルシナ・タブー)』
ランク: C 種別: 対人 レンジ:0 最大捕捉:1人
妖精メリュジーヌを名乗るバーサーカーだが、その正体は別にある。
彼女の正体を暴いた人物に対して無条件に発動する宝具で、自らの消滅と引き換えに相手の魔術回路を「痙攣」させて寸断、暴走させて戦闘能力を奪う。
【Weapon】
特になし
ただし本気を出すと蛇の尾と翼を備えた竜と化す
【解説】
フランスはポワトゥー地方を開拓したとされる半人半妖の美女。またの名をメルシナ、メリサンドともいう。
ヨーロッパで最も有名な異類婚姻譚の主人公であり、マーリンとも面識のあるらしい彼女は妖精としては最強の部類に入る。
……が、メリュジーヌは人理焼却でも手出しできない妖精郷の住人でサーヴァントとしての召喚は不可能。
今回喚ばれたのはブルトンの私小説に「ナジャ」として登場する近代の一女性に過ぎない。
1920年代のパリで娼婦まがいの極貧生活を送っていたナジャだったが、童女の無邪気さを失わない彼女はブルトンにとって理想を体現したミューズであった。
しかしナジャはブルトンとの不毛な関係の中でもともと不安定だった精神の均衡を崩していく。
次第に自分が憧れのおとぎ話の主人公「メリュジーヌ」だという妄想に取り憑かれていったナジャは、最後は精神病院に放り込まれて姿を消した。
しかし、本人も知らなかったが本当にメリュジーヌの血を引いていたこと、彼女との思い出を綴ったブルトンの作品がシュルレアリスム文学の代表作として全世界に知れ渡ったことが重なり死後英霊の座に至ってしまう。
基本的には子供っぽく無邪気で支離滅裂な言動をみせるが、その気になれば優雅な貴婦人のように振る舞うことも可能。
聖杯にかける願いは「自分が本物のメリュジーヌになること」だが、真に願うのは「ブルトンに "ミューズ" ではなく対等な人間として愛されること」である。
最終更新:2016年09月27日 19:01