シャジャル・アッ=ドゥッル

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】シャジャル・アッ=ドゥッル
【性別】女性
【身長・体重】167cm・51kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断:D
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。

【固有スキル】
黄金律(偽):C
 金運や宿命の類ではなく、権力者や富豪からの寵愛。
 自身の美貌と知性を武器に財貨を得る才能。
 このスキルで得た財宝は、宝具『真珠の代価』に転換可能。

精神汚染:D-
 病的な嫉妬心。
 普段は正常な精神状態を保つが、一定の条件を満たすと精神の平衡を失い、錯乱する。
 錯乱状態になると、他の精神干渉系魔術をやや低い確率でシャットアウトするようになる。

魅了:D
 異性を惹きつける見目の美しさ。
 シャジャル・アッ=ドゥッルと対峙した男性は、彼女に対する強烈な恋愛感情を懐く。
 相手の心理状態や感情によっては抵抗できる。

【宝具】
『真珠の代価(スルターナ・ミスル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 シャジャル・アッ=ドゥッルの名が刻まれた数多の貨幣。夫であるサーリフ没後の彼女の功績を象徴する宝具。
 彼女自身が死亡(消滅)を確認した者の保有スキルと宝具の使用権を、その名代として行使する事ができる。
 オリジナルよりも劣化しランクが下がるものの、宝具の真名解放も可能。
 ただし、それらのスキルや宝具を使用する毎に、通常の魔力消費とは別に貨幣を消費する必要がある。
 使用するスキルや宝具のランクが高いほどに必要な貨幣量は増大する。

【解説】
 イスラム世界では稀少な女性の君主。本名は不明であり、「真珠の木」を意味する妻妾としての名前で知られている。
 スルタンへの「贈り物」とされた女奴隷であったが、スルタン・サーリフの寵愛を受け、王妃となった。
 しかし、フランス王ルイ9世が主導する第7回十字軍が来襲する危機の最中、夫サーリフは急死。
 将兵の動揺を避ける為、彼女は夫の死を隠し、その名代として統治を行い、夫の名の元に軍を動かして十字軍を撃退した。
 戦後、サーリフの息子トゥーランシャー(前妻の子)がスルタンに即位するが、継母シャジャル・アッ=ドゥッルを疎み、
 さらに父の側近だったマムルーク軍団も排斥し始めた為、彼女はマムルークの協力を受け、彼を暗殺する。
 新スルタンとして彼女自身が即位するが、女性君主に対する反発が強かった為、マムルーク将官アイバクと再婚し、彼に譲位した。
 しかし、やがてアイバクはマムルーク軍団のもう一人の有力者アクターイと対立し、彼を殺害。
 これによってバイバルスなど多くのマムルークが国外に逃亡し、シャジャル・アッ=ドゥッルとアイバクは支持基盤を喪失。
 そればかりか、国外に脱出したマムルークはアイバク政権を打倒する動きを見せた為、
 アイバクは有力地方領主の娘との結婚による同盟関係を結び、マムルークに対抗しようとした。
 が、それを知ったシャジャル・アッ=ドゥッルは嫉妬に狂い、アイバクを謀殺。
 間もなく事件は発覚し、捕らえられた彼女は殺害された。その遺体は彼女を慕う者が引き取り、葬ったという。
最終更新:2016年10月04日 22:41