【元ネタ】アブラハムの宗教
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】アダム
【性別】男性
【身長・体重】180cm・63kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運A+ 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
なお、宝具の神衣を纏っている限りこのスキルの出番はない。
【固有スキル】
雄の魅力:A+
人類原初の雄性による異性の絶対魅了。
アダムと対峙した女性は無条件の好意を抱き、彼の言葉に従ってしまう。
対魔力スキルでも回避は難しい。
……もっとも、父性愛の権化である彼が女性を利用することなど無いが。
このスキルへの抵抗は神性や精神耐性でのみ行える。
神授の叡智:B
カバラの秘奥の所持。
智慧の天使からアダムに開示された究極知の一端。
カリスマ:B
人祖としてあらゆる人族に通じる威厳。
厳父ないしは教導者のような雰囲気でもって自然と畏敬を集める。
【宝具】
『原初の人(エヘイエー)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:2人
神の似姿としてのアダムを取り戻す覚醒宝具。
女性との合一により両性具有性を取り戻すことで"完全なる人型(アダムカドモン)"となる。
雌性(イブ)を切り離し雄性(アダム)単体となってしまった彼がふたたび
女性原理と一体化することによる原型(カドモニ)への回帰。
仮に完全な雌性単体であるイブと再合一した場合、その肉体は根源(かみ)に通じる。
が、同じ聖杯戦争にアダムとイブの両名が同時に召喚されることはまずありえない。
しかし普通の女性との合一でも、天使レベルの力はアダムの手に復権する。
『新時代の無花果の葉(ガーメント・オリジン)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
楽園から放逐されるヒトに授けられた慈悲(文明)。後のニムロデの"無敵の衣"。
あらゆる自然干渉を退け、個人防具としては最大の対粛清防御を持つが、
人造の悪意には通常の防御数値しか発揮しない。(それでも十分に高いが)
文明象徴として、その外観は召喚された時代で最もフォーマルなものになる。
つまりこの宝具の見た目はスーツである。
【Weapon】
『三叉戟』
アダムが手にするトライデント、ないしはフォーク。
人祖たる彼の武器が槍とも農具とも付かない長柄なのは、
そもそもアダムがエデンの園を耕し守るファーマー(耕作者)だったからであり、
また男性性(ファルス)の武器としての形状が“豊穣の槍”だからである。
神造農具メール。
【解説】
アブラハムの宗教における最初の人間としてあまりにも有名な男。
土のちりと息吹により生み出され、エデンの園を耕し守るものとして楽園に置かれる。
助け手をもたらそうとした神に促され、世のすべての禽獣に名を授けた後、
己の肋骨より創造された「女」とつがいになる。
蛇に諭された女とともに知恵の実を口にし、葉をまとうが、神に咎められて女のせいにした。
これが世に言う「原罪」である。
この行いにより呪われた彼は、妻を名づけ、神に皮の衣服を与えられ、楽園を追われた。
懸命に働くことを余儀なくされた彼は930歳で死んだという。
両性具有のアダム像はアレクサンドリアのフィロンからミドラーシュに言及され、
後のカバラ思想において今で言う「アダム・カドモン」となった。
プラトンのイデアを発想の端緒の一つとする、『創世記』第一章の“神の似姿としての人”である。
土よりのアダムは第二章の“土からなる人”で、同一にして別個の存在。
覚醒宝具「原初の人」は両者を混淆して扱うものである。
スーツで三叉槍をもった超モテ男。
どう見ても悪魔の化身だが、女性と合体(融合的な意味で)すると天使になる。
最終更新:2016年10月04日 23:29