周公旦

【元ネタ】史実、殷周革命期
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】周公旦
【性別】男性
【身長・体重】190cm・87kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:-
 魔術的な道具を作成する技能だが、
 “古きを尊び今を軽んず”の本質たる儒の思想の“理想”となってしまったため、
 全く機能していない。

【固有スキル】
神性:B
 神霊適性を持つかどうか。
 堯舜三代に次ぐ儒の聖人であり、その格は孔子さえも凌ぐ。

易:B
 周易を収めている。
 なお、易を用いた予知は大局的なものに限定される。

カリスマ(偽):A+
 人的魅力と賢明な頭脳によって国家を運営する“技術”。
 ここまでくると技術ではなく魔術、呪いの類である。

【宝具】
『理想の泥濘(エイジ・オブ・アイデアル)』
ランク:EX 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 後世、儒家総てが理想とした周公旦の治世の具現。
 犯罪も争いも発生せず、断罪や闘争の手段が衰退の一途を辿る理想の平和時代は、
 固有結界と言う形状に概念化・凝縮が成されており、周囲をまどろみの如き心地よさが侵食する。
 闘争の中に生き、闘争の中で死に、再び“聖杯戦争”という闘争の中に身を投じる英雄さえも例外ではなく、
 この宝具が成す理想平和に呑まれ、闘争心や闘争手段を使おうとすらしなくなる。
 狂化や精神汚染(異常)を帯びていようとも抵抗できず、抗える術を持つ者がいるとすれば、
 “過去も、意志もない”概念を擬人化した英霊のみと言える。

『人は何故、光を棄てて闇に手を伸ばすか(アン・アイデアル・パーソン)』
ランク:- 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 理想平和が打破され、周公旦が討たれた瞬間に起こる民の心情変化。
 他者の悪意とその人物一人に押し付け、世界全てを敵に回させる。
 理想平和をもたらす周公旦の能力の余波として、民意の集大成のため、
 正確には宝具ですらなく、ただ単に理想平和が崩れたことによるリバウンド。
 事実、周王朝が中原に真の平和をもたらしたのは百年弱。
 春秋戦国時代の前哨となる乱世がとめどなく続いていた。

【解説】
 本名は姫旦。魯国の始祖であり、儒の始祖孔丘(孔子)が尊敬する古代の聖人。
 文王姫昌の第四子で、武王姫発とは同母兄弟。
 武王存命中は彼の補佐をしたことしか分かっていないが、
 周建国後間もなく、武王は大病を患い、旦は自身を生け贄にして武王の寿命を伸ばそうとした逸話も存在する。
 武王の死後は未だ若かった次代王の成王の、補佐として実質的に国政を取り仕切った。
 当然この専横とも取れる行為は一部の臣の不信感を買うが、旦はそれらを徹底的に抑え込み、
 60年以上、後世にて理想とされる“成庚の治”を行なった。
 成王の成人後は政権を返し臣下に戻るが、旦が統治を行なっていた間、彼が本当に王として即位していたとの説もある。
 また、礼学の基礎を作った人物としても有名であり、魯国が古き礼を尊ぶ国として知られるのも、そこからである。
最終更新:2016年10月05日 00:11