【元ネタ】イギリス史
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】オリヴァー・クロムウェル
【性別】男性
【身長・体重】176cm・62kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:B+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”や軍事拠点の形成が可能。宝具の支援を受けた場合、さらに構築速度が上昇する。
道具作成:-
宝具による召喚能力を得た代償に道具作成スキルは失われている。
【固有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。
カリスマは稀有な才能で、実質的な王としてはBランクで十分と言える。
「カリスマ」という概念を世間に根付かせたマックス・ウェーバーは、
クロムウェルとナポレオンをカリスマによる支配の例として挙げている。
また、彼の兵士たちは統率が取れており、戦争中も婦女暴行、家財略奪を行わず、
軍が解体されてからも、一人として犯罪を犯さず正直で勤勉な市民となったという。
信仰の加護:A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
……高すぎると、人格に異変をきたす。
【宝具】
『小人の黒本(ブラックバイブル)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
キャスターが所有する巨大な魔導書。あまりにも大きすぎる為、運搬は自力では行えず、車両の類が必要。
真名を唱えることで周囲からマナを蓄え、それを元手に「仕事をくれ!」と叫ぶ小人たちを召喚する。
小人は命令に忠実に従うが、内容によっては完了までに時間がかかる。
また、命令が完了するまで次の命令を下すことはできない。
キャスターはこの魔導書の力で軍事拠点を次々に築いたが、
裏切り者が実現不可能な命令を下して小人を封じてしまったという。
『信徒鎧う鉄の礼賛(サーム・オールド・アイアンサイズ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:1000人
仲間の信仰心を守護の力に変換する賛美歌。
自身と味方の耐久をワンランク上昇させ、さらにACに+50する。
ただし、キリスト教系の信仰を持たない味方は対象にならない。
キャスターの騎兵隊は冒涜、飲酒、乱暴、不信仰が一切ない宗教信者で構成されており、
その精強さは「鉄の側面を持つ」「鉄騎隊」と評された。
また、ウィンスビーの戦いでは聖書の詩篇を歌いながら突撃し、勝利を得たという。
【Weapon】
『レイピア』
決闘、護身、嗜みとして多くの貴族が携行した細身の剣。
斬撃では曲がったり折れたりすることが多く、使用法は刺突が基本となる。
【解説】
イギリスの終身護国卿。
清教徒革命の立役者となった清教徒(カルヴァン派プロテスタント)。
当時のイギリスでは清教徒を弾圧し、絶対王政を推し進めようとする国王派と、それを良しとしない議会派が対立しており、
ついには国王派と議会派でイギリスを割る内戦が勃発。
この戦いでクロムウェルは議会派につき、私財を投じて「鉄騎隊」を設立し、勇名を馳せる。
後の軍の再編で編成されたニューモデル軍では「鉄騎隊」が中核となり、自身もニューモデル軍の副司令官に昇進し活躍した。
内戦を最終的に議会派の勝利に導いたのは、「鉄騎隊」とニューモデル軍の力に寄るところが大きかったという。
内戦の終結後、クロムウェルは議会を主導し、議会派内でも国王との妥協を図る長老派を弾圧。
1648年にはスコットランドと結託して再び決起した国王チャールズ一世を粉砕、処刑した。
この後、クロムウェルはカトリックを信奉する反議会勢力であるアイルランド、スコットランドに侵攻。
アイルランドでは各地で住民を虐殺して併合し、スコットランドでは国王派の残党ともども反議会勢力を撃破した。
これらの成果により、クロムウェルはイギリス、アイルランド、スコットランドを統一した初めての指導者となった。
このため、議会からは国王就任を二度も要請されたが、クロムウェルはあくまで護国卿として君臨し続けた。
このように高潔無私な人物である一方で、その冷徹さ、厳格さが為に民衆から慕われず、
クロムウェルを褒める本はまるで売れなかったという。
その死後、王政復古によりチャールズ二世が国王となり、イギリスが共和国から王国へと逆戻りすると、
クロムウェルは反逆者として墓を暴かれた後、絞首刑の後に斬首、その首を晒された。
最終更新:2016年10月05日 11:06