【元ネタ】日本・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】兼好法師
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C++ 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な”工房”の形成が可能。その姿はキャスター好みの草庵風である。
道具作成:D
魔術的な道具を作成する技能。神祇・仏教系の符を作成する他に、『太平記』に艶文を
代筆した記事があることから、読めば感情を刺激可能な文書を作成出来る。
【固有スキル】
貧者の見識:C
相手の性格・属性を見抜く眼力。
王卿であれ高僧であれ、キャスターの観察眼から欠点を隠すことが出来ない。
魔術:E
鴨長明と同様、出家した社家出身者。能力は中世の一般的魔術師レベル。
【宝具】
『花は盛りに(はなはさかりに)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:200人
「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」という『徒然草』に見えた概念の宝具化。
満開の花だけが花ではなく、奇麗に見える月だけが月ではない。
物は完全でないものもあり、むしろ完璧を求めるよりは、どこか欠けている方が落ち着くものだ。
上代を理想化し、中古・中世をあるべき姿に後付けした不純な時代であると看做していた
近世・近代の知識人が、やっきになって否定・批判することになった中世的世界像。
不死身・不可侵・無敵・完璧という概念を破壊し、僅かな綻びを発生させる。
元々綻びが存在していた場合(例:アキレウス)、弱点の範囲を広げる。
『八つになりし年(やっつになりしとし)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
『徒然草』最終段。仏に教えた仏がいたという父の教えに対し、
それならその仏に教えた仏、更に教えた仏はと問い詰め続けた結果、答えられなくなったという逸話。
対象となる英霊や宝具に対し、人はおろか神霊も知らないほど遡った起源を問い詰め続けて自己を見失わせ、弱体化・消滅させてしまう。
「原典」とされるものもあくまで人の把握する原典に過ぎず、それ以前の姿はどうであったかと言われ、遂には追い詰められる。
相手がより古い起源を持つものである程有効。逆に史実系で由緒のはっきりした近代の英霊・宝具には効果がない。
(以前に雛形があったとしても、当人が起源であると認識していれば打ち止めとなる)
【Weapon】
『無銘・杖』
【解説】
鎌倉末~南北朝時代に活躍した公家・文人。
元々神職の家系で兼好(かねよし)と名乗っていたが、入道後は音読して法名としている。
随筆『徒然草』の作者であり、歌人としても二条為世門下の四天王の一人とされている。
完全を好み過ぎる、奇を好み過ぎる、今日やるべきことを明日に回す、明日やるべきことを今日やってしまう、深読みしすぎるといった、
何時の時代も人間にありがちな姿を的確に描写し、批判した上でどうするべきかを述べた『徒然草』は日本散文史上の傑作。
過ぎたる姿勢を戒め、無常を知ることは従来の仏教を中心とした世界像からは当たり前の内容ではあったが、
同時代の実際の行動を具体例として提示してみせた為に卑近、それ故に理解しやすい内容となっている。
最終更新:2016年10月06日 12:10