アノーヤター

【元ネタ】ビルマ年代記、伝説
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】アノーヤター
【性別】男性
【身長・体重】178cm・70kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B+ 魔力A 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

精霊の加護(偽):B
 雷神インドラをはじめとしたナッの精霊による加護。
 危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せるが、ランサーを嫌う精霊もいる為、ランクダウンしている。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【宝具】
『討ち散らす征敵の槍(アレインダマ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:10人
 父王より受け継いだ雷神インドラの槍。
 そのサイズ自体は通常の槍だが、魔力を注ぐことによって穂先を中心に紫電が迸り、
 槍の届く範囲内にいる全方位の敵対者に対して雷撃によるダメージを与える。
 精霊や神々を駆逐した伝説を持ち、この槍に打たれた者は、その身に宿る加護の類が霧散する。
 投槍として使用した場合、槍の中に蓄えられている雷気が一挙に噴出することによって
 速度・威力を飛躍的に向上させ、標的を追尾して確実に貫通する。
 騎乗槍としても使用可能で、真名解放を必要とせずに威力を発揮する簡便な兵装であるが、
 この神槍は担い手を厳格に選定する為、より担い手として相応しい者に対しては殺傷力が極端に低下する。

『罪し戮す征罰の槍(アレインダマ・タジャーミン)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:2~5 最大捕捉:1人
 神槍の“誅罰槍”としての力能の発露。
 征敵王であるランサーのみが可能とする、神々の王たるインドラの裁定権限の行使。
 真名解放と同時に、槍の穂先は凄烈な雷光となって相対者を追尾し、肉体に触れた時点で
 魂の裁定を行い、肉体の耐久や加護なども一切無視して、即時に対象を絶命ならぬ絶魂に至らしめる。
 ただし、対粛清ACの保有者、赤子や鳥獣の様に罪業を蓄積していない者には効果自体が薄い。
 かの覚者などには殆ど意味を為さないが、偉業と共に多くの罪科を重ねた英雄達には天敵となる宝具である。

『掌る支配の転輪(ア・ニルッダ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大捕捉:1人
 父王より受け継いだ、雷神インドラの紅玉の腕輪『召し随える征夷の枷(リング・オブ・タジャーミン)』の真名解放。
 神々の王たるインドラの支配権限と、“支配されぬ者”であるランサーの特性を兼ねた使用法。
 投擲すれば変形・巨大化して標的の四肢に絡みつき、紅輪から電撃が発され、対象を自身の隷属化に置く。
 ランサー自身がこれを装着して真名解放することで、“自身”を“自己”の完全な支配下に置き、
 心技体の合一及び、電撃による強制的なステータス向上を可能とするが、相応のダメージも受けることになる。

【weapon】
『ティーラウンタ』
 父王より受け継いだ、雷神インドラの剣。

『カンディカレクーラ』
 ランサーが騎乗していた悪魔の馬。天馬であったとも言われる。
 ライダーのクラスで現界した場合、『召し随える征夷の枷』を媒介に召還される。

【解説】
ミャンマー・パガン朝の征敵王。1015年生誕。1078年没。在位1044年-1078年。
ビルマ族最初の王朝を立ち上げ、東南アジアに大国家を築き上げた大英雄。
アノーヤターより前のミャンマー王達は、実在も怪しい上に王というよりは酋長と呼ぶべきもので、
アノーヤターは実質的な王朝としてパガンを創始し、これはミャンマー史上初の統一王朝となった。
またの名を「ア・ニルッダ」といい、これは「支配されない」ということを意味するが、
「転輪王アヌルダ」、「マハラジャ・シュリ・アニルッダ・デーヴァ」などとも記される。

年代記によると、アノーヤターの父王は先王の息子達によって王位を簒奪され、出家させられてしまった。
王族として軍で育てられたアノーヤターは、インドラ神の槍アレインダマ、剣ティーラウンタ、
ルビーの腕輪と髪留めを父より受け取り、腕輪の力で馬を捕らえて王位簒奪者を倒す為に都へ向かった。
騎馬の一騎討ちにて神槍で簒奪者を刺し殺したアノーヤターは、父に王に戻るよう勧めたが、結局自身が即位した。
王となってからは、東南アジアに於いて未知の戦法であった象兵部隊を起用して周辺諸部族を征服し、
各地で信仰されていた精霊・神々を神槍で打ち払った。
伝説によると、アノーヤターと麾下の四大将は黄金の鎧を身に付け、魔馬に跨って無敵の軍勢を率いたという。
アノーヤターは征服した諸民族に対して尊大になることはなく寛大に接したが、国内秩序の維持には厳格に臨み、
特に軍律違反者は臣下であっても容赦なく対処し、不死者に対しては神槍を使用することまであった。
また、快楽主義に堕ちていた僧の一派を排して上座部仏教を導入し、民間で信仰されていた36柱のナッ神の上に
仏教の護法神であるインドラ(タジャ)を据えるという宗教改革事業にも着手した。
寛容にして厳格な、この偉大なる英雄王は、厳格故に民からは尊敬よりも寧ろ畏怖を集めていた。
その最期は、アノーヤターに不満を持つ一派によって暗殺されたと言われているが、年代記によれば、
かつてアノーヤターに駆逐された精霊が水牛へと転生し、徳が尽きたアノーヤターに襲い掛かって殺したという。

【コメント】
槍は不死殺しの逸話があるが、チャンシッターはこの槍にかすっても逃げ切ったというので、こんな設定に。
投槍としては対軍性能にしたかったが、複数人を吹っ飛ばしたという逸話はないので断念。
腕輪宝具は殆ど捏造。他者を隷属させるまでは『征夷の枷』としての元々の能力で、
自分で装着して能力アップさせるのが『支配の転輪』というアノーヤターのオリジナル使用法。
腕輪宝具を普段から装着しているせいで、令呪も効果が薄いというかなり危ういサーヴァント。
国と民の為に骨を砕き続けたが、最終的に本人が国に滅ぼされたとこはアルトリアと似ているが、
死因USI版では、因縁のある魔獣に殺されたという最期はディルムッドに似ている。(忠告無視したのも同じ。)
命令違反者も2度目までは許すという寛大な面もあるが、年代記によると、己の地位を脅かすと思われた
チャンシッターを始末する為に、妊婦7千、赤子6千、子供5千人を殺したとか何とか。そして後に反省したとか。
武勇なら四将軍の方が上(チャンシッターだけは同じく知性が売り)。ナッの精霊は元人間が多いので加護は(偽)。
マハラジャ・シュリ・アニルッダ・デーヴァはテキトーに和訳すると「大王・聖アニルッダ神」になるのか?
征敵王という異名はパガン朝の雅称「征敵の都」から。適正クラスはランサー・ライダー・セイバー。
最終更新:2016年10月06日 18:02