楊脩 徳祖

【元ネタ】中国・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】楊脩
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 小規模な”工房”の形成が可能。防御用に竹椑楯が設置される。

道具作成:D
 魔術的な道具を作成する技能。
 文学関連のみならず、戦場に必要な兵器や物資も作成出来る。

【固有スキル】
仕切り直し:D
 戦闘から離脱する能力。機を見て逸早く迅速に撤退しうる。

人間観察:D
 人々を観察し、理解する技術。張松の才能を見抜いている。

呪歌:E
 歌を用いた魔術体系。曹丕と文学を論じるほど才能があった。
 曹植への返翰や「神女賦」が現存するが、多くが唐代以降に散逸している。

【宝具】
『不及三十里(およばざることさんじゅうり)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 キャスターが曹操と共に孝女曹娥の碑を訪れた所、背面に「黄絹幼婦外孫韲臼」の八字があり、
 キャスターは即座にその意味を解したが、曹操はそこから立ち去る事30里(1里が415m)にして答えを悟り、
 「我が才の卿に及ばざること乃ち三十里なる事を覚った」という。
 自分ないしは馬の足で三十里を移動しなければ、キャスターへの攻撃にタイムラグが発生し、命中率が大幅に低下する。
 キャスターに接近すればする程、タイムラグは短縮可能。

【Weapon】
『無銘・剣』
 キャスターから曹丕に献上されたのと同型。曹丕は即位後、既に故人となっていたキャスターが献上してくれた剣を見返して、
 自分に冷淡であったと思い起こしていたという、実に曹丕らしい逸話がある。

【解説】
 後漢末期の官人(175~219)。字は徳祖。母方の伯父は袁術。曹操に仕えた。
 謙虚で才能があったといい、有名な鶏肋の逸話が残るほか、『世説新語』には曹操の出した謎掛けを解いてみせたという複数の逸話がある。
 名門出身であり、辛口批評で知られる禰衡にも評価された才能があったため、20歳で曹操に採用されたが、45歳の時に処刑された(一説に死亡時30歳)。
 曹操晩年の出来事であり、動機については曹植とキャスターが仲がよかったのを危険視したとも、キャスターの才能を恐れたともされるが、明らかでない。
 キャスター自身、曹植との交わりをあからさまに絶つ真似はしなかった。
 なお、曹操と共に曹娥の碑を見たというが、碑があるのは呉の領域であり、両者がこんな所を逍遥したという事実はない。
 キャスターが曹操の謎を解くという「定番」から生まれた話であろう。
 謎の意味は「黄絹」は色の付いた糸だから「絶」、「幼婦」は少女だから「妙」、「外孫」は女(むすめ)の子だから「好」、
 「韲臼」は辛を受ける物であるから、旧字体の「辞」が出て来て「絶妙好辞」、表の碑文を讃えたものであった。
最終更新:2016年10月06日 18:15