【元ネタ】史実(ハンガリー)
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】イシュトヴァーン一世
【性別】男性
【身長・体重】168cm・62kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力C 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
聖人:C+
聖人として認定された者であることを表す。
能力は召喚時に“秘蹟の効果上昇”と“HP自動回復”のいずれかが選択される。
『冠』の影響下にあるならば、選ばなかった側の能力も適用される。
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
啓示:D
ガブリエルの助言により、目標の達成に関する事象に最適な展開を知る能力。
その発動は重大な局面のみに限られるが、
ランサーに恩恵をもたらす事が可能な他者へも起こり得る。
【宝具】
『大洪牙利聖王冠(マジャル・セント・コロナ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
聖イシュトヴァーンの王冠。
“王冠の地”よりの持ち出しが禁じられたこの聖冠を顕す時、ランサーは
“王冠の地”に存在しているものとして扱われ、
知名度と土地が最善の状態にあると見做して能力値を再決定される。
『王圏旗槍(ランセア・レジス)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
イシュトヴァーンの王槍。
神聖ローマ帝国の
オットー三世がランサーの父ゲーザへ贈った品で、
「汝の領国にあって最大の自由を謳歌せよ」と王権を保証する宝器の一つ。
心身の不自由、即ち何らかの状態異常や強制命令への耐性を与える。
この槍は『冠』の影響下になければただの名槍としての能力しか持たない。
【解説】
ハンガリー王国の初代王、イシュトヴァーン一世。
マジャールの大首長ゲーザの子、ラテン名をステファヌス、受洗前の名をヴァイク。
西欧の文物を取り入れていたゲーザの方針により、プラハ大司教アダルベルトと、
ハンガリーに定住し地方教会組織の基礎を作ったその弟子達に教育を受けた。
ゲーザに不満を持っていた氏族長達はゲーザの大伯父の直系にあたるコパーニュを擁して
その権力継承を支持したが、イシュトヴァーンはドイツ人騎士団を用いてこれを粉砕。
四つに引き裂いたコパーニュの死骸のうち三つを釘付けにし、一つを叔父ジュラへ送り付けた。
そしてちょうど西暦千年のクリスマス、神聖ローマ帝国のオットー三世の了解のもと、
教皇シルウェステル二世に授かった王冠を用い、イシュトヴァーンは戴冠式を行った。
ここにイシュトヴァーンは公から王となり、神聖ローマ帝国にもローマ教皇にも
忠誠を誓う事なく独立した封建国家、マジャール王国(ハンガリー王国)が成立した。
彼はビザンツと同盟を固め、伯父ジュラを孤立させて強引に宗主権を認めさせると、
ジュラの支援を受けて勢力を誇っていた氏族長アイトニュを討ち、全氏族を支配し王国を確立。
行政制度を整備し、王直属の王城県(メジェ)を四十ほどおいて支配・管理体制を固めた。
またキリスト教化を進め、これに反抗する異教氏族長には生き埋めにされた者もいたという。
イシュトヴァーン治下のハンガリーに侵攻したブルガリア帝国は敗れて衰退を早め、
神聖ローマ帝国のコンラート二世も逆にオストマルクの一部割譲をする羽目に陥っている。
「イシュトヴァーンの王国」は現トランシルヴァニア、ヴォイヴォディナ、クロアチア、
スロヴァキアなどを含み、現在のハンガリーを大きく凌ぐ領域を支配するものであった。
一人息子イムレが狩の中で不慮の死を遂げた事から継承問題に悩まされる事となり、
王位を求め陰謀を企んだ従兄弟ヴァーソイの目を潰して耳に熔鉛を流し込む一幕もあったが、
後継者指名を受けた甥ペーテル・オルセオロはイシュトヴァーンの死後穏便に王位を継承した。
しかしこれ以後数十年の間、王国は混迷の時代へと突入してしまう。
最終更新:2016年10月06日 22:54